安全ピンで平和と静寂

トゥギャザーII:滝
河田多美子が個展

 ニューヨークを拠点に活動する芸術家・河田多美子(89)の個展「トゥギャザーⅡ:ウォーターホール」が11月20日、チェルシーのアリソン・ブラッドリー・プロジェクト画廊(西26丁目126番地814号室)で始まった。

 安全ピン約21万6600個を使った「滝」は、壁の高さ約3メートル の四角いスペースを使った大型インスタレーションで、河田によると「平和と静寂」を表現している。同画廊との共同制作として公開講習会を実施、130人を超える参加者が河田の連結技法を学び、約3メートルの鎖を組み立てた。同画廊ディレクターのクレア・フォウサッドさんは「このささやかな日常の物は、集団の回復力と相互依存のメタファーとなっている。多くのものが私たちを引き裂こうとする時、何が私たちを支え結びつけるのかをも再考させる」と評価する。

 また、このインスタレーションから発想された音楽を若手作曲家のサミュエル・クレイ・バーマバーが構成、来年1月6日(火)から11日(日)まで画廊内で定期的に流す予定。

 1961年に来米した河田は、安全ピンに美しさや輝きの優雅さを、そしてピンで留めるという行為にメタファーを見い出し、制作を続けてきた。2026年1月24日(土)まで。開廊日時は水曜から土曜午前11時から6時まで。月・火曜は予約制。問い合わせは電話646・476・8409まで。展示に関する詳細はウェブサイトwww.alisonbradleyprojects.comを参照。 (小味かおる、写真も)

感謝祭パレード

 恒例の感謝祭パレードが11月27日マンハッタンで開催された。アッパーウエストサイドから最終目的地の34丁目へラルドスクエアまでバルーンだけで合計34体、さらに中型バルーン、フロート29台、マーチングバンド11団体、演技・パフォーマンスグループも多数参加し寒さと風にもかかわらず、多くの人々が沿道に詰めかけ、写真を撮ったり声援を送ったりして熱気に包まれた。パレードがホリデーシーズンの幕開けとして街全体を「お祭りムード」に染めた1日となった。

大高翔さん俳句講演会 オンラインで12月16日開催

 本紙主催、北米伊藤園後援による新俳句グランプリ新春号特別企画として12月16日(火)午前9時(米東部時間)から同グランプリコンテスト審査員で俳人の大高翔さんによるオンライン講演会を行う。

 俳句初心者への俳句の楽しみ方、最近の俳句のトレンドや日常生活の中に取り入れる俳句の心などについて日本語で語る。参加は無料だが事前の申し込みが必要。氏名、メールアドレスを添えて本紙編集部まで「大高さん俳句講演会視聴希望」とタイトルをつけて応募。締め切りは12月13日(土)正午。講演は25分間を予定。登録者に開催2日前までに視聴リンクを送付。講演内容は本紙新年号の新俳句グランプリ年間入賞者発表ページで掲載する。オンライン俳句講演会申し込みはEメール [email protected]

トランプ政治の影響は日本に飛び火しているのか

 高市早苗内閣は、支持率75%前後という高い数字を維持している。その中で、アメリカで進行しているトランプ流の政治手法が、様々な局面で取り入れられて来ているようだ。何よりも、対中国をはじめとした外交における一種の強硬姿勢は、トランプ時代の影響を強く受けたものと言える。

 また、外国人に対する厳しい姿勢については、7月の参院選における参政党の躍進が後押ししているわけだが、その参政党ブームそのものにしても、トランプ流の政治手法のコピーという色彩が強い。参政党に関して言えば、ワクチン陰謀論者を取り込もうという姿勢や、専業主婦願望やハラスメント規制反対など、古い価値観の復権を狙っている姿勢なども、トランプ現象を、日本という別の環境で実験していると言えるだろう。

 そんな中で、自民党はトランプ陣営のマネをして、赤い野球帽に “JAPAN IS BACK” と刺繍したものを販売したり、高市首相個人のキャラクターを前面に出して「サナエイズム」を支持する「サナエスト」を作ろうというキャンペーンも展開している。

 元祖であるトランプ氏への一定の人気もある。例えば、トランプ政権が麻薬取引を疑われるベネズエラ船舶を攻撃したとか、ワシントンDCの銃撃事件を契機に途上国出身者への永住権を締め付けたりしたニュースに関しては、日本のネット民からは「さすがトランプ氏、日本もそのぐらい強硬にすべきだ」というポジティブな評価のコメントが湧いて出てくる。

 高市政権の中枢もこうした傾向を活用しようと躍起であり、例えば税制や補助金行政にメスを入れる一種の行革プロジェクトが「日本版DOGE」などという俗称をつけられたのを、そのままにしている。ただ、興味深いのは “JAPAN IS BACK” とは言っても、”MAKE JAPAN GREAT AGAIN” というスローガンは使われていないということだ。アメリカの場合は、グローバリズムに適応して経済的繁栄を謳歌している中で、知的労働だけに名誉とカネが与えられる社会を壊して製造業などを復権させよう、MAGAとはそのようなメッセージである。従って今はGREATでは「ない」という指摘はグローバリズムとエリートによる富と名誉の独占への異議申し立てという「だけ」と言える。日本の場合は35年にわたる経済衰退が止まらない中であるし、またその衰退に責任のある自民党としては “GREAT AGAIN” というスローガンは恥ずかしくて使えないのかもしれない。

 それはともかく、一連のトランプ氏の政治姿勢に対して、日本の一定程度の世論が賛同したり、高市政権がトランプ氏の手法「もどき」を展開するというのには、どう考えても違和感がある。何よりも、日本経済は世界の市場を相手にすることで成立しており、人口減のジェットコースターがいよいよ急降下に突入しつつある現在は、その傾向は加速している。そんな中では、自由貿易によってグローバル経済にアクセスしなければ生きてゆくことはできない。そもそも、日本の国の成り立ち自体がトランプ主義とは正反対の存在である。

 さらに言えば、外国人排斥というのも、現在の日本では全く成立しない考え方だ。グローバリズムに適応できているのは製造業の製品=モノだけであり、ソフトウェアであるとか、言語の部分では適応できていない。だからこそ経済が衰退している。今は、まるで尊王攘夷の志士たちが叫んだのと同じように、外国人排斥を口にする層が登場しているが、彼らが維新開国へと発想を180度転換することは、現時点では期待できないようで困ったことである。

 最大の問題は、トランプ政治にある「AI時代だからこそ、ブルーカラーが浮上してゆく」という中核の思想が日本には全く当てはまらないということだ。AIによる失業を不安視するZ世代に対して、製造業回帰による雇用創出という政策は、強引かもしれないが一定の説得力を持つ。けれども日本はAIどころかDX(デジタル化)すらまだ十分ではない。旧弊に回帰など冗談ではなく、現時点ではデジタルに適応できない部分をどんどん捨てて標準化を進め、民間も行政も生産性を上げるための改革が避けられない。言語について言えば、台湾韓国と同等のレベルぐらいには準英語圏入りができなければ衰退は救えない。

 日本におけるトランプ主義への共鳴は、こうした改革の痛みを忘れるための鎮痛剤として起きているのかもしれない。最も恐ろしいのはその点だと考える。

(れいぜい・あきひこ/作家・プリンストン在住)

被爆証言を米国で 長崎から10人来米

LA、ニューメキシコ、ハワイで

 長崎の被爆者ら10人が12月10日までの2週間、カリフォルニア州、ニューメキシコ州、ハワイ州で被爆証言を行う。長崎の被爆者団体、長崎県被爆者手帳友の会が核兵器廃絶と平和な世界実現を目指し、企画した。11月末、ロサンゼルスで寺院での慰霊や在外被爆者との交流からプロジェクトが始まった。被爆者の平均年齢が86歳を超えた今、被爆の実相を語る「ラストキャラバン」と位置付け、若者との対話集会を開く。

(写真)ロサンゼルスの高野山別院で祈祷した代表団(11月28日)

鈴木史朗長崎市長(右)がホノルル市長への親書を朝長万左男長崎県被爆者手帳友の会 会長に託す(11月26日、長崎市役所で)

 12月7日は、真珠湾で開かれる追悼式典に参列し、朝長万左男会長が鈴木史朗長崎市長から託された親書を持ってホノルル市長らと面会する。親書には、「ホノルル市民と長崎市民との友好が一層深まり、対話を通して信頼を育む『地球市民』の精神が世界中に拡がっていくことを心より願っています」と記されている。35年前、同団体がホノルルへ寄贈した「長崎の鐘」を現地市民と共に鳴らす予定だ。詳しくは https://www.youtube.com/@NGS被爆者手帳友の会。(前田真里)

小学生記者がナガサキを記事にする

前田真里・著
くもん出版・刊

 ナガサキ。1945年8月9日、原子爆弾が投下された街として平和の願いをこめて発信する時は、片仮名で表します。私は爆心地近くで生まれ育ち、高校時代に被爆者と出会ったことから報道の道を志し、地元でアナウンサーとなりました。その後東京、ニューヨークを経て今は再び長崎で働いています。

 2015年、ニューヨークで暮らしていた時、国連で被爆者を取材しました。戦後70年のパネル展示を様々な国の人たちが真剣に見入っていた姿が忘れられません。その時、「赤い背中」の写真を掲げ、訴えた被爆者の谷口稜曄さんは今、もういません。被爆者は高齢化し、施設に入られたりお亡くなりになったりして直接、話を聞く機会は減ってきています。

 もし、今の子供たちが、当時、子供だった被爆者の体験を“自分事”として感じられたら、平和の願いを受け継げるかもしれない。戦後80年の夏、私は児童書を出版しました。新聞制作のボランティアで出会った小学生記者5人のその後を追った1冊です。全国の約360以上が加盟する日本非核宣言自治体協議会は、2008年から「ナガサキ・ピース・タイムズ」という新聞を発行しています。毎年、原爆の日前後に各地から集まった小学生と保護者がナガサキや自分が住む地域の太平洋戦争について取材し、記事を書きます。小学生が初めて聞いた被爆体験を自分の言葉にするのは大変なことです。作文用紙とにらめっこ。一行書くのに一時間以上かかることも珍しくありません。どの記事も、セミの声が響く中、日焼けしながら、時には涙しながらまとめた〝宝物〟です。

 新聞制作を終えて、地元に帰った小学生記者は、ナガサキで感じたことをまわりの人に知ってもらおうと積極的に動きます。核兵器のクイズを出して友達と話したり、キノコ雲の水彩画を描いて平和新聞を作ったり、全校集会で発表したり。この本には、5人がナガサキで何を感じ、どう発信したのか世界平和を伝え、広めるヒントが詰まっています。取材の面白さを忘れられず、本物の新聞記者になり、今も被爆者の記事を書いている人もいます。本を書くにあたり、2年前から各地の元小学生記者に会いに行き、当時の気持ちを一緒に振り返りました。

 この本を読んでくれた国内外の子供達から感想が届きました。「被爆クスノキの空洞に石が詰まっているのを知って、爆風のすごさを感じた。一度燃えたのに今も育っているのがすごい」「小学生記者から最後まで諦めないことを学んだ。悲しいだけじゃない話もあって読みやすかった」。同じ小学生の取り組みを身近に感じてもらえたようです。

 被爆地に足を運ぶのは難しいかもしれませんが、戦後80年の年末、もし、小学生記者と一緒にナガサキを取材している気持ちでページをめくっていただければ嬉しいです。 (前田真里)

ブラックフライデーに異変 オンラインが史上最高

AIの影響さらに拡大

 米国の感謝祭セールでオンライン消費が過去最高を更新した。アドビ・アナリティクスによると、11月27日の感謝祭のオンライン売上は64億ドル(約9900億円)、翌28日のブラックフライデーは118億ドル(約1兆8300億円)と前年から約9%増えた。寒波や物価高の影響で店舗よりネットを選ぶ傾向が強まり、AIを使った価格比較ツールやスマホ経由の購入が拡大したという。 

(写真上)かつてほどの大混雑が見えないメイシーズ(28日午前)

ナイトマーケットの買い物客

 週明けのサイバーマンデーは142億ドル(約2兆2000億円)と、前年から6・3%増の過去最高になる見通しで、感謝祭からの「サイバー5日間」はいずれも高水準の売れ行きとなる公算だ。 

 アドビは、11月から年末にかけたオンライン支出が計2534億ドル(約39兆2800億円)と前年から5・3%増え、初の「2500億ドル(約38兆7500億円)超え」になると予測する。一方、全販売チャネル(経路)合計の年末商戦売上について、全米小売業協会(NRF)は初の1兆ドル超(約155兆円規模)を見込んでいるが、伸び率は前年比3・7〜4・2%と鈍化するとしている。

 物価高やクレジットカード債務の増加で、中低所得層は支出を絞る動きが強い。一方、株高と賃金上昇の恩恵を受ける高所得層は旅行や高額品の消費を維持しており、「二極化したホリデーシーズン」になるとの見方が出ている。

 年末商戦は、BNPL(後払い)サービスの利用拡大やAIを活用した販促が下支えとなるものの、実質ベースでは横ばい圏との観測もあり、小売各社は値引きと利益確保の両立という難しい舵取りを迫られそうだ。

再び歌う喜びをNYで実感中 Yoshiko”yoppi”さん

シンガーソングライター

 ヨシコ・ヨッピーこと本名・渡邉佳子=わたなべよしこ=さんは、ニューヨークを拠点に「心で歌い、心に届けたい」を大切に活動するシンガーソングライターだ。鹿児島に生まれ、幼少期を大阪、千葉、東京で過ごし、3歳からピアノを始めた。中高校時代はブラスバンドでサックスやトランペットに打ち込んだが、大学時代にジャズ研究会に出会ったのがきっかけで歌の道へ進んだ。

 在学中は渋谷のジャズライブハウスで毎週歌うシンガーとして活動を始めたが、経済学部を卒業後は金融関係の企業に就職、社会人生活を送っていた。結婚を機に来米し、現在は二人の子どもの母でもある。

 日本では、仕事と並行して不定期に歌の活動を行っていたヨッピーさんだが、米国に来てから二人目の妊娠・出産の時期に、再び音楽と向き合いたい気持ちが芽生え、作曲やリトミックの学びを重ねた。現在は音楽家としての新たな自分自身の人生のスタートを切り開いている。

 これまでに2枚のオリジナルアルバムと合計3枚のシングルを発表し、デュオユニット WOWNYとしての作品もリリースしている。米国東海岸ではコンサート出演、イベント、スタジオワークを中心に活動しており、日本でも毎年全国ツアーを行い、2025年には箱根芸術祭で計6公演の弾き語りコンサートを担当するなど、音楽家として活動の幅を広げている。

 また、教育者としてもリトミックメソッドを取り入れた音楽教室「Yoppimusic」を主宰し、月曜から土曜日まで自宅のスタジオには50人近い生徒たちが通う。子供から大人まで幅広い世代に音楽の楽しさを伝えている。

 「ニューヨークには、夢を掲げて移り住む人だけでなく、私のようにひょんなきっかけで移住してくる人もいます。その時に結婚や子育てを通して一度キャリアを離れ、今現在もニューヨークで何かしたいけれど、自分には何ができるのだろうかわからず悩んでいる人もいます。人生にはさまざまな形があり、どの段階からでも再び始めることができるというそんな想いを、私自身の歩みと音楽を通して、みなさんに何か届けられたら嬉しいです。私自身、20代の終わりから30代半ばまで、現実の環境を受け入れながら生きてきたため、本当にしたいこと、つまり 『私らしく生きる』 ことがわからなかったのです。でも今は、『こんな生き方も自分らしいのだ』と思えるようになりました。誰かの心に届くような歌を歌い、また、次世代の子供達に音楽の楽しさを伝える音楽活動を続けていきたいと思っています。実はいつも心も響いている歌があるんです。ルイ・アームストロングが1967年に出した曲で、ホワット・ア・ワンダフルワールドという歌なんですが、これから生まれてくる子供たちは私たちよりもきっともっと多くのことを学ぶだろうという世代や人種を超えた内容の歌詞で、私も私たちより下の世代に私たちが学んだことを伝えて、AIの時代になっても、彼ら自身の中から生み出したものを大切に育てていって欲しいという気持ちで子供達を指導しています」と話す。

 シンガーと教育者として生きるヨッピーさん、その歌声とスピリッツは聴く者の心をライトアップし続けている。

 (三浦良一記者、写真も)

植山慎太郎カレンダー読者プレゼント

月とニューヨークがテーマ

 本紙の表紙写真でもお馴染みのニューヨーク在住フォトグラファー、植山慎太郎さんによる「月とニューヨーク」シリーズを収録した2026年版フォトカレンダーを読者10人にプレゼントします。

 コロナ禍から始まった小さな挑戦が、今年で6年目を迎えた。「旅をするように日常を過ごす」ようなニューヨークの季節と詩的な瞬間を届けています。2020年、ニューヨークがロックダウンに包まれた日。仕事も撮影もすべてが止まった中で、「写真を通して人を元気づけたい」との思いから始まったこのプロジェクト。それから6年、毎年好評を博しているフォトカレンダーが今年も新作を迎えた。

 テーマは、「永遠のニューヨーク」。

 ブルックリンブリッジのスーパームーン、セントラルパークの紅葉、雪に沈むSOHO、春色の光。街が魅せる一瞬の表情を切り取り、「時間の流れとともに変わるニューヨークの詩情」を感じられる構成。

 一般的なカレンダーのようにニューヨークのランドマークを並べるのではなく、「暮らしに飾っても、心が静かに満たされる」ような写真をセレクト。「ページをめくるたびに、まるでニューヨークを旅しているような気分に。インテリアとしても楽しめるデザインに仕上げた」と植山さん。忙しい日々の中でふと視線を上げたとき、心が少し軽くなるようなカレンダーだ。

 希望者は「植山さんカレンダーを希望」と明記し、氏名、郵送先住所を添えて編集部までにメールでご応募ください。応募締め切りは12月16日。当選者は本紙新年号で発表し、年内に郵送します。応募先 [email protected]

サムライ・ソード・ソウルが20周年記念公演

 ニューヨークを拠点とするサムライ演劇カンパニー、サムライ・ソード・ソウルは、12月3日から7日(日)まで創立20周年を記念した最新舞台『DON’T CRY MY FRIEND (泣かないで、友よ)』をギブニー280ブロードウエー・アグネス・ヴァリス・パフォーミング・アーツ・センター(チェンバー通り53A番地2階)で好評上演中だ。

 総合演出はヨシ天尾。本作は、日本の二大民話「浦島太郎」と「泣いた赤鬼」を原案にしたオリジナルのサムライ演劇。迫力ある殺陣とコメディ、涙を誘う愛のドラマ、そして物語の核として正義・悪とは何か、人はどうやって自分の道を見つけ歩んでいくのかを問いかけている。公開前夜の2日夜、報道関係者向けのプレス上演が同会場で行われた。

 座長の天尾は舞台後、「人間とはどう生きるのか、日本からアメリカに来た人、アメリカで生まれた人、日本に帰る人、移民という生き方を常に意識してきた中で、そこに愛はあるのか、正義とは何かと盛り沢山ではあるけど侍を通して『ショーグン』にも出たことで劇団に勢いも出ているので、今後はハリウッド映画の映像とライブとを行き来して続けていきたい」と語った。侍の伝統と現代演劇を融合させた侍剣魂(サムライ・ソード・ソウル)の渾身の一作。チケットはウェブサイトhttps://ticketstripe.com/samuraiswordsoulで購入。

詳細は同カンパニーの公式サイト公式サイトwww.samuraiswordsoul.com参照。入場料40ドル。(三浦)

編集後記

編集後記

 みなさん、こんにちは。ニューヨーク歳末の風物詩とも言えるサルベーション・アーミー(救世軍)の「社会鍋(Red Kettle Campaign)」が街角で賑やかにベルを鳴らして募金を呼びかけています。感謝祭の11月末からクリスマスまで全米各地の街角で行われる恒例行事です。今週号で11月も終わり、いよいよホリデーシーズンの幕開けです。来週はロックフェラーセンターのクリスマスツリーも点灯して1年の締めくくりです。

 この時期、新聞社はどこも新年号態勢でシフトを組んで頑張っているのでしょうか。毎週、オリジナルの記事だけで紙面を埋めていく作業は、毎回綱渡りです。来週号がどんな紙面になるのかは今週はまだわからないところが新聞作りの醍醐味でしょうか。

 ネットを探せばいろんな情報や動画が溢れていて、空想や創造された映像などもまるで本物のように出回っていて、最近は、動画でどれだけ真実を伝えているのか疑心暗鬼になってしまいます。オリジナルの記事でもネットにあげた瞬間、全てAIに吸い取られて公共の情報になってしまう現在、高度な取材力と組織力でカバーされている世界の政治や経済のニュースも全体像を掴むのには便利ですが、日本の新聞にもアメリカの新聞にもテレビにも流れていない「未認知の出来事」の中からまだ人に知られていないニッチな出来事やニュースを伝えていくしかもうAIには勝てないのではないかと最近思っています。

 Chatgptに頼りにされるような媒体でありたいと願うのは絵空事でしょうか。まだ書いてないことはChatgptはまだ知らない訳ですから、小さなベタ記事でも、世の中に「初登場」であれば、その記事を大切にしていきたいと思います。今週号もオリジナルの記事が満載です。感謝祭のホリデーシーズンにごゆっくりお読みください。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2025年11月29日号)

(1)すし匠が三つ星獲得 2025年ミシュラン

(2)救世軍社会鍋

(3)留学の地、NYで能舞台を演じる

(4)米国の台湾、沖縄、尖閣に対する曖昧戦略

(5)合同県人会若返り作戦 17道県33人が参加

(6)工芸菓子NY五番街に 源吉兆庵で展示

(7)石川県からRhy Zooが来米公演

(8)第41回JCCI年次晩餐会 日米経済界から600人

(9)パワー・オブ・マネー 新・貨幣入門

(10)話題の映画「国宝」監督と俳優が来米 アカデミー賞を狙う