編集後記

編集後記



 みなさん、こんにちは。今週号経済面7面のトップは、日本クラブとニューヨーク日本商工会議所(JCCI NY)が、日本へ帰国した元会員との交流の機会として、日本クラブ創立120周年を前に3人の大使を含む5人の賛同者代表を中心に東京で「ニューヨーク日本商工会議所 &日本クラブOB/OG会」を発足した記事が掲載されています。日本クラブとJCCI NYの元会員同士の親睦と情報交換を図り、現会員とのネットワークの構築等に繋げ、会員相互のさまざまな交流機会を創り出していくことを目的としているそうです。賛同者代表は、草賀純男氏(元在NY総領事大使)、高岡英則氏(元北米三菱商事会社社長兼CEO)、高橋礼一郎氏(元在NY総領事大使)、廣木重之氏(元在NY総領事大使)、綿引宏行氏(元東京海上アメリカ社長兼CEO)。会の発足にあたり、まずはOB/OGの連絡先などの情報収集を始めた。そして、どのくらいの人がOB/OG会に興味を持つか、会に参加するか、などの状況把握も兼ねて、「第0回のOB/OG会」と名付け、2月8日に東京の三菱商事ビル21階、三菱クラブにて開催され、92人が出席したそうです。今まで、帰国者同士が業界関係者で「○○NY会」というNY同窓会のような集まりを作って親睦を深めているという話はよく聞きますが、ニューヨークの日系3団体のうちの2つが、主体になって日本でOGOB会を作るのは初めて。もうすでにそういう内容の会が存在していると思ったのですが、なかったのですね。集まる人も様々、現役で活躍する人や仕事をリタイヤしている人など、同じNYを第二の故郷みたいに思って日本で暮らしている人たちがつながれるのはいいことですね。東京での来年の初会合には、週刊NY生活の新聞を手に取って見て懐かしんでいただけるようなことになるといいですね。ご希望があれば送ります。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)


【今週の紙面の主なニュース】(2024年2月24日号)

(1)『舞台「鬼滅の刃」』登場  ジャパンパレード  (1面)

(2)桃の節句 幸せと健康を願い  (1面)

(3)日本ふるさと名産食品展 ジャパンビレッジで大盛況(3面)

(4)ネット投票は海外有権者に不可欠 海外日本人サポート(4面)

(5)石川県酒造組合に寄付届く T .I.C.グループが送る (4面)

(6)なぎなた剣士NYに集合 (5面)

(7)日本クラブとNY日本商工会議所 東京にOGOB会発足 (7面)

(8)Shogun 将軍 JSでプレビュー上映会 (8面)

(9)ジャニーズの性加害問題を許すな NYで3月13日に講演会 (23面)

スペシャルゲスト決定!

『舞台「鬼滅の刃」』5月11日にジャパンパレード

 第3回目となる5月11日(土)のジャパンパレードには、日本からのスペシャルゲストとして、『舞台「鬼滅の刃」』のキャストを迎えることが決定した。「鬼滅の刃」(原作:吾峠呼世晴、集英社ジャンプコミックス刊)は、2016年から2020年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された大人気作。『舞台「鬼滅の刃」』は、2020年に初演、作品の世界観に寄り添う音楽やアクションが継続的な人気に繋がり、23年には第4弾『舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入』が上演された。

 ジャパンパレードでは、舞台版のキャストから竈門炭治郎(阪本 奨悟)、嘴平伊之助(佐藤 祐吾)、煉獄杏寿郎 (矢崎 広)、胡蝶しのぶ(門山 葉子)を迎える。『舞台「鬼滅の刃」』のキャストはニューヨーク初登場となる。パレードは午後1時から午後3時30分までセントラルパークウエストの81丁目から67丁目までを南下する予定。

桃の節句NYに春

幸せと健康を願い

 海外にいても日本の四季折々の行事を楽しむことができる。

 写真の雛人形は、日系アメリカ人の小児科医の先生が3年前にマンハッタンの西14丁目にある天理文化協会に寄付したもの。

 彼女が生まれた時に家族が、彼女の幸せと健康を祈り揃えてくれたそうだが、30年間余りしまいっぱなしだったという。同協会によると「日本語学校のある天理でなら大勢の子供たちと親御さんにも楽しんでもらえるのでは」ということで寄贈を受けたそうだ。

(2月21日、写真・三浦良一)

日本ふるさと名産食品展

自治体国際化協会が主催

ジャパン・ビレッジで大盛況

 日本国内で販売されている食料品の海外販路拡大を促進するために一般財団法人自治体国際化協会(クレア)が主催する「日本ふるさと名産食品展」が2月22日から25日までの4日間、ブルックリンのジャパン・ビレッジのザ・ロフトで開催された。日本全国の10地方自治体から16事業者が参加し、61品目を販売した。

 出展企業は株式会社ミナミ食品(南部ゆばスープ、岩手県)、株式会社戸田久(盛岡冷麺、岩手県)、根岸物産株式会社(ビーガンうどん、生さくらうどん、群馬県)、株式会社ギンビス(アスパラガスビスケット、しみチョコスナック、東京都)、バイオコスモ(きのバーグ、きのミートパテ、神奈川県)、合資会社八丁味噌(味噌パウダー、味噌汁フリーズドライ、愛知県)、株式会社平松食品(てりやきフィッシュジャーキー、愛知県)、ベルエアー株式会社(酒粕チョコレート、愛知県)、合名会社丸正酢醸造元(黒酢バーモント、ちゃんぽんず、和歌山県)、伯方塩業株式会社(伯方の塩、愛媛県)、進藤重晴商店(シトラスビール、愛媛県)、株式会社タケマン(たけのこ水煮、鹿児島県)、株式会社横福(にんにく調味料、鹿児島県)、株式会社海連(芋スイーツ、鹿児島県)、西福製茶株式会社(八女抹茶、抹茶ラテ、福岡市)、マルキン食品株式会社(こんにゃくスイーツ、熊本県)。ゆばを販売したミナミ食品の南辰典代表取締役は「1年間待っていただいたお客様もいてとても嬉しかったです」と評判も上々だ。

 参加した全自治体が地方都市の魅力を宣伝する英文パンフレットを並べた。ジェトロは日本産のホタテの試食コーナーを設けて日本の水産品をPRした。

 自治体国際化協会交流支援部経済交流課の長野課長は「来場するお客さんの中には食品に含まれる成分を担当者に確認して買い求める人もいて、出展業者もアメリカで販売するには何が求めれられているのかを肌で感じ、日本に持ち帰ることができる。アメリカの人に日本の食文化に触れてもらえるいい機会であると同時に会場ではアンケート調査も行い、今回のイベントが参加企業にとっては進出のための市場調査の意味からも有益だったのではないか」と話している。

ネット投票は海外有権者に不可欠

 河野太郎デジタル担当大臣は2月15日「デジタル行財政改革課題発掘対話」を開催して在外インターネット投票導入に向けて有識者から意見を聞きました。エストニア政府代表、つくば市五十嵐立青市長、イタリア在住で在外ネット投票導入の署名活動を行った田上明日香さんなどが経験を述べました。

 エストニアは2021年にネット投票と以下のような制度を導入しました。(1)月曜日から木曜日までは全国全ての期日前投票所で投票が可能。金曜日から日曜日までは選挙区内の全ての投票所で投票が可能。 

(2) 複数回の投票を可能にして、第三者から脅されて不本意な投票をさせられるネット投票のリスクを回避。ネット投票による効果があったのは、国内在住者ではなく外国在住者の投票率向上でした。

 日本でも、投票日に投票できない人への代替制度として期日前投票、不在者投票、郵便投票制度があります。しかし、これらでカバーできないのが、海外在住者です。                         

 2022年1月に田上明日香さん達の在外ネット投票導入の署名簿をオンライン署名活動で支援したchange.org japanから受け取った林芳正外務大臣は、この導入で在外日本人の投票を1桁増やそうと応えました。

 河野大臣は地方自治体の課題の解決にもつながると語りました。そのつくば市五十嵐立青市長は「つくばサイエンスシティ構想」の下、外国人創業活動支援、外国人向け多言語アプリなどと並ぶインターネット投票導入に向けての技術検証を報告しました。

 「ネット投票」には、セキュリティや個人情報保護などの課題を克服した公職選挙法の改正が必要で、河野大臣は「議員立法で実現するための機運の醸成」への意欲を示しました。

 

補欠選挙での在外投票率は5%未満                   

 しかし、在外ネット投票は国内ネット投票と全く異なる点があります。国内では、期日前投票、不在者投票、郵便投票で投票できますが、海外ではネット投票でしか投票ができない実態があるのです。特に2023年10月の参議院徳島県及び高知県選挙区補欠選挙では、在外有権者投票率4・41%、42人。同じく衆議院長崎県4区補欠選挙では在外有権者投票率1・61%、4人しか投票できなかったのです! 通常選挙と異なり、在外公館で投票できる日数が短いことが主因です。来る4月28日に行われる最低3つの衆議院の補欠選挙の投票率に注目下さい!

 憲法で保障された投票の権利を守ることが急務です。

 ふじた・ゆきひさ=慶大卒。世界的な道徳平和活動MRAや難民を助ける会で活動した初の国際NGO出身政治家。衆議院・参議院議員各二期。財務副大臣、民主党国際局長、民進党ネクスト外務大臣、横浜国立大講師等歴任。アメリカ元捕虜(POW)の訪日事業を主導。現在国際IC(旧MRA)日本協会会長。岐阜女子大特別客員教授。

石川県酒造組合に寄付届く

TICレストラングループの寄付金、高木さん手渡す

 ニューヨークのTICレストラングループ(八木秀峰ボン社長)は2月6日、石川県酒造組合に能登半島地震被災蔵元支援のための寄付金1万7762ドル24セントを寄贈したが(本紙2月 10日号既報)、寄付を持って帰国した石川県金沢の割烹料亭銭屋二代目高木慎一郎氏が2月21日、石川県酒造組合連合会の裏谷重寿専務理事を訪ね、寄付を手渡した。当日は、県内の酒蔵の被害状況について報告を受け、酒を製造するには少なくとも1年かかるとの見通しを知らされたという。

 八木社長は1月8日に収益の一部から災害救援基金を設立するためグループ全体のキャンペーンを立ち上げた。石川県内にある32蔵元のうち11蔵元が壊滅的な被害を受けているという。同寄付は石川県酒造組合を通じて、松波酒造、桜田酒造、鶴野酒造、日吉酒造、宗玄酒造、数馬酒造、清水酒造、白藤酒造、中島酒造、中納酒造ほか被災した蔵元に送られた。高木さんはNYの五絆ソサエティー(川野作織代表、コーリン社長)の招きで石川県のシェフをニューヨークで研修させるために引率同行していた。TICの八木社長が五絆ソサエティーの理事を務めていることから寄付金を託した。

(写真)石川県酒造組合連合会の裏谷専務理事にTICからの寄付金を手渡す銭屋二台目の高木さん(左)

なぎなた剣士NYに集合

故山内記念大会を開催

日本から角範士、廣瀬教士来米指導

 全米のなぎなた愛好家が集う大会、山内メモリアルなぎなた大会が2月24日と25日、ニューヨークのマンハッタン西91丁目のトリニティースクール体育館で開催され、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットのトライステートをはじめ、カリフォルニア、シカゴ、ボストンから全米のなぎなたを学ぶ米国人60人が参加した。

(写真上)生徒たちに指導する角範士(2月24日、マンハッタンで、写真・三浦良一)

 主催したのはコロンビア大学なぎなたクラブコーチでニューヨークなぎなた連盟会長のケイティー・ロッシェさん。当日は日本からなぎなた範士の角薫氏と廣瀬幸子教士が来米し、初日はセミナーを開催、2日目はトーナメントと段位昇格試験が行われた。同大会は、2012年に急逝した在米なぎなた道場「日武館なぎなた道場」創設者のブロウ山内咲智子さんの米国におけるなぎなた普及の功績を称えて開催されたもので今回が7回目。ニューヨークでの指導が3度目という角範士は「年齢に関係なく何歳からでも始めることができる武道で、精神面と体を鍛えるという両面で海外でも広く受け入れられているが、米国では特に若者が日本文化の一つとして捉え、魅力に感じて参加していただいている状況を見てとても嬉しく思う」と話していた。前日にはニューヨークの剣禅道場で指導した。

日本クラブとNY日本商工会議所、東京にOGOB会発足

三菱クラブに92人参加

まず今回は第0会で、来年の正式開催準備

 日本クラブとニューヨーク日本商工会議所(JCCI NY)は、日本へ帰国した元会員との交流の機会として、日本クラブ創立120周年を前に3人の大使を含む5人の賛同者代表を中心に東京で「ニューヨーク日本商工会議所 &日本クラブOB/OG会」を発足した。日本クラブとJCCI NYの元会員同士の親睦と情報交換を図り、現会員とのネットワークの構築等に繋げ、会員相互のさまざまな交流機会を創り出していくことを目的としている。

(写真上)中央:JCCI NY/日本クラブ前田事務所長。第0回OG/OB会の様子。夫婦で参加する人も多数いた会場で。

左から:元北米三菱商事会社社長兼CEO・高岡夫妻と石兼大使夫妻

 賛同者代表は、草賀純男(元在NY総領事大使)、高岡英則(元北米三菱商事会社社長兼CEO)、高橋礼一郎(元在NY総領事大使)、廣木重之(元在NY総領事大使)、綿引宏行(元東京海上アメリカ社長兼CEO)。会の発足にあたり、まずはOB/OGの連絡先などの情報収集を始めた。そして、どのくらいの人が

OB/OG会に興味を持つか、会に参加するか、などの状況把握も兼ねて、「第0回のOB/OG会」と名付け、2月8日に東京の三菱商事ビル21階、三菱クラブにて開催した。連絡先が確認できた約170人に第第0回の案内を送り、92人が出席した。

 第0回OB/OG会では、賛同者を代表し、草賀大使と廣木大使がそれぞれ開会と閉会の挨拶をした。また昨年のJCCI NY第39回アニュアル・ガラのショートビデオを投影し、ニューヨーク時代にアニュアル・ガラに参加した人も多く、懐かしく見ていた。メインの懇談の時間では、NYという共通点を持つもの同士がカジュアルな形式で再会し、旧交を温めたり、また東京でも交流が再開できたなど、多くの参加者から好意的な感想が聞かれた。

 閉会の際には、ニューヨーク商工会議所・日本クラブ、現理事の村瀬悟氏の妻・村瀬裕子さんが、1月25日

脳腫瘍のため逝去したことをアナウンスし、村瀬夫妻が用意した、心のこもったニューヨーク土産が出席者全員に渡された。

 当初、第1回は今年の夏に開催予定だったが、より多くのOB/OGに参加してもらうため、1年後の2025年2月6日に三菱クラブで第1回を開催する予定。OB/OG会に関する問い合わせは日本クラブ事務局Eメールinfo@nipponclub.orgまで。

『Shōgun 将軍』

ジャパン・ソサエティーでプレビュー上映会

 真田広之が主演・プロデューサーを務め、ハリウッドの制作陣が戦国時代の日本を描いたドラマシリーズ『Shōgun 将軍』プレビュー上映会がニューヨークのジャパン・ソサエティー(JS)で開催され、主演兼プロデューサーの真田広之さんをはじめ、キャストのアンナ・サワイさん、ショーランナー兼エクゼクティブプロデューサーのジャスティン・マークスさん、エクゼクティブプロデューサーのレイチェル・コンドウさん、プロデューサーの宮川絵里子さんらが登壇した。

 上映前の舞台挨拶で真田さんは、「今日こうして皆様にお披露目できることを嬉しく思います。東西のキャスト・クルーが力を合わせて作り上げましたこの作品を見て頂き、何か私たちのこだわり、そして思いを感じ取って頂ければ嬉しく思います」と、作品にかける熱い思いを語った。

 本作は、ジェームス・クラベルのベストセラー小説を原作に戦国時代の終焉にある1600年の日本を舞台とした作品。徳川家康や関ヶ原の戦いなど歴史上の人物や出来事にインスパイアされた激動の時代を舞台に、窮地に迫られた戦国最強の武将・吉井虎永(真田広之)、日本に漂着し虎永の家臣になったジョン・ブラックソーン/按針(コズモ・ジャーヴィス)、“謀反人の娘”の宿命を背負うキリシタン・戸田鞠子(アンナ・サワイ)らが将軍の座を懸けた陰謀と策略が渦巻く乱世を生き抜く様子を描いた戦国スペクタクル・ドラマシリーズ。

 会場となったジャパン・ソサエティーでは、主人公三人の等身大ポスターのロビー展示、撮影で実際に使用された小道具も展示され、豪華絢爛な雰囲気が溢れた。FXプロダクション制作による『Shōgun 将軍』(全10話)は、2月27日からhuluでストリーミング配信。初回は2話、その後は毎週1話ずつ配信される。日本ではディズニープラスで独占配信される。

(写真)主演兼プロデューサーの真田広之さん Photo© Ayumi Sakamoto

ジャニーズの性加害問題を許すな

日本の性的搾取の実態を語る

NYで3月13日に講演会
NY日系人会女性実業家の会&ヒューマンライツ・ナウ共催

 日系人会ビジネスウーマンの会は、ヒューマンライツ・ナウとの共催で3月13日(水)午後6時30分から、日系人会ホール(西45丁目49番地5階)にて「ジャニーズの性加害問題を許すな 日本の性的搾取の実態は」と題した講演会を開催する。

 日本では故ジャニー喜多川によるタレントへの性的虐待問題や、松本人志による女性搾取の問題と、エンターテインメント業界の暗部が暴かれた。しかしこれは業界だけの問題ではなく、ホストクラブで搾取され売春を強いられる女性や子どもなど、一般市民への性的搾取も表面化している。性規定に関する刑法改正は実現したものの、ほかの法整備はまだ途上にあるこの深刻な現状を、伊藤和子弁護士(ヒューマンライツ・ナウ副理事長、ミモザの森法律事務所)と、刑事法専門の後藤弘子(千葉大大学大学院教授)がリポートする。モデレーターはジャーナリストの津山恵子氏、講演の最後に2024年大統領選挙の短い解説もある。

 参加費20ドル(講演後に軽食を用意。収入は経費を引いたのち全額が日系人会に寄付される)。定員は先着50人。問い合わせはEメールevent@jwb-ny.org (JAAビジネスウーマンの会)まで。申し込みはhttps://JWB-313.eventbrite.com から。