Jurassic World Rebirth 未来を開く鍵 シネマ映写室

 「ジュラシック・パーク/ワールド」シリーズ7作目。回を重ねるごとにCG恐竜の「まるで本物」という驚きも新鮮さもだんだん薄れてきてはいるものの恐竜ファンにとっては待望の新作。

 今回はジュラシック・パークの大ファンだったというスカーレット・ヨハンソンが準主役をはる。主役はもちろん、がんがん出てくる恐竜たち。「ムーンライト」「グリーンブック」で2度のアカデミー助演男優賞を受賞しているマハーシャラ・アリがいつもながらの絶妙な演技で脇を固め、キャスティングは申し分ない。監督は「ゴジラ」(2014年)のギャレス・エドワーズ。

 一度は人間社会で共存しかけた恐竜たちも地球環境の変化に伴い生息できる地域が狭められ、今は赤道近くの孤島で生き延びている。

 製薬会社パーカーゼニックスは心臓病の先端治療薬開発のために現在生息する最大級の恐竜から生体材料を採取する計画を実行に移す。同社の幹部マーティンが率いる探検チームは元特殊部隊工作員のゾラ、恐竜に詳しい古生物学者ヘンリーそしてゾラの元同僚で傭兵のダンカンらでカリブ海バルバドス近くの島めがけて出港する。

 途中、ゾラらのチームはヨット航海中に遭難したデルガド・ファミリーを救助、一時は行動を共にするも、ある事故をきっかけに離れ離れに。

 チームが追うのは海棲爬虫類モササウルス、大型草食恐竜ティタノサウルスそして翼竜ケツァルコアトルス。陸・海・空を支配する最大最強の恐竜が相手だ。彼らは生体材料の採取に成功するのか、それとも恐竜たちの餌食となり果てるのか。

 常連ティラノサウルス、スピノサウルスなどの他にかなり気味の悪いミュータントも登場する。人間と恐竜の絡みはデルガド・ファミリーとゾラのチームとが並行して繰り広げられ、それぞれファンの期待に応えるパニックぶりを見せてくれる。デルガド・ファミリーの少女イサベラが島で見つけた角竜類恐竜アキロプスの子どもにドロレスと名付け一緒に連れて行くあたりはご愛敬。2時間14分。PG13。(明)

(写真)ゾラ(ヨハンソン)らは島に上陸する Photo : Amblin Entertainment/Universal Pictures


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