DEEPなQUEENS ジャマイカ・エステーツ

トランプ大統領の元実家がある出身地

 ジャマイカ・エステーツ地区は、ジャマイカ地区の北東に位置し、不動産開発業者によって1907年に設立された富裕層の住む閑静な高級住宅地。アパートや集合住宅は少なく、広々とした敷地にチューダー様式、アメリカ建築様式や地中海様式などの家が建つアッパー・ミドルクラスが暮らす地域。氷河期に形成された丘陵を活かし、可能な限り木々など自然を残しているため、曲がりくねった道がほとんどで平らで真っすぐな道はほんのわずか。また、高級感を出すためか通りの名もイギリスの街の名が多くついています。

 2000年の国勢調査によると人口は1万4000人で45%が外国生まれ。白人が43%ですが、少数ながらも南アジア系、カリブ系、ロシア系の人々が住む地区です。伝統的にユダヤ系住民が多く、ユダヤ教学校やシナゴーグがあります。また、祖国での迫害から逃れてきたイラク系やアフガン系ユダヤ教の人々の新天地での再出発を助ける場となっている、一軒家を利用したシナゴーグもあります。

 この街で出身の最も有名な元住民はトランプ大統領。父のフレッド・トランプはこの地域で不動産開発を手がけていたそうで、出生証明書にも記載され4歳頃まで住んでいたチューダー様式の家と、10代前半まで住んだもっと大きい家があります。

 街の西側に隣接して、強豪で全米トップクラスのバスケットチームを持つカソリック系私立大学セント・ジョンズ大学キャンパスがあります。大学敷地内にはアジア研究所でギャラリーが併設されている孫文ホールの建物が目を引きます。

 この区域は広くはありませんが、食料品店や飲食店等がなく、最寄り駅の地下鉄F線終点179通り 駅までは若干距離があります。そのため、喧騒から離れた静寂さがあり、手入れが行き届いた個性的な邸宅が並ぶ地区です。東隣町ホリスウッドも同様に静かで美しい街並みの住宅地だそうです。 

明石鯛:兵庫県明石市出身、ウエストチェスター在住。

週末の街歩きグループと共に、未知なるNY市内を元気に探索中。

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