友人夫婦ロブとベッツィのところに、しばらく滞在した。ロブはふだん穏やかそうなのに、一緒に過ごしてみると意外な発見がある。 ロブは音に対して、とくに神経質だ。テレビのボリュームは最低にし、コマーシャルになる […]
カテゴリー: BOOKS
マジックタッチ
ワールドフィナンシャル・センターの前にちょっとした横長の人工池がある。その前にカフェのようにテーブルと椅子が並べられていて、一部は誰でも使えるスペースになっている。 木陰のテーブルにすわり、コーヒーを飲みながら、仕事 […]
父親が書いた解説書
住山一貞・著 ころから・刊 米国同時多発テロで当時富士銀行勤務だった息子の陽一さんを失った東京都在住の住山一貞さん(86)が、パンデミックを超え4年ぶりにマリ夫人(84)とニューヨークを訪れた。米国がまとめた報告書を日 […]
セントラルパークで励ます人
真夏の日曜日の朝七時頃、セントラルパークを集団で走る人たちがいた。週末はここを、さまざまなマラソン大会に参加する人が、一緒に練習している。資金集めのために走る人もいる。その日の参加者は二、三千人だという。 それをサポ […]
各停よ、そんなに急いでどこへ行く
地下鉄がそんなにいい加減なわけがない。作り話だろう。 拙著『ニューヨークのとけない魔法』の読者が、ブログか何かでこう書いているのを見つけた。 その人がこの街を訪れたら、拍手で迎えてあげたい。 Welcome to […]
ホワイトカラー消滅?
平 和博・著文藝春秋・刊 会社の企画書も人事評価もすべてAIによってなされ、ホワイトカラーのやっている職種はどんどんと、なくなって最後には消滅してしまうのではないか、その「凄さ」と「怖さ」を知るための必読書とでも言おう […]
ニューヨーカーはひたすら歩く
ニューヨーカーはよく歩く。とにかく歩く。碁盤の目のマンハッタン。東西に走るストリート間は、徒歩で一ブロック一分ほどかかるといわれる。 歩くべきでない時も歩く。赤信号なんて待っていられない。ひたすら歩き続ける。赤信号で […]
男子トイレの風景
夫が楽しそうに公衆トイレから戻ってきた。初秋のある夕方、私たちはニューヨーク公共図書館の裏にあるブライアントパークにいた。 夫が手を洗おうとすると、手洗いの鏡の前にアジア系の男の人が立っていた。三十代くらいの小柄な人 […]
アメリカン・ジョーク
最近、企業のトップばかりが集まったパーティで、こんなジョークを耳にしたと知り合いから聞いた。ある人がオウムを買いに行った。値段はさまざまだ。 このオウムは千ドルするんですか、と客が尋ねた。 なにしろ、それは英語を話 […]
希望の天使
高速バスで仙台から石巻に向かい、その日の午後、被害の大きかった地域を訪れた。瓦礫の山は小さくなり、道路や橋も補修されつつあった。 津波で十メートルほど流され、横倒しになったコンクリートの建物が、今もそのまま 浜に残さ […]
花柄イエローキャブとむっつりおじさん
ニューヨーク市で、これまで行ったことがない地域を夫とぶらぶら歩いた。とくに治安が悪いというわけでもないのだろうが、殺伐とした倉庫街のようなところだ。用がなければ、わざわざ地下鉄を降りることもないだろう。 イエローキャ […]
空手の強さ世界に示す
59年前の極真空手VS タイ式ボクシングフルコンタクトKARATE誌2月号で特集 力よりも技、技よりも心を大切にする「人間空手」をモットーに米国で創立44年の世界誠道空手を広げ、米国40支部、日本国内30支部を含め世界 […]