8万人復帰

来月で在宅勤務終了
NY市全職員職場へ

 デブラシオNY市長は23日、新型コロナウイルス対策として昨年3月から継続している市職員の在宅勤務を終了し、5月3日から順次、出勤すると発表した。また、それに伴う民間企業の活性化にも期待感を示した。ニューヨーク・タイムズ紙電子版によると、在宅勤務をしている市職員は市警職員や消防士らを除き約8万人。デブラシオ市長は、ソーシャルディスタンスや室内の換気設備など「厳格な安全措置を取る」と述べた。職員のワクチン接種は義務化していない。

ワクチンでドーナツ

文具店では証明書ラミネート無料サービスも

 米ドーナツチェーン「クリスピークリーム」は、3月22日から今年いっぱい(12月31日)まで、新型コロナウイルスのワクチン接種後に手渡される接種カードを持参するとドーナツが1日1個無料でもらえるキャンペーンを開始した。無料ドーナツはクリスピークリームの「オリジナルグレーズド・ドーナツ」で、米国内の各店舗(店頭、もしくはドライブスルー)で実施している。

 さらに26日、ブルックリンのデカルブにあるチーズケーキが有名なレストラン「ジュニアズ」(386 Flatbush Avenue)が、同じくワクチン接種カードの提示でカップケーキサイズの同店オリジナル・チーズケーキを無料提供すると発表。キャンペーンは5月31日(月)のメモリアルデーまで実施される。

 次々と発表される無料サービスにより、ワクチン接種の促進につながると市民から歓迎の声が上がる一方で、肥満は新型コロナウイルスを重症化させるという理由から賛否両論が起きている。ある医師は、米国では肥満で多くの貧困者や脆弱な人々が亡くなっていると指摘している。ステイプルズとオフィスデポはCDC発行のワクチン接種記録カードの無料ラミネートサービスを発表している(今後旅行時などにカードの携帯が必要になることが見込まれるため、破損を防ぐ目的)。

コロナで入院の日本人。退院して帰宅したらアパートの私財が捨てられていた。

 イーストビレッジに住む日本人男性が新型コロナウイルス感染で2か月入院し、帰宅したところアパートが空になっていたという事件があった。

 ナガオカ・ラオさん(60)は1月27日、エレベーターのないアパートの5階で助けを求めているところを発見され、新型コロナウイルス感染で入院した。闘病生活は脚のリハビリを含めて約2か月に及んだが無事治療を終え3月25日に帰宅。ドアを開けようとしたところ鍵が変えられており、開けることができなかった。ビルの管理人にドアを開けてもらい部屋に入ったところ、残っていたのはピアノと数点の物だけだった。ナガオカさんは「率直に言って、それは悪夢のようなものです」とメディアの取材で語っている。

 アパートの住人によれば作業員が来て部屋の中を片付けてしまったという。アパートの管理人に預けていたペットの亀は無事だったが、管理人は他の荷物がどこに持って行かれたのか「わからない」という。

 アパートの建物は著名投資家のバーバラ・コーコラン氏と元メジャーリーガーのアレックス・ロドリゲス氏が所有しているもの。コーコラン氏は管理会社が部屋を完全に改装したとの声明を発表。それには「ナガオカ氏の健康状態が悪化していることを考えると、彼のアパートの状態は、建物の他の居住者の健康にとって明らかに危険になっている」と荷物撤去と改装の理由が書かれている。

 改装されたのは事実でキッチンには新しいオーブンと冷蔵庫があり、壁は塗り替えられ、天井にあった穴も修理されていた。しかし浴室の水道が使えないなどの不都合もあった。こうした状況のなか、隣人らはナガオカさんに生活に必要な物を寄付して援助。そしてある隣人がクラウドファンディングを開始し、すでに3万5000ドルを集めた。その最大の寄付者はコーコラン氏だという。

ワクチン・パスポートNY州で発行

接種状況や感染及び抗体検査履歴を証明するアプリ

  アンドリュー・クオモNY州知事は3月26日、米国では初の試みとなる新型コロナウイルスのワクチン・パスポートを発行する計画を発表した。 

 同プログラム「エクセルシオール・パス」(エクセルシオールは、向上を意味するNY州の標語)は、ワクチン接種状況や感染および抗体検査の履歴を証明するアプリで、イベント参加やビジネスの場で利用できる。報道発表によると、同アプリは「モバイル搭乗券のように印刷またはスマートフォンにダウンロードでき、QRコードで感染状況を相手に提示できる」という。 

 マジソン・スクエア・ガーデンやオールバニーのタイムス・ユニオン・センターなどの大型施設では2日から同アプリを導入しており、今後は小規模の芸術、娯楽、イベント施設での使用を拡大していく。同州知事は「市民の健康かそれとも経済かという質問の答えは、両方とも重要であるということ。次々とニューヨーカーが接種を受けていき、今後数か月で市民の健康指標は順調に最低値に向かって減少していくだろう。エクセルシオール・パスは、配慮ある、科学に基づいたツールとして復興に導くだろう」と伝えている。同アプリの詳細、ダウンロードはepass.ny.govを参照する。 

市内ワクチン6月で完了

デブラシオNY市長が見通し

500万全市民接種へ

 デブラシオNY市長は3月24日、市内でこれまでに約350万回のワクチン接種を提供したと発表した。市が目標としているすべてのニューヨーク市民約500万人への予防接種が6月までに達成できるとの見通しを示し、市は新たな接種サイトを開設するため宗教関連機関との連携も明らかにした。その一つ、レビティス神教会は3つの宗教施設を設けており、市長は「過去数週間にわたって予防接種を行ってきたが、信仰によって結びつけられている地域社会がより多くの人々を接種に参加させるための大きな機動力となっている」と述べた。地域社会での取り組み拡大とワクチン接種が、ニューヨーク市経済を再開させ市民生活を復活させる鍵であると述べた。クオモNY州知事によると、これまでに州内で1回目の接種を受けた人を含め合計800万人がワクチンを接種したという。

 また3月29日のクオモ・ニューヨーク州知事の会見で、翌30日午前8時から30歳以上のワクチン予約・接種を開始、4月6日午前8時から16歳以上のワクチンの予約・接種を開始することが発表されているため、今後一気に接種人口が拡大するものとみられる。電話でのワクチン予約は833・697・4829。

ライオンズ大学 大人の教養シリーズ

オンライン、無料
JAAサクラフェアに参加

日本から講師4人講義
お金の問題や健康

 NY日系ライオンズクラブは4月25日(日)から5月2日(日)まで、4人の講師による、第13回春のサクラフェア「ライオンズ大学:大人の教養講座シリーズ」の第2弾インターネット配信を行う。(共催:ニューヨーク日系人会・邦人医療支援ネットワーク、後援:在ニューヨーク日本国総領事館)

 講義は、山口里美さん(司法書士)の「どうする住まい?お金?これからのおひとりさまの備え」、小池理雄さん(5つ星お米マイスター)の「お米屋さんが教える『お米を楽しく、美味しく食べる方法』」、岩崎真理依さん(ロースイーツ講師)の「自宅で簡単!デトックス効果で元気になれる『健康ロースイーツ』」、うまさきせつこさん(ダンスインストラクター)の「痛みなく使える体!誰でもできる楽チン簡単ストレッチ7選」を配信する。各講師が30分の講義を行い、希望者は申し込み後に好きな時間に何度でも視聴できる。

 視聴無料。問い合わせは電話212・840・69429NY日系人会まで。申し込みはEメール[email protected]まで。

アジア系差別続く

マンハッタン区長が事件現場で記者会見

見て見ぬふり

日系のスキ・ポーツさん怒り

 深刻なヘイトクライムが止まらない。暴行行為をする人のみならず、事件場面に居合わせながらも何もしない人たちが多いことが問題となっている。

防犯カメラが捉えた犯行映像

 3月29日ミッドタウン西43丁目360番地で65歳のアジア系の女性が男に蹴るなどの暴行を繰り返されて地面に倒される事件があった。当時、現場前のビルにドアマン2人が勤務していたが、暴行を阻止することや911に連絡するなどの行動を起こさず、さらには迷惑が被らないように、犯人が立ち去った直後ドアを閉めた。その時被害者の女性はまだ歩道に倒れたままだったが、駆け寄って助け起こすことはしなかった。これについてニューヨーク市長はツイッターで、被害に遭っている人を見かけたら傍観しないで警察に通報したりして助けるよう市民に呼び掛けた。30日午後4時半には事件があったビルの前でマンハッタン区長が記者会見し、市内アジア系コミュニティー団体のメンバーたちが差別に対する抗議スピーチを行い、日系のスキ・ポーツさんが「アジア系社会への無関心、無視が差別の元凶だ」と訴えた。ニューヨーク市警は犯人の写真を公開して捜査し、事件翌日の30日深夜、西40丁目のホームレスシェルターに住む無職ブランドン・エリオット(38)を襲撃罪及び増悪犯罪容疑で逮捕した。エリオット容疑者は2002年にブロンクスで実母殺害の前科があり、17年間刑務所に服役したあと2019年11月に仮釈放されていた。被害者の女性はフィリピンからの移民であることが確認されている。

(写真)事件現場でアジア系差別に抗議するポーツさん(3月30日、写真・三浦良一)

海老屋流茶箱 企画展

日本クラブWEBギャラリー

 日本クラブWEBギャラリーは4月15日(木)から5月26日(水)まで、「海老屋流茶箱」と題した企画展を開催する。(協賛:ニューヨーク日本商工会議所基金)

 茶箱は大きさ約20センチほどの小さな箱や籠のなかに、お茶を点てるために必要な茶道具、棗や茶筅、茶碗などがすべて入ってるセットのことで、今から約400年前、千利休が野外でお茶を愉しむために小さな茶道具を仕組んだのが始まりと言われている。同展では延宝元年(1673年)から続く骨董店海老屋九代目三宅正洋氏の「見立て」で作られた遊び心満載の茶箱30点を紹介する。

 また、4月15日(木)午後7時から「海老屋流茶箱展」バーチャル・オープニング・レセプションが開催される。三宅正洋氏による骨董茶箱についての解説、表千家教授中澤宗寿氏のお点前と、西川流宗家家元西川扇蔵十世(人間国宝)の長女西川祐子氏による日本舞踊「お江戸日本橋」が披露される。 参加費無料(任意で医療従事者へのお弁当プロジェクトへ寄付)。先着500人。申し込み・詳細はウェブサイトhttps://www.nipponclub.orgを参照。

気軽に行けるカリブ海リゾート「バハマ」

NYからたったの2時間!安心・安全

It’s better in The Bahamas!

 「バハマに来れば、何もかもが楽しくなる!」これはバハマ政府観光局が1970年代から現在も掲げているスローガンです。この一言がバハマへの旅の全てを表しています。アメリカ東部標準時間に入るバハマは、ニューヨークとは時差がなく、直行便で2時間で遊びに行ける、カリブ海の中でも最も身近な旅行先です。たった数時間で到着する先には、カリブ海の蒼い海が皆さまをお待ちしています。

バハマにおけるCOVID-19の現状

 世界中の国と同じく、やはりバハマも新型コロナウイルスの影響を受けていますが、2020年12月頃から新規感染者数の増加はかなり抑えられており、ここ最近は感染者数が1桁の日もあるほど落ち着きを取り戻しています。21年3月14日からはバハマ国内のワクチン接種も開始され、初日に首相が接種をするなど国を挙げて取り組んでいます。

 各リゾートではアメリカに戻る際に必要な抗原検査を無料で行うホテルもあり、ナッソー空港内にも検査を受けられる施設(有料)があり、帰国もスムーズに手続きを行うことができます。

バハマと言えば!テーマパーク型ホテルリゾート

 やはりバハマの一番人気のリゾートは「アトランティス・パラダイスアイランド」。5つの宿泊タワーや水族館、ウォータースライダー、流れるプール、カジノ、イルカやアシカと遊べる施設、キッズクラブはもちろんのこと、美しいパラダイスアイランドのビーチやクラブ、多くのグルメレストランなど、設備の充実は世界トップレベル!朝から夜までホテル内で充分楽しめるのも、感染の心配がない大きな魅力です。

バハマの人気ローカルフード

 ローカルフードで一番人気はコンク貝を使った料理です。生で食べるコンクサラダは特に地元では人気!テイクアウトで帰宅途中に買って帰る人や、食事の前菜として食べる人も多いお手軽フードです。コンク貝、玉ねぎ、ピーマン、トマトのみじん切りにライム・オレンジを絞り、塩とペッパーで味付けしたオリジナルコンクサラダは、さっぱりとした味わいがビールのお供に最高!

世界唯一!野生のブタと泳げるビーチ

 人気のおすすめアクティビティーは、泳ぐ豚さんと会うツアーです。エグズーマ諸島のビッグメイジャーキーに泳ぐ豚さん、コンパスキーにはサメ、アランズキーではイグアナに会うこともできます。ボートで行く日帰りツアーがおすすめです。ただし、ナッソーからエグズーマへは距離があり、天候にも左右されやすいため、首都ナッソーでのツアーもおすすめです。ナッソーでもニュープロビデンス島の南側のビーチで豚さんたちと触れ合うことができます。

今後の期待

 昨年からキャンセルが続いているクルーズ船業界からも良いニュースが入ってきています。クリスタルクルーズが21年7月4日から、出港地のナッソーを含めてバハマの島を6島を1週間で周るという、新しい路線を発表しました。ナッソー、ハーバーアイランド、エグズーマ、サンサルバドル、ロングアイランド、ビミニの6島を1度のトリップで全て周れるという贅沢なクルーズです。

バハマ渡航入国規制

 現在、バハマの入国にはトラベルヘルスビザが必要です。ビザの申請には5日以内に受けたPCR検査の陰性結果が必要となっております(10歳以下は免除)。5泊以上ご滞在の方は、5日目に再度抗原検査を受ける事になり、その検査費用が含まれるビザと含まれないビザがありそれぞれ料金が異なります。アメリカからの観光客の方で4泊以下のビザは40ドルです。

 ちなみに、首都ナッソーの空港にはアメリカ合衆国の入国審査が常駐しており、アメリカへ戻る観光客の方が利用する専用のターミナルにて、アメリカ合衆国入国審査を通過することができるのも大きな魅力です。

 アメリカからの距離の近さ、東海岸では時差がない、USドルがそのまま利用できる、元イギリス領なので言葉が英語など、アメリカからの旅行先としては身近な存在のバハマです。リゾートの形態も、大人オンリーのオールインクルーシブからご家族連れが楽しめるホテルなどさまざま。一度はカリブ海に行ってみたいという方は是非バハマへ!

※記事作成時の情報となりますので、最新情報は各公式機関にてご確認ください。※現在地域により移動制限等が発表されておりますので、各州の最新情報や現地大使館・総領事館からの安全情報をご確認ください。

旅行会社 アムネット バケーション/テーマパークデスクamnet-usa.com

編集後記 3月27日号

編集後記

 みなさん、こんにちは。新型コロナ禍が始まって以降、アジア系に対する犯罪が増加しています(本紙今週号1面、4〜5面)。ジョージア州アトランタで16日、マッサージ店など3カ所が次々と男に襲われ8人が死亡、うち6人がアジア系女性という事件が発生しました。移民を排斥したトランプ前大統領が新型コロナウイルスをチャイナウイルスと呼んだことでアジア差別に火が着き、20世紀初頭に欧米を席巻したイエロー・ペリル(黄禍論)の再燃とも見られる現象がいま全米規模で起こりつつあります。それは何故でしょう。昨年夏はコロナパンデミックの中、黒人差別に抗議したブラック・ライブズ・マター(BLM)運動が起りました。その運動のあまりの反動のため、ファッションメーカーがモデルを白人から全て黒人に変えたり、100年続いたシロップの黒人女性のラベルも消され、黒人差別に対するタブー(不可侵)の聖域ができて、これまでのように警察もうかつに黒人被疑者に対する踏み込んだ捜査に手が出せなくなっていることに対し「社会全体としてもいじめの対象として黒人がダメなら大人しいアジア系、しかも抵抗しない女性が差別的攻撃の標的、スケープゴートになる」と指摘する人もいました。もともと黄禍論は大国のロシアと戦争をして勝ったアジアの小国、日本に対する驚きと恐れの「脅威」から発生したもの。いまの中国の経済・政治、軍事的覇権拡大に対抗する米国の国力の低下から発生する「脅威論」がアジア憎しの増悪犯罪を生み出しているという見方もできます。日本は、1980年代半ばにあった日米貿易摩擦と自動車摩擦での米国における日本バッシングのような状況には今はなく、アジアの中でもアメリカと同じ価値観を共有する同盟国として、アジアの一員であること以上にその軸足はアメリカの同胞意識の方が強いです。国連加盟国の中で圧倒的に日本は親近感を持たれる好感度の高い国だそうですが、アジアの中では中国、韓国、北朝鮮ともお互いに相譲れない感情的な最悪の衝突事案を抱えています。そんなことが理由か、反アジア差別抗議集会でも日本人の姿をほとんど見かけません。総領事館が「危ないところには近づかないで」と呼びかけているからかもしれませんが、日系人は戦争中に強制収容所に入れられたという人種差別を受けた国で、アメリカはそのことに謝罪しています。日系社会には、フレッド・コレマツというその人種差別と戦った歴史上の勇気ある人物がいるので、そこをバックボーンにしてアジア差別反対をさらに強く訴えかける武器を持ってはいます。しかし、なんと言っても人類最大のアジア増悪犯罪は「戦争の早期終結のため」という後付けの嘘ばっかな理由によって落とさなくてもよかった原爆を2つも日本に落とした「アメリカの過ち」だと思いますが。原爆は今なら確実にジェノサイド条約違反ですが、それにも日本は加盟してません。すべてアメリカの顔色を伺ってというのが、突き詰めて行くとアジア差別にも強い姿勢にでられない日本の宿命かもしれません。この部分はニューヨーク日系人会などの日系米国人組織の健闘を祈りたいです。それではみなさん、良い週末を。(三浦良一、週刊NY生活発行人兼 CEO)

【今週の紙面の主なニュース】(2021年3月27日号)

(1)アジア系差別に抗議広がる

(2)この夏は上演シェークスピアin ザ・パーク

(3)ブライアントパークでアイスショー

(4)マジソン街で日本刀振るった男逮捕

(5)NY州ワクチン接種年齢50歳に引き下げ

(6)ジャパンビレッジに江戸情緒の建物

(7)生き生きEATS  お魚の南蛮漬け

(8)日本女性の外見の美しさは肌

(9)ワクチンの場所地下鉄地図に

(10)New Comer’s Eye 中華街のマーケットは迫力あり