コロナ禍の中、日本文化への憧れが増殖

あめりか時評閑話休題 冷泉彰彦

 訪日外国人観光客が、年間3千万を大きく超えて4千万、更には6千万も射程に入ったと言われたのが2019年。その後、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、事実上日本の国境は閉鎖され外国人観光客の集団は消えた。

 それどころか、2020年末からの変異株流行に伴って、より厳しい入国規制が敷かれており、日本国籍者でもPCR検査結果の様式が合わないだけで、日本便への搭乗拒否がされている。「水際対策」の徹底を求め「島国の特質を生かせ」という決まり文句をネットにまき散らす、一部の世論に突き上げられてのことである。

 状況が日に日に厳しくなっている五輪開催問題も、その背景には8割を超すという五輪開催反対の世論がある。理由は勿論、外国人選手役員の入国によるウィルス持ち込みへの警戒感だ。海外の側から見れば、接種の進まない日本国内の環境の方が危険なわけだが、日本のムードは異なる。ワクチンなどに頼らなくても、日本式の生活様式なら感染を抑え込めるが、外国人を入れるのは怖いと言う心理であって、無意識のうちに一種の排外感情が暴走しているとも言える。

 危機に際して極端な鎖国心理が出てくるというのは、確かに日本の宿命かもしれない。では、訪日観光客年間4千万とか、6千万というのは二度と達成不可能なのだろうか? 実はそうでもないという見方もある。というのは、例えばアメリカでは、このコロナ禍の中で日本文化はどんどん遠い存在になっては「いない」からだ。それどころか実情はむしろ逆である。

 例えば、アニメのブームは相変わらず根強い。この4月に全米で公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、暴力シーンが多いためにR指定とされたにもかかわらず、公開最初の週末ではほぼ20ミリオンの興行収入を叩き出した。LiSAさんの歌う主題歌「炎(ほむら)」も浸透している。RPGゲームのような感覚など、21世紀の若者や子供たちに共通の世界観を持った作品ということもあるが、大正期を舞台にディティールにこだわった「和」の世界がここまでの支持を受けているというのは現象と言っていい。

 食文化においては、ラーメン文化の浸透が著しい。ニューヨークやカリフォルニアなど、日本文化の浸透の早かった地域だけでなく、パンデミック下で飲食業としては厳しい環境にも関わらず、全米で各種のラーメン店がどんどんオープンしている。

 ライフスタイルの方では、近藤麻理恵さんの「片づけ」カルチャーは相変わらず高い支持を受けており、TVシリーズなども好調だ。また、ここへ来て日本式「イキガイ(生き甲斐)」論というのがブームになっている。これは「分をわきまえる」とか「腹八分目」などといった長寿のための「シンプルライフ哲学」とでも言ったもので、それが「イキガイ」という言葉とともに人気化している。

 というわけで、日本文化への憧れというのは、このコロナ禍の中でも、どんどん増殖していると言っていい。考えてみれば、今の30歳前後というのはポケモン世代であり、アニメと共に育って今は親になろうとしているわけだ。彼らにとっては、日本のカルチャーというのは血肉化していると言っていいだろう。

 その結果として、例えば航空会社や旅行代理店が「ポスト・コロナ」を意識して海外旅行のマーケティングを再開しているが、そのイメージ広告では「海外旅行といえば日本」という扱いになっているものが見られる。つまり、仮にコロナ克服というムードが広がり、日本の国境がオープンしたら、アメリカから日本への観光客は爆発的に殺到する可能性があるのだ。

 現時点での日本の「排外的なムード」については、日本社会の特質を考えると、サッと雲散霧消してしまうと思われ、余り心配はしていない。問題はインフラである。両航空会社は持ちこたえてくれると思うが、飲食、宿泊などが生き残って、4千万、6千万というボリュームを受け止められるよう祈るばかりだ。

(れいぜい・あきひこ/作家・プリンストン在住)

米人口7.4%増加、3億3114万9281人

米国勢調査の結果公表

最大州はカリフォルニア

 4月26日、米国勢調査局は「2020年国勢調査」における20年4月1日時点の米国の居住者人口(米国50州およびコロンビア特別区の居住者総数)が3億3144万9281人であると発表した。

 居住者人口は2010年の3億874万5538人から2270万3743人増え、7・4%増加した。最も人口の多い州はカリフォルニア州(3953万8223人)、最も人口の少ない州はワイオミング州(57万6851人)だった。2010年の国勢調査以降、数値上最も上昇した州はテキサス州(399万9944人増の2914万5505人)で、最も急速に成長している州はユタ州(18・4%増の327万1616人)だった。またプエルトリコの居住者人口は2010年国勢調査の372万5789人から11・8%減少し、328万5874人となった。

 ジーナ・レモンド商務長官は、「アメリカ国民の2020年国勢調査への多大なる協力に心から感謝する。度重なる困難のなか、第24回目となる国勢調査を完了することができた。これは我が国の民主主義の根幹をなすものであり、発展と回復への宣言でもある。また、米国勢調査局チームに感謝する。彼らは今後数年間にわたり意思決定に貢献するであろうクオリティ

の高いデータを収集、作成するという前例のない任務を成し遂げた」と述べた。また、国勢調査局代行局長のロン・ジャーミン氏は「2020年国勢調査の初回の結果を発表できることを誇りに思う。今回の結果は、我が国の未来を形作る最高品質の統計を作成するという、国勢調査局の全チームのたゆまぬ努力の成果だ」と述べている。

 国勢調査局としては初の試みとして、総人口データの結果発表日に、データ品質指標を公開。アメリカ合衆国各50州、コロンビア特別区、およびプエルトリコにおける最新の居住者人口統計は公式サイトcensus.govで見ることができる。

警察官が語るアジアン・ヘイトクライム

JAAでオンラインセミナー

 ニューヨーク日系人会(JAA)が開催する第13回JAA春のサクラフェアーで、NY日本総領事館とNY日系ライオンズクラブ(伊藤リキ代表)の共催企画「邦人安全対策虎の巻」が29日(木)正午から1時間ZOOMによるオンラインで開催された。NY市警察(NYPD)の現役担当官が犯罪からの身の守り方などを含め、深刻な問題となっているアジア・コミュニティーの安全対策として講演した。 冒頭大橋建男領事部長が講演内容を各企業や団体に持ち帰って共有して欲しいと挨拶した。

 当日はNYPD情報部外交団リエゾンのカール・フェッファー警部補とトニー・マンサー刑事、ラシッド・エルカディ刑事がアジアン・ヘイトクライムの現状と対策について語った。英語の講演を総領事館の野﨑隆領事が解説した。

 それによると、今年のニューヨーク市内でのヘイトクライムの発生状況は、これまでに158件と昨年の101件から57件、56%増加している中で、アジア系が被害を受けた事件は68件で昨年の15件から53件、350%の大幅増加になっている。検挙率は35%から40%で残りは捜査中。

 被害にあった場合、容疑者の写真を撮影することは、たとえ背後からの写真であっても犯人を特定する上で捜査の立場からは非常に参考になるが、逆に写真を撮影することで状況を悪化させることもあるので、必ずしも良い結果になるとは限らないのでケースバイケースであるとした。警察に通報するなどの形で協力して欲しいと述べた。

アジア系ヘイトクライム特捜班は現在25人編成で11か国の言語に対応できる。メールアドレスは[email protected] 、ツイッター@NYPDAsianHCTF) / Twitter となっている。

アジア特捜班に聞く

 ニューヨーク市警(NYPD)は昨年8月にアジア系へのヘイトクライムを専門に取り締まる特捜班(Asian Hate Crime Task Force)を設置、さらに現在私服警官を要所に配置して取り締まりを強化している。

 「被害を受けたら、英語が話せなくとも、ビザの有無にかかわらず、必ず被害届けを出して欲しい」と、特捜班インスペクターのトミー・ナン氏=写真=は強調する。

 「一部の報道によると、犯人たちはヘイトクライムの法に引っかからないよう黙って(憎悪用語を使わずに)暴力だけふるって立ち去ると聞くが」との本誌の質問に対しナン検査官は、「言葉を発しようと無言だろうと、暴力を振るえば警察側で状況を判断する。とにかく小さなことでも報告して欲しい」と答えた。

(ワインスタイン今井絹江)

民間から公務に転じ日米に貢献

元ジャパン・ソサエティー理事長、元ニューヨーク総領事・大使

櫻井本篤さん

令和3年春の叙勲で旭日中綬章

 日本政府は、4月29日に令和3年春の叙勲受章者を発表し、ニューヨーク日本総領事館管内では櫻井本篤元ジャパン・ソサエティー理事長、元在ニューヨーク日本国総領事館総領事(76)が日米相互理解促進及び日米文化交流に貢献したとして旭日中綬章を受章した。

  櫻井さんは、北米統括兼米国三菱商事社長在任中にニューヨーク日本商工会議所会頭を務め、年次晩餐会などを通じ、対米進出日系企業と米国政財界とのハイレベルな日米友好・協力関係の推進に尽力した。2006年には民間出身初の在ニューヨーク日本国総領事・大使に就任し、38年に及ぶ商社勤務で培った国際経験と豊富な人脈を生かし、大使として日米交流活動に大きく貢献した。その最大の功績の1つは、自らアイデアを持参して日系企業約40社に出向き、直接支援を求めるなど日夜奔走し、ニューヨーク最大の日本関連イベントとして定着したジャパン・デーを立ち上げたことだ。加えて民間で培われた経営感覚を持って総領事館のサービスを改善するとともに、職員の意識改革にも積極的に取り組み、ランチタイムの領事窓口業務の実施など、海外在外公館でも前例のないさまざまな改革を成し遂げた。

 2009年にはジャパン・ソサエティーに初の日本人理事長として就任し、在任中の10年間で、リーマン・ショック後で基金が大幅に減少していた同団体の財務状況を黒字化させることに成功した。その後も日本文化を米国に伝えるという強い使命感の下、超人的な粘り強さとスタミナをもってファンドレイジングとネットワーク構築に尽力し、数多くの文化関連団体がひしめき合うニューヨークで、同団体が一流の組織であり続けることに貢献した。特に東日本大震災直後に立ち上げた「東日本大震災支援金」は、米国の民間非営利団体のなかで最も多い1400万ドル以上の募金を集め、現在までに東北で復興活動を行う45団体69の事業に助成されている。さらに熊本地震、台風19号の被害に際してもリーダーシップを発揮して迅速に支援基金を立ち上げ、災害復興に広く貢献した。

 櫻井さんは「大変名誉なことで喜んでいます。民間企業、総領事館、ジャパンソサエティーとそれぞれ対面する人が違うという異なったフェーズで、どうやったらお客さんに喜んでもらえるのかを考えるのはとても新鮮な体験でした。前にやった仕事が次の仕事に役立つという密接な関係を持っていたことも自分がパブリックサービスとしての仕事を続ける上でよかったです」と叙勲の喜びを話していた。現在は東日本大震災で孤児となった子供達を支援する団体やニューヨークの日本食レストラン協会などのアドバイザーを務めるが、今後はアメリカ社会とアジア系との橋渡し役となる新たな分野にも力を注いでいきたいそうだ。(三浦良一記者、写真は本人提供)

ニューヨークは屋台天国

ホットドッグやチキンオーバーライス

 世界中からたくさんの人々が集まってくるニューヨーク。だからこそ、ここでは多国籍な種類のフードトラックが紹介しきれないほど豊富にある。最近は暖かくなってきたこともあり、お昼の時間になるとテイクアウトして公園などでランチを楽しむ人たちの姿をよく見かけるようになった。レストランで食事を取るのも良いが、サクッと手軽にフードトラックで購入して食べる習慣は、忙しいイメージがあるニューヨーカーらしくて、日本では体験できない新鮮な気分になる。日本のサラリーマンはお昼ご飯に、道端で販売されるワンコイン弁当を500円で楽しむが、ニューヨーカーにとってフードトラックとはそのような存在なのかも知れない。

 アメリカでは毎年フードトラックのナンバーワンを決める「Vendy Award」が開催されるほど熱狂的な盛り上がりを見せるが、ホットドッグ以外にも大人気なのがチキンオーバーライス。日本では見かけることのない細長い黄色いお米にチキンが盛り付けられ、その上にホワイトソースがかかった料理で、お米は私達が普段食べる白米より味がしっかりとしていてとても美味しい。日本では夏祭りの時くらいにしか屋台が出ないが、ニューヨークの街では毎日ほかほかの出来立てを食べることができ、夏になるとアイスクリームのトラックも登場する。またフードトラック内には小さな台所が完備されており、まさに「動くキッチン」と言える。そのまま日本まで来てくれると良いですね。

(藤澤希世紀、編集部インターン)

日本へ帰国、入国の注意点

旅行代理店のプロがアドバイス

 4月19日以降、日本の空港検疫において日本入国の際に必要な出国前72時間以内の「出国前検査証明」の記載事項の確認が一層厳格化された(本紙5月1日号既報)。厚生労働省では入国時の検疫における出国前検査証明書の確認を厳格化するにあたり、厚生労働省が指定するフォーマットを利用して検査証明を取得するよう勧奨している。任意のフォーマットの検査証明書も使用可能だが、この場合、航空機の搭乗時及び本邦入国時に検査証明の内容を確認するための時間がかかるほか、場合によっては搭乗拒否や検疫法に基づき入国が認められない事態がすでに発生しており帰国には注意が必要だ。厚生労働省が指定するフォーマットまたは任意のフォーマット、いずれの場合でも、厚生労働省が指定する有効な「検体」及び「検査方法」が記載された検査証明のみ有効として取り扱われる。この時期に帰国する人は、親族の一大事だったり、会社の転勤による帰国などを余儀なくされている人がほとんどで間違いは許されない。手続きが厳しくなるなかで、IACEトラベル法人部予約課の渋谷かなえさんに日本入国に関する注意点とポイント聞いた。

■日本入国に関する注意点とポイント

①検査は早めに予約/確認PCR検査結果判明に平均24〜48時間だが、ギリギリで検査結果がでる場合もある。予約時の確認事項:検査判明までの時間、検査方法 経由便利用の場合は、経由便出発時間(出国)からの72時間以内になるので注意。〜入国拒否/搭乗拒否一例〜 所定のフォーマット以外で、認められてない検査方法(Nasal swab) 所定のフォーマット+LAB結果(添付)での検査方法の表記が違うと指摘

②航空券予約時、出発の曜日には注意 通常の検査機関や医療機関は土日休みなので、月・火・水の出発は避けた方がよい。

③必要アプリはアメリカ国内で事前にダウンロード 日本での空港内のWi-Fi環境がよくないようでダウンロードに時間がかかるとの事。 設定等は日本到着後に実施だが、アプリは事前にダウンロードした方がよい。 家族で同じところに滞在予定の場合は1つのスマートフォンでもよい。 滞在先が異なる場合は各自のスマートフォンへアプリダウンロード必要。 スマートフォンを持ってない人は、入国前に政府指定のレンタル会社よりレンタルをすることとなるので、スマートフォンを持っていなくても日本へは渡航可能。

④出発前に質問票の記入 質問票の提出はアメリカ国内で実施。チェックイン時に回答されているか確認があるので 完了後のQRコードをスクリーンショットまたは、印刷して忘れずに携帯。

⑤誓約書の記入 誓約書も厚生労働省のウェブサイトからダウンロード可能なので事前に記入することも可能。事前準備、書類が多いので、クリアファイルに入れてまとめておくのもおすすめ。必要書類がアップデートされるので、記入前には最新のものかダブルチェックする。

■新型コロナウイルス変異株流行国・地域からの帰国者

 4月29日時点で滞在先(住まい)が、テネシー州、フロリダ州、ミシガン州、ミネソタ州の人が対象。乗り継ぎでテネシー州、フロリダ州、ミシガン州、ミネソタ州の空港を利用する人は措置対象外だが、対象州に前泊した場合は措置対象となる。対象の場合は日本入国後3日間(帰国日含め3泊4日)国が指定する施設に強制待機となり、入国日含め4日後に再度検査+陰性結果の上退所となる。残りの自主待機期間は手配したホテルや自宅など所定の場所で過ごす。

検査証明に対応している医療機関

(NY日本総領事館のサイトで紹介)

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/border-control.html#3

【ニューヨーク州】

○ 安心メディカル http://www.anshinmedical.com/

○ CareCube https://carecube.clinic/

○ 20 East Medical http://www.20eastmedical.com/

○ 岩原内科 電話:(212) 879-2328

○ Jメディカル https://www.jmedical.com/

○ Lenox Hill Hospital https://lenoxhill.northwell.edu/signature-services

○ 東京海上記念診療所 https://www.mountsinai.org/locations/msd-japanese-medical-practice/japanese

○ The Mount Sinai Hospital https://www.mountsinai.org/locations/mount-sinai/your-visit/locations

【ニュージャージー州】

○ ひばりファミリーメディカル https://hibarifamilymedical.com/

第25回NYで活躍する日本人・日系人美術家展

20日からJAAホールで

レセプションは対面とZOOM

 ニューヨーク日系人会(JAA)が主催する第25回「JAAニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展覧会」(後援・ニューヨーク日本総領事館、週刊NY生活、よみタイム)が20日(木)から29日(土)まで、オンラインとニューヨーク日系人会(西45丁目49番地11階)で開催される。

 参加作家はニューヨークで創作活動を続ける次の26人。服部夏子、廣瀬ジョージ、広瀬公美、百田和子、市村しげの、キノマホ、三浦良一、 森本洋充、森戸泰光、本宮陽子、永野みき、野田正明、岡田桂、小野知美、作山晙治、佐々木健二郎、佐藤正明、澤野水纓、篠原乃り子、篠原有司男、竹田あけみ、渡辺啓子、依田順子、依田寿久、依田洋一朗、 飯塚国雄(特別参加)。展示作品は販売され、売り上げの半額がニューヨーク日系人会の活動資金に寄付される。

 入場無料だが事前予約が必要。開廊時間は月〜金曜が午前10時から午後5時、土曜は午後3時まで。日曜休廊。オープニングレセプションは20日(木)午後4時から6時まで開催される。コロナパンデミック対応の会場入場制限がこれまの30人から50人に緩和されたため、レセプションは会場での対面式とZOOMオンラインの2方式を併用して開催する。問い合わせ・会場への入場予約は電話212・840・6942まで。

【今週の紙面の主なニュース】(2021年5月1日号)

(1)草間彌生代表作展開幕       1面

(2)NY市が観光市場復活へ     1面

(3)セントラルパークでラジオ体操  3面

(4)予約なしでワクチン接種     4面

(5)帰国時の入国規制を厳格化    5面

(6)高齢者にアラームを配布     5面

(7)高齢者が帰国時に直面する問題  7面

(8)終着駅はポキプシー       9面

(9)平安時代の香を世界に      11面

(10)トシ・カプチーノ還暦ショー   19面

草間彌生代表作展

NY植物園で開幕
10月31日まで開催

 前衛芸術家・草間彌生の大規模展示「KUSAMA:Cosmic Nature」が、ブロンクスにあるニューヨーク植物園(NYBG:2900 Southern Boulevard)で開催中。NYBGの広大な敷地内に草間の代表的なインスタレーションの数々が展示され話題を呼んでいる。

 チケットは前売りで完全予約制、入場時間指定制。入場料はガーデン&ギャラリーパスが一般35ドル、学生・65歳以上が32ドル、2〜15歳が15ドル、2歳以下とNYBG会員は無料。そのほか、毎週水曜日に屋外の作品を無料で見ることができるNY市民割引などもある。同展は昨年5月に開催予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックで延期されていた。詳細はウェブサイトhttps://www.nybg.orgを参照。10月31日(日)まで。

(写真)Kusama with Pumpkin, 2010 © YAYOI KUSAMA. Courtesy of Ota Fine Arts, Tokyo / Shingapore / Shanghai; Victoria Miro, London / Venice; David Zwirner, New York

観光市場復活へ

NY市が3000万ドルキャンペーン

 ニューヨーク市のデブラシオ市長と市の観光局であるNYC&カンパニーは21日、およそ3000万ドル(約32億4000万円)の予算を投じて観光キャンペーン「NYCリアウェークンズ」を行うと発表した。通常の観光促進事業の10倍にあたり、新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた観光業を早期回復させるのが狙いで、ニューヨーク市のReawakens(目覚め)と命名した。ワクチン普及が奏功したもので、活動が止まっていたニューヨークの観光業界は、これを機に一気にホテル、旅行代理店、航空輸送などが息を吹き返すものと見られる。

 コロナ禍前はおよそ40万人の雇用と700億ドル規模の経済活動を観光業が創出していた。NYC&カンパニーによれば、市を訪れる観光客はコロナ禍が始まる前の2019年は年間6600万人(国内5310万人、海外1350万人)にのぼっていたが、昨年は2230万人(国内1990万人、海外240万人)と大幅減少した。しかしワクチン接種の普及により2022年には5720万人と急増することが予測され、2023年には6470万人に達し、2024年には2019年を超える6930万人までになると見られている。現在ニューヨーク市では16歳以上なら予約なしでワクチンの接種を受けることができる。

セントラルパークでラジオ体操

新緑の薫風と音楽を浴びて!

毎週土曜日午前9時スタート「今週末参加しませんか」

高田さん

 土曜日の午前9時。新緑のセントラルパーク。五番街に近い67丁目近くの公園内でNHKラジオ体操第一のあの軽やかなピアノの音が木漏れ日に乗って流れ始めた。日本人男女が30人あまり、アメリカ人もラジオ体操の音楽に合わせて体を動かしている。

 きっかけは、今年の3月、ニューヨークで理学療法クリニックの医院長を務める高田洋平さん(44)の呼びかけで近郊在住の日本人たちが集まってラジオ体操を始めたこと。春から姉妹で参加しているという満仲桂子さんは「以前は家でテレビジャパンのラジオ体操をしていましたけど、ここで実際に人と会って朝の空気を吸いながら体を動かすのはとっても気持ちがいいです」と話す。

 中盤以降英語版の伴奏を担当するのは、NY総領事の山野内勘二大使率いるラジオ体操@セントラルパーク・スペシャルバンド。

 主催する高田さんは「今多くの人に一番大切なのはパッと思いついた時にパッとできる手軽な運動、そして外に出るキッカケ作りです。私はラジオ体操は日本の誇る文化だと思っています。音楽を聴いたら体が反応して全身運動ができてしまう。ニューヨーカーをより健康にしたいという思いから今回の活動を始めました」と話している。誰でも参加大歓迎。取材当日の動画はこちらから。

予約なしでワクチン接種

NY市内600か所
米自然史博物館でも

 アッパーウエストサイドにあるアメリカ自然史博物館(セントラルパークウエスト79丁目)で23日からワクチン接種が始まった。会場は館内1階のシロナガスクジラの実物大模型が展示されている場所。火曜〜金曜の午前8時から午後6時まで。会場でワクチンを受けた人には、4人分の自然史博物館無料チケットが提供される。現在、市内のワクチン接種会場は公共図書館、ブロードウェイ、ショッピングモール、大学、教会など600か所ほどある。16歳以上のすべての市民を対象に市が運営する会場で予約なしでワクチンを接種できる。ジャビッツセンターやヤンキースタジアムなどでは、60歳以上は予約不要。29日から州運営のワクチン会場でも16歳以上すべての人が予約なしでの接種が可能になる。接種完了2週間後からはマスクなしも認められる。23日からJ&Jワクチンの使用が再開になったが、CDCは50歳未満の女性は接種後の血小板の減少に注意するように呼びかけている。またそのリスクを回避するためには他のワクチンの接種も検討するようにと助言している。

予約なし、ウォークインでワクチン接種ができる会場

(マンハッタンの場合/16歳または18歳以上)

Abyssinian Baptist Church

132 W 138th Street

New York, NY 10030

Dates: April 20 – 24

Tuesday – Saturday, 9:00 AM – 5:00 PM

Vaccine offered: Pfizer (16+)

American Museum of Natural History

200 Central Park West

New York, NY 10024

Dates: April 23 – 25

Friday – Sunday, 8:00 AM – 6:00 PM

Vaccine offered: Moderna (18+)

ATC Vaccination Times Square

 (Previously NFL Experience)

20 Times Square, 7th Avenue

New York, NY 10036

Dates: April 19 – 25

Monday – Sunday, 7:30 AM – 7:00 PM

Vaccine offered: Pfizer (16+)

City College of New York – North Academic Center

1549 Amsterdam Avenue

New York, NY 10031

Dates: April 22 – 24

Thursday – Saturday, 9:00 AM – 6:00 PM

Vaccine offered: Moderna (18+)

Essex Crossing

224B Broome Street

New York, NY 10002

Dates: April 22 – 24

Thursday – Saturday, 9:00 AM – 6:00 PM

Vaccine offered: Moderna (18+)

Ford Foundation

321 E. 42rd Street

New York, NY 10017

Dates: April 19 – 24

Monday – Saturday, 9:00 AM – 6:00 PM

Vaccine offered: Moderna (18+)

Fulton Community Senior Center

/Hudson Guild

119 9th Avenue

New York, NY 10011

Dates: April 20 – 24

Tuesday – Saturday, 10:00 AM – 5:00 PM

Vaccine offered: Pfizer (16+)

Yeshiva University

2495 Amsterdam Avenue

New York, NY 10033

Dates: April 19 – 23, 25

Monday – Thursday, 9:00 AM – 7:00 PM

Friday, 9:00 AM – 5:00 PM

Sunday, 9:00 AM – 7:00 PM

Vaccine offered: Pfizer (16+)

市内全域の接種会場リストはこちら

https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-vaccines.page