ニューヨークは屋台天国

ホットドッグやチキンオーバーライス

 世界中からたくさんの人々が集まってくるニューヨーク。だからこそ、ここでは多国籍な種類のフードトラックが紹介しきれないほど豊富にある。最近は暖かくなってきたこともあり、お昼の時間になるとテイクアウトして公園などでランチを楽しむ人たちの姿をよく見かけるようになった。レストランで食事を取るのも良いが、サクッと手軽にフードトラックで購入して食べる習慣は、忙しいイメージがあるニューヨーカーらしくて、日本では体験できない新鮮な気分になる。日本のサラリーマンはお昼ご飯に、道端で販売されるワンコイン弁当を500円で楽しむが、ニューヨーカーにとってフードトラックとはそのような存在なのかも知れない。

 アメリカでは毎年フードトラックのナンバーワンを決める「Vendy Award」が開催されるほど熱狂的な盛り上がりを見せるが、ホットドッグ以外にも大人気なのがチキンオーバーライス。日本では見かけることのない細長い黄色いお米にチキンが盛り付けられ、その上にホワイトソースがかかった料理で、お米は私達が普段食べる白米より味がしっかりとしていてとても美味しい。日本では夏祭りの時くらいにしか屋台が出ないが、ニューヨークの街では毎日ほかほかの出来立てを食べることができ、夏になるとアイスクリームのトラックも登場する。またフードトラック内には小さな台所が完備されており、まさに「動くキッチン」と言える。そのまま日本まで来てくれると良いですね。

(藤澤希世紀、編集部インターン)