原爆投下の是非問う小説が英訳

ニューヨーク州在住の小説家

小手鞠るいさん

 ニューヨーク州在住の小説家、小手鞠るいさんの小説『ある晴れた夏の朝』(偕成社)の英語版が8月2日同社から出版される。

 内容は、アメリカの8人の高校生が広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非を肯定派・否定派に分かれて公開討論(ディベート)する様子を描いている。

 小手鞠さんは、22歳のとき、『詩とメルヘン』に投稿し初入選。来米後の1993年、『おとぎ話』で、第12回「海燕新人文学賞」受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』で、第12回「島清恋愛文学賞」を受賞。その後、『アップルソング』(2014年)、『星散りばめたる旗』(2017年)、『炎の来歴』(2018年)は、小手鞠さんにとって日本と米国、戦争と平和をテーマに描いた三部作。これを書き上げたあと、「泉のように湧いてきた」のが「原爆」というテーマだった。原爆を、落とされた側からではなく、落とした側から描く、それは米国に住んでいながら日本語で作品を発表し続けてきたからこそできた作品であると本人は語る。

 英語版になったことについて「英語版は念願であり悲願でした。日本の児童文学、しかも原爆について書かれた本の英文版が出せて、嬉しいです」と語る。

 原爆投下という重い歴史の賛否を、フィクションで構成したことについての抵抗を聞くと「まったくなかったです。これまで、こういったフィクションは日本の児童文学界では書かれてこなかったので、その壁を破れたかなと思っています。原爆の悲劇だけを強調して、そこから反戦・平和を祈る、というこれまでの日本の戦争児童文学にありがちなステレオタイプに陥っていない児童文学を書きたかったんです。原爆は悪であり、悲劇ですが、そこに至るまでの過程を世界中の子どもたちに知ってほしいと思っていました。日本の子どもたちがそれを知ることは、中国や韓国と仲良くしていくためにも、必要なことだと思っています」と話す。(三浦良一記者、写真は本人提供)

【編集後記】7月17日号

みなさん、こんにちは。1964年の東京オリンピックで強豪ソ連を破って金メダルを獲得し「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレーチーム。大阪市貝塚の紡績工場(日紡貝塚、後のユニチカ)で働く繊維労働者たちが、スピードと攻撃性を重視する型破りで冷酷な鬼の大松博文監督の指導のもとで、無敵のバレーボールチームへと生まれ変わっていく。その姿をドキュメンタリータッチで描いた映画「The Witches of the Orient(東洋の魔女)」がニューヨーク市内のフィルムフォーラム(西ハウストン通り209番地、電話212-727-8110)で上映されているので締め切りの合間を縫って観てきました(今週号2面に記事)。同作品は、テニス選手ジョン・マッケンローのドキュメンタリー “In the Realm of Protection”を手掛けた監督ジュリアン・ファローによって制作され、記録的な連勝を重ねたのち64年の東京オリンピックで劇的な勝利を飾った彼女たちの練習風景やコート上での姿を当時の映像と現代の彼女たちの素顔をオーバーラップさせながら描いて、メダリスたちの人生は、心も豊かにしてくれるんだなと思いました。みんな、今、いい表情をしていたのが印象的です。日本では東京五輪直後から空前のバレーボール・ブームが起こり、後にテレビの『サインはV』、漫画の『アタックNo.1』などの作品が生まれました。「サインはV」、子供子供時代にテレビで観てましたし、アニメの主題歌も耳に焼き付いています。映画のチケットは会員9ドル、一般15ドル(シニア11 ドル)。英語字幕付き。16日から午後4時30分上映のみ。オンラインでも視聴可能。https://www.kimstim.com/film/the-witches-of-the-orient/ いよいよ23日から、コロナ禍の真っ只中で2021年東京オリンピックが開幕します。現代の東洋の魔女たちの活躍も期待したいです。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2021年7月17日号)

(1)非移民ビザ規則緩和 学生と報道関係に安堵

(2)MoMAで人間と車展 工業製品としての美

(3)映画「東洋の魔女」 伝説の日本女子バレー

(4)アートで平和考える ピース2021展

(5)米国ファッション業界 MBAの会で解説

(6)NYアジア映画祭 8月6日から開幕

(7)ナイトマーケット大盛況

(8)BOOKS 書評 「中国の暴虐」

(9)ニューヨークの魔法 子供のリュックを背負った男

(10)THE JAPAN VOICE  English Edition

非移民ビザ規則緩和

学生や報道関係代表者ら安堵

 米国土安全保障省(DHS)は7月6日、昨年9月に発表された、F、J、Iビザの非移民の滞在期間を管理するビザ規則制定案を撤回した。

 トランプ政権下の昨年9月25日、国土安全保障省は「非移民の学生、交換訪問者、および外国情報メディア代表者の一定期間の入学および滞在手続きの延長の確立」というタイトルのビザ規則制定案(NPRM)を発表した。これはF(学生)、J(交流訪問者)、および特定のI(報道関係者)ビザでの滞在期間を固定するもので、定められた期間を超えて米国に留まろうとする場合は、米市民権移民局に直接、滞在の延長を申請するか、一度米国を出たうえで米国税関国境警備局に入国を申請する必要がある。

 国土安全保障省によれば、このビザ規則制定案についてのパブリックコメントを求めたところ30日間で3万2000件を超えるコメントが寄せられたが、その99%がこの案に反対し撤回を求めるものだった。反対理由としては、国籍に基づいて特定のグループを差別していると主張するコメントがあった。また、滞在延長の申請・承認が遅れるなどした場合、学業や研究、仕事の中断が生じ、留学生、交換学者、外国メディアの代表者、および米国の雇用主らには大きな負担となることがあげられた。特に延長が認められなかった場合は法外な費用と時間を負担することになるとしている。一方、賛成は1%で、賛成理由は不法移民の阻止、米国労働者の保護、スパイ行為防止などだった。

 バイデン大統領は今年2月2日に「合法的な移民システムへの信頼を回復し、新しい米国人のための統合と包含の努力を強化する」することを旨とする発行大統領令第14012号を発令、このなかで国土安全保障長官に、移民給付へのアクセスを妨げる障壁を特定するように指示している。トランプ政権下で出されたこのビザ規則制定案を撤回することはバイデン政権の意向に沿ったものと言える。トランプ政権下の4年間に移民ビザを新規申請する際に過去に米国の社会福祉の公的支援を受けていると申請資格を削除するとか、最低収入限度額に上限を儲けるなど、さまざまな移民規制が設けられたことで、外国企業駐在員の後任ビザの認可に遅れが出るなど大きな影響を及ぼした。

人間とクルマの関係

工業製品としての美

NY近代美術館で展示スタート

 人間と自動車の関係をテーマにした展覧会「オートマニア(Automania)」が、ニューヨーク近代美術館(MoMA、西53丁目11番地)で4日からスタートした。展示タイトルは、イギリスのアニメーションチーム、ハラス&バチェラーが製作した同名アニメに由来している。同展についてモマは「現代の工業製品、革新的な輸送手段とスタイルアイコンとして、さらに死亡事故、車のあふれる環境、石油時代における環境災害の原因となった自動車を検証する」としている。

 スカルプチャーガーデンのビンテージカー展示(10月10日まで)と、館内3階ギャラリーでの資料展示(来年1月2日まで)で公開中。

名車が並ぶMoMA展
時代を象徴する個性的な自動車

 スカルプチャーガーデンのビンテージカー展示(10月10日まで)と、館内3階ギャラリーでの資料展示(来年1月2日まで)の2パートで公開展示されている。1973年に製造されたシトロエンDS=写真左=、エアストリームのトレーラーであるバンビ、50年代のジープ=写真右=など9台のビンテージカーのほか、ギャラリーではジャガーEタイプの実物やフォードやゼネラルモーターズのビンテージフィルム、コマーシャル、ポスター、世界中から集められた交通標識などを見ることができる。

 入場料は一般25ドル、シニア18ドル、学生14ドル、16歳以下・モマ会員は無料。チケット・詳細はウェブサイトhttps://www.moma.org/を参照する。

東洋の魔女

伝説の日本女子バレー
フィルムフォーラムで上映

 1964年の東京オリンピックで強豪ソ連を破って金メダルを獲得し「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレーチーム。大阪市貝塚の紡績工場(日紡貝塚、後のユニチカ)で働く繊維労働者たちが、スピードと攻撃性を重視する型破りで冷酷な鬼の大松博文監督の指導のもとで、無敵のバレーボールチームへと生まれ変わっていく。その姿をドキュメンタリータッチで描いた映画「The Witches of the Orient(東洋の魔女)」がニューヨーク市内のフィルムフォーラム(西ハウストン通り209番地、電話212・727・8110)で上映されている。

 記録的な連勝を重ねたのち64年の東京オリンピックで劇的な勝利を飾った彼女たちの練習風景やコート上での姿を収めた。日本では東京五輪直後から空前のバレーボール・ブームが起こり、後にテレビの『サインはV』、漫画の『アタックNo.1』などの作品が生まれた。同作品は、テニス選手ジョン・マッケンローのドキュメンタリー “In the Realm of Protection”を手掛けた監督ジュリアン・ファローによって制作された。チケットは会員9ドル、一般15ドル(シニア11 ドル)。英語字幕付き。上映スケジュールなど詳細はhttps://filmforum.org/film/the-witches-of-the-orient#trailer 

 16日から午後4時30分上映のみ。オンラインでも視聴可能。https://www.kimstim.com/film/the-witches-of-the-orient/  (中嶋円香)

アートで平和考える、ピース2021展

JAAで8月6日から

 人類の原爆投下の記憶を次世代に引き継ぎ、アートを通じて平和を考える草の根プロジェクト展「ピース2021」が8月6日(金)から13日(金)まで、NY日系人会(JAA、西45丁目49番地11階)で開催される。昨年、コロナ禍で中止を余儀なくされた戦後75年の節目の展示。参加アーティストは、ニューヨークおよび近郊在住の板東綾子、クリストファ・クレイグ、藤原未佳子、ヘンデル佳奈、平之内美穂、百田和子、コサカ&トバイアス、越光桂子、鞍井綾音、松尾明子、神舘美会子、及川ひろみ、佐治宣子、ストーン・カズコ、竹田あけみ、山本章子、安井雪絵、由賀子、西海岸から熱田聖子、日本から佐藤達也の19人と1ユニット。また、ニューヨークで反戦・反核の創作活動を半世紀にわたり貫いた故・飯塚国雄の作品2点も展示される。

Mieko Mitachi, A-bombed Aogiri, 2019, Mixed media on paper, 18 x 18 in

 入場無料。オープニングレセプションは8月6日(金)午後2時〜5時(予約推奨)。3時30分からはオンラインでの展示作品紹介やアーティストインタビューを行う。また12日(木)午後2時からのオンライン実況では、当日開催のJAA盆踊り敬老会終了後、戦時・戦後世代の方々に作品の感想や平和への想いを聞く。予約・オンライン実況の参加申し込みは、ウェブサイト artspheres.org を参照する。

(写真)Keiko Koshimitsu, No More FUKUSHIMA–MO, 2011-2021

米国ファッション業界、MBAの会で解説

 第75回NY MBAの会「米国ファッション・小売ビジネスの未来〜テクノロジーの進化と消費者行動の変化」が、23日(金)午後8時からオンラインにて開催される。

 今年下期以降、米国の消費者はどこに向かうのか、その激変するトレンドに対して業界はどのように立ち向かうのか、日々最前線でチャレンジする米国のエキスパートが自らのビジネスの未来をパネルディスカッション形式で語る。プレゼンターは村上潤氏(Onward USA/J.Press)、合田渉虹氏 (Paper Project/Takihyo)、竹田欣克氏(MIKI HOUSE Americas/同U.K. Ltd)、山本裕樹氏(HUF Worldwide / LAKAI / Tactics.com)の4人。

 参加費無料。定員は先着100人。申し込み・詳細はウェブサイトhttps://us02web.zoom.us/meeting/register/tZArduurrzgsHdzM_kHimdhZEA8v5t
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NYアジア映画祭

8月6日から開幕

 第20回ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)が8月6日(金)から22日(日)まで開催される。参加する日本映画は次の通り。「今日から俺は!劇場版」(監督:福田雄一)、「私をくいとめて」(監督:大工明子)、「地獄の花園 喧嘩上等のOL世界」(監督:関和亮)、「とんかつDJアゲ太郎」(監督:二宮健)=写真=、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(監督:江口カン)、「孤狼の血 レベル2」(監督:白石和彌)、「アジアの天使」(監督:石井裕也)など。チケットは23日(金)から販売。詳細はウェブサイトhttps://www.nyaff.org/を参照。

ナイトマーケット、毎週土曜に大盛況

 フラッシング・メドウズ・コロナ・パークで毎週土曜に開催されている「クイーンズ・ナイトマーケット」に多くの来場者が訪れ、毎週お祭りのような大盛況となっている。会場では60以上のベンダーが軒を連ね、世界各国の料理や、アート・ジュエリー・キャンドルなどのクラフトグッズを販売し、人気店の前には長い列ができている。また、期間中には約300のミュージシャンらがライブ音楽やダンスのパフォーマンスを披露する。時間は午後4時から深夜12時まで、9月のUSオープンテニス期間を除き、10月30日(土)まで毎週土曜に開催される。

 入場無料。最寄駅は7番線「111th Street Station」。チケットや行き方、参加ベンダーリストなどの詳細は公式サイトhttp://queensnightmarket.com/を参照。ベンダーとしての参加も受け付け中。

子どものリュックを背負った男

ニューヨークの魔法 ⑲
岡田光世

 通りを歩いていると、信号の手前で体格のいい白人の中年男性が、両腕をバタバタさせて、何やら情けない顔であわてている。身動きできないようだ。よく見ると、キャラクターが描かれた、小さなピンクのリュックを背負っている。

 四、五歳の女の子がすぐそばに立ち、ぽかんと口を開け、男を見上げている。 女の子のリュックをふざけて背負い、取れなくなっちゃったよ、とその子をからかっているのだろう。

 二十代くらいの黒人の女性が、ふたりに近づくと、一体全体、どうしてそんなふうになっちゃったのよ、と言いながら、大声で笑っている。どうやら、ふざけているのではなく、本当に腕が抜けなくなってしまったようだ。 

 Let me show you a little trick.

 ちょっとしたトリックをお見せしましょう。 

 黒人の女性は女の子にそう声をかけると、男性の腕の下に手をやって、ストラップを引っ張り、リュックをするりと男の人の肩から外した。 

 ああ、よかった。助かったよ。一生、リュックを背負ったままかと思ったよ。

 自由の身になった男の人は、そう言って笑い、ほっとした表情で大きく肩を回す。

 白人と黒人の夫婦なのだろうか。女の子は白人のようだけれど。 

 そう思って見ていると、彼らはゲラゲラ笑いながら別れを告げ、女の人だけ私のほうへ向かって歩いてきた。 

 今、何をやっていたの?

 そう声をかけると、女の人が楽しそうに笑った。

 あの人、子ども用のリュックを背負ったら、外せなくなっちゃって、もがいていたのよ。だから、魔法をといてあげたの。ストラップを引っ張って、伸ばしただけよ。

 あなたたち、知り合いなのかと思ったわ。

 違うわ。赤の他人よ。そもそもどうやって、リュックに腕を通せたわけ? って思わず、聞いちゃったわよ。 

 あとで六十代の友人ロブにこの話をすると、彼が真顔でつぶやいた。

 その男はたぶん、子どものときにリュックを背負ったまま、大人になっちゃったんだろう。 

 そう話すロブも、リュックの男も、きっとそうに違いない。

 子どものときにリュックを背負ったまま、大人になった男たちーー。

 そんな大人が、ときにとても魅力的に見える。

このエッセイは、文春文庫「ニューヨークの魔法」シリーズ第8弾『ニューヨークの魔法のかかり方』に収録されています。

https://books.bunshun.jp/list/search-g?q=岡田光世

吐き気をもよおす人権弾圧

櫻井よしこ、楊逸、楊海英・著

ワック株式会社・刊

 ネットで日本の新聞広告を見て、面白そうな本が出たなと、編集部の書籍担当スタッフに、紀伊國屋書店のニューヨーク本店から、本紙の書籍用貸し出し本の一つとして持ってきてくれるよう頼んだ。タイトルは『中国の暴虐(ジェノサイド)』で、副題にウイグル、モンゴル、香港、尖閣の文字。ジャーナリストの櫻井よしこさんが「共産中国の非道を体験した二人からの日本と日本人への警鐘」を聞くという鼎談・対談スタイルの体裁にまとめられている本だ。

 話を聞いた相手は、ハルビン出身で、芥川賞を受賞し、現在日本大学で教鞭を執る楊逸氏と南モンゴル出身で静岡大学教授の楊海英氏の二人。中国のことについてはかなりの知識と持論を持っているはずの櫻井さんが、前文の中で「いまさらではあるが、私は雷に打たれたような気がした。二人の体験を聞くことは、胸に迫るもので、知っているつもりで知らないことが多かった。お二人にはたくさんのことを教えていただいた」という言葉にある種の新鮮さを感じ、読んでみることにした。

 同書の内容は、大まかに次のような項目で書かれている。2人がウイグルで実際に見てきたこと、国内外でジェノサイドを繰り返してきた中国共産党の話、実は漢人こそ中国共産党の最大の犠牲者であるとする意見、「東京は俺たちの縄張りだ」と中国の工作員がうそぶいたという話、軍事力、経済、歴史を過大評価することは中国の思うツボであるとする警鐘、「日本は一歩も引いてはならない」とう櫻井よしこさんの持論などが、雑誌の対談特集のようなわかりやすい言葉で認(したた)められている。

 トランプ政権時のマイク・ポンペオ国務長官、バイデン政権のアントニー・ブリンケン国務省官が中国の人権問題に対して中国政府に対してダイレクトに遺憾の意を伝え、日本以外の先進7か国とEU諸国が中国に対して毅然とした意思を表明している中で対照的な日本の親中外交についても厳しい見方をしている。

 新疆ウイグル自治区での職業教育という名のもとに男性が強制連行され、強制収容されている状況などが生々しく記載されている。家の男性が突如連れさられ、コンクリートのベッドの狭い部屋に20人あまりが詰め込まれ、鎖で繋がれ、トイレはバケツ一つが置かれ、寝るときは右側を下にして寝返りもしてはならない。残された家庭には、女性と子供だけがいて、そこに、監視役として知らない漢民族の男性が住み込み、主人のように振る舞っていることなどが明らかに。この現代社会でこんな非人道的なことが行われていていいのかと、思いたくなるが、テレビなどでは決まって中国外務報道官が厳しい表情で、内政干渉だと突っぱねるばかり。香港の新聞社を力ずくで閉鎖させて言論人を逮捕、自由にものも言えない独裁国家の恐ろしさを感じさせる。次回は中国を糾弾する側だけの対談ではなく、そこに中国を擁護する人間も交えての討論を櫻井さんにはお願いしたい。中華料理は美味しくて大好きだが、国家としての人権弾圧には吐き気をもよおす。(三浦)