(1)NY市長選挙4日投開票 マムダニ氏優位動かず
(2)黄金の秋 セントラルパーク
(3)歌舞伎音楽の実演(無料) スカンジナビアハウスで13日
(4)長野県産品をPR NY総領事公邸で
(5)グレート・ジョーンズ通り バスキア通りに
(6)JPモルガン・チェース 本社ビルが完成
(7)斬新な「芸者ブーツ」を考案 Asatoさん
(8)恩返しの壁画描く 久徳裕子さん
(9)すくすく会ハロウィン JAAで
(10)和菓子と北村製茶 源吉兆庵でペアリング
11月4日の投開票を前に、ニューヨーク市長選が最終局面を迎えている。10月25日に期日前投票が始まったが、初日のこの日は7万9409人が投票した。期日前投票が導入された2021年は1万5418人だったことから今回その約5倍となった。高い関心の背景には、家賃高騰、治安、教育格差など、市民生活に直結する課題があるとみられる。
各種世論調査では民主党のゾーラン・マムダニ候補が依然として他候補をリードしている。AARPとゴッサム・ポーリングによる最新の世論調査(10月20日付)によると、民主党のゾーラン・マムダニ候補が43・2%で首位を維持している。無所属候補のアンドリュー・クオモ候補は28・9%で2位、共和党のカーティス・スリワ候補は19・4%で3位となっている。
この調査によれば、スリワ氏が撤退した場合、マムダニ氏44・6%、クオモ氏40・7%と4ポイント差で接戦となる見込みだ。クオモ氏は「スリワ氏が残ればマムダニ氏に勝つことは非常に難しくなる」と述べていたが、10月20日に「関係ない」とこの発言を事実上撤回した。スリワ氏は選挙戦からは「撤退はしない」と明言している。
(関連記事5面に)
マムダニ氏はクイーンズ選出の進歩派政治家で、家賃凍結、公共住宅の拡充、警察予算の再配分といった政策を掲げ、若年層や低所得層を中心に支持を広げている。一方、ビジネス界や保守的な労働組合は、経済への影響を懸念し、対抗候補のクオモ氏やスリワ氏を支援する構図となっている。
市長選では宗教・民族コミュニティーの動向も焦点となっている。マムダニ氏がパレスチナ系住民の声を代弁してきた経緯から、一部のユダヤ系有権者との間で緊張が生じていることが報じられている。
政治経験や実行力、党内外の抵抗といった課題も指摘されている。しかしマムダニ氏は、選挙戦の争点としては「家賃・生活コストの抑制」「公共交通・保育の無料化」「進歩派政策」を提示。若年層・低所得層の支持を背景に現在の市政への不満から「変革」を求める声は強い。トランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」などと批判し、連邦資金差し止めの可能性をちらつかせるなどしたが、側近に「マムダニ氏には勝てない」と漏らしたとウォールストリート・ジャーナル10月22日付は報じている。11月4日の本選でどうなるか全米的にも注目が集まっている。
マムダニ氏はクイーンズ選出の進歩派政治家で、家賃凍結、公共住宅の拡充、警察予算の再配分といった政策を掲げ、若年層や低所得層を中心に支持を広げている。一方、ビジネス界や保守的な労働組合は、経済への影響を懸念し、対抗候補のクオモ氏やスリワ氏を支援する構図となっている。(1面に記事、写真:wikipedia.org)
市長選では宗教・民族コミュニティーの動向も焦点となっている。マムダニ氏がパレスチナ系住民の声を代弁してきた経緯から、一部のユダヤ系有権者との間で緊張が生じていることが報じられている。
政治経験や実行力、党内外の抵抗といった課題も指摘されている。しかしマムダニ氏は、選挙戦の争点としては「家賃・生活コストの抑制」「公共交通・保育の無料化」「進歩派政策」を提示。若年層・低所得層の支持を背景に現在の市政への不満から「変革」を求める声は強い。トランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」などと批判し、連邦資金差し止めの可能性をちらつかせるなどしたが、側近に「マムダニ氏には勝てない」と漏らしたとウォールストリート・ジャーナル10月22日付は報じている。11月4日の本選でどうなるか全米的にも注目が集まっている。
セントラルパークの紅葉は今が一番。
郊外のカラフルな景色とはまた一味違う
「黄金の秋」を楽しめる。
(10月25日、写真・植山慎太郎)
国際交流基金ニューヨーク日本文化センターと在ニューヨーク日本総領事館は共催(協力DーT株式会社、マークリエーション)で、13日(木)午後3時からスカンジナビアハウスのVictor Borge Hall(パーク街58番地)において、歌舞伎音楽のデモンストレーションとワークショップを開催する。本イベントは、囃子方の田中傅左衛門と田中傅次郎、歌舞伎俳優の中村隼人らが歌舞伎の歴史や音楽、楽器について解説しながら実演する貴重な公演となる。また、太鼓の体験なども予定されている。イベントは無料だが、Eventbriteより事前の参加登録が必要。詳しくは、国際交流基金のホームページhttps://ny.jpf.go.jp/を参照する。問合せは、Eメール [email protected]
長野県産品をPRするレセプションが10月28日夜、ニューヨーク日本総領事公邸で開催された。
当日は「発酵・長寿NAGANOの食」をテーマに県内メーカー13社21人が来米し、参加事業者による長野県の風土、気候、歴史が育む県産品についてのプレゼンテーション、ゲストへの試飲・試食提供を行ったほか、発酵食品をはじめとした県産食材を使ったオリジナルメニューが振る舞われた。現地バイヤー、輸入業者、レストラン関係者、メディア関係者ら86人が招待客として来場した。
ニューヨーク総領事の片平聡大使が祝辞を述べ、関昇一郎長野県副知事が挨拶した。会場では戸隠そば山口屋の山口氏によるそば打ちの実演も行われた。
長野県から、JA全農長野、マルコメ、マルモ味噌、山吹味噌、サンクゼール、大澤酒造株式会社(明鏡止水)、小野酒造店(夜明け前)、宮坂醸造、米沢醸造(今錦)、伊那食品工業株式会社、旭松食品株式会社、八幡屋磯五郎(七味)、戸隠そば山口屋が参加した。大澤酒造の大澤真社長の呼びかけで乾杯した。和牛が人気を呼んでいた。
NY市議会と著名アーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの遺産を管理するジャン=ミシェル・バスキア・エステートは10月21日、故人の功績を称えダウンタウンのグレート・ジョーンズ通り(バワリーとラファイエット通り間)を 「ジャン=ミシェル・バスキア・通り」としたと発表した。
1960年にブルックリンでハイチ系米国人の家族に生まれたバスキアは、83年からヘロイン過剰摂取で27歳で死去する88年まで、アンディ・ウォーホルに借りた同ストリート57番地の2階に居住し作品を制作していた。バスキアのアート作品は、一見子供の落書きのように見えるが、実は政治的なメッセージが多く込められている。「大胆で表現力に富み、社会意識が高い作品を通してモダン・アートを再定義した黒人ビジョナリー・アーティストの永続的なレガシーを示す」と伝えた命名式典には妹のリサーン・バスキアさんとジャニーン・エリボーさんをはじめ、同市議会議員、著名文化人などが参列した。通り名は、バワリー交差点に従来のグレート・ジョーンズ通りの道路標識と併設されており、ラファイエット通りは従来通りの標識のままになっているので改称ではなく併設となる。
JPモルガン・チェースは新本社ビル(パーク街270番地)を10月21日にオープンした。47丁目と48丁目の間に建っている。
総面積は約23万平方メートルで、1万人が勤務する予定である。来訪者も多数対応できる世界規模の業務拠点になる。
会長のジェイミー・ダイモン氏は「225年以上の歴史を誇る当社はニューヨーク市に深く根ざしており、新しいグローバル本社の開設は、ニューヨークへの重要な投資であるとともに、世界中のクライアントや従業員へのコミットメントの証です。従業員が活躍できる世界クラスの環境を創出することで、地域社会と世界中のクライアントへのサービスを強化し、次世代にわたって支えていきます」と述べた。
新本社の開設は、ミッドタウン東部の再開発計画の一環として行われ、周辺地域の歩行者空間の改善や新たな建設作業の創出など、地域社会への貢献も期待されている。
ニューヨーク在住のファッション・デザイナー、Asatoこと北村元統(きたむら・あさと)さん(29)は、幼少期より、母・祖母・叔母といった女性たちの手仕事や感性に囲まれ、感情と造形が結びつく環境で育った。家の中には常に着物や仏具などがあり、思春期の自己の確立の中での家族との確執や葛藤を乗り越えてきた。2014年に上京し、東京モード学園でファッションを学び、17年にはロンドンへ渡り、MICHIKO KOSHINOでのデザイン経験や、パリでの研修を通して国際的な感覚を養った。
18年からはニューヨークを拠点に、3.1 Phillip Lim や MELITTA BAUMEISTER などでデザイナーとして経験を積み、22年、パーソンズ大学院プログラムを修了後に自身の名を冠したブランド 「ASATO」 をニューヨークで立ち上げた。ブランドは「人間の不完全さに美を見出す」という哲学に据え、孤独や不安にそっと寄り添うような「感情の装置」としての衣服を提案している。ニューヨーク・ファッション・ウィークでのランウェイショーにも参加するなど若手デザイナーとして頭角を見せている。
そんな彼が日本の下駄をイメージして作ったのが歯のあるブーツ、名付けて「芸者ブーツ」だ。重心のかけ具合で前の歯が外れる難点を素材の工夫で克服してファッションショーでもフットライトを浴びる。
「私は今、ニューヨークを拠点にしながらも、日本人であることの意味と恩恵を日々感じています。だからこそ、ファッションを通じて、日本の伝統産業や職人技、そして精神性の美しさを、世界に向けて『売れる形』で伝えることに挑戦していきたいですね」と語る。石川県出身。
(三浦良一記者、写真も)
ニューヨークでアートセラピストとして活動するアーティストの久徳裕子さんが、このほどハーレムの小児病院で職場を共にする同僚のポートレートを手がけた。ハーレムの125丁目と3番街に設置された特設壁画コーナーにその絵はある。作品のモデルは25年間病院で働く同僚のセラピスト、シンシアさん。彼女とは母娘と呼び合う関係で働き始めた時から仲良くさせてもらい、深い尊敬と感謝の気持ちから作品のモチーフに選んだという。
大学に通っていた時から壁画制作に関わることを目標、夢の一つにしていたという久徳さん。「壁画はコミュニティーのためのアートで、普通の絵画とは違う目的があり、コミュニティーの一部になるアートを制作することに喜びがあります」と話す。アートセラピストとしてハーレムの小児病院で働き始めて今年で3年になる。久徳さんにとってハーレムはセラピスト、また人間的に成長、育ててもらった大切な思い入れのある場所になった。
今回の壁画は、アップタウン・グランド・セントラルとグランド・スケール壁画計画の主催で、2年前に応募して審査を受けて制作した。高さ3メートル四方ほどの与えられたスペースにアクリル絵の具で1日で描きあげたという。展示は2年間の期限付き。「取り壊されても人々の心に刻まれ、そしてその時代や社会を映す。ハーレムの文化やダイナミックさ、そしてその美しさを作品で表現して、リフトアップ、もっと街を元気にしようと思いました」と制作の意図を話す。
「モデルの彼女の頭に沢山の花を描いたのはこれから更にハーレムという地区が美しく素晴らしく繁栄、咲き誇るよう、そして、そこに働く人達に対しての賛辞と尊敬も含めているんです」と笑顔で語る。10月18日に作品が完成した時に、シンシアさんのご主人が背広姿で壁画の前で家族写真を撮影して喜んでくれたそうだ。数々の展覧会で賞を獲得してきた久徳さんのアートで社会の絆を作る活動はこれからも続きそうだ。
(三浦良一記者、写真も)
(写真)小児病院の同僚、シンシアさんをモデルにした壁画の前に立つ久徳さん(ハーレムの125丁目と3番街の交差点で10月27日)
ニューヨークすくすく会は10月24日、ニューヨーク日系人会(JAA )で、ハロウィンの集いを開き、生後2か月から3歳くらいまでの幼児と家族25組が参加した。
ベビー&キッズマッサージ講師で教育相談を担当する林里奈さんの司会で、ジャズシンガーでピアノ講師のyoppiさんこと渡邉佳子さんが音楽を担当、子供たちの名前を楽しい歌で呼び上げて、子供やお母さんも笑顔で応えていた。
当日は、日本親子体操協会公認講師の吉岡真理子さんが体操を、元保育士の北川節子さんが手遊びを紹介した。帰りにはお母さんと子どもにトリック・オア・トリートをして、子供たちはお土産を嬉しそうに持ち帰った。
同会は、2004年に小児科医の加納麻紀さんにより創設され、小児科医、ソーシャルサービス関係の看護婦、助産婦、 ソーシャルワーカーや先輩お母さんが、NY近辺で妊娠・出産、育児中の日本人家族を支援するボランティアグループとして活動している。
源吉兆庵とティー・キタムラ(Tea Kitamura)のコラボレーション・イベント「 Harmony of Wagashi & Tea」が、10月24日、源吉兆庵NY五番街店で開催された。
来店者への特典として、吉兆庵の和菓子60ドル以上を購入した客にティー・キタムラのお茶が先着50人にプレゼントされた。また、緑抹茶と津弥栗、焙じ茶とバームクーヘン、和紅茶と抹茶彩しらべのペアリングも店内で開催された。
ティー・キタムラは、長崎県の茶畑で無農薬・有機栽培にこだわり、50年以上にわたって茶葉を生産している北村製茶の日本茶ブランド。
オーガニックで栽培された茶葉は雑味が少なく、まろやかで香りの良い味わいが特徴で、特にオーガニック紅茶は独自の製法で紅茶特有の渋みが少なく、まろやかで深みのある香りが楽しめる。店内では近く日本に旅行するという米国人客カップルも「日本文化の味がする」とぺアリングを楽しんでいた。
源吉兆庵ニューヨーク店の寺門涼支配人によると和菓子とお茶のペアリングは同店では初の試みだという。