高市政権の中枢もこうした傾向を活用しようと躍起であり、例えば税制や補助金行政にメスを入れる一種の行革プロジェクトが「日本版DOGE」などという俗称をつけられたのを、そのままにしている。ただ、興味深いのは “JAPAN IS BACK” とは言っても、”MAKE JAPAN GREAT AGAIN” というスローガンは使われていないということだ。アメリカの場合は、グローバリズムに適応して経済的繁栄を謳歌している中で、知的労働だけに名誉とカネが与えられる社会を壊して製造業などを復権させよう、MAGAとはそのようなメッセージである。従って今はGREATでは「ない」という指摘はグローバリズムとエリートによる富と名誉の独占への異議申し立てという「だけ」と言える。日本の場合は35年にわたる経済衰退が止まらない中であるし、またその衰退に責任のある自民党としては “GREAT AGAIN” というスローガンは恥ずかしくて使えないのかもしれない。