花見 NIGHT  BROOKLYN BOTANICAL GARDEN

 ブルックリンにある植物園、ブルックリンボタニカルガーデンで4月21日から24日までの4夜にわたり恒例の「ハナミ・ナイト」が開催され、大勢のニューヨーカーが日本のお花見を楽しんだ。来場者は西日に照らされたトワイライトの桜並木の下でマットを広げ、場内で販売された蕎麦や寿司弁当を楽しみながらジャズ、太鼓、三味線、箏、雅楽などの音楽やダンスパフォーマンスを楽しんだ。 (関連記事20面に)

日本の美桜の下で

ブルックリン植物園

 ブルックリンにある植物園、ブルックリンボタニカルガーデンで4月21日から24日までの4夜にわたり「ハナミ・ナイト」が開催され、大勢のニューヨーカーがライトアップされた桜の木の下で音楽やダンスパフォーマンス、グルメを楽しんだ(1面に記事)。

 出演は沖縄三味線の愛世梨乃、箏の石榑雅代、ソウル・ジャズのマンデー満ちる、迫力あるパフォーマンスで会場を魅了したサムライ・ソード・ソウル、ヒナ及川、伊藤さちよ舞踊団、ジャズピアニストの早間美紀とバンド・オーガニック・エレクトロニクス、よさこいダンス、天理雅楽、フルート奏者の佐伯麻由カルテット、太鼓ダンサーグループのCOBUなど盛り沢山のプログラム。司会は合田沙おり。

 佐伯麻由は所属したチコ・ハミルトン時代のミュージシャンと13年ぶりに合流し、新進気鋭のギタリスト、小川智也を迎えた新編成のカルテットでステージに。チコの「ハウズ・ユア・フィーリング」から蘇州夜曲、自身のアルバムタイトルでもあるHOPEを演奏して喝采を浴びた。また、赤い鳥居のある池の辺りでは、天理雅楽が雅やかな音色を園内に響かせた。

佐藤正明 ブルックリンで人気

NowHereがプリント展出品

 5月末オープンを目指して工事を進めているアートギャラリー、ナウヒア(NowHere)が4月中旬ブルックリンのゴワナスエリアにある巨大アート施設「Powerhouse Arts」で開催されたプリントフェアに出展した。

(写真上)初日で売れた佐藤の地下鉄シリーズ Subway No.12(1976)Screenprint Image Size: 24″ x 19″

 同展ではニューヨーク在住のアーティスト佐藤正明の作品を紹介。今回は個展形式での発表で、版画だけで個展形式で発表するのは、佐藤の長いキャリアの中でも初めて。11月には新しいナウヒアで佐藤の個展も予定している。今回のフェアは昨年はじめて開催され、その成功を受けて今年はさらに規模を拡大して開催された。

 同ギャラリーでは、最近「NowHere Vangurads」という取り組みをスタートした。これは1960年代から70年代に日本からニューヨークに来たアーティストに再度焦点を当てるもので、その一環で1970年にNYに来て現在85歳の佐藤正明の作品を紹介した。

 ナウヒアのアートディレクター、戸塚憲太郎さんは「会場は全体的に非常に活気があり、幅広い年齢層、地元ブルックリンの方が多く、コミュニティイベント感が強い印象。プリントという素材や技術が重要なメディアということもあり、作品の技法や制作プロセスに対する関心も高く、出展者と来場者の間で丁寧な対話が生まれていたのが特徴的だ」と話す。

 佐藤の作品についても「非常に良い反応だった。特に、ニューヨークの都市風景を独自の視点で捉えた構図や、スクリーンプリントとは信じ難いレベルの緻密な表現に対して、技術的な理解を持つ他の出展者や玄人来場者からの評価が高く、会場内でも印象的な存在となっていた」と言う。

 フェア全体として比較的手頃な作品が多く、大勢の人が作品を購入していた。佐藤の作品はやや高価格帯に位置していたが、今展で複数の作品が売れたという。

 戸塚さんは「今回のフェアは、単なる販売の場というだけでなく、アーティストや作品に対する理解を深める機会として非常に有意義であり、今後の展開につながる手応えを感じる機会となった」と話している。

トランプ大統領に対峙する欧州の大義

 トランプ大統領によるイラン戦争は「勝利なき戦い」の色を増しています。欧州の動きが世界への影響力を高めています。

①ハンガリーの総選挙で、オルバン長期独裁政権が大惨敗。盟友トランプ氏の異例の支援も逆効果。ベルリンの壁の崩壊やプラハの春に匹敵する歴史的事件との論調も。行政機関、メディア、選挙制度への統制などトランプ・オルバン両氏に共通する政治手法の否定。

②初の米国人のローマ教皇レオ14世による「平和を求め、戦争を否定せよ」との発言に対するトランプ氏の批判に対して、米国のカトリック教諸団体のトランプ氏離反が拡大。

③トランプ氏の盟友イタリアのメローニ首相も、トランプ氏によるローマ教皇批判を拒否し、イランへの米軍作戦への基地提供を拒否。

④スペインのサンチェス首相が「国際的合意なしの行動は正当化できない」と、最も明確に対イラン戦争に反対。

 これらは、英独仏や国連、EU、NATO首脳も含め、イスラエルに追随した米国のイラン攻撃には大義がないとの共通認識です。1980年のイラン・イラク戦争、1991年の湾岸戦争、2003年の対イラク戦争という3度の米国主導戦争の失敗の教訓が欧州には根強く残ります。

 国際法重視、多国間主義、外交解決、人道主義、宗教的・道徳的価値などの欧州が唱える大義が、グローバルサウス諸国などへの説得力も増しています。

 米国内での関税戦争や交戦権に関する大統領権限の行使に対する違憲訴訟や、バンス副大統領、軍、国務省、CIAなどの反対論を押し切ってのトランプ氏の開戦に反対するNo King 運動などにも呼応していると思われます。

 英国のチャールズ国王が今週訪米しました。昨年10月に教皇レオ14世を訪問し、カトリック教会と500年ぶりの和解を実現し、カナダなど15国の国王でもあります。トランプ氏と欧州の関係が険悪化している中での貴重なソフト外交です。今回の戦争を、よもや第3次世界大戦などに拡大させてはならぬとの欧州の総力戦です。

 他方、日本の高市早苗首相は、トランプ氏の戦争に「法的評価を控える」としています。国民生活を打撃しているエネルギーを依存し、長年友好関係にあるイランなど中東諸国の人命も尊重することが国際社会と日本にとっての大義です。国際法や人道重視の外交こそ、分断化する世界における日本の国益と思います。

ふじた・ゆきひさ=オックスフォード大政治国際問題学部客員研究フェロー(英国在)。慶大卒。国際MRA(現IC)や難民を助ける会等の和解・人道援助活動を経て国会議員、財務副大臣、民主党国際局長、等を歴任。現在、国際IC日本協会理事、岐阜女子大特別客員教授も兼任。

全米将棋大会 マンハッタンで開催

 2026年全米将棋大会が4月18日、19日の両日、マンハッタンで開催された。大会には全米各地に加え、カナダからも参加者が集い、計45名が熱戦を繰り広げた。

 本大会には、日本から石川陽生七段、西川和宏六段と、ニュージャージー在住の井道千尋女流二段のプロ棋士3名が参加し、対局の立ち合いのほか、指導や解説にあたった。

 17日の前夜祭から幕を開け、初参加者同士の交流や、過去の参加者、さらには来米したプロ棋士との親睦が深められた。18日に開始した本大会は、予選3回戦、そして2日間をかけて行われる決勝ラウンド4回戦を経て準決勝、決勝に進む形式で行われ、参加者は白熱した対局を次々と展開した。また、午後には団体戦7回戦も実施された。終了後は近くの飲食店での懇親デイナーで初日を終えた。

 翌19日午前には、子ども大会も開催され、8名の活発な少年たちの育成の場としての賑わいを見せた。

 最後には、本大会優勝者の吉川毅さんとプロ棋士の西川和宏六段との記念対局が行われ、会場は大きな盛り上がりを見せた。

 Bクラス優勝は、服部裕次郎さん、団体戦優勝は、ニュージャージー/ボルチモアチーム、そして子ども大会優勝は、村瀬瑛祐さん。なお、次回大会は来春、ロサンゼルスで行われる予定。

トランプ時代のインサイダー

 トランプが4月21日にイランとの停戦延長を自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で発表する16分前に、ブレント原油先物4千ロット以上が売られ、当時価格(約101ドル)で名目4億3千万ドルがたった2分間で誰かの手に渡りました。で、その14分後に停戦延長投稿。もちろん原油価格は急落です。

 これだけの話じゃないんです。昨年4月のトランプ関税90日間停止から今年2月28日の対イラン攻撃などに関連して、トランプがインタビューや投稿で攻撃開始だ/停戦だ、ホルムズ開放だ/封鎖だなどと発表する直前という絶妙のタイミングで、ポリマーケットなどの予測市場や原油先物市場で通常の数倍〜数十倍の複数の巨額取引が行われたことが確認されています。これらに関連し、政府や軍の非公開情報漏洩のインサイダー取引疑惑がBBCやブルームバーグなどで報じられました。

 例えば3月23日、イラン攻撃延期発表16分前に、石油先物に5億ドル超規模の原油先物売り注文が集中。発表後に原油価格が急落し誰かが数百万ドルの利益を得ました。4月7日の対イラン停戦発表直前にも石油先物に9・5億ドルの売りベットが行われ、発表後に原油価格が15%下落。逆にS&P500株先物では株価上昇を見込んだ15億ドルという巨額の買いもあった。

 4月17日にはトランプがイランのホルムズ海峡開放宣言を追認する20分前に石油先物に7・6億ドルの下落ベットがあり、直後に原油価格が約10%急落。このベットで取引者(またはグループ)は1億ドル近い利益があったとか。

 一説ではそれら第2次トランプ政権下での不審ベットやトレードは4月下旬までに全12回で12勝0敗、勝率100%。

 いくらなんでもここまで連続して丸儲けって、おかしいでしょ? 普通、確実な情報もなく数億ドル(数百億円超)もの売買や賭けをしますか?

 ネット上ではこれらにトランプの一族や閣僚周辺が関与しているという噂が広がっていますが、それらの根拠・証拠はありません。現在までのところ唯一、今年1月3日の米軍によるベネズエラのマドゥーロ大統領拉致・追放作戦で、その5時間前に、正体不明のトレーダーが3万4千ドル(544万円)を賭け、40万ドル(6400万円)のリターンを得たという件で逮捕者が出ました。この作戦に関与していた米軍特殊部隊の兵士が自ら作戦成功に賭けていたことが判明し、先週拘束されました。

 しかしこれは小さい。小物です。

 他のベットや売買は数万ドルではなく数億ドルです。

 トランプ政権下で繰り返される「完璧なタイミングの完璧な大儲け取引」にはもっと深いところでもっと確実な情報を得ている大物がいるはず、というのは大方の推測でしょう。けれど実際の取引は匿名で、具体的なトレーダー名が出るような証券取引所や米商品先物取引委員会の公的記録はないし、今後もその匿名者が明らかになることはないでしょう。

 そういうものです。なぜなら、今の超高度金融資本主義社会では、富はいかにハードに働いたかによってはもたらされていません。経済システムがいかに富裕層にとって都合よく働くかによってもたらされているからです。こうして今、米国の富の60%は相続によるものとなりました。第二次世界大戦後に生まれた大量のブーマーズからその子のミレニアルズたちへの相続額は史上最大で、対して一般人は政治的経済的影響力を持っていないがゆえに置き去りにされるシステムなのです。トランプ政権は富裕層や企業の減税及び規制撤廃と、それにさらに拍車をかけているわけです。(武藤芳治/ジャーナリスト)

長崎検番が来米 5月10日に春祭り

ジャパンビレッジで

 ブルックリン区サンセットパークにある日本文化発信の複合商業施設のジャパンビレッジで、10日(日)午後1時から、施設内の中庭で「春祭り」イベントが開催される。このイベントでは、徳島の阿波踊り、高知のよさこい、鹿児島や沖縄の民謡など日本各地の伝統文化・芸能をニューヨーカーに紹介する。 

 中でも注目を浴びているのが、イベントのメインとして登場する「長崎検番」だ。長崎は今年1月に発表されたニューヨーク・タイムズ紙の「2026年に行くべき52箇所」に選出され話題を呼んでおり、長崎県は現地ニューヨークで長崎観光の魅力を発信することを目的として渡米し、9日にはジャパンパレードに参加、そして翌日に同イベントに参加し、「長崎検番」による芸妓の舞踊披露を通じてニューヨーカーに「NAGASAKI」の周知活動を展開する。 

 長崎は、遠い鎖国時代から日本唯一の海外交流窓口として、洋の東西から文物をとり入れ、独自の文化を育み、魅力溢れる街として発展してきた。その文化の担い手の一角に、郷土芸能を支えてきた「長崎検番」がある。検番は芸妓を抱える置屋と料理屋の中間に立って、双方の調整を図る役割を務めてきた。検番に所属する芸妓は長崎の伝統文化を受け継ぐ担い手として、日々稽古に励みながら、料亭や観光イベントなどで踊りや三味線、お囃子などの芸を披露している。 

 今回ニューヨークへ訪れる芸妓衆は、梅喜久、三勇、るり羽、すず華、いち果、弥生の6人。「長崎音頭」「長崎ぶらぶら節」など全4曲の演目を唄、三味線、お囃子の生演奏に合わせて芸者踊りのパフォーマンスを展開する。観覧は無料。 

 また、このイベントでは、5月5日の子供の日にちなんだ「パン食い競争」、そして母の日にちなんだ「親子カラオケ大会」も開催。どちらも豪華景品を用意しており参加者を募集中。また、鹿児島の名産品であるさつまいもを使用した焼き芋の試食会、フード販売など、さまざまなブース出店も予定されており家族で楽しめるイベントとなっている。詳細はジャパンビレッジのウェブサイトまで www.japanvillage.com

デザインは国境越える深夜特急 髙坂美桜さん

グラフィックデザイナー

 日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字の3種類の文字を使う。それぞれ別々に使用するのではなく、その3種類が入り混じって使われる。日本人であれば当たり前に使っているこの日本語の文字を、日本語圏以外の人に英語で説明する小冊子をこのほど作った。文字は四角いマス目の中心に書くことや、習字でよく習う、ハネやトメなど、活字のタイポグラフとしての解説が、語学書としてではなく、グラフィックとしてわかりやすく解説してあり、日本人のデザイナーや出版関係者がみたらきっと興味を示しそうな内容だ。

 髙坂美桜さんは、1999年東京生まれ。ブルックリンを拠点に活動するグラフィックデザイナーだ。高校から米バーモント州の高校に留学し、2023年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインのグラフィックデザイン学部を卒業。米国で エディトリアルデザイン、展示グラフィックデザインなどの領域を横断しながら、米大手点字表示デザイン会社に勤めながら、自己表現としてのデザインを探求、2025年春に大学時代の仲間3人で独立し、デザインスタジオ、小指スタジオ(Koyubi Studio)を設立。同社の発起人として知的好奇心を刺激するアートやデザインを作って世界にシェアしている。

 中国人の母親と日本人の父親の間に生まれた髙坂さんは、父親が病気のため、生まれてすぐ中国の母方の祖母に預けられて幼少期を北京で過ごした。小学1年の時に日本に帰国して5年生から中学3年まで再び北京暮らしとなり高校進学をきっかけに留学、来米した。

 「異なる文化や言語のデザインを横断しながら、どこかひとつの地域に収まらない独自のスタイルを探求しています。独立出版を通じて、異国での日常生活や通勤中の小さな出来事、自己の変容といった個人的な体験を記録し再構成することが私の実践の中心にあります」と話す。

 12歳の時に読んだ沢木耕太郎の『深夜特急』に感動し、大学生の20歳の時に香港からアゼルバイジャンまで陸路で旅をした。国境をまたぐということがどういうことなのか、それまでは飛行機で日米、日中を何度も行き来して、飛行機で着いてドアを開けたら全く別世界という体験だったのが、陸路で国境を越えると、ウズベキスタン、カザフスタンなどグラデーションのように人種が移り変わっていくのを実体験して、自我が芽生える時に身をもって国境を越えることの意味を味わった。それが今の仕事にもつながっている。

 将来の夢は「NYを拠点にしながら、もっとたくさんの場所に旅に出たいと思っています。旅の体験を元に紀行文を書き、デザインとミックスさせた作品を作るのが夢です。グラフィックデザインやエディトリアルデザインにとどまらず、表現の領域をどんどん広げて行きたいと思っています。より多様なクライアントワークに挑みたいですね」と話す。

 世の中がすべてデジタル化した現代、AIではないリアルな絵や手書きのグラフィックなどが再び見直される揺り戻しがきていると感じているという。自分が身体として存在している意味は何か。Z世代の模索は続きそうだ。

 (三浦良一記者、写真も)

NYPD警察官に感謝の茶会 ハンターカレッジの大学生

67丁目の19分署を訪問してお点前披露

 ハンター大学の学生が授業の一環で4月27日、大学に隣接するニューヨーク市警19分署を訪問し、交流茶会を開催した。当日はNYPDマンハッタンサウスからコミュニティー・アフェアーズ巡査部長のジョエル・モットラ氏はじめ、19分署のノリーン・ラザルス署長ら警察官たちが客人として学生たちのお茶のお点前を受けた。

(写真上)学生からお茶を受け取るNYPD19分署のラザルス署長

 学生が菓子やふくさの使い方、茶碗の持ち方、「お先に失礼します」の言葉掛けなどについて説明。指導担当のコール阿部真理教諭が、茶道における心得を四字で表した「和敬静寂」について解説した。

 「和」は主人と客が心をひとつにして場を和ませること。「敬」は相手を思いやり、互いに尊重し敬う心を持つこと。「清」は心の清らかさと、茶室や道具の清浄さを保つこと。「寂」は、わび茶の美意識を示し、心静かで落ち着いた状態を示すなどの説明に警察官たちは、熱心に耳を傾けていた。 

署長と記念撮影するハンター大学のみなさんと阿部教諭

 19分署長のラザルス署長は、1998年から2001年まで日本政府が海外から若手外国人を公立学校の英語教師助手や地方自治体補助職員として招聘するJETプログラムで3年間、京都の舞鶴で暮らした経験がある日本通。当日も「とても素晴らしい体験で、ずいぶん昔になりますが日本で過ごした日々を思い出しました」と語っていた。また、同分署で補助警察部副警部の会田秀樹さん(56)も参加し、「アメリカの警察官が、日本文化に親しむ良い機会となった。先生方、職員の方々、学生皆さんの日本文化に対する敬愛に、署長共々深く御礼申し上げたい」と喜んでいた。

 当日はニューヨーク日本総領事館の相真紀子広報センター長、NY日本商工会議所の前田正明専務理事も招待客として同席した。また当日は北米伊藤園から「おーいお茶」などのボトル200本がお茶会への支援として警察官にプレゼントされた。

内なる痛みを表現 大上力夫NY個展

ギャラリーマックスで5日から

 広島市在住のアーティスト、大上力夫(おおうえ・りきお)の個展「SILENT VIOLENCE」が5月5日(火)から16日(土)までソーホーのギャラリーマックス・ニューヨーク(ブロードウエー552番地4階/401号・ドアブサー9番。電話212・925・7017)で開催される。大上は1980年代から個展・グループ展で活発に作品を発表し、公募展においても数々の受賞を果たしている。個展はおもに東京、広島で開催。海外ではソウル、ハンブルグを経て、ニューヨークでの個展は今回が初となる会場には50号9点・40号5点を含む合計25点が展示される。

 大上は高校時代に画家を志したものの、父親の反対により美術学校への進学を断念。その後は独学で美術を学び、初期の段階でイヴ・クラインの「青」に強い衝撃を受け、自ら独自の色彩を生み出すことを決意する。以来、大上にとって色彩は創作活動の核心にあり、色彩へのアプローチは一貫して変わることがない。今に至る静寂にして独創的な世界観を構築することができたのは、むしろアカデミックな訓練を受けなかったからともいえる。

 今回展示のシリーズについて大上は「デフォルメされた女性や子供、叫びをあげる顔、窪んだ瞳、しがみつく動物といったモチーフを用い、私独自の色彩を巧みに操ることで、日常に潜むバイオレンスへの怒り、恐怖、不安、そして絶望といった感情を表現しています。絵画による表現の限界を感じ、制作に疲れたようなときであっても、私は絵画が持つ力、そして色彩が宿す力を信じ、創作を続けています。」と語る。オープニングレセプションは6日(水)午後6時から8時。入場無料。開廊時間は火曜から土曜の午後12時から6時。問い合わせはhttps://artspheres.org/contact/

【今週の紙面の主なニュース】(2026年4月25日号)

(1)アイム Happi  ジャパンパレードであおうね!

(2)世界のミセス&ミスターを選ぶ NY大会を開催

(3)眞子さん郊外で子育て NYポスト紙が近況掲載

(4)ロッキーホラーショー 待望の復活公演

(5)生き生きEAT  自宅の手巻きパーティーをワンランクアップ

(6)ハナミ・ナイト ボタニカルガーデンで桜祭り

(7)JAAサクラ祭り NYに桜を寄贈して25年

(8)青春の蹉跌 青春の殺人者   ジャパン・ソサエティーで上映

(9)乳がん治療最前線 梅宮アンナさん体験語る

(10)海外で9回目のカルメン踊る

アイム Happi  ジャパンパレードであおうね!

5月9日に開催されるジャパンパレードのプレビューイベントで姿を現したHappi(21日、NY総領事公邸で)

 第5回ジャパンパレード&ストリートフェアが5月9日(土)午後1時からニューヨーク市のセントラルパークウエストで開催される。今回から登場する公式マスコット「Happi(はっぴ)」が21日、片平聡NY総領事・大使公邸で開催されたプレビューイベントで披露された。

 青とオレンジのニューヨーク市の公式カラーに加え、頬に日の丸をあしらい、色彩で日米の友好を表現。Tシャツとジーンズに、ニューヨークの象徴であるりんごと日本の祭りを象徴するはっぴを組み合わせ、両国文化の融合を表現。 

 モチーフのリスは、セントラルパークで多く見られることから、前身の「ジャパンデー@セントラルパーク」から現在のパレードへと続く歴史を体現。パレード当日に一般初公開となり、沿道の市民に元気な姿を見せる予定だ。主催者は「Happi」がパレードの「顔」として、今後も定着し、幅広い世代に親しまれることを目指している。

ジャパンパレード着々

片平大使公邸でプレビューイベント開催

5月9日(土)午後1時セントラル・パークウエストで行進

 ジャパンパレードを5月9日に控え、21日、片平NY総領事・大使公邸で行われたプレビューイベントで、片平大使、本年度の大会を運営管理するジャパンデーインクの大石総(KDDアメリカ社長兼CEO)、ゴージャス・エンターテインメント社長の吉井久美子氏がパレードの成功に向けた挨拶を行なった。

(写真上)左から大石プレジデント、片平大使、挨拶する吉井社長

 パレードには、迫力ある太鼓グループの「僧太鼓」「鼓舞」「太鼓マサラ道場」「紐育太鼓愛好会」をはじめ、児童合唱団「ヤング・ピープルズ・コーラス・オブ・NYC」、日本伝統舞踊団体「伊藤さちよ舞踊団」「阿波踊りNY連」、武道団体「日本空手協会ニューヨーク道場」「ニューヨーク・エリア・柔道コミュニティ」などが参加予定だ。

 また、「ニューヨーク日本人学校」「ニュージャージー日本人学校」「ニューヨーク育英学園」「ブルックリン日本語学園」「慶應義塾ニューヨーク学院」など日系教育機関のほか「ニューヨーク大学」「ハンター大学」など、米国の大学・からも、次世代の日米交流を担う子どもたちや学生が参加する。

 また、ニューヨーク・タイムズの「2026年に行きたい52の場所」に選ばれた長崎県の代表団がパレードとストリートフェアに参加し、同様に選出された沖縄県もストリートフェアに出店する。総勢105団体、2800名以上の参加者によるパレードとなる予定。時間は午後1時から。ルートはセントラルパークウエストの81丁目から67丁目を南下する。

 プレビューイベントに姿を見せた「Happi」をデザインしたオリジナルグッズは、公式ウェブサイトにてオンライン販売(Tシャツのみ)を行うほか、イベント当日にはStreet Fairのテントにて販売する。さらに、4月17日より紀伊國屋およびジャパンビレッジにおいてもTシャツおよびステッカーを販売中。

 ジャパンデー・インクは、2007年に設立、ニューヨーク州に認定された非営利団体で、主に在ニューヨークの日系企業23社の代表者から成る取締役会が運営を管轄している。