コーヒーの美味しい淹れ方を伝授

オンライン

JAAヘルスセミナーで中塚さん

 ニューヨーク日系人会(JAA)主催第16回春のヘルスフェアで、NY日系ライオンズクラブが企画したプログラム「ライオンズ大学:大人の教養講座シリーズ」第8弾がYouTubeで公開されている。各講師30分程度の凝縮セミナー。期間中何度でも自由に視聴できる。第4回目の今週号では中塚茂次氏(コーヒー関連器具開発者)が「コーヒーは生鮮食品!コーヒーのプロがその魅力と美味しい淹れ方」を解説している。

 最近の傾向として世界中で、美味しいコーヒーを愛する人口が増えている。家庭で楽しむ味わい深いスペシャルティーコーヒーの需要がコロナ禍以降増加した。コーヒーは生鮮食品なので、お近くの焙煎店で、コーヒー豆を買ってきて、自宅でコーヒーミルで豆を挽いて楽しんでほしい。豆は煎り具合によって浅煎り、中煎り、中深煎りがあり、浅く煎るほど酸味が強くなる。それを最近はフレーバーと呼ぶようになっているようだ。好みの問題なので自分の好きな煎り方のブレンドで楽しんでください。豆の量は、130ccのコーヒーカップ一杯で10グラム。150ccだと12グラム、アメリカのマグカップなら200ccくらいで15グラムが目安。豆は中挽きと粗挽きの間がちょうど良い。

 コーヒーを抽出する方法は、ハンドドリップ、サイフォン、エアプレス、エスプレッソなど色々あり、自分の好みで淹れるのがベストだが、今回は、ドリッパーを使った美味しいコーヒーの淹れ方をご紹介する。台形型のドリッパーから円錐形のものに最近はトレンドが移行しているが、真ん中に熱いお湯を注ぐ基本に変わりはない。カップなどの器材を予めお湯を注いで温めておくこと。お湯を中心から注いで膨れたコーヒーのドームの中でお湯をかくはんさせる「透過法」とひたひたにお湯を注ぐ「浸漬法」があるが、コーヒーのプロとしては「透過法」をお勧めする。ぜひ試してみて、コーヒーの本場、アメリカで、楽しいコーヒーライフをお楽しみください。動画はこちらから。

依田洋一朗、東京で個展開催依田洋一朗、

 依田洋一朗は1972年に香川県で生まれ、生後3か月でニューヨークに移住した。タイラー・アート・スクール(学士号)とクイーンズ・カレッジ(修士号)を卒業し、ニューヨークを拠点に創作活動を続けている。”Days at the Metropolitan Museum of Art”と題した今回の個展は、メトロポリタン美術館で10年間にわたり監視員を務めた依田の経験をもとに、画中画(同美術館所蔵の名画再現)と監視員をテーマに、名画をめぐるファンタジーを描いている。

 めったにスポットをあてられることがない監視員の職は、実は様々なジャンルの若手芸術家たちの生活の糧である。依田の知人らがモデルらしいが、ブルーの制服に収まりきれない個性的なキャラをもって登場する。画中画は、エマニュエル・ロイツェ、エドゥアール・マネ、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコなどによる名画で、依田がそれぞれの作品の描法や背景を研究し尽くして再現したものである。

 A Day at the Met Museum《メトロポリタン美術館での一日》(2024油彩122.0×182.8cm個人蔵)の画中画、ポロックの《秋のリズム:ナンバー30,1950》を愛でるのは、『大草原の小さな家』のローラ、俳優やミュージシャン、それとタヌキやウサギといった動物たち。目を射るのは、床を表すメローな色調のピンク色。この世の楽園の図でもあろうか。依田カラーのメローなピンク、そのヴァリエーションは、他の絵画にも生きている。

 メトロポリタン美術館蔵名画シリーズの油彩8点、依田の以前からのテーマ、廃れゆく古き良き時代のニューヨークのモニュメントをきざむ油彩等7点が、5月17日から6月15日まで、東京は京橋の老舗ギャラリー、南天子画廊に展示されている。

(青山学院大学名誉教授 金田由紀子)

(写真)A Day at the Met Museum  (2024) courtesy of Yoichiro Yoda 


南天子画廊

東京都中央区京橋3-6-5

Tel:03-3563-3511

www.nantenshi.com

日曜休廊

11:00〜18:00

第28回JAAニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展

初日から売れ好調なスタート

 第28回JAAニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展覧会が5月16日(木)から6月1日(土)まで、NY日系人会(西45丁目49番地5階)で開催されている(主催:NY日系人会、後援:在ニューヨーク日本国総領事館、週刊NY生活、よみタイム)。初日16日にはオープニングレセプションが開かれ、佐藤貢司JAA会長の挨拶に続き、ニューヨーク総領事の森美樹夫大使が来賓として祝辞を述べた。当日は100人余りの来場者で賑わった。展示作品は購入が可能で、販売価格の半額がJAAの活動資金として寄付される。作家1人につき2作品を出品している。ニューヨークで創作活動する作家が一堂に集まるNY日系社会最大のグループ展とあり、初日から絵が売れる好調な出だしとなった。

 参加作家は、林幸江、廣瀬ジョージ、廣瀬公美、百田和子、市村しげの、河合敦子、小林園美、久住真理子、三浦良一、宮本和子、森本洋充、森本和也、森戸泰光、永野みき、野田正明、大野廣子、小野知美、作山畯治、佐々木健二郎、佐藤正明、澤野水纓、篠原空海アレックス、篠原乃り子、篠原有司男、竹田あけみ、渡辺啓子、ウィンチェスターセツ子、依田順子、依田寿久、依田洋一朗。特別展示として、飯塚国雄、中里斉、内間安瑆、内間俊子。入場無料。開廊時間は月〜金曜が午前10時から午後5時、土曜は午後3時まで。

(写真提供・JAA/Photo  Masao Katagami)

おーい、見えるかな〜

不適切行為で中断の「ポータル」
ダブリンとNY市交流が再開に

 アイルランドの首都ダブリンとNY市間を24時間いつでもビデオ通話で交流できるアート・インスタレーション「ザ・ポータル」の主催者は19日、不適切な使用が確認され一時的に利用中断していた同作品の使用を条件付きで再開した。

 重さ3・5トン、縦横8フィートの巨大スクリーンで24時間いつでも、誰でも大西洋の向こう側の市民と交流できることを目的に制作された同作品は、「連合した惑星の橋」と題してフラットアイアン地区サウスサウス・プラザ(ブロードウエー、五番街、23丁目の交差点)に今月8日設置された。しかし設置直後、ダブリン側からナチスを象徴するスワスティカや体の一部の露出、同時多発テロ事件のツインタワーの炎などの画像を流すなど不適切な行為が頻出し、泥酔して同作品を破壊しようとする女性が警官に逮捕される様子も中継された。ダブリン市議会は声明で「疑いようがない事態」として、適切に利用できるよう改善が必要だと伝えていた。

 使用中止から約5日後の午前9時、主催者は使用時間帯を午前6時から午後4時に制限、不快な行為を防ぐために作品周りにガードレールを設置、さらにカメラを邪魔する行為などがあった場合は画面がぼやけるなどの対策を施し、使用を再開した。「ザ・ポータル」主催者、フラットアイアン・ノマド・パートナーシップ、ダブリン市議会は共同声明で「作品を誰もが快適に楽しみ続けることができるよう、チームで必要な限り対策を更新していく」と伝えている。

(写真)再開した画面の前でダブリンと交流するNY市民 (20日昼・本紙撮影)

野口英世97回忌

NYで墓参会

久野さんに奨学金

 日本が生んだ世界的細菌学者、野口英世(1876〜1928)の偉業を讃え、遺徳を後世に伝え、米国で医学の道を志す若き日本人研究者を応援することを目的に墓守り活動を続ける「ニューヨーク野口英世記念会」(HNMS、本間俊一代表)が21日、ブロンクスのウッドローン墓地で97回忌野口英世墓参会と第7回NY野口英世記念奨学金授与式を開催した。(写真上:野口英世の墓前で記念撮影する97回忌参列者 (本紙撮影))

 記念会副代表の加納良雄さんの司会進行で、本間代表が挨拶、野口の荒れた墓を日本人医師会とロックフェラー大学が協力して守って行こうと2013年に同記念会を設立した経緯などを紹介。

 ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は祝辞の中で外務省でかつてアフリカ会議を担当したことに触れ「野口博士の偉業を称え、野口英世アフリカプライズが2025年に創設される。今後もニューヨークで偉業を顕彰する活動を日本総領事館としてもサポートしていきたい」と述べた。

 野口が黄熱病の研究で多くの命を救ったガーナの国連代表部、フレックス・A・ニャルク総領事、在ニューヨークメキシコ総領事館、バネッサ・オルテガ領事が同会の医療奨学金の継続に感謝の言葉を述べた。米国日本人医師会加納麻紀会長が、野口博士の生まれ故郷である福島県猪苗代にある野口英世記念会の倉根一郎理事長からのメッセージを紹介、NY福島県人会の竹田小夜子会長が感謝の言葉を述べた。

奨学金を受けた久野さん(中央)と医師会奨学金委員の加納医師会会長(右)と樋口委員

 第7回「ニューヨーク野口英世記念奨学金」はNYマウントサイナイ医科大学神経科学博士課程に在籍し、精神疾患の病態を生物学的な視点から解明しつつその原因の追求と介入療法の研究と開発に邁進している久野絢子 (くの・あやこ)さん(29)が受賞し、記念の盾と奨学金2000ドルが授与された。

 久野さんは愛知県生まれの愛知県育ち。2020年3月京都大学医学部医学科を卒業し、さらに同年4月から22年3月まで同大学医学部附属病院で初期研修医を務める。23年8月からマウントサイナイ医科大学で研究している。精神疾患の病態を生物学的な視点から解明しつつその原因の追求と介入療法の研究と開発に邁進し、現在もなお様々な精神疾患に共通してみられる社会性発達障害に関わる神経回路・分子制御の解明と原因の究明と開発に打ち込んでいる。

  久野さんは、人類のために科学の道に献身し命を懸けた野口英世博士の生涯を彷彿とさせる有望な日本人の若き研究者として、NY野口奨学金審査委員の間でも格段の高い評価を受け、その研究分野では、将来の成果に大きな期待が寄せられている。

夏のビールにぴったり

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (53)

 今回は、この春ロウアーイーストサイドに開店した居酒屋割烹bbfの飯田二郎料理長に、夏の季節にぴったりのビールに合う小皿3品を紹介していただいた。同店は、NY地区でサムライママやBOZUなど6軒の居酒屋を経営する鈴木誠氏が新しく出店したお店。飯田さんは、元炙り屋錦乃介のメインシェフ。


bbf

177 Ludlow St. New York, NY 10002

営業時間 

カフェ7:00-17:00 

居酒屋割烹17:00-22:00 

日曜のみ 7:00-17:00

Tel:646-649-5363

bbf-nyc.com


◾︎海老のガーリックトースト

 ビールのお供にぴったりの前菜スナック。ガーリック・トーストにヒントを得て、テキサス・メキシカンの洋食時代のアイデアから生まれたオリジナルの味。お店でも出している。

【材料】 

むき海老 120g

マヨネーズ 45g

ナンプラー(薄口醤油でも可)

  小さじ半分

ニンニク 2かけ

大葉  5枚

バケット(フランスパン 半分  

1センチ幅にカット

【作り方】

1 殻と背ワタを取ったむき海老の水気を取り、包丁で細かくペースト状になるまで叩き切る。

2 大葉を5ミリ角に切る。

3 ニンニクをする。

4 ペースト状にした海老とカットした大葉、マヨネーズ、ナンプラー、ガーリックペーストを合わせよく混ぜる。

5 1センチ幅にバケットを切り、片方の面に混ぜた海老をたっぷり塗る。

6 フライパンに少量の油を入れ、弱火で塗った面が薄くキツネ色になるように軽く焼き色を付ける。ひっくり返して(海老を塗った面を上)ふたをして2、3分蒸し焼きにする。(焦げないように火加減に気をつける)

7 スイート・チリソース(今回は蜂蜜)にディップして食べる。


◾︎胡瓜のピリ辛もろ味噌和え

 乱切りにした胡瓜ともろ味噌で和えたコクのあるもろきゅうの出来上がり。

【材料】 

胡瓜 100g

もろ味噌 100g

醤油 こさじ半分

辣油 小さじ2

系統がらし 少々

【作り方】

もろ味噌に醤油と辣油(ごま油でも可)を入れ、よく混ぜる。胡瓜をまな板に寝かし包丁の腹で胡瓜を軽く押し当て割る。割れた胡瓜を一口サイズに乱切りにする(こうすると味噌が胡瓜によく絡む)。乱切りにした胡瓜約100グラムに和えた味噌20グラムを混ぜる(好みでイカなども一緒に)。小鉢に盛り付け糸唐辛子を飾り完成。


◾︎茄子竜田揚げ

 ご自宅で、万能香味ソースを作り置きしておけば、肉や魚の焼き物、揚げ物にもなんでも会うので活用してください。

【材料】 

茄子(中国茄子が色が綺麗)

 1本

片栗粉 少々

揚げ油 少々

香味ソース

ニンニク 一房

生姜 ニンニクと同量

醤油 100mg

味噌 100mg

酒 100mg

【作り方】

(1)万能香味ソース

  ↓

 ニンニクと生姜をみじん切りにする。ネギをみじん切りにする。酒、味噌を小鍋に入れ火にかけアルコールを飛ばす。醤油、みじん切りしたニンニクと生姜を入れ、ひと煮立ちさせて火を止める。最後に刻んだネギを入れて完成。冷蔵庫内に保管して常備ソースに!

茄子を一口大に乱切り香味ソースのたれのみを少し入れ片栗粉でまぶす。フライパンに多めの油を入れ、中火で茄子をまんべんなく焼き上げる。油を切り、皿に盛り、香味ソースをかけて出来上がり。

日本文化交流BBFが新規再開

6月21日リニューアル

 ブルックリンのパークスロープ(300 7th Street Brooklyn, NY 11215) に拠点を構える非営利団体Jコラボ(ファウンダー・佐賀関 等、コファウンダー・下田幸知) は、2024 年度より日米文化交流研究所“Brooklyn Beauty/Fashion Labo” を6月21日 にリューアルオープンする。石川広己を中心とし新しい理事10人余りを迎え、未来世代のアーティスト、シェフ、デザイナー、スタイリスト、マーケッターなどが国際社会に近い環境で経験を積むことができる未来世代育成プログラムを新設し、日米文化交流プロジェクトを新体制で強化する。

 多くのアーティストが移り住み、ユニークなカルチャーを生み出すブルックリン。 日米文化交流研究所“Brooklyn Beauty/Fashion Labo” は、そこに住む人々の生き方、考え方に感化され、サスティナブルでクリエイティブなコミュニティーを作ることをミッションとし、ブルックリンと日本、さらには世界を繋ぐ架け橋となるプラットホームを創造する。

 日本企業約35 社との合同会社BBFL Sustainable LLC との共同運営により新設する約3万5000平方フィート( 地下1階〜3階、屋上)の施設には、 アートギャラリー、カフェ・ バー、グロッサリー、ヘア/ ネイル/ フェーシャル/アイラッシュサロン、温泉ミストサウナ、アップサイクル、ローカル商品のショールームなどを常設し、「ブルックリン+ジャパン」をコンセプトにしたトータルなライフスタイルを提案。新商品を開発し小ロットで生産するラボも併設し、日米ハイブリッドな商品を続々と発表し世界に発信する。さらに様々な日米文化交流や未来世代の育成を目的としたプログラムやイベントも企画する。ブルックリンの拠点はフラッグシップショップとしてテクノロジーとリアルを融合したコミュニティープラットホームとなり、メディアEC なども立ち上げる。 日米中心に市場を拡張し、2031 年には日本でも大規模なフラッグシップをオープン予定。詳細はhttps://www.brooklynbbfl.com

国際交流基金オンライン映画祭

日本映画を無料配信

6月4日から

 国際交流基金は、日本映画の魅力を海外へ発信するプロジェクト「JFF(Japanese Film Festival)」の一環として6月4日(火)午後11時から7月2日(火)まで「オンライン日本映画祭2024(JAPANESE FILM FESTIVAL ONLINE 2024)」を4週間にわたり開催する。3回目の開催となる「オンライン日本映画祭2024」は、過去最多となる27の国・地域で実施される予定だ。海外での視聴は無料。

 映画作品は、2021年に日本で劇場公開され、若者を中心に大ヒットを記録した『花束みたいな恋をした』や、SNSを中心に口コミが広がり今秋にはシリーズ3作目の公開も決定している『ベイビーわるきゅーれ』など、話題作が多数ラインナップされている。さらに、日本の食文化を知ることができる『劇場版おいしい給食卒業』、『土を喰らう十二ヵ月』、アニメーションでは世界の名匠手塚治虫原作で、今回が4K修復版のワールドプレミアとなる『ジャングル大帝劇場版』など、バラエティに富んだ作品を楽しめる。

 今回初めての試みとして、ドラマ作品の配信も決定した。大きな夢を胸に全力で働く人の姿を描き、放映時日本でも大きな注目を集めた『下町ロケット』と『陸王』の2作を全話配信する。「今回のラインナップでは、コロナ禍を経た日本の世相を反映し、世界中の視聴者の心に響く作品を厳選している。また『ゴジラ-1.0』や『君たちはどう生きるか』のアカデミー賞受賞を追い風に、日本コンテンツの海外市場開拓の一助となるよう過去最大の国・地域、言語で配信する。」

「JFF+」公式YouTubeチャンネルでは、フェスティバルのプロモーション動画や、監督メッセージ動画も公開中だ。さらに映画祭期間中には、作品配信だけでなく、世界各国でさまざまなイベントも実施する(詳細は後日映画祭ウェブサイトで発表される。)

(写真)『花束みたいな恋をした』

眉毛と唇を美しく綺麗にアートメイク

アートメイク・アーティスト

田中 里沙さん

 幼い頃から絵を描くのが好きだった。絵を描く才能が豊かな父親の絵を見ては自分も父のように上手に描きたいと練習するものの上手には描けず落書きばかりしていた女の子だった。ただその落書きは常に眉毛だったり目だったり唇だったり何故かいつも決まっていた。父のパステルで自分の顔に塗ってお化粧ごっこをして遊んだりもしていた。

 まさか、自分が後年、職業としてアメリカで、眉毛や唇の輪郭を際立たせるアートメイクの仕事に携わるとは当時は想像だにしていなかった。

 高校を卒業して広島の美容専門学校に通う。入学するにあたってメイク科と美容科を選択しなければならず、メイク科に行きたい気持ちはあったが、美容師免許取得した方がのちに自分にとって良いと思い美容科を選択。卒業後はヘアーメイク事務所に入社し、ブライダル、雑誌、テレビ関係の仕事でヘアーメイクを学んだが、2008年に来米、出産を経験、子育てをしながらももう一度美容の仕事をしたいと思ったが、当時住んでいた場所は田舎でヘアーメイクの仕事はなかったため美容師として髪の毛を切る仕事をすることに。それからは美容師として活動するもののいつも何かやりたいなと模索していた頃、インスタグラムで綺麗な唇の写真が目に入ってきて「私がやりたいのはこれだ」と直感した。それは、唇に傷を負って変形した形の上からアートメイクで綺麗なリップグロスを塗っているかのように施術した写真だった。2022年冬にノースカロライナからニュージャージーに引っ越してくるなりすぐタトゥーライセンスを取り、現役で活動しているアーティストの下でパウダーブローとリップブラシのコースを修了後、証明書を取得。現在はアートメイクアーティストとして少しずつだが活動を始めている。アートメイクは、タトゥーと違って2~3年ほどで薄くなってくるので、デザインが気に入らない時や変更したい時に、修正を行うことができる。

「大事な顔に施術をさせて頂くので、お客様の求めている『綺麗』を表現できるよう日々の勉強と練習を重ね腕を磨いていきたいですね。ただ施術をするだけではなく一人一人のご縁を大切にこのニューヨークで楽しくできたらなと思います」と話す。広島県出身。ニュージャージー州で家族と4人暮らし。

 (三浦良一記者、写真も)

編集後記 5_18

【編集後記】

  みなさん、こんにちは。ボーイスカウト米国連盟が今月7日、活動のより包括的な環境作りを目指し、組織名を公式に「スカウティング・アメリカ」に変更すると発表しました(本紙4面に記事)。ボーイスカウトは1908年に英国ロンドンで軍人のロード・ベーデン・パウエル卿が創設した青少年団体で、米国連盟は1910年に創設されています。日本では1935年(昭和10年)に日本連盟が創設されています。テキサス州を拠点とする創立114年の米国連盟は、8万2000人以上が受けたという性的虐待の訴訟が相次ぎ会員数が減少、2020年に連邦破産法で24億ドルの再建計画適用を申請しました。1972年には全米で約500万人に達した登録者数は、2018年は200万人強、現在は100万人強まで減って衰退してきています。一方で、男子のみだった活動対象を2013年には同性愛者のスカウト、15年には同性愛者の成人指導者、17年以降は女子にも広げるなど、多様性を考慮した組織移行に取り組んでいるようです。最高ランクのイーグルスカウトにはこれまで6000人以上の女子が登録され、現在の女子会員数は17万6000人以上と会員の10%以上を占めています。野外活動を通して健全な精神と体の青少年を育成するという活動は、4年に一度の世界ジャンボリーというキャンプが世界で巡回開催され、アウトドア活動を体験できる団体組織です。私も小学校4年生から高校を卒業するまで、地元の北海道北見第一団少年隊・年長隊に所属して、毎年夏のキャンプが楽しくて仕方がありませんでした。高校2年生の時には、オーストラリアのアデレイドで開催された第10回オーストラリアジャンボリー(1973年~74年=南半球なので年末が夏)の日本派遣団18人の一員として参加したことがあります。兄弟のいなかった私にとっては、3歳から4歳上の年長者達の言動、行動がとても新鮮で今の私の少なからずの人格形成にも影響を与えていると思います。ガールスカウトがあるのになんで、女の子がわざわざボーイスカウトに入るの?と以前は不思議に思いました。まあ、もともと女子校だった母校の青山学院も早くから男女共学になってますし、ボーイスカウトだけが男子オンリーでなくなるのも時代の趨勢かとも思いますが、名称がボーイスカウトでなくなることはちょっと寂しいですね。まあ、なんでもラディカルなアメリカならではのことで、伝統を重んじる英国や日本では、名称までが代わることは多分ないでしょう。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2024年5月18日号)

(1)ジャパンパレードに5万人 日系99団体2500人行進

(2)あの日の散歩道 ニューヨークの魔法

(3)ブレイクスルーアート展 トライベッカで始まる

(4)NY山口県人会 伊藤市長迎え懇親会

(5)映画「ヒロシマへの誓い」PBSで26日放送

(6)夢を叶える時間術   篠原さんがタイムマネジメント講座

(7)真珠の芸術展21日から  上村栄司氏が来米講演

(8)Z世代のダンサー、ただいまNYで奮闘模索中 宮口えりかさん

(9)膨大な量の有効な努力こそ 田村麻子のカーテンコール⑤

(10)織晴美の何気ない日常的瞬間  ナウヒア画廊で開催

ジャパンパレード

 NY観客5万人! 99団体2500人行進

セントラルパークウエスト

  第3回「ジャパンパレード」が11日、セントラルパークウエストを会場に開催された。81丁目から67丁目まで当日は日系団体や県人会、同好サークル、スポーツ団体など99ユニット、2500人がパレードに参加し、5万人が楽しんだ。

 今年のパレードのグランドマーシャルを務めた元車いすテニス選手の国枝慎吾氏が沿道の市民に手を振り、ショーグンの衣装に身を包んだニューヨーク総領事の森美樹夫大使がオープンカーから市民の声援に応えた。

鬼滅の刃参上

 今年は日本からのスペシャルゲストとして、『舞台「鬼滅の刃」』のキャストが午後2時半過ぎにメインスタンド前に到着すると日米市民、子供も大人も写真を撮影しながらパフォーマンスに見入って大喝采となった。当日は、舞台版のキャストから竈門炭治郎(阪本 奨悟)、嘴平伊之助(佐藤 祐吾)、煉獄杏寿郎 (矢崎 広)、胡蝶しのぶ(門山 葉子)が演技した。NY披露初となる本人たちも「ニューヨークの熱気を肌で感じた」と感想を語った。

山口市が日本文化PR

NYタイムズ報道で人気急上昇

 今年1月にニューヨーク・タイムズ紙で2024年に訪れるべき52都市に選ばれた山口市もフロートを出して行進。瑠璃光寺五重塔や山口七夕ちょうちん祭りなどがデザインされたフロートに、祇園囃子保存会のメンバー10人が乗り込み、太鼓、笛、鉦(しょう)の三つの楽器で「日和神楽」「立田」「月」の3曲を奏でた。伊藤和貴山口市長、大庭達敏山口観光コンベンション協会理事長、湯田温泉マスコットキャラクター・ゆう子も乗車。ニューヨーク山口県人会のメンバーも、フロートに合わせて歩いた。また、ストリートフェアにも山口市ブースを出店、鉢巻を求めるニューヨーカーたちで長い行列ができた。

 伊藤山口市長は「日本の自治体が単独でジャパンパレードに参加するのは初めてと聞いている。応仁の乱で京都の文化をそのまま移したのが山口という歴史から日本文化の伝統を祭りという形で紹介した。ニューヨーク・タイムズ本社も訪問して、観光専門の編集者たちと面会し、社内でもかなりシビアな競争の中から52の都市を選んでいることを聞いた。私からは、これからもどうぞよろしくお願いしますと頼むのと同時に日本の地方都市、中小都市への眼差しを持ち続けて欲しいと気持ちを伝えた。NYタイムズ紙の報道以降、旅行関係者に話を聞くと宿泊はかなり手応えがあり、従来の東アジアからの観光客に加え、欧米豪からの観光客が増えていると聞く。これからも和のテイストをしっかり海外に発信していきたい」と話した。

 また今年はUSジャパン・ツーリズム2024年PRの一環としてダースベイダーやレイア姫など映画「スターウォーズ」のキャラクターを乗せたフロートも登場した。

 ジャパンパレードは日米交流、NYへの感謝、日系社会の連帯強化を目的に開催され、パレードのほかに今年もジャパンフェスの協力を得て、日本のお祭り屋台の食べ物など20あまりのテントがストリートフェアとして72丁目のセントラルパークウエストとコロンバスアベニューの間に登場したほか、日本文化紹介の書道や折り紙、ハローキティとの記念写真撮影、能登半島地震被災地支援の寄付募金活動をするテントも参加した。

 オープニング式典でパレードを主催する山口幸一ジャパンデーインク会長は「天気のことがずっと心配でならず、私は昨晩ジャパニーズメソッドを使った」と胸からてるてる坊主を出すと会場に大きな笑いと拍手が起こった。「晴天にも恵まれ、ニューヨークの皆さんに日頃の感謝の気持ちをお見せでき、また日本の文化・食事をご紹介出来て本当に良かったです。今年は日米観光交流年でもあり、JNTOさんのみならず山口市にもご参加いただき、従来以上に日本のご紹介ができた事を嬉しく思っています」と挨拶した。式典ではアダムス・ニューヨーク市長、ホウクル・ニューヨーク州知事、州議会から感謝状が山口会長に贈られた。

 開会式では今年のパレードのメイン・アート・イメージとなるアートコンテストで優勝したブルックリン在住の田原沙織さんに全日空から日米往復航空券2枚が贈呈された。

 森大使は「沿道から『ショーグン!』と多く声をかけられました。テレビミニシリーズとして米国で放映された『将軍』は今年のアメリカにおけるトピックだということで、この衣装を選んだ。気持ちが引き締まるというか、皆の先頭に立っているという意識が生まれる元気の出る衣装ですね。今年は、従来の日本好きの人だけでなく、裾野が広がって多様性のあるパレードになった。NYへの感謝、日本文化紹介、アジア、太平洋諸国と日本が一体となってアメリカの中で生活しているという連帯意識の向上など、日本人、日系人の皆さんにこれからも応援の力を貸していただきたい」と語った。

 鬼滅の刃の皆さんは「鬼滅の刃はもちろん日本で人気の作品ですが、今回のパレードでニューヨーク市民の熱気を肌で感じました。老若男女問わず幅広い人たちが楽しんでいると思いました。アメリカでの人気の理由は、作品の中に、『前を見て生きていけ』というメッセージが強く詰まっているので『諦めるな』という『頑張って行こう』という気持ちが人の心に刺さっているのではないか。沿道からもすごい応援の声が聞こえて盛り上がってくれてありがとう。アニメが原作の2・5次元の作品が、今回の一歩が大きな一歩に繋がり、いつかブロードウエー作品の一員になれるよう、これからも私たちも頑張って行くので、皆さん応援してください。日本に帰ってきた時はぜひ舞台を見にいらしてください」と話した。大会事務局は、土曜日に登校している補習授業校児童が鬼滅の刃を見られるよう出発時刻を午後2時20分に遅らせていた。

ジャパンパレード2024

99団体2500人が行進

 2024年ジャパンパレード参加団体は次の通り。

 NYPD騎馬警官、NYPDカラーガード、NYPDエイジアン・ジェード・ソサエティー、NYPDマーチングバンド、グランドマーシャル国枝慎吾、国旗(日本)ハンター大学日本語・日本文化学科、国旗(日本)石川県人会、国旗(米国)あおぞらコミュニティ基金、NY日本総領事館、NY市長と市機関、ハリソン市消防署、日系アメリカ人退役軍人協会、米陸軍士官学校 日本フォーラムクラブ、紐育太鼓愛好会、寒川神社、寒川神社神輿、ニュージャージー日本人学校、森美樹夫総領事、大使、NY総領事館、NY総領事館&フレンズ、国際交流基金NY日本文化センター、日本航空(フロート)、NY廣武館剣道、パークスロープロール、民舞座・NY花笠会、チェアマン、ジャパンデーインク、山口幸一専務執行役員米州総支配人、双日株式会社、双日株式会社、双日株式会社(フロート)、僧太鼓、誠道塾、NY市剣道クラブ、米国日本人医師会、丸紅アメリカ(フロート)、伊藤さちよ舞踊団、NY群馬県人会、剣禅道場、ヒサミツ・アメリカ・インク(フロート)、NY日系人会、NY日系ライオンズクラブ、紅玉よさこい、三菱住友信託銀行、鼓舞、コーリション・オブ・パシフィック・アメリカンズ、NY京都倶楽部、NY日本商工会議所、JCCファンド、日本クラブ、NY日本人美術家協会、サライカ・ムーブメント・コレクティブ、三井物産(フロート)、国際空手道連盟・極真会館、美和鼓、NY広島会&NY愛知県人会、ジャパンビレッジ神輿、ロングアイランド・ジャパニーズ・カルチャーセンター、ジャパン・パフォーミング・インク、森の家、慶應義塾NY学院、白虎館Dojo、NYCエリア柔道コミュニティ、東京海上アメリカ(フロート)、天手古舞、華鎖波、高知よさこいアンバサダー絆国際チーム合同よさこいチーム、早稲田大学NY稲門会、ミルクビンクのメイドカフェ、ブルックリン日本語学園、ハローキティ、江州音頭チーム、東京ブロンクスACG、公立学校147日本文化プログラム、ジャパンパレード公式フロート、『舞台「鬼滅の刃」』+着ぐるみ、ニューヨーク大学日本語プログラム、ブックエンド トゥータリング、LGBT+JAPAN、伊藤忠インターナショナル(フロート)、ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤー、ニューヨーク・ロリータ、日米ソーシャルサービス、NY奄美会、野村アメリカファンデーション、野村アメリカファンデーション(フロート)、太鼓マサラ道場、NY茨城県人会、NY茨城県人会神輿、アニメNYC、全日空(フロート)、日本空手協会NY道場、ミュージック・フォー・SDGs、国旗(米国)NY和歌山県人会、国旗(日本)米国北東部日本語教師会、山口県人会、山口市(フロート)、パセイックカウンティー・テクニカルインスティチュート、NYCJファッション、上智大学ソフィア会、ジャパンソサエティー、日本政府観光局(フロート)、ニューヨーク・ダンスアーティストリー・ハリヤマバレエ、ニューヨーク・ニュージャージー弓道会、アメリカン・ブディスト・スタディ・センター、住友商事アメリカ(フロート)、小倉直也バンド、日米合同教会、ジャザーサイズ・スカースデール、NY剣心会、明治大学学友会NY支部紫紺会、トリプルディダンスアンリミテッド、東京フロストバレーYMCAパートナーシップ、NYデ・ボランティア。   (行進順)