眉毛と唇を美しく綺麗にアートメイク

アートメイク・アーティスト

田中 里沙さん

 幼い頃から絵を描くのが好きだった。絵を描く才能が豊かな父親の絵を見ては自分も父のように上手に描きたいと練習するものの上手には描けず落書きばかりしていた女の子だった。ただその落書きは常に眉毛だったり目だったり唇だったり何故かいつも決まっていた。父のパステルで自分の顔に塗ってお化粧ごっこをして遊んだりもしていた。

 まさか、自分が後年、職業としてアメリカで、眉毛や唇の輪郭を際立たせるアートメイクの仕事に携わるとは当時は想像だにしていなかった。

 高校を卒業して広島の美容専門学校に通う。入学するにあたってメイク科と美容科を選択しなければならず、メイク科に行きたい気持ちはあったが、美容師免許取得した方がのちに自分にとって良いと思い美容科を選択。卒業後はヘアーメイク事務所に入社し、ブライダル、雑誌、テレビ関係の仕事でヘアーメイクを学んだが、2008年に来米、出産を経験、子育てをしながらももう一度美容の仕事をしたいと思ったが、当時住んでいた場所は田舎でヘアーメイクの仕事はなかったため美容師として髪の毛を切る仕事をすることに。それからは美容師として活動するもののいつも何かやりたいなと模索していた頃、インスタグラムで綺麗な唇の写真が目に入ってきて「私がやりたいのはこれだ」と直感した。それは、唇に傷を負って変形した形の上からアートメイクで綺麗なリップグロスを塗っているかのように施術した写真だった。2022年冬にノースカロライナからニュージャージーに引っ越してくるなりすぐタトゥーライセンスを取り、現役で活動しているアーティストの下でパウダーブローとリップブラシのコースを修了後、証明書を取得。現在はアートメイクアーティストとして少しずつだが活動を始めている。アートメイクは、タトゥーと違って2~3年ほどで薄くなってくるので、デザインが気に入らない時や変更したい時に、修正を行うことができる。

「大事な顔に施術をさせて頂くので、お客様の求めている『綺麗』を表現できるよう日々の勉強と練習を重ね腕を磨いていきたいですね。ただ施術をするだけではなく一人一人のご縁を大切にこのニューヨークで楽しくできたらなと思います」と話す。広島県出身。ニュージャージー州で家族と4人暮らし。

 (三浦良一記者、写真も)