いまり堂々の1位 NYこなもんコンテスト

表彰台で笑顔の優勝いまり(中央)、2位風月(左)、3位フジヤキソバ(右)

風月、今年も2位
ジャパンフェス

 ジャパンフェス実行委員会は21日と22日にお好み焼きやたこ焼きなどの粉もんフェスを開催した。マンハッタンで1ブロックを閉鎖、1万人規模のストリートフェスティバルになった。地元ニューヨークのほか日本からの出店者によるコンテストを開催。日本から4店舗参戦し、計9店舗による日米対決となり、人気投票の結果1位は、東京から出店した「お好み焼きいまり」が総合得点631票のダントツで優勝した。2位は昨年に続き北海道のお好み焼き「風月」(総得点380票)。3位は、地元ニューヨークから出店したフジヤキソバ(332票)だった。

 日本コナモン協会の熊谷真菜会長=写真右=は「ジャパニーズソースは日本の食文化のアイドル。皆さんに喜んでいただけて将来はアメリカ全土にもじわっと広がっていけたらうれしい」と話していた。

愛と孤独の淵で Ad Astra

 デビュー作「リトル・オデッサ」(1994年)でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞して以来、「Immigrant」(エヴァの告白」、「ヒッチコック/トリュフォー」など質の高い作品を生み出しているジェームス・グレイ脚本・監督の新作。
 主演はブラッド・ピット。現在公開中の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」とはまったく違ったアプローチの演技でストイックな宇宙飛行士役に臨む。
 近未来における人類にとっての宇宙空間をできる限りリアルに描き出したいというグレイ監督の壮大なスペースオペラ。ビジュアルの美しさは言うまでもなく、画面に映し出される「宇宙」にふっと身体が吸い込まれそうな錯覚に陥るほどの臨場感が伝わってくる。
 ピット扮するロイ・マクブライドの父親にトミー・リー・ジョーンズ。ロイの妻にリヴ・タイラー。ドナルド・サザーランド、ルース・ネッガらが共演。
 ロイの父親クリフォードはまだロイが子供の頃に地球外生命探査のため宇宙に旅立った。その16年後、クリフォードは消息を絶った。父を誇りに思い愛したロイは同じ道を進み優秀な宇宙飛行士となった。
 すでに地球から月には民間ロケットが頻繁に飛ぶ時代で、米国は宇宙防衛の軍隊を擁し、ロイは軍に属している。ロイは実際の任務をこなしつつも、父親の失踪の謎をずっと心の奥に抱えていた。
 ある日、軍上層部から父親が生きている可能性が告げられる。しかも太陽系を滅ぼしかねない未知の力の存在に父親が関わっているという。ロイは謎の解明のために最後に父親が消息を絶ったと思われる海王星に向かって旅立つ。
 広大な宇宙の旅と父子のつながりを映すヒューマンドラマをドッキングさせ、夢とロマン、そして愛と孤独を描き出す。スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」(68年)は別格として、「ゼロ・グラビティ」、「The Martian」(オデッセイ)、「ハイ・ライフ」など近年のスペースもののレベルをさらにアップさせている。瞬きをするのが惜しいほどの素晴らしい映像美だ。表情で見せるピットの演技にも注目だ。2時間4分。PG-13。(明)
https://www.foxmovies.com/movies/ad-astra


■上映館■
AMC Empire 25
234 West 42nd St.
AMC Loews 34th Street 14
312 W. 34th St.
Cinepolis Chelsea
260 W. 23rd St.

ぼくめいた 4

短期集中新連載えほん

作・絵 三浦良一

車の留守番 楽しいな
でも、 ちゃんと 約束の時間までにもどってきてね
となりのメーターくんは、 
運転手がもどってこないので冷や汗タラタラ
あれあれ
駐車違反のチケットをもらっちゃったよ
(次号につづく)


It’s fun to take care of cars,
but be sure to come back before the time runs out!
Since this driver didn’t come back in time,
The meter next to me is in a sweat, my oh my!
That’s because he got a ticket from the parking officer.
(to be continued)

速読で即理解の手引き

齋藤 孝・著
ちくま新書・刊

 著者は、テレビのコメンテーターなどでもお馴染みの明治大学文学部・齋藤孝教授。『語彙力こそが教養である』など著書は多数ある。
 冒頭、同書は「超速読力」を次のように定義する。「『超速読力』とは本や書類を見た瞬間に内容を理解し、コメントを言えるという新しい力。」まさに、スピードが求められる今の時代に誰しもが必要な力と言えよう。さて問題は、「超速読力」をいかにして身につけるか? である。その疑問に丁寧に答えてくれる一冊だ。
 同書は大きく六章に分かれている。まず第一章は基礎編として、その「心構え」について説く。特に印象的なのは、筆者は、「最初から順番に読むという呪縛から解放されること」を提唱する。例えば、会議で出された資料に目を通し、内容を理解した上でコメントする場面に遭遇した場合、資料に最初から目を通す時間はない。この時、著者は「狩猟型読書」をすすめる。それは、狩りに例え、本という森に入った途端、目に入った獲物をとりあえずつかまえる。「何でもいいからとりあえずつかまえる、という読書法だ。結果、時間切れになり、結論が分からないまま終わることはない」と説明する。ただし、これだけでは成立しない。読んだ内容を理解し、かつコメントが言えるようになるためには、ある訓練が必要になる。それは、時間を限定することだ。紙を見ることができる時間は15秒、その後コメントを述べる。ただ読んだ気になるのではなく、コメントが言える内容を読み抜く。これが「超速読力」の大きな特徴とする。
 第二および三章では「超速読」の方法について具体的に説明する。誰にでも簡単にできる方法とは何だろうか。同書によると、新書やビジネス書の速読には「はじめに」を最初に読み、目次から何が書かれているか全体の構成を把握し、本文の小見出しをパラパラと見ていくという。これによって、必ずしも本文を読んでいなくとも、何となく全体像が理解できるというわけだ。また大切なポイントとして、予め頭に入れた全体像から類推される重要箇所に線を引きながら読むこと、などを挙げる。学生やビジネスマンには必須のスキルが満載だ。
 ここまで同書を読むと、「超速読」がいかに重要なスキルで、またその身につけ方についても理解を深めることができる。第四章では「超速読」の具体的な鍛え方を伝授。資料を15秒で読むトレーニング方法は、今日から実践できる。
 第五と最終章では、高度な「超速読力」として、小説や古典を味わい、「深い本質にふれる力」を身につける方法を解説する。そのやり方とは…。研究者として膨大な本を読んできた著者だからこそ編み出せた方法なのだろう。特に古典作品を読む上では、「作品を最初から読んでいくのではなく、いちばん肝心なところをセレクトして味わう」。実に新しいやり方と言えるのかもしれない。終わりに、読むためだけにとどまらない、速読力の効用についても触れている。効果的に本を読むためにも、一度は目を通したい一冊だ。(市川)

編集後記 9月21日

漫画家の林静一が月間漫画雑誌『ガロ』(青林堂)に1970年1月号から1971年1月号まで連載した劇画『赤色エレジー』。それをモチーフとして72年4月25日に発売された同名タイトルのシングル曲で電撃デビューを果たしたのがシンガーソングライターのあがた森魚さん。その彼が今月29日(日)午後3時と7時の2回、ニューヨークのプロデューサーズクラブ(西44丁目358番地3階グランド劇場、電話212-315-4743)でライブトークショーを行う。自らの45年の音楽史を語るために制作を開始したドキュメンタリー映画「佐藤敬子先生を探して」と題した、現在制作中のドキュメンタリー映画の一部の上映、ライブ演奏と映像のコラージュ、トークで構成する。「赤色エレジー」は、「上京してアートで身をたてようとする幸子と一郎の同棲生活」を切なく描いた名作。「時代は変わっても21世紀の幸子と一郎はニューヨークにいっぱいいますよ。そんな彼らになにか一言を」そんな一言のメールでの質問が、あがたさんの心に響いたようです。今週号4面でコメントを寄せてくれています。「幸子と一郎は、将来、画家になることを志します。夢が叶えられたでしょうか?時代を超えて、アートを志す。NYはそういうものを受け入れる場所だと実感します。きっと素晴らしい成果をえらえることを祈っております」と。涙が出そうになった。チケット一般前売り20ドル(当日25ドル)。学生前売り15ドル(当日20ドル)、VIP席(各公演限定5枚)。購入先https://bit.ly/2m3bBmR

【今週の紙面の主なニュース】(2019年9月21日号)

デジタル版は表紙をクリック↓

(1)津軽三味線の史佳 1面

(2)アンティゴネ上演 2面

(3)風の環コンサート 3面

(4)あがた森魚NY公演 4面

(5)着ぐるみ被害続出 5面

(6)灯籠流し   13面

(7)ウーマン 古賀マリ  15面

(8)57回映画祭開幕へ 22面

(9)シネマ試写室   22面

(10)連載えほん「めいた」3  12面

切り開く新たな地平

津軽三味線の史佳 Fumiyoshiがカーネギー公演

初代高橋竹山

 津軽三味線の神様と称された巨匠、初代高橋竹山。彼が1986年9月11日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで行ったコンサートは大絶賛を浴び、ニューヨークタイムズ紙に写真と見出しが大きく踊った。あれから33年—。
 初代高橋竹山流の魂を引き継ぐ、三味線プレイヤーの史佳Fumiyoshiが、音楽の殿堂、カーネギーホールでの単独公演に10月5日(土)に挑戦する。
 竹山流の伝統はもちろん、史佳Fumiyoshiの瞬間芸術と言われる三味線パフォーマンスを存分に体験できるチャンス。そのパフォーマンスは、聴衆をトランス状態まで高め、酔わせる三味線芸術とされる。
 今回、世界初演される曲「タイトロープTightrope」は、彼がニューヨークを大いに意識した作品。その名の通り、ピンと張りつめた三味線糸が、聴衆の琴線に触れることは間違いない。三味線に加えて、ウッドベース、ピアノ、バイオリン、カホン、レクなどさまざまな楽器との共演も魅力。ニューヨークで三味線の新境地を切り開こうとする究極の三味線芸術。時の流れを超え、史佳の眼前に未知の世界の地平が広がる。
カーネギーホール(ザンケルホール)公演=10月5日(土)午後7時30分開演。(57丁目7番街)。入場料25ドル〜30ドル。購入は劇場窓口または電話212・247・7800、カーネギーホールのウェブサイwww.carnegiehall.org

読者プレゼント=本紙読者3組6人にペアチケットをプレゼントします。希望者は氏名、連絡先(電話またはEメール)を記載し「史佳三味線公演チケット希望」とタイトルに明記してEメールで応募を。(本紙オフィスにチケットを取りに来られる方限定)。申し込み締め切りは9月23日(月)午後5時。当選者本人に編集部から連絡。応募先は[email protected]

その6:フィールド・オブ・ドリームス

魅惑のアメリカ旧国道「ルート66」をフォーカス

 ルート66ファンの皆さん、こんにちは! あっという間に8月が過ぎ、レイバーデイ休暇が過ぎ、サンクスギビング休暇まで最後の踏ん張り所となりましたが(笑)、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。7月、8月と筆者にとっては仕事上の「ちょっと多忙な転換期」であったため、中々本業? であるルート66の活動に時間が費やせず、何と毎年恒例のメイプルシロップを注文することも忘れてしまった始末。記憶の良い読者の皆さんは憶えていらっしゃるかもしれませんが、イリノイ州ファンクスグローブで造られるメイプルシロップは世界一! というお話を以前このコラムで紹介しました。またこの話はいずれ機会を見て詳しくお話しします。
 先日「デモイン・レジスター」というアイオワ州デモインで発行されている地方紙にて、MLB(メジャーリーグベースボール)は来年、ニューヨーク・ヤンキースとシカゴ・ホワイトソックスの試合を何とアイオワ州ダイアーズビルで開催することを発表しました。「アイオワ州ダイアーズビル」と聞いただけで、あれ!?と思った方はかなりのベースボール通(いや映画通といった方がいいかもしれません)です。そうです、1989年に公開されたケビン・コスナー主演の名作「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となった街ですね。というわけで、今月の魅惑の旧街道を行くシリーズのシーズン③ 第6話は、「American Pastime(アメリカの娯楽)」、ベースボールの話をしたいと思います。
 映画をご覧になった方は記憶に残っていると思いますが、この映画の撮影にあたって、ダイアーズビルは実際のベースボール球場を建造しました。撮影終了後は土地の所有者によってしっかり保存され、この原稿を書いている「今」でも無料で入れる(許可をとれば実際のプレイも可能)ベースボールと映画ファンにはたまらない「聖地」なのです。とは言ってもこの映画、1960年代をキーワードとして夢や希望、家族の絆といった、アメリカで讃えられる美徳を描き上げたファンタジーものであって、ベースボールはあくまでも題材に過ぎないのですが、筆者のようなベースボール・ファンにもとても訴えかける作品であることに変わりはありません。え? 今回の話、ルート66と何の関係があるのかって? そもそもアイオワ州はルート66が通ってないですよね(笑)。
 実際の話、「Field of Dreams」という名前のベースボール(に限らず)球場は全米に幾つか存在します。多数の州で「Broadway」を見るのと同じ原理です。しかし、カンザス州バクスタースプリングスにある「フィールド・オブ・ドリームス」は一見の価値のあるカンザス・ルート66の名所のひとつと言って良いでしょう。スタジアムの正式名称は「Don Karnes Stadium」といいますが、正面入り口にはそれより大きな字で「Field of Dreams」と書かれています。スタジアムと言っても、座席はなくコンクリートでできている段に座るか、立ち見です。なぜ? それはマイナーリーグがプレイするわけでもない、少年野球や地元の兄ちゃんらがプレイする公共施設なのですから。(笑)でもボランティアの人でしょうか、きちんと芝の整備や施設の掃除をする方々がいらっしゃっていつもキレイでReady To Goの状態になっています。
 カンザス・ルート66は、いつもお伝えしているようにたったの17マイル(27キロ)しかありませんが、そのなかにガレナ、リバートン、そしてバクスタースプリングスとそれぞれの顔を持つ魅力的な3つの街があり、筆者の大好きなローストビーフ・サンドイッチを出してくれる友人スコットのお店や、このフィールド・オブ・ドリームスが存在し、個人的には最も好きな州のひとつなのです。カンザス・ルート66は州の南東端をかするように通るので、カンザスシティーからも車で7時間程度かかるという、とても便利とは言えない場所にありますが、オクラホマ州タルサ、またはミズーリ州スプリングフィールドからは数時間で行けますので、ぜひ皆さんもドライブして「アメリカの娯楽」を感じてもらえればと思います。
 話をアイオワ州のフィールド・オブ・ドリームスに戻しますと、試合予定日は2020年8月13日。現在まだ確定していませんが、1試合だけでなく2試合やるかもしれないとはMLBの談。その施設には約8000席程度を設けることや、ベースボール・クリニックの開催などを予定しているそうですが、肝心のチケットに関してはまだ発表がありません。どうしても観たい方はMLBの公式サイトを毎日チェックするしか当分手はなさそうですね。とはいえ、日付は決まっているので周辺のホテルを押さえることは準備できるのではないでしょうか。筆者も東京から飛んでいくのか、悩ましい夏休み終盤の今日このごろです。それではまた来月お会いしましょう!
(後藤敏之/ルート66協会ジャパン・代表、写真も)

アベマリアの大合唱 風の環コンサート

 今年で第12年目となる風の環コンサートが11日夜、アッパーウエストサイドのカウフマン音楽センターで開催された。ソプラノの田村麻子が出演。田村と言えば数々の著名な作曲家のアベマリアをその抜群の歌唱力で歌いこなすことで知られるが、今回も風の環コンサートでカッチーニやシューベルトのアベマリアなど数曲を披露した。
 同コンサートは毎年被災地からアーティストを招待しており、今年は東日本大震災で壊滅的な被害にあった東松島から男声4人組のカルテット「ハラハラシンガーズ」=写真右下=が出演。ダークダックスを思わせる同グループ、宮城県内のイベントはじめ日本各地で演奏しているが、海外での演奏は今回が初めて。
 またニューヨーク在住の若手ピアニストとして注目されている三原有利加も今回、風の環デビューし、ショパンの名曲を繊細なタッチで弾いた。
 ニューヨークを拠点として活躍するプロの若手弦楽演奏家たちで1昨年に組織された「風の環室内アンサンブル」が今年も登場。クラシックだけでなくタンゴの名曲を披露した。
 コンサートのホストは例年通り、ジャパン・コーラル・ハーモニー(白田正樹音楽監督)と風の環少年少女合唱団。総合司会は我謝京子さん。チャリティーとして集まった寄付金2128ドル68セントが被災者の子供の視線で復興の状況を伝える「石巻子供日々新聞」に贈られる。
 米同時多発テロで一人息子の陽一さんが犠牲となった住山一貞さん夫妻が客席に。住山さんは「台風で飛行機が30時間遅れて同時多発テロの慰霊式典に参列した。昨年よりも人は多かったが、日本人犠牲者の遺族は私たちだけだった。日本を代表するような気持ちで式典に参加した。セレモニーは緊張するが、こうやってそのあとに毎年音楽会に呼んでもらってコンサートを聞くと心がほっとする」と演奏後話していた。

アンティゴネを上演

Photo © Christophe Raynaud de Lage

25日から10月6日まで

 国際交流基金はフランスにおける「ジャポニスム 2018」に続き、今年3月から12月まで米国における日本文化・芸術紹介事業「ジャパン2019」を推進している。ニューヨークでは25日(水)から10月6日(日)まで、パークアベニュー・アーモリー(パーク街643番地、67丁目)で演劇の祭典・17年アビニョン演劇祭でアジア圏の劇団初のオープニング作品として話題となった宮城聰演出「アンティゴネ」を上演する。(主催::国際交流基金、パークアベニュー・アーモリー、SPAC-静岡県舞台芸術センター)
 会場は巨大なドーム状の屋根に覆われたアーチ型の高い天井と約5100平方メートルの広さがあり、フランス・法王庁での上演とほぼ同じ規模の舞台装置が実現。独創的な空間設計と人を敵と味方に区別しない王女アンティゴネの思想に日本人の死生観を重ねた演出。出演は静岡県舞台芸術センターの劇団SPAC。ソポクレス作、構成・演出はSPAC芸術総監督の宮城聰。日本語、英語字幕。
 入場料は35ドル〜。チケットは電話212・933・5812、またはオンラインから購入できる。詳細はウェブサイトwww.armoryonpark.org/を参照。

あがた森魚  赤色エレジーからの音楽史を映画化

29日NYでライブトークショー

「佐藤敬子先生を探して」
たどりついたらNYに

 1972年「赤色エレジー」で電撃デビューを果たしたシンガーソングライター、あがた森魚が29日(日)午後3時と7時の2回、ニューヨークのプロデューサーズクラブ(西44丁目358番地3階グランド劇場、電話212・315・4743)でライブトークショーを行う。
 2017年、自らの45年の音楽史を語るために制作を開始したドキュメンタリー映画「佐藤敬子先生を探して」。森魚の探究心を執拗に駆り立てる担任佐藤敬子は羨望と畏怖だった。小学1年の森魚に驚愕の世界観を見せつけ、わずか2年の間で、幼い心に「自分を表現する」種を蒔き、今もなお創作の水源であり続ける。永遠の恩師を探し求め行き着いた場所は、奇しくも音楽活動の原点と言えるボブ・ディランが言葉を綴ったニューヨーク。
 今この時、この場所で、あがた森魚は今は亡き佐藤敬子に語りかける。ほとばしる映像、むき出しの言葉、そして現在のありのままのあがた森魚のライブ音楽で綴る90分ライブ。
 今回は、ラジオ・パーソナリティー役の末永ジュンが、あがた森魚をゲストに迎えるラジオトークショーという形で進行し、現在制作中のドキュメンタリー映画「佐藤敬子先生を探して」の一部の上映、あがたのライブ演奏と映像のコラージュ、トークで構成。演奏曲は「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」「赤色エレジー」ほかを予定。
あがた森魚さんの話
 ともかく、1972年に「赤色エレジー」で、デビューして、念願のNYに初めてきたのは、1977年でした。それから、何度もNYにはきましたが、NYは、いつきてもホットです。
自分は、ボブディランに衝撃を受けたことに始まり、歌手を志しました。ディランが開花したNYに自分も行って、音楽を作ることが夢でしたが、昨年やっとその夢が叶いました。今年もNYで、いまレコーディング中です。29日には、コンサートも行います。
 僕のデビュー曲は「赤色エレジー」ですが、その主人公、幸子と一郎は、将来、画家になることを志します。夢が叶えられたでしょうか?
 21世紀のNYにもそういう夢を志している、幸子と一郎がいっぱいいます。というはなしを聴いて、感銘しました。
 時代を超えて、アートを志す。NYはそういうものを受け入れる場所だと実感します。きっと素晴らしい成果をえらえることを祈っております。
 戦後生まれの団塊世代ですので、もうかなりの年長組になりますが、NYの若い方々とレコーディングや音楽活動できたらとおもいます。年齢をこえて、仲間に入れてください。
 チケット一般前売り20ドル(当日25ドル)。学生前売り15ドル(当日20ドル)、VIP席(各公演限定5枚)。購入先https://bit.ly/2m3bBmR

着ぐるみ被害あと断たず

タイムズスクエアで記念撮影強要

撮影許可エリア市が設置したが

 ブロードウェー46丁目付近で8日午後6時45分頃、エルモの着ぐるみの男が写真を一緒に撮ろうと、無理やり14歳の少女の臀部をつかんだとして逮捕された。少女は両親と一緒だった。男はニュージャージー州パサイックに住むイノセント・アンドラーデ=パチョコ(54)容疑者で、子供に危害を加える行為と強制的接触で起訴された。罪状認否で本人は容疑を否認、逃亡の恐れはないため保釈金なしで同日夜釈放された。
 タイムズスクエアでセサミストリートのキャラクターなどの着ぐるみを着た者が、無理やり記念写真を撮らせようと、観光客などの手をつかむなどの被害が後を絶たない。
 タイムズスクエアの商業改善地区組織(BID)であるタイムズスクエア・アライアンスの調査によるとニューヨーク市民の47%が、過去1年間に着ぐるみの者などから「不快なやり取り」があったと答えている。また性的被害とは限らないが、22%が「望ましくない身体的接触」があったという。市外在住者でも15%が不快な目にあったと答えている。不適切な行為は1時間あたり平均24回、年間で12万件から16万件に上るという。
 こうした被害は今に始まったわけでなく、ニューヨーク市は2016年、所定のアクティビティーゾーン内だけで活動するよう制定した。しかし実際にはゾーンから出て記念撮影の勧誘が行われているという。タイムズスクエア・アライアンスは市議会にもっと厳しい規制を制定するように求めている。