加圧ヨガと断食で健康指導

加圧ヨガインストラクター

飯田くにこさん

 「コロナ禍で自分の考え方や仕事のあり方が変わり、新しい仕事のかたちを形成することができた。少し不謹慎かもしれないが、これは自分を変えるきっかけなのではないかと思う。これをチャンスと捉えて受け入れた人が次のステップに進めるのだと思う」と話す、加圧ヨガインストラクターの飯田くにこさん。加圧ヨガとは、腕と足の付け根を専用の装置で締め付けることにより、短時間で筋肉を作る日本発のトレーニング法で、 呼吸法や瞑想、さまざまなヨガポーズの相互作用によって心身のバランスを整えるものだ。

 2015年に来米、19年ニューヨークに自身の会社を設立し、さまざまなサービスやイベントを展開しようと思っていた矢先のパンデミック。3月下旬、NYで非常事態宣言とともに外出自粛令が出ることを知り、急いで東京に戻ったが、数日間は何もする気になれず落胆して寝込んだという。しかし気持ちを切り替えて、都内5か所にあったすべてのスタジオの閉鎖を決めた。それからは各手続きやオンラインクラスのメニューなどを1日中試行錯誤しながら、知らないことは学びながら、寝る間も惜しんで1か月で作った。「その1か月間は本当に楽しくて仕方がなかった」と笑う根っからのプラス思考と前向きな姿勢が、人生の壁や逆境を乗り切る飯田さんの強みだ。

 その後、未だコロナ禍中の5月にニューヨークに戻ってきた。現在はハドソン川を見下ろすマンハッタンの自室から、おもに日本在住者のオンラインクラスを日本時間に合わせて早朝や夜の時間帯に行っている。飯田さんのクラスは加圧ヨガのほか、肩こり改善、美脚、骨盤調整などさまざま。また栄養士でもあり、日本にあるファスティング協会の講師も務めているので、ファスティング(断食)の時に必要な酵素やビタミン・ミネラルなどの摂取指導、食に関する質問にも答えてくれる。「日本人の感覚だと『ヨガは痩せるためのエクササイズ』だと捉えられやすいが、ヨガは生活の一部としてあるもの。ヨガスートラ(経典)にあるように、慈悲の心を持つことや、強い自分を築くために肉体を作る。クラスの最高齢は80歳台、年齢に関係なくみんなに参加してほしい」と目を輝かせた。(高田由起子)

https://kunistyle.com/

■飯田さんのオンラインセミナー

「ヨガとファスティングのオンライン特別イベント」が19日(土)午前8時から開催。10月から定期開催されるファスティングカウンセラー養成講座のプレ知識として、ビギナーヨガ(30分)とファスティング基礎座学(30分)を学ぶ。参加費・申し込み方法などの詳細はウェブサイトhttps://kunistyle.com/を参照する。

帰国生対象学校説明会

早稲田アカデミーが開催
9月26日オンラインで

参加費無料

帰国生受け入れ校を中心に約70校が参加

 早稲田アカデミーは首都圏模試センターと共催で26日(土)、帰国生対象のオンライン学校説明会と個別相談会(無料)を開催する。

また同日開催として江藤真規氏教育講演会も実施する。対象は帰国生入試を予定している小中学生の生徒・保護者。申し込み締め切りは18日(金)午後7時。

 説明会に参加する学校は次の通り。国際基督教大学高等学校、開智日本橋学園中学・高等学校、海城中学高等学校、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校、かえつ有明中・高等学校、早稲田大学本庄高等学院、広尾学園中学校・高等学校、富士見丘中学高等学校、東京都市大学付属中学校・高等学校、青山学院高等部、洗足学園中学高等学校、中央大学附属中学校・高等学校

渋谷教育学園渋谷中学高等学校、立教女学院中学校・高等学校、攻玉社中学校・高等学校、学習院女子中・高等科、立教池袋中学校・高等学校。(以上予定。学校名表記は説明会スケジュール順)。

 オンライン個別相談会は学校の先生によるオンライン個別相談会を実施。1家庭2校、1家庭の相談時間は15分。申し込み先着順、。

 申し込み時に時間指定ができない。実施形式と時間については、申し込み後に各学校または早稲田アカデミー国際部から連絡。https://www.waseda-ac.co.jp/abroad/returnees/school_briefing.html

西半球で一番高い展望デッキが再開

ハドソンヤードの「エッジ」

 今年3月ハドソンヤードに開設した展望台「エッジ」が2日、コロナ禍の休館を経て営業を再開した。地上1131フィート(約345メートル)に位置するエッジは高層屋外の展望台としては西半球で最も高く、世界では5番目に高い。再開に向けてはマウント・サイナイ医療システムと提携し、連邦、NY州、NY市の公共保健指導の水準以上の感染予防対策を施したという。

 入場料は大人36ドル(窓口購入は38ドル)、NY市民は34ドル、子供は31ドル(同33ドル)、そのほかシニア・米現役軍人・退役軍人の特別料金もある。 年間365日間開館、営業時間は正午から午後8時まで。入場人数の制限があるため、オンラインでの事前購入を推奨する。チケット・詳細はウェブサイトedgenyc.comを参照する。

前編 : ニアミスの街

ジャズピアニスト浅井岳史のシアトル旅日記

 私にはファイナンス業界で働くしっかり者の細君がおり、彼女は毎年アメリカやカナダの色々な街で開かれるコンファレンスに参加する。2019年はシアトルであったが、大変光栄な事に私を連れて行ってくれた(笑)。もちろん遊んでいるわけにはいかない。私は私でエレクトリックベースとコンピューターを持ち込んでシアトルでミュージック・プロダクションに取り組む事になった。 

 シアトルは私にとって「ニアミス」の街なのだ。まだITのプロジェクトマネージャーをしていた頃、一度仕事で来たことがある。ちょうどイチロー選手が活躍を始めた時であった。その数年後、光栄なことに私はシアトルを本拠地にするM社から声がかかった。ITのキャリアを突き進むのであれば願っても無いチャンスであったが、NYでの演奏活動を選ぶという、全くもってふざけた理由で辞退してしまった。あの時、M社に入っていたら今頃どんな人生だったのであろうか。今も時々考えるのだ。

 さて、またしても土曜日深夜の演奏であまり寝ていないところを、日曜日の早朝に起こされてJFKに向かう。ひたすら眠い。飛行機は、そんな私には嬉しい直行便。それでも6時間かかる。同じ距離を東に飛べばロンドンである。アメリカは広い。

 私の普段の貧乏演奏旅行と違ってさすがはファイナンス業界のコンファレンス、空港の送迎もきちんと手配され、ホテルはハイヤット・リージェンシーである。西海岸はNYと3時間も時差があり、夕食をいただくとNYではもうベッドタイムである。旅先ではよく眠れる。

 次の朝、早速懐かしのパブリックマーケットに出かけることにした。シアトルは小さい街だが、非常に綺麗で美しい。途中にシアトル・マリナーズのショップがある。今でもイチローのメモラビリアがメインに飾ってあるが、Iwakuma、Kikuchiのジャージーも売っている。

 数ブロック歩くと急に風が吹いてきた。海が近いはずだ。丘を登ると1993年のトム・ハンクスとメグ・ライアン主演の映画「Sleepless in Seattle」で観た景色が広がる。有名な赤い字のPublic Marketの看板と、その向こうに広がる海。シアトルはほぼ毎日雨が降る。今日もどんよりとしていた。

 マーケットに入る前に、スターバックス一号店に寄った。信じ難いことであるが、今では世界中どこにでもあるスターバックスは、今目の前にあるこの小さなスパイス店から始まったのだ。入り組んだ湾の奥に位置したこの街は長い事貿易には便利な港町であったのだろう。その為にスパイスやコーヒー、お茶の交易が盛んであったに違いない。スターバックス以外にも、シアトルズ・ベストやタリーズ・コーヒーなど多くのコーヒーブランドがシアトルから出ているのも偶然ではないはずだ。

 そして、その昔に美味しくランチをしたマーケットに入る。残念ながら、今では様変わりして殆どがクラフトや土産物屋になっていたが面影は残る。昼からは雨が降って来るらしいので急いでホテルに戻る。良い朝の散歩であった。

 さて、コンファレンスなので、夜も様々なディナーがあって、時には正装をして出かけるのだが、今日は午後からオフなので、夫婦で遊びに出かけることにした。例のマーケットを通り抜けて、海沿いへ。ピア66を目指すが、目の前にあるピア57が面白そうなので急遽行き先を変更。

 大きな観覧車「The Seattle Wheel」がある。ちょうど夕刻で、海の水面を光が鑑のように反射して幻想的に美しい。NYにいると貧乏暇なしに忙しいので、こういう時間は貴重である。じっと座って行き交う船を眺めていた。

 これだけ海が綺麗な街は、やはり海産物が豊富だ。グイダックと呼ばれる大きな貝が有名で、数年前に、ジロー寿司ならぬシロー寿司でそれを握ってもらった。その時はまだお金が無くて(今も無いのだが)細君一人だけ注文した。今回は二人で食べようと思っていたのだが、調べてみるとシローさんはいらっしゃらなくて、弟子だという方々が店を経営して偉くハイエンド化していたので諦めて別のところに行く事にした。

 取り敢えずその辺の日本食屋で安いご飯を食べようとしていたのであるが、ピア57の中にシーフードレストランがある。せっかく海の街シアトルにいるのだ、ここで安いパスタでも食べようと中に入る。すでに長い列ができているので、チェックインしてテキストが届くのを待つ。その間に色々と展示物を見ると、なんとここにもゴールドラッシュがあって、多くの人が金を掘り当てようとやってきたことがわかった。そもそもこのピアは「Miners Landing」と言うらしい。当時の金を採掘する模様が写真で伝えられ、実際の道具も展示してある。お腹が減っている私にはパエリアを作るパンに見えるが(笑)。

 さて、店内に入ると客は全員なにやら膨大な量のシーフードを直接テーブルに乗せて手で食べている。そうなのだ、ここはThe Seafiestsが有名で、あさり、えび、ムール貝、サーモン、カニ、牡蠣にトウモロコシとジャガイモを一緒に茹で上げたものを大きなボールに持ってきて、テーブルの上にドカンとぶちまける。で、エプロンをして、まな板と木槌で漁るようにシーフードを食べるのだ。値段は一人42ドル。12ドルのグイダック寿司が高いと言っていたカップルが、あっさりこちらを食べることにする。この変わり身の早さ(笑)。

 いや、素晴らしい。通常、シーフードというのは、パスタやらご飯やらについてくる「おかず」であるが、ここではシーフードだけでお腹が膨れるという大層な贅沢を味わった。きっとマイナーたちもこうしてシーフードを食べたのであろう。

 すっかり満腹になって帰路につく。シアトルという街は先回もそうであったが、歩いて20分でホテルに戻れるのである。素晴らしい夜であった! (続く)

浅井岳史(ピアニスト&作曲家)www.takeshiasai.com

NY市で店内飲食30日から可能

クオモ州知事が発表

クオモ・ニューヨーク州知事が9日午後記者会見し、9月30日からニューヨーク市内のレストランでのインドアで営業を認めた。入店する際に、体温検査、客の1人が連絡先を登録、客席の25%の使用を上限に、席についていない時はマスクを着用。深夜零時を超えての営業は不可。バーサービスはなし。州のガイドラインを守ること。空気の換気をよくすることなどがルールとして盛り込まれた。

クイックUSAアメリカの人事部(16)

職場におけるコロナ感染テスト(後)

 前号に引続き、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)から出されたばかりのコロナ感染テストの最新ガイドラインについて皆様にシェアさせていただきたいと存じます。

 定期的にテストを繰り返す場合にどの様に一定間隔を空けたらよいのかは、業種や地域によって当然違ってくるわけですが、たとえばニューヨーク州では州から出されている事業再開に関しての各フェーズごとのガイダンスの中で、ビューティサロンや理髪店で働くビューティシャンやヘアデザイナーの方々には2週間ごとでのテスト受診を義務付けています。

4)職場復帰する前にコロナに暴露し、コロナから回復した従業員がいた場合、会社は職場復帰させる基準として医療提供者からの診断書提出を求めることができる。ただし、医療機関の患者数が切迫した地域においては診断書をタイムリーに出してもらうことは難しくなることが予想されます。そこでCDCでは、a) 症状を基にした b) 時間を基にした c) テスト結果を基にした それぞれの戦略の中からどれかを選択して適用させることを示唆しています。

5)現在コロナのホットスポットとなっているような地域における公共衛生監視プログラムの一部として、従業員にテストを受けさせることもCDCは認めている。(ただし、そのような地域におかれていない限りにおいては、公共衛生監視プログラムに参加するということは会社にとってはあまり現実的なことではない。)

 テストを受け、その結果が出るのを待っている従業員は基本的に推定陽性ということで、自宅での自己隔離をしてもらいます。その際、ADA(アメリカ人障害者法)の要件に従い、会社は従業員の医療情報を機密扱いとしなければならないため、それら自宅隔離の措置を受けた従業員のプライバシー保護や差別防止に努めなければなりません。テストの結果が陽性と出た場合は、もちろんその従業員は自宅で隔離を続けてもらうことになります。そして濃厚接触者との追跡を会社として従業員の機密を保ちながら行わなければなりません。その濃厚接触者の定義ですが、CDCでは症状が現れた日、あるいは陽性のテスト結果が出た日の2日前に15分以上にわたって6フィートの間隔を切る距離で接触のあった人物を指すものとしています。

 CDCは連邦機関ですので、この最新ガイドラインは全米中で適用されることになりますが、各州やローカルの郡や市町村から出されている個々のガイダンスについても十分に目配りすることが要求されます。その上で従業員にテストを受けさせることが最適な判断であるかどうかの決定を下してほしいとしています。最後に本ガイドラインの中においてもCDCの見解として、従業員を職場復帰させる際にコロナウイルスの抗体テストを受けさせることについては推薦されていません。

(酒井 謙吉 パシフィックドリームズ社長)

www.919usa.com

編集後記 9月5日号

■【編集後記】
  みなさん、こんにちは。米国同時多発テロから19年たちました。9月11日、火曜日。あの日の朝は、秋を思わせる高い青空の快晴だった。午前8時25分発のメトロノース鉄道のママロネック駅からいつものように通勤電車に乗りマンハッタンに向かった。NYタイムズに一通り目を通したあと、ぼーっと窓の外を眺めていたら、ブロンクスに入ったあたりで、南の空の遠いところに、逆光でキラキラと光る銀河のような金属のような光の帯が風の流れに乗って星屑のように西へ西へと長く尾を引いて流れて飛んで行くのが見えた。「綺麗だな。なんだろ」と眺めていた。ほどなくして、車内の携帯電話という携帯電話が、けたたましく鳴った。「なんだって?」「オーマイガッ!」車内は騒然となった。私の携帯は鳴らなかった。何が起こっているのか分からなかった。乗客が騒いでいるが、恥ずかしい話、その時、何を話しているのかも理解できなかった。まさか、さっき見た空に流れる金属破片の光の帯が、突入した旅客機の飛び散った破片だったとは思いもよらず。電車がイーストリバーを超え、マンハッタンに入った最初の駅、ハーレム125丁目の駅で、ほとんどの乗客が慌てたように下車していった。グランドセントラル駅も標的になっているかもしれないとの情報があったようだ。状況が飲み込めていない私は会社に行かなくてはならないのでとにかくグランドセントラル駅までそのまま乗って行った。電車の中は、さながら、少し前のコロナ・パンデミックで乗客のほとんどいないガラガラ状態になっていたのを記憶している。駅に着いた時の記憶はない。マジソン街を歩いて47丁目の銀行のウインドウにあった大型テレビに人々が群がって見入っていた。なんだろうと覗き込むと、世界貿易センタービルから黒煙が上がっている映像だった。後ろを振り返ると、南のはるか向こうで、本物のビルからもうもうと黒煙が上がっていた。慌てて会社に走った。何が起こっているのかも分からなかったが、五番街に出たところでカメラのシャッターを切った=写真=。当時五番街52丁目にあった読売アメリカの編集部に着いてすぐ2棟目にも旅客機が突入した。まるで昨日のことのように今も記憶に残っている。死者2996人、負傷者6000人以上。日本人犠牲者の大半が世界貿易センタービルで被害に遭い、このうち12人が富士銀行とそのグループ企業の行員だった。新型コロナウイルスのパンデミックで閉鎖されていた9・11メモリアル&ミュージアムが、今月12日(土)から6か月ぶりに再オープンし一般公開を開始する。同館はまず同事件の犠牲者遺族を対象に11日に再開し、翌日から一般の入館が可能になる。犠牲者に今年も祈りを捧げて。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2020年9月5日号)

(1)国勢調査追い込み 1面
(2)同時多発テロから19年 1面
(3)ウイルス検査は症状ある人だけ 1面
(4)視座点描 「負の遺産」4面
(5)コロナ時代の在外選挙 4面
(6)安倍辞任、米国めティアの論調 4面
(7)NYの治安悪化 5面
(8)飯塚国雄回顧展 8面
(9)創業の精神をシャツに込め 11面
(10)今年のNYファッション週間 16面

国勢調査追い込み

Census 2020

アジア系の回答率引き上げに全力 

 2020年国勢調査(センサス)の回答期限が9月30日までとなり、あと1か月に迫っている。米国全体では10世帯のうち4世帯がまだ回答しておらず、回答率は65%を下回っている。未回答(数に数えられなかった人)がいる場合、その州の救急サービスや医療機関、教育、道路補修などのさまざまな公共サービスに対して、ひとりあたり毎年数千ドルを失う可能性や、連邦議会を含めた政治の場で適正な議席数を確保できない恐れもある。

 国勢調査局は8月24日から30日までを「アジアン・ウィーク・オブ・アクション」と定めて、日本語コミュニティを含むアジア系米国人の回答率を引き上げるために、30以上の組織や20人以上のインフルエンサーらを動員し、最後の重点的な取り組みを行った。さらに市民団体や社会福祉事業者、Eコマース企業のような組織も国勢調査への回答を呼びかけている。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国勢調査局のスティーブン・ディリンハム局長は8月14日、「すべての人の安全を確保しながら、国勢調査を確実に実行するための必要な措置を講じ、オペレーションを見直している」と述べた。国勢調査局は質問票の記入を支援をするため調査員を必要な世帯に派遣しているが、調査員は戸別訪問するにあたり、公衆衛生ガイドラインを遵守する研修を受け、個人防護用具を着用する。ディリンハム局長は「国勢調査はオンライン、質問票への記入、電話、または調査員へ直接回答することができる。回答することで、自分たちのコミュニティに重要なリソースを確保することにつながるので、まだの人は今すぐお願いします」と述べた。オンライン回答は2020census.govにアクセスする。日本語による電話受け付けは844・460・2020。

昨日のごとく

SEPTEMBER 11, 2020

 9・11米同時多発テロ事件から19年目となる今年、パンデミックで閉鎖されていた9・11メモリアル&ミュージアムが、今月12日(土)から6か月ぶりに再オープンし一般公開を開始する。同館はまず同事件の犠牲者遺族を対象に11日に再開し、翌日から一般の入館が可能になるが、当面は清掃作業を念入りに行うため、開館時間は次の通りに短縮される。木曜と金曜は正午〜午後7時、土曜〜月曜は午前10時〜午後5時、火曜と水曜は休館。

 すべての入場者は9月4日から販売開始されるオンラインサイトから時間指定チケットを購入する。入場時の体温測定、マスク着用、25%の入場制限がある。チケット・詳細はウェブサイト911memorial.orgを参照。

 (9・11メモリアルに刻まれた犠牲者の名前。星条旗が立てられていた。撮影・8月29日午後1時、三浦良一)

ウイルス検査は症状ある人だけ

CDCが指針を変更

 米疾病予防管理センター(CDC)は8月24日、新型コロナウイルスの検査ガイドライン(指針)を、感染者との濃厚接触後も症状のない人は必ずしも受ける必要はないと変更した。米厚生省のブレット・ジロワー次官補は記者団に、無症状感染者の検査が早すぎるとウイルスを確認できず、安全だと思い込んでしまうことで感染拡大につながる可能性があるためと説明した。また「新型コロナウイルス対策タスクフォース(作業部会)の助言を受けている」と述べた。

 これまでCDCは、感染者から6フィート(約1・8メートル)以内に15分以上いた場合は症状がなくても検査を受けるようにとしていた。しかし今回、「感染者と15分以上の濃厚接触(6フィート以内)があっても、重症化しやすい人や、医師や公衆衛生当局から受けるよう勧められた場合を除き、検査は必ずしも受ける必要はない」と変更した。

コロナ検査指針の変更
専門家から疑問の声

 米疾病予防管理センター(CDC)が8月24日、新型コロナウイルスの検査ガイドライン(指針)を、感染者との濃厚接触後も症状のない人は必ずしも受ける必要はないと変更したことについて、カルフォルニア州パロアルトの感染症専門医であるクルティカ・クッパリ医師が「これは事態を悪化させることになる」と述べるなど、専門家からは疑問の声があがっている。

 米国医師会(AMA)は26日、「ウイルス拡散と感染急増の処方箋になる」と批判、「保健福祉省とCDCに指針変更の科学的根拠を示すよう求める」との声明を発表した。

 感染拡大が続いている多くの州で検査キットが不足しており、トランプ政権の対応に批判の声が上がっていた。タスクフォースの座長はペンス副大統領が務めている。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長らも確認したと述べたが、ファウチ氏はこれを否定。この変更は「重大な懸念がある」と27日に表明した。

 CNNは、今回の変更はトランプ政権からの圧力の結果であるとする連邦政府高官の話を報じた。ニューヨーク州のクオモ知事はツイッターで、指針変更は「科学ではなく、政治によるものだ」と批判した。

負の遺産

視座点描

 日本のワイドショーは「お辞めになるとご判断された」とか「ご自分でオリンピックをやりたいという思いがおありになった」とか薄気味悪い敬語だらけの安倍辞任報道なのです。辞任会見では功罪をめぐる記者側の厳しい質問に「労いの言葉もない」「失礼極まりない」と憤る声もSNS上に溢れます。街頭インタビューでは首相の印象を「日本のお父さん」と答える高校生も登場していました。公僕たるべき政治家と王制とかを勘違いするのも、長期政権の負の遺産なんでしょうか。

 辞めるとなって支持率が急に20%ポイントも上がるというのは、病気で去ると言う者への日本人のいたわりと優しさかもしれませんが、首相案件だったモリカケ隠避工作で自殺した赤木俊夫さんのこと、レイプ事案をもみ消された伊藤詩織さんのことを考えると、優しさの方向が違うだろうと思わざるを得ません。

 「アンダーコントロール」では全くない福島、後援会招待の「桜」の私物化、トリクルダウンも正規雇用もダメだったアベノミクス、北方領土解決へ「一緒に駆ける」はずの「ウラジーミル」の薄情、トランプの兵器押し売りとイージスアショアの撤回、辺野古のマヨネーズ地盤工事││国民が求めてもいない意味不明の政策を身内の発案や進言だけで決め、派手に見栄切りブチ上げはするが決定過程の記録は残さず、結局は効果のない無駄遣いに終わる。そういう意味では任期の最後に放たれたあの「アベノマスク」こそが、まさにこの政権のやり口の象徴だったのかもしれません。

 コロナ禍の最中に、麻生副総理が改憲を念頭に「今の憲法で緊急事態に対応できるのかね」と吐き捨てましたが、緊急事態に対応できていないのは憲法ではなく、この人のいる内閣の方でした。

 とはいえ、私が最も嫌うのは、日本中の表立った言論が「こんな人たちに負けるわけにはいかないのです!」と言った自民党総裁の思惑どおり(?)多くが敵か味方かの二元論で語られるようになったことです。右も左も相手の言動に対して「許せない!」がやめられない。その単純で雑な雰囲気が蔓延している。

 この点に関してはトランプのアメリカの方がよりあからさまでしょう。もっとも、メディアを「フェイクニュース!」と自らがなり立てて「コロナ死者は9千人」とリツイートする大統領と、放送や新聞を内閣調査室にチェックさせては気に食わないコメンテーターや司会者を降板させるよう圧力を掛けた安倍政権とでは、どちらがひどいのかわかりませんが。

 大統領選挙に向けて、アメリカはまさに「第二次南北戦争」の様相ですが、その言葉はアメリカ人にとってはタブーなのだそうです。なぜならそれは今の「アメリカ」を否定してしまうから。とはいえ、その「内戦」は選挙後に改めて表面化するでしょう。それが裁判でなのかデモでなのか、それとももっと別のドラスティックな形でなのかは予断を許しませんが。

 一方で日本では次の総理総裁を巡って、自民党内で「内戦」など起こさないようにといういつもの力が働いています。安倍辞任表明の1週間前には早くも麻生、菅、二階の3人で「とにかく石破排除」を目的に「次」のための密談が行われていたそうですから。

 と書いていたら、安倍さん、辞任の理由とされる病気の悪化は報じられるほど深刻ではなく、真の理由は例の河井夫妻事件の1億5千万円が一部安倍事務所側に還流していたという疑惑に関し、不都合な事実が出て来たからだとの情報が。

 すんなりと病気説を信じてもらえないのもまた、長期すぎた政権の不徳ゆえかもしれません。

(武藤芳治/ジャーナリスト)