BCネットワーク見逃し動画配信を開始

NYで対面開催したシンポジウムを公開

  BCネットワークは4月26日ニューヨーク日系人会で開催した『乳がんシンポジウム@イーストコースト・サウス』(本紙5月3日号既報)の見逃し動画配信を開始した。

 日本からは、この講演会に癌研有明病院、乳腺センター長、上野貴之医師が来米してスピーチした。タイトルは『乳がん患者さん、一人ひとりに最適な治療を』 最新のデータが導く、明るい未来。BCネットワークが上野医師の講演を開催するのは今回が初めて。

 またサンフランシスコ在住の岡本聡子フォックス医師の講演『もっと知ってほしい!マンモグラフィと乳房再構成』 〜術後の不安を軽減するために〜もその効用が理解しやすい説明で講演会では好評だった。

 上野医師は乳がんと免疫の関係について「治りやすいと言われながら、いつ治るのか、治らないのかが分からないのが乳がんの特徴だ」として、体内に異物が出現した時にそれを認知して排除するよう働く免疫が、自分の体内にもともとあったものからできるがんに効くのかという疑問に対して、「変異した蛋白質はもともと自分の体の中にあったものではないので免疫治療効果がある。がん細胞のスピードにブレーキをかけるのが免疫」と説明した。

 フォックス岡本聡子医師は40歳以上になったら奨励されているマンモグラフィについて解説し「自分から早期発見に努めることは大事で、仮に追加検査となっても、実際に生体検査となる率は2%なのでそれイコールがんになったことではないとアドバイスした。

 最後にBCネットワーク創立者・代表の山本眞基子さんが「転移性乳がんと共に20年〜それでも人生は輝く〜」と題した経験者トークを行った。「がんと関係ないことを考える時間を持つことが、明るい未来を導いてくれると思う」と体験談を話した。 

▼見逃し配信動画はこちらから https:bcnetwork.org/event/202504/movie.html

DEEPなQUEENS NY鉄道交通網の要衝駅ジャマイカ

 クイーンズ区ジャマイカは、鉄道のハブとしてよく知られていますが、公的機関や歴史的建造物、そして教会も多々ある街でもあります。また、街を東西に走る長い通りのジャマイカ・アベニュー沿いは商業の中心です。

 鉄道のジャマイカ駅は、ロングアイランド鉄道のポート・ワシントン線以外は全ての線が停車。平日20万人もの人が利用し、ペン駅、グランド・セントラル・ターミナル駅に次いで米国内で3番目に混み合う駅です。さらに、地下鉄とJFK空港へ向かうエアー・トレインの駅もあり、大変便利です。

 公的機関のクイーンズ区最高裁判所、家庭裁判所、社会保障事務所等があり、そして芸術施設も数か所にあります。また、米国の歴史的重要建造物も多く、米国建国の父の一人であり奴隷制度廃止論者であったルーファス・キングの元邸宅(現在は博物館)、見事な建物の郵便局、そしてバレンシア劇場などがあります。

 中でもバレンシア劇場は独特です。様々な建築様式が融合した内装と独特の色彩が豪華で個性的です。映画館チェーン会社が、3554席もあるこの大劇場を1920年に建設しました。が、1977年から現在もTabernacle of Prayer教会として利用されています。 

 人種構成は、2023年時点でアフリカ系55%、ヒスパニック系17%、アジア系15%、そして白人が2%。アフリカ系には、カリブ海諸国出身者も多いようです。また近年、バングラディシュなど南アジアからの人口が急増し、モスクもあるリトル・サウスアジアとも呼ばれる地区があるほどです。

 最後に、街の名は国のジャマイカとは関係なく、ビーバーが由来です。ネイティブ・アメリカンの「ビーバー」を意味する「ヤメカ(yamecah)」からの派生。また、毛皮貿易でNY州の歴史に深く関わったビーバーは州の公式動物。NY市旗に描かれていますので、探してみてください。

40代からのラスベガス事情、アップデート中!  40+プラス女の人生

 20代の頃のラスベガスといえば、金曜17時に仕事を終え、空港へダッシュ。飛行機の中でメイクを直して、そのままクラブへ直行。「寝てる暇なんてない!」が口癖でした。

 でも今は…?

 同じラスベガスでも、過ごし方がまるで違います。今回は、美容医療の国際カンファレンスに参加するための出張。夜はクラブではなく、スフィアでイーグルスのライブへ。

 70代とは思えないほどのエネルギーと迫力。

 「この人たち、絶対に何かアンチエイジングやってるでしょ?」と、つい職業柄の目で見てしまいます(笑)。

 会場には、世界中から集まった最新の美容医療機器や施術、サプリメントがずらり。見ているだけでテンションが上がるけれど、選択肢が多すぎて「結局、何を選べばいいの?」と迷ってしまうのも事実です。

 だからこそ、私は“エキスパート・コンシューマー”として、自分の体で確かめて、本当に良いと思ったものだけを選ぶことを大切にしています。事業者としての目線と、生活者としてのリアルな感覚。その両方を持っているからこそ、信頼できる美容・ウェルネス情報をお届けできると信じています。

 実は今回、どんな派手な施術よりも心に残ったのは、「継続的なメンテナンス」や「生活習慣を整えることの大切さ」を語る医師やブランドの姿勢でした。

 40代以降、美しさは「足す」ことより「整える」こと。内側のバランスが外見にじわっと出てくる。そんな感覚に共感する人が増えているように感じます。

 人生まだまだこれから。クラブよりライブ、徹夜より快眠、外見よりも内面からの美しさ。そんな価値観でラスベガスを楽しめるようになった自分を、ちょっと誇らしく思っています。

 ……とはいえ、クラブのフロアで音に身をまかせ、朝日が目にしみるあの瞬間も、今でもやっぱり大好き。

 大人の余裕って、「どっちも楽しめる自分」を許せることなのかもしれませんね。

 今後のコラムでも、私が実際に体験して「これは推せる!」と感じたものがあれば、少しずつご紹介していけたらと思っています。

 皆さんも、自分らしい40代のアップデート、一緒に楽しんでいきましょう!

Photo: https://www.vividseats.com/the-eagles-tickets/

チケットは eagles live las vegas で検索

藤田カンナ

美容クリニック「Re:forma」と「Kirei House」代表として日本の美の哲学と、米国および世界中から取り入れた先進的な技術を融合させ、心身の調和を重視した総合的な美容と健康ケアを提供。女性の健康をサポートするために開発、Femtechアワードを受賞した幹細胞製品の米国代表。KAATSUスペシャリスト認定資格およびインテグレーティブ・ニュートリション認定ヘルスコーチの資格を持ち、コロンビア大学で学んだビジネスと経営の知識を活かし、事業運営や顧客サービスにおいて、常に最先端のアプローチを追求している。

サクラサク!優勝 日本人ゴスペル快挙

名門マクドナルド祭2025

TiA

 タイムズスクエアで10日開催された米国最大級のゴスペルの祭典「マクドナルド・ゴスペル・フェスト2025」で日本人歌手『TiA』率いる「サクラ・ジャパニーズ・クワイア(Sakura Japanese Choir)」がクワイア枠の大会決勝で優勝の快挙を果たした。

 大会出場最多人数86人の日本人がステージに立つと、会場はどよめきと大歓声が起きた。

 このイベントは、1983年から30年以上続く、米国人であれば誰もが知る名門で最大級のゴスペルイベント。

 大会後には、グラミー賞受賞のヨランダ・アダムス、カレン・クレイク・シェード、ドリンダ・クラーク・コール、シャーリー・シーザーら錚々たる世界的有名ゴスペルアーティストのコンサートが行われた。

 TiAは、その伝統あるゴスペルイベントのコンペティション《女性ソロ部門》のファイナリストと《クワイア部門》では日本人サクラ・ジャパニーズ・クワイアのディレクターリーダーとして出演。見事、日本人クワイアを優勝に導いた。

 TiAは 「ひとりの力では優勝はできませんでした。大切なみんな一人一人全力で心重ねて、感謝と喜びを伝えあって、日本人らしいゴスペルを賛美することができました」と喜びを語った。桜満開の優勝をもって日本へ帰国後、凱旋ライブは10月10日(金)東京FMホールで開催される。

編集後記

 編集後記


 みなさん、こんにちは。私は写真の腕一本でメシを食っているプロのカメラマンではないが、日常的に仕事で写真は撮る。とは言っても主に取材のついでに写真を押さえるという類いのもので、メインは記事で、それを補う形での証拠写真、ポートレートということになる。新聞記者が肩にカメラをぶら下げて、現場の写真を撮影するという一種の報道写真だ。1980年に小さなロサンゼルスの日系経済新聞社での5年間を振り出しに、大手日本の新聞社のNY現地版記者、デスクとして18年間関わり、そのあと21年前にこの週刊NY生活をスタートしているので、かれこれ45年近く、取材のかたわら、毎週途切れることなくシャッターを押し続けているわけだ。これだけ場数を踏めば、下手な鉄砲射ちゃ当たるじゃないけど、なんとなく写真は撮れるようになる。石の上にも3年どころじゃなくて、シャッターを押し続けて45年だから、バカでも撮れるようになる。使ったカメラはそんなに多くはないが、ニコンF3とニコンFMが長く、初期はキヤノンF2なども重たいけどフイルムカメラの時代はそれを使った。デジタルの時代になると、露出とかシャッタースピードとか、ストロボの光の周り具合などカメラの方が全て計算して綺麗に撮ってくれるようになり、まあ誰でも綺麗なそれなりの写真を撮れるような時代になっている。ところが、この現代でも踏み入れない別世界がまだある。ライカだ。昔はこのカメラ一台で一軒の家が買えたという。泣く子も黙るライカカメラ。写真家、橋本よし憲さんは1959年(昭和34年)に福岡県小倉生まれ。78年に九州産業大学芸術学部写真学科に入学。83年、両親に一年だけと約束してニューヨークへ。アメリカンヴォーグなどファッション誌で仕事をしていた日本人写真家、石室英介のアシスタントに採用され白黒プリントのトム・ジェイキンスとこの頃知り合い彼の仕事を手伝う。ロバート・キャパの兄、コーネル・キャパのマグナムとNY写真ファンデーションで有名なアプチャーの仕事を手伝う。フリーランスのフォトアシスタントとしてアルバート・ワトソンやパトリック・デマーシェリエの仕事を共にする。このころ、なけなしの金を叩いてライカを購入する。彼が撮影旅行をした海外の写真を集めた写真集『Leica note』(マグノリア出版)がこのほど出版された。プロのカメラマンがライカで撮影するとどういうことになるのかを思い知る。いつか手にすることはあるか分からないが、未知の世界への誘(いざな)いを感じた。今週号10面に写真と共に書評で紹介している。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)
  

【今週の紙面の主なニュース】(2025年5月10日号)

(1)インフレ還付小切手 NY州政府が発行

(2)成瀬巳喜男監督 大回顧展NYで

(3)服部愛生代役果たす オペラ「白狐」

(4)コメ騒動の次に危ないかもしれない日本酒事情

(5)それは愛ではありません ロマンス詐欺にご用心

(6)肩こり予防のストレッチ 大久保圭祐さん指導

(7)Leica note   橋本よし憲 BOOKS 

(8)ブルックリンに壁画アート描く 瀬島葵さん

(9)ポートワシントン 図書館で 日本春祭り

(10)JオーケストラNY公演 医療従事者中心で7月18日

インフレ還付小切手 NY州政府が発行

年収に応じ150〜400ドル

 ホウクル知事と州議会議員らは4月28日、4月1日に始まったニューヨーク州の2026年度の総額2540億ドルの予算案の合意に達し、800万人以上の納税者へのインフレ還付小切手として合計20億ドルを割り当てることが決まった。確定申告を済ませた年収15万ドル以下の州民は最低でも150ドルの還付金を受け取ることができる。

 食料品や燃料費の高騰など物価高のインフレで庶民が苦しむ一方で、NY州は記録的な売上税収入を記録した。ホウクル知事は、これは時々連邦政府などが行う景気刺激策小切手ではなく、物価上昇による税収増に連動するインフレ還付小切手または還付小切手であると述べている。

 共同申告者の場合、年収が15万ドル以下であれば400ドルの小切手が、15万ドル以上30万ドルであれば300ドルの小切手が送られる。単独申告者の場合は、所得が7万5千ドル以下であれば200ドル、7万5千ドル以上15万ドル以下であれば150ドルの小切手が送られる。  

 申請は不要で、ホウクル知事が署名して法律として発効すると、州は納税申告書に基づいて自動的に小切手を発行する。送付時期は近日中に発表される予定だが、今年後半になると見られる。

 当初の提案では約860万人に支給される予定だったが、820万人ほどに減らされた。これは、親の確定申告で扶養家族として申告されているにもかかわらず、自分で確定申告をしていた約40万人のNY州民に相当する。この約40万人は最終合意で支給対象とならなかった。

服部愛生代役果たす オペラ「白狐」

米国初演にNY喝采

 5月2日マーキンコンサートホールで米国初演のオペラ「白狐」が開催された。主演の田村麻子が体調不良のため公演1週間ほど前に降板したことで主役の白狐・コルハ役と人間の女・葛の葉の一人二役は、同じニューヨークに住むオペラ歌手の服部愛生(はっとり・まなみ)が代役を務めた。

(写真上)舞台終了後にステージから客席に挨拶する出演者たち

降板した田村(左)と代役を果たした服部(右)

 同作品は日本近代美術の父と称される岡倉天心が、1906年に名著『The book of tea (茶の本)』をNYで出版し1913年にはボストンで英文戯曲The White Foxを発表するが、同年他界。長らく作曲されずに幻のオペラとなっていたこの作品を、2013年に指揮者・作曲家の平井秀明氏が日本語台本として甦らせ曲をつけ、オペラ「白狐」として日本で上演。2020年にはNYで米初演が予定されていたが、コロナ禍で中止となった。

 平井は「7度目の正直での公演は、奇跡だった。本当に大変だったが、これを機会に次回はもっと大きな劇場で再演できたら嬉しい」と公演後語った。

 降板した田村は、母親に付き添われ客席2階最前列から身を乗り出して終始ステージを見つめていた。「最後までハラハラドキドキでしたが、短期間で新作オペラを暗譜し、自分のものとしてくれた服部さんに感謝の思いでいっぱいです」と公演後のレセプションで服部を抱きしめた。

 服部は「大変でした。出来ですか? 自分では70点でしょうか」とギリギリの合格点をつけたが、本業の歌はともかく正味10日で新作オペラのセリフを覚えるのは並大抵のことではなかったようだ。アクション監督兼助演は女流殺陣師の香純恭、NYの子供達による風の環合唱団、現地邦人の合唱団なども加わった。ステージに映し出されたセッタンジェリあつきの迫力ある絵が舞台を忘れ難いものにした。     (三浦)

成瀬巳喜男監督 大回顧展NYで

30作品を一挙公開
第一弾はジャパン・ソサエティーで9日から

『浮雲』など林芙美子の作品6作の映画化作品も
生誕120年を記念

 日本映画の第4の巨匠・成瀬巳喜男監督の30作品からなる回顧展「Mikio Naruse:The World Betrays Us」が5月9日から6月29日まで、ニューヨーク市内の2会場にて開催される(共催:ジャパン・ソサエティー、メトログラフ、国際交流基金ニューヨーク)。

 20年ぶりとなるニューヨークでの大規模な作品紹介展で、成瀬監督の生誕120周年を記念し、希少な輸入プリントのみで上映する。第1部は9日から31日まで、ジャパン・ソサエティー(東47丁目333番地)にてジョン・アンド・ミヨコ・デイヴィー・クラシック・フィルム・シリーズとして、第2部は6月5日から29日までメトログラフ(ルドロー通り7番地)にて上映される。

 シリーズの見どころには、女性作家・林芙美子の作品6作の映画化作品(『浮雲』『晩餐』『雷』『妻』『晩菊』『放浪者の手帳』)に加え、過去の回顧展で未公開の戦前作品『朝の並木道』『女の悲しみ』『誠実』で、ニューヨーク初上映となる。

(写真上)『女が階段を上る時』When a Woman Ascends the Stairs © 1960 Toho Co.,Ltd.(1960年)

成瀬巳喜男監督の作品回顧展

 ジャパン・ソサエティ、メトログラフ、日本財団ニューヨークが共同主催する、日本映画の第4の巨匠・成瀬巳喜男(1905〜1969年)監督の回顧展「ナルセ・ミキオ:The World Betrays Us(世界は我らを裏切る)」が市内2か所の劇場で開催される。2部構成の同シリーズは、成瀬のスタジオ時代を代表する作品群をニューヨークで20年ぶりに大規模に紹介するもので、彼の生誕120周年を記念し、日本から輸入した希少なプリントのみで上映。第1部は9日から31日(土)まで、ジャパン・ソサエティー(東47丁目333番地)にて、第2部は6月5日(木)から29日(日)までローワーイーストサイドにある劇場メトログラフ(ルドロー通り7番地)にて開催される。

 同シリーズでは、女性作家・林芙美子(1903〜1951)の6作の映画化作品(『晩餐』『雷』『妻』『晩菊』『放浪者の手帳』)のほか、さらに過去の回顧展で未公開の3つの戦前作品『朝の並木道』『女の悲しみ』『誠実』がニューヨーク初上映される(1面に記事)。

 ほぼ40年にわたるキャリアで89作品(うち68作品が現存)を遺した成瀬は、松竹でキャリアをスタートさせたが、同社のスター監督である小津安二郎に機会を奪われたことに不満を抱き、新たに設立されたPCL映画製作所(現在の東宝)に移籍。成瀬の旧友で東洋の巨匠として知られる黒澤明は「成瀬三喜夫のスタイルは、表面は穏やかだが、その深部には激流が流れる大河のようなものだ」と評している。溝口健二監督や小津安二郎監督と同時代を生きた成瀬は、スタイルの控えめさと現代日本の女性たちの経験、社会的地位を正面から描いたメロドラマを通じて、同業者と批評家から称賛を受けた。特に、下層中流階級を題材にした「下層映画」ジャンルにおける作品が評価された。サウンド映画『妻よ薔薇のやうに』 (1935年)で始まり、女優たちから尊敬され憧れられる「女性の監督」として、戦前のスターである千葉早智子(成瀬の元妻)、原節子(『食事』『山の音』)、田中絹代(『母』)、杉村春子(『晩秋』)、 そして彼と17回共演し、彼の黄金期の傑作『雷電』『浮雲』『流』『女が階段を上る時』の4作品で共演した高峰秀子など、数多くの女優たちと共演した。

 31日(土)午後6時30分からは『The Cinema of Naruse Mikio: Women and Japanese Modernity』の著者で映画学者のキャサリン・ラッセル(カナダのコンコルディア大学メル・ホッペンハイム映画学部特別教授)による講演が行われる。入場無料だが要事前予約。

 チケット・詳細はジャパン・ソサエティーhttps://japansociety.org/film/mikio-naruse-the-world-betrays-us/、メトログラフhttps://metrograph.com/category/mikio-naruse/の公式サイトを参照する。

上映作品ラインナップ

ジャパン・ソサエティー

・5月9日(金) 『乱れ雲』(1967年)(オープニングナイト)レセプション

・10日(土) 『まごころ』(39年)、『 女の悲しみ』(35年)、『妻よ、バラのやうに』(35年)

・22日(木)『秀子の車掌さん』(41年)、『乙女ごころ三人姉妹』(35年)

・23日(金) 『あらくれ』(57年)、 『放浪記』(62年)

・29日(木) 『妻の心』 (56年)、『妻』(53年)

・30日(金) 『稲妻』 (52年)、『夫婦』(53年)

・31日(土)『 銀座化粧』(51年)、『 秋立ちぬ』(60年)、『乱れる』(64年)

メトログラフ

『朝の並木路』(1936年)

『鶴八鶴次郎』(38年)

『はたらく一家』(39年)

『旅役者』(40年)

『めし』(51年)

『おかあさん』(52年)

『山の音』(54年)

『晩菊』(54年

『驟雨』(56年)

『流れる』(56年)

『鰯雲』(58年)

『女が階段を上る時』(60年)

『娘・妻・母』(60年)

『女の中にいる他人』(66年)

『乱れ雲』(67年)

それは愛ではありません ロマンス詐欺にご用心

金銭騙し取る手口

外務省

 外務省海外安全ホームページは最新情報として、国際ロマンス詐欺に関する注意喚起発表した。

 ウェブサイトによると、恋愛感情や親近感を抱かせた上で金銭等をだまし取る詐欺(ロマンス詐欺)が多発し、その手口が多様化している。これまでの典型的な手口は、イエメン等の紛争地で軍医や国連関連の仕事をしている等の嘘をつき、今後の2人の生活費や日本までの航空賃として金銭をだまし取るものだった。最近は、タイ・ミャンマー国境付近の特殊詐欺拠点から抜け出すための費用が必要であるという手口が出てきている。このような状況に接したら、一人で悩み抱え込むことなく、家族等の近しい人や警察、または現地の日本国大使館・総領事館に相談する。

(1)SNSやマッチングアプリ等を通じて知り合った者と、直接会うことなくやりとりを続けた挙げ句に恋愛感情や親近感を抱いてしまい、金銭等をだまし取られる詐欺が多発している。中には結婚に伴う資金調達等を匂わせ、暗号資産の購入や架空の投資をすすめ、お金を振り込ませようとしてくる場合もある。それらの手口は初めのうちは利益が出たように見せかけるが、実際には実在していないものが提示される。その後、利益があったとされる金額を自身の口座等に入金しようとすると手数料が掛かる等、さらなる送金を求められ、繰り返し金銭等がだまし取られる場合がほとんどである。

(2)詐欺師は世間の話題を巧みに利用する。例えば、イエメンやシリア等の紛争地で軍医や国連関連の仕事に従事している等の嘘をつき、「あなたに会うため」や「あなたと一緒に暮らすため」に「一時金が必要」や「家族が難病であるため治療費が必要」等と言葉巧みに恋愛感情や同情心を利用し、被害者を送金させる状況に誘導する。最近では、タイ・ミャンマー国境付近の特殊詐欺拠点から抜け出すための費用が必要であるとだまされ、送金してしまった事例も報告されている。

 その他、詐欺師は仲良くなった後、

・1日でも早く日本に行って、あなたと暮らしたいが、今従事している仕事の契約を解除するには、違約金が必要

・2人の将来のために、投資でお金を増やそう

・あなたに会うための旅費が必要だが、今働いている国では大金を所持していないので、一時的に渡航費を立て替えてほしい

・あなたに会うため日本へ向かっているが、経由地で現地警察に拘束され、保釈金が必要

・あなたと生活を立ち上げるための荷物を送るから、手数料を払ってほしい

・自分の家族が難病なので、治療費として送金してほしい

等と言って、お金をだまし取ろうとする。

(3)詐欺師は単独犯に限らず、詐欺団を結成している場合も多く、被害者を信じ込ませ、送金させるため、共謀して、友人や弁護士、空港係官等の役を演じてだましたり、1年以上をかけて信頼関係を構築した上でだます場合もある。

(4)SNS上に公開された写真や翻訳アプリ、AI等を利用すれば、誰でも簡単に他人になりすますことができ、また、音声、動画を作ることができる。チャットやメッセージ、電話やビデオ電話でどんなに仲良くなっても、本人ではない者がなりすましている可能性があるため、一度も直接会ったことがなければだまされているかもしれない。

(5)一度も直接会ったことのない人から、何かを行うための資金援助等の金銭に関する話を出されたら、必ず警戒し、すぐに送金しない。また、少しでも不信に感じたら、一人で悩み、抱え込むことなく、送金する前に家族等の近しい人や警察、現地の日本国大使館・総領事館に相談する。

コメ騒動の次に危ないかもしれない日本酒事情

 現在の日本では「令和の米騒動」といって、消費市場におけるコメの不足と異常な高値が続いている。例えば、現在のアメリカにおける日系スーパーなどでは、日本産の短粒米が5キロ(11ポンド)で20ドル(2900円)前後だが、日本では4000円程度となっており、価格が逆転しているぐらいだ。日本国内での高騰の理由だが、長年続く減反政策、高齢化による離農の加速、関連団体による輸出促進策などが複合して起きた品不足が原因だ。構造的な品不足に目をつけた投機筋の介在が状況を複雑なものにしている。

 そんな中で、日系アメリカ系の国府田ファームなどが苦労して作ったにもかかわらず、長年日本が食用輸入を拒んできた中粒米(カルローズなど)が、今回の関税交渉の一環として日本で本格的に流通するという可能性が出てきた。外食チェーンなどでは導入の動きは既に動きは始まっており、このまま事態が推移すると日本人の一般家庭の食卓でも中粒米が主流になるかもしれない。反対に、最高の食味を誇る短粒米(ジャポニカ米)の良品は、国内の高級料亭向け以外は輸出に回ってしまうかもしれないのだ。

 クールジャパンなどと威勢のいいことを言って、日本の食文化を宣伝した結果、その価値が国際社会に「バレて」しまい、先進国経済の価格形成プロセスに引っ張りこまれる。その一方で、日本国内は相変わらずオフィスワークの生産性が低く、高度知的産業が育たない中で、経済全体の成長が進まず、家計の消費パワーは伸びない。その結果として、主食のコメですら良品については「日本のコメを日本の消費者が買い負ける」という悲しい展開になりつつある。

 それでも、本紙読者の皆さんはよくご存知と思うが、カルローズの品質は日本の食文化を逸脱したものでは全くない。また同じ日系の田牧ファームは、福島県における短粒米の大規模生産実験に参加するなど、日本のコメ事情をアメリカの日系ファームが救う構図も動き始めた。そうした動きを考えると、最悪の事態は避けられるかもしれない。

 けれども、ここで気になるのが日本酒の動向である。これまたご承知の通り、アメリカでは日本酒ブームが拡大を続けている。宝酒造の大規模現地生産はかねてより有名だが、地酒の雄とも言える旭酒造(6月1日より獺祭酒造に社名変更)はニューヨーク州で純米大吟醸を製造して好評であり、更にはアーカンソー州での山田錦米の生産にも動いている。ブルックリンでは地元の酒蔵が良質な純米酒を醸造しており、日本への逆輸入も始まった。  

 このように現地生産の動きはあるが、量的にも限界がある。そんな中で、仮にこの勢いでアメリカで、そして全世界で日本酒ブームが拡大した場合には、日本における著名な蔵元の良品には引き合いが殺到するであろう。更に米価の高騰が続くようなら、良質な酒米の価格も高騰するに違いない。

 現在の日本からの日本酒の輸入は、商社やアメリカ側のワイン流通業者などが、箱ごと、タンクごと輸入しているがあくまで個別のものである。そんな中で、引き合いの規模が日本国内の価格形成を妨害するには至っていない。純米吟醸の良品の四合瓶(720ミリリットル)がアメリカ価格で20ドル強、日本国内で1300円というのは、日米の左党諸兄姉としては許容範囲だと思う。

 けれども、仮にこれ以上に日本酒ブームが拡大するようだと、この価格が5割増から2倍といった水準に向かう可能性はある。需給関係の問題もあるが、前述したように「コメの高騰」が「酒米の高騰」を引き起こすようだと、事態は相当に苦しくなる。実は、日本国内の地方の蔵元各社さんの経営は決して順風満帆ではない。そう考えると、外需が価格を引き上げてくれることで助かる部分はあるだろう。この構造は零細な兼業農家と米価の関係も同じと言えば同じだ。

 そうはいっても、肝心の日本の平均的な消費者から見て、短粒米や吟醸酒が日常的には価格的に手が届かなくなるとしたら大問題である。コメや酒だけではない。ラーメンも、寿司も、良質な温泉旅館なども外需に圧倒されて高騰し、日本の消費者には「排除されている」という印象を与えている。そのような状況では、日本の文化は「クールジャパン」などと言っても空々しいだけだ。本業である主要産業の改革を先送りすることで生まれるマイナスは放置しておいて、文化や観光の収入で埋めれば何とか生き延びられる、そんな姑息な「国の経営」は考えてみれば最初から破綻していたとも言えるだろう。

(れいぜい・あきひこ/作家・プリンストン在住)

肩こり予防のストレッチ 大久保圭祐さん指導

 ニューヨーク日系人会(JAA)が主催する第17回春のヘルスフェアで、NY日系ライオンズクラブが企画する大人の教養シリーズ第9弾がYouTubeで無料公開されている。講師はファーストブランド(本社大阪市、河本扶美子社長)が運営するマイベストプロの登録メンバーで、今週はパーソナルトレーナーの大久保圭祐さんが「気持ちよく伸ばして、緩める!」と題して身体の感覚を意識した肩こり予防ストレッチ方法を紹介する。

 パーソナルトレーナーの大久保圭祐さんが、「気持ちよく伸ばして、緩める!身体の感覚を意識した肩こり予防のストレッチ」方法を講義した。

【観察】

 観察する身体の動きは4つ。動画や写真に収めておくと比較しやすい(1)顔を左右に向ける=どれだけ横に向けることができるか、首や肩のあたりの感触を観察するが、体を一緒に動かさないように。(2)頭を左右に倒す=どれだけ傾くか。反対側の肩の筋肉がどれだけ緊張しているか。(3)腕を横から挙げる=腕の挙げやすさや天井方向に挙げた時の体の感触を観察(4)肩の高さを確認。

【筋肉の確認】

 僧帽筋上部繊維の骨と骨のついている部分を伸ばすことでストレッチができ、こりの解消や顔のむくみの解消につながる。

【デモンストレーション】

 椅子に座って姿勢を正す。(1)肩のストレッチ=伸ばしたい方の腕を横に伸ばし、頭を反対側に倒す。腕をゆっくり下ろす。頭を真下に転がし、元の位置に戻す。この動作を繰り返す。いちばん僧帽筋上部繊維が伸びる頭の角度を見つける。(注意:顔の角度は無理のない範囲で)顔を天井方向に向ける。地面の方向に向ける。腕を内側にねじる。腕を外側にねじる。いちばん僧帽筋上部繊維が伸びる頭の角度を見つけたらストップ。頭、顔、肩、半身ストレッチを終えたところで4つの観察を行うとストレッチ前後の変化がわかる。

【腕のストレッチ】

 パソコンやスマホを打つことが多い人にはお勧めです。伸ばしたい方の腕を前方に伸ばす。手のひらを天井の方に向ける、反対側の手でサポートする(今回は親指以外を伸ばす)。ポイントは、一本一本の指をしならせるようにしっかり伸ばす。肩が上がったりしないよう姿勢は正す。肘を伸ばしたまま伸ばすことができたら少しずつ手首の返し、指のしなりを強めながら肘を曲げていくと同じ場所の奥側の筋肉の伸び感が変わる。余裕がある人は、体の外側に向かって肘から先を少しねじる。指に力が入らないよう、指をしならせる。大切なことは、体を緊張させていることに気づくことです。

 プロフィール=(おおくぼ・けいすけ)全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト、公益社団法人日本心理学会認定心理士米国NLP協会認定NPトレーナー

▽本講座は無料だが視聴するには登録が必要で、申し込みはEメールで[email protected]まで。申し込み者に視聴URLのアドレスを通知する。問い合わせは電話212・840・6942。