日本ふるさと名産食品展

ジャパンビレッジで自治体国際化協会主催

23日から26日まで

 一般法人自治体国際化協会(クレア)が主催する「2023日本ふるさと名産食品展・イン・ニューヨーク」が23日(木)から26日(日)までの4日間、ブルックリンにあるジャパンビレッジ(934 3rd Ave.)のザ・ロフトにて開催される。11自治体/20事業者による日本各地の名産品を集めた物産展で、地域特産品の実食・販売が行われる。時間は正午から、23日・24日が午後7時まで、25日が午後8時まで、26日は午後6時まで。出展商品は、岩手県から(株)ミナミ食品の南部ゆば、神奈川県から(株)ナチュレの桜ゼリーや湘南ゴールドゼリー、福井県から(株)ベントフォークのお米のシフォンケーキ、和歌山県からマルヤマ食品株式会社の紀州梅、福岡市から西福製菓株式会社の八女抹茶など、66品が購入できる。入場無料。出展者・商品などの詳細はウェブサイトhttps://japanfoodculture.org/promotional-events/JLS2023


NY日系人会5階に移転無事完了

 ニューヨーク日系人会(JAA)が1月31日、入居している45丁目の同じビルの11階から5階に引っ越した。床面積は3500平方フィートと従来より1500平方フィート狭くなったが、これまでの11階と違って柱がないため、ワンフロア全体を一つの大きな会場として使える開放感に溢れ、窓も大きくて明るく使いやすいスペースとなった。(写真上:雛人形が飾られた新しいJAAのホールに立つ野田事務局長(中央)とスタッフの皆さん(2月7日撮影))


入口横に設けられた図書閲覧ができる談話・待合コーナー

 エレベーターを降り、左側正面エントランスを入ったすぐ左手には図書や新聞を読めるソファのあるコーナーも設けられた。事務室、相談室、日系人会115年の歴史を保存する空調設備の整った倉庫、大人数で使いやすい厨房設備も設置した。昨年7月にビルの水漏れで半年間、会館ホールが使えなかったが、今月13日から活動再開する。水漏れで被害を受けたピアノも保険でカバーして近く新しいピアノも到着する。23日(木)の敬老会は新しい日系人会ホールで開催予定だ。美しく飾られた雛人形が、利用者たちの来館を待っている。住所は変わらず西45丁目49番地。電話番号も212・840・6942で従来通り。

北海道で羊と暮らし羊と作る服NYに

NYファッションウイークに参加する

逸見吏佳さん

 北海道美深町で10頭の羊と暮らしながら、草木染めでフェルト服を作っている逸見吏佳(へんみ・りか)さんが12日(日)、ニューヨークファッションウィークで羊毛ファッションをランウエーで発表する。

 「昨年、バンクーバーファッションウィーク参加後にニューヨークファッションウィークの主催者から案内のメールをいただき、興味を持ちました。私たちの暮らしとは真逆の世界一の都会ニューヨークで、繋がりを見出したいです」と話す。

 逸見さんは札幌市の出身だが2004年に羊のいる風景に憧れ移住した土地で、羊牧場の羊毛が毎年大量に捨てられることを知り、廃棄する羊毛を使ったものづくりを思いついた。

 まず羊毛をフェルト化する方法でルームシューズづくりをスタートした。その後、薄い生地に羊毛を載せる布フェルトで、縫製することなく無駄なく作りあげる洋服作りを発案。身近な植物で草木染めするなど、周囲の環境に調和したものづくりを目指している。コンセプトは「生きている服」。そこには命として感じられるような愛が溢れる服を作りたいという思いがある。ロングコートやショールカラーは、縫い目がなく、一体化しているウエアで、「見た目の良さだけではなく羽織った時の心地よさがあります」という。ブランド名は「粗清草堂」(soseisodo)。

 羊と暮らしながら、草木染めでフェルト服を作っているというスローライフなクリエーターが生み出すファッション。12日正午最先端NYのランウエーでスポットライトを浴びる。

(三浦良一記者、写真は本人提供)

12日にNYでランウエー

 ランウエーショーは12日(日)正午、西26丁目601番地、カノエ・スタジオ(Canoe Studio )で。主催はFlying Solo。問い合わせはEメールsoseisoudou@gmail.com

ウェブサイトhttps://www.soseisoudou.jp/

武道と美術の精神的つながりを探究

写真家・加藤彰三

週刊NY生活ギャラリー、今週の参加アーティスト

 ニューヨーク在住の写真家、加藤彰三は、1975年東京美術学校卒業後、東京麻布スタジオを経て70年代は、加納典明写真事務所のチーフスタッフとして芸能、政治、シネマなど多岐にわたる分野で活躍した。 

 石原慎太郎、黒澤明、勝新太郎、三船敏郎、浅野ゆう子、山口百恵などの雑誌、映画ポスターの撮影を行う。82年に来米し、ニューヨーク読売プレス社入社。88年独立し加藤彰三スタジオを設立。現在ニューヨーク州ニューロッシェルに写真アートスタジオを構えている。写真家としての顔のほか剣道家(剣道教士8段/居合道教士7段)としても知られ、40年前に加藤が設立した「NY士道舘剣道居合道場」の代表として指導・運営・大会イベントを行う。「私は、時代を超越したイメージを追求しています。特に古典的な一枚一枚丹精込めて手で磨いたレンズの使用により、時代を超えたイメージを追求している」。広島県出身。同スタジオではアナログ写真によるポートレート撮影なども行っている。詳細は週刊NY生活ギャラリー https://nyseikatsu.com/gallery/project/021kato/

(作品)“Energetic charge to mind” “「心に気の充電」

週刊NY生活ギャラリー
2023年度参加者受付中

 本紙が主催するオンライン「週刊NY生活ギャラリー」(https://nyseikatsu.com/gallery/)では、2023年度の作家を募集しています。ニューヨークで個展、グループ展に参加したり将来何らかのNYにおける企画展に参加する予定のある人。作家のポートフォリオ、顔写真、絵画、写真、彫刻などの作品を期限1年間で掲載。参加料金は、作品を最大10点まで展示で年間200ドル。作家にとっては、作品を展示して多くの読者に見てもらえるだけなく、自分の作品を広く一般に販売するチャンネルとして利用できる。同ギャラリーは、本紙「週刊NY生活」のウェブサイト(www.nyseikatsu.com)で常設展示されている。問い合わせは電話(212)213-6069またはEメール miura@nyseikatsu.com   担当・編集部・三浦まで。

現代舞踊家の田中いづみ、樹のエネルギーを舞台で伝える

 現代舞踊家の田中いづみが1月29日、東京墨田区の両国シアターX(カイ)で、日舞、スペイン、韓国、中国の舞踊家たちで構成されたグループ「peace by dance」の公演「生命(いのち)の樹」を行った。 

 田中は、1987年からニューヨークを拠点に本格的な舞踊活動を開始し、ニューヨーク大学舞踊教育学科の講師を務めるなど20年間NYの現代舞踊界で活躍した。帰国後は、数々の作品を制作、発表、母の石川須妹子氏と主催するダンスアカデミーで指導する傍ら、現代舞踊協会の常務理事として、現代舞踊の発展に努めている。2000年以降は特に地球環境を危惧した作品を発表しており、世代やジャンルは異なるが共通して「つながりあっての平和」を願う同志たちと同グループを創設した。 

 演目第1作目は、田中がスペイン舞踊家の池谷香名子と中国舞踊家の鈴木彩乃のために振付した新作「dialogue」。2人は、田中が舞台でよく身に着けるナチュラルカラーの丈が長めのカーディガンとパンタロン姿で、舞台中心に大樹を想定し、その大樹を通して想いを交わす様子を踊りとそれに伴う気持ちで表現した。田中は「この大樹は『私のようなもの』で、現代舞踊という新たな分野に挑戦する2人を見守っている」と語った。 

 第3作品目の日舞の花柳面氏振付「秘花(ひか)」は、ピンク系のナチュラルカラーのシンプルなワンピースの衣装で田中が出演。同作品は室町時代の猿楽師、世阿弥が記した能言論書「風姿花伝」にある「真の花は散らで残りし」を基に、密やかながら凛と生きる花を魅せる。田中にとっては初の日舞の振付で「日舞は振りが抑えられているので、普段は足を上げるなどのテクニックや大振りな動きが入る現代舞踊家の自分としては、限られた動きやボリュームの演出でどう表現できるかが勝負どころだった。花柳先生のアドバイス『いづみさんは身体はよく動くし何でもできてしまうから、今回は我慢して、思うように動けない人のように窮屈ななかから動きを練りだすように』はとても勉強になった」と話している。 

 最後は、5人のメンバーがそれぞれのジャンルでも白に統一した衣装で演目「生命の樹」を踊った。昨年9月から制作をスタートし、まず作品のコンセプトを「色とりどりの花々も根本は一つ。一つの源を分かち合って生き、すべては一つに繋がる」に決めた。それぞれの専門分野で活躍する多忙な5人だが、週2回は時間を作り、作品と舞台の構成、振付、練習、修正を繰り返しながら試行錯誤し本番に至った。同作品では、金と銀の水引きできた「樹の根、つまり魂」のオブジェを使う場面もあり、「道は違うが、同じ志のもとに踊りを通して『生命の大切さ』を5人で表現した」という。(浜崎都記者、写真・清水洋子) 

日本の新作映画5本

文化庁、IFCセンターと共催で上映

 文化庁がVIPO(Visual Industry Promotion Organizaation)、IFCセンターと共催で、昨年度製作された日本映画の話題作5本を紹介する特集「ニュー・フィルム・フロム・ジャパン」を2月10日(金)から16日(木)までニューヨークのIFCセンター(6番街323番地/西3丁目)で開催する。詳細は、https://www.ifccenter.com参照のこと。上映作品は次の通り。(平野共余子)

▽『Small, Slow but Steady (ケイコ目を澄ませて)』=写真=三宅晶監督、聴覚障害者の若い女性(岸井ゆきの)が小さなボクシング・ジムの経営者(三浦友和)の下で修行し、リングに立ち続ける。(写真上:© 2022 « KEIKO ME WO SUMASETE » Production Committee & COMME DES CINEMAS)

▽『Yamabuki (やまぶき)』山﨑樹一郎監督。岡山県真庭市を舞台に、父の借金のため日本の採石場で働く韓国人男性(カン・ユンス)と、警官の父と二人暮らしの女子高生(祷キララ)の運命が交差する。

▽『The Zen Diary (土を喰らう十二ヶ月)』中江裕司監督。長野の山中に一人住み四季の移ろいの中で自炊する作家(沢田研二)は、訪ねて来る編集者(松たか子)を自然素材の料理でもてなす。水上勉原作、料理担当は土井善晴。

▽『Thousand and One Nights (千夜、一夜)』久保田直監督。突然いなくなった夫を30年間待ち続ける女性(田中裕子)は、2年前に蒸発した夫(安藤政信)を探す看護婦(尾野真千子)と出会う。佐渡ヶ島の自然を背景に、遺された者の心情が展開。

▽『A Man (ある男)』石川慶監督。亡き夫(窪田正孝)が全く別人であったことを知った女性(安藤サクラ)の依頼で、弁護士(妻夫木聡)が本物を探す社会派ミステリー。平野啓一郎原作。

JSでアニメ「耳をすませば」

 ジャパン・ソサエティー(JS)は17日(金)午後7時から、JS内劇場(東47丁目333番地)にて2月のマンスリーアニメ上映会『耳をすませば』(1995年)を上映する。柊あおいの同名少女コミックを原作にスタジオジブリが制作し、宮崎駿が脚本、製作を手掛けた作品で、貴重な35ミリフィルムで上映する。声の出演は、本名陽子、高橋一生、露口茂ほか。日本語上映・英語字幕付き。

 入場料は一般15ドル、学生・シニア12ドル、JS会員5ドル。チケット・詳細はウェブサイトwww.japansociety.orgを参照。

(写真:© 1995 Aoi Hiiragi / Shueisha – Studio Ghibli – NH.)

編集後記 2023年2月4日号

【編集後記】
 みなさん、こんにちは。いま、海外49か国に日本人学校が94校あり、補習授業校は、世界54か国に230校あるそうです。そのうちアメリカには、全日制の日本人学校が4校、補習校が82校あるとのことです。公益財団法人海外子女教育振興財団の綿引宏行理事長が1月下旬に来米してシカゴとニューヨークの日本人学校を視察して、学校設立母体の関係者たちとも面会しました。来米の目的は、昨年6月に日本で成立した在外教育施設振興法の説明と理解を求めるためです。振興法は日本人学校と補習授業校が国際化・現地化に向けて大きく舵を切ることが大きな内容になっています。その柱は4つあり、国際社会で活躍できる豊かな人間性を備えた創造的人材の育成、在外教育施設設置者の連携強化、学校を国際交流拠点と位置づけ日本文化発信の場所とすること、そして在留邦人の子以外の者であっても教育を受けることを希望する者を受け入れることの4点が明記されています。現地採用の教員もJETプログラム経験者を優先的に採用して、日本政府がその財源を補助することになります。今までは、日本に帰国した時に日本の教育システムにスムーズに戻れるよう、日本と同等の教育を行うことに重点が置かれましたが、日本企業の駐在員の減少に伴う帯同家族の減少と生徒数縮小など先細りになる在外邦人教育機関の安定経営のためにも、また、将来の日本にとって必要となる人材の原石を国際交流というシャッフルにかけて磨く思い切った現地化が必要という考えのようです。1月30日に日本の衆議院予算委員会で萩生田光一元文科相がいいことを言ってます。国会中継をYoutubeの動画でNYでも見ることができました。その中で萩生田氏は「海外の日本人学校は、日本政府が作ったものではなく、海外で働く企業の人たちがお金を出しあって設立した私立校がほとんどであり、本来義務教育で学ぶ権利のある子供達の教育がいわば現地任せになっていて、その中身もばらばらだ。日本政府がもう一歩前に出て応援するべきではないのか」と提言しました。これに対し岸田首相は「グローバル人材を育てる上で海外の日本人学校は重要な存在だ。今後国際人材の育成にも前向きに検討していきたい」と答えました。日本の衆院予算委員会で、海外の日本人学校が取り上げられたのはおそらく初めてではないでしょうか。岸田首相自身も小学校の時にニューヨークの補習授業校に通っていた帰国子女なので、その重みは実体験としてお持ちのはず。今週号の1面と6面で在外教育施設振興法の中身や綿引理事長のインタビュー記事があります。ご覧ください。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2023年2月4日号)

(1)海外邦人子女教育が大転換 日本人学校と補習校現地化推進

(2)警察への怒り再び タイムズスクエアで抗議集会

(3)夫と愉しむバレンタイン 暮らしのテーブル

(4)藤田真央ソロ公演 カーネギーホールで

(5)グローバルな人材を作る 綿引海外教育振興財団理事長 

(6)在外投票ネット以外に他策なし 海外日本人サポート

(7)八女茶フードペアリング 福岡県からNYで紹介

(7)鈴木清順作品を上映 生誕100年記念しジャパン・ソサエティーで

(9)料理家の小松平さん NY公立図書館でブックトーク

(10 )ここにも草間彌生 グランド・セントラル・マジソン駅開通

海外邦人子女教育が大転換

在外教育施設振興法が成立

日本人学校と補習授業校
国際化向け大きく舵切る

 海外に設置されている94校の全日制日本人学校と220校の補習授業校に対する教育基本方針を抜本的に見直した在外教育施設振興法が昨年6月に成立した。受け入れる児童生徒の枠組みを広げて現地化を進め、教員の採用もJETプログラムなどで訪日経験のある者を積極的に活用し、国としても財政的に支援する。また全世界で運営される民間の私立学校も、ニューヨークの1校を含む7校が対象となる。

 公益財団法人・海外子女教育振興財団の綿引宏行理事長がこのほど来米し、シカゴとニューヨークの日本人学校を視察し、現地の教育審議会など設置団体やニューヨーク日本総領事館、国際交流基金、自治体国際化協会、NY日本商工会議所など関連団体を訪問して内容を説明して回った。

 日本企業が国際展開する中で、事業の現地化が大幅に進み、世界的に駐在員が減少する中で、学校経営を安定化させながら海外の教育現場でグローバルな日本人をいかに育成していくかという課題がある。

 その解決策として大きく分け4つの目標を設定した教育振興法が制定された。まず第一に「次代の社会を担い、国際社会で活躍することができる豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成に資すると共に国際相互理解の増進に寄与することを目的とする」こと、第二に「在外教育施設の設置者などの間の連携の強化、そのほか必要な整備に努める」こと、第三に「国は、在外教育施設を拠点とする国際的な交流の促進が図られるようにする」こと、第四に「在留邦人の子以外の者であってその教育を受けることを希望するものを受け入れる」ことなどが法律として盛り込まれた。

 この法律により、これまで海外の日本人教育は文部科学省と外務省の専権事項だったが、今後は総務省、経済産業省が加わり4省体制で海外の日本人教育の国際化を推進する。具体的には、関係団体として国際交流基金、自治体国際化協会、日本貿易振興機構(ジェトロ)、海外子女教育振興財団の4団体が連携して応援していく包括協定を昨年9月1日に結んだ。

 綿引理事長は「50年前に政府が海外にいる在留邦人の子供のために、現地の日本企業が出資母体となる運営組織を作って私立学校を設立し、中身は日本の文部省・現文科省から教員を派遣して公的な学校経営をしてきた。形は私立で規則は公立のようなことをやっていたのではグローバルな人材は育たない。現地がもっと伸び伸びと教育できるシステムに変えていかないとならないと言う理由から法律が設置された」と話す。

 教育振興法には、施行連携対象校として早稲田渋谷シンガポール校、西大和学園カリフォルニア校(全日制)、慶應ニューヨーク学院(高等部)、帝京ロンドン学園、立教英国学院、スイス公文学園高等部、如水館バンコクの海外私立校7校も含まれた。

 同財団では、既に行われた全世界日本人学校94校の理事長・運営委員長会議に続いて、2月9日・10日の両日には補習授業校220校の同会議を行う予定だ。またその後には私立7校の代表者の意見を聞き「世界の教育設置者の要望」として取りまとめ、6月の自民党議連開催で海外の共通の項目として提出する方針だ。また今回対象外となった幼児部の教育については5年後に見直す検討課題とされた。

(関連記事)グローバルな人材を育成する

警察への怒り再び

タイムズスクエアで抗議集会

 メンフィスの黒人男性、タイリー・ニコルズさん(29)が1月7日に5人の黒人警官に殴られ、同月初めに死亡した事件で、ニューヨークのタイムズスクエアなどで1月25日夜、抗議デモが行われた。このデモは、ニコルズさんが複数の警官に殴打される様子をとらえたボディカム映像の公開された7時に合わせて行われた。事件後、暴行に関与した黒人警官5人が解雇処分を受け、1月26日に殺人罪などで起訴された。検察は、5人それぞれが違った形で事件に関与していたが、全員の行為が結果的に男性を死亡させたと断定したと報道された。起訴された元警官のデスモンド・ミルズ被告(32)とエミット・マーティン被告(30)は保釈金を支払い無罪を主張する意向で、「あの晩、タイリー・ニコルズを死なせる意図は誰にもなかった」と言う。 テネシー州捜査局はニコルズさんの死亡に関して捜査に乗り出すと共に米司法省と連邦捜査局(FBI)は公民権侵害事件として捜査に着手した。

 ニコルズさんの残忍な死は全国的な怒りを呼び起こし、全米で抗議デモが行われた。25日のタイムズスクエアには100人余りが集まり、ニコルズさんのファーストネームを唱和していた。「政治家たちは何十年も前から、自分たちは変わる、物事は変わる、暴力はなくなると言ってきたが、何も変わらない」と嘆く声も聞かれた。警察官に暴力を振るおうとした男性3人が44丁目と7番街付近で同日夜に逮捕されている。(写真・三浦良一)

夫と愉しむロマンティックバレンタイン❤

バカラホテルでバレンタインデート

 今年のテーブルコーディネートはちょっとロマンティックに夫婦でデートを愉しむテーブルにしてみました。NYらしくエレガントでモダンな大人のバレンタインの愉しみ方。

 バカラホテルのグランドサロンではカラーのフルートグラスでテーブルがセッティングされているので、我が家でもそのようにしてみました。3段のアフタヌーンティー用のガラストレイもセッティング。たまにはこんな贅沢な時間も夫婦で愉しめたらいいなという願いを込めてみました。

 ◆バレンタインのテーブルのポイント♬

Point1 バラの花とLOVE

 ロマンティックな雰囲気のテーブルを作るにはやっぱりバラの花束!

 ハートのモチーフを沢山並べるのもかわいいですね。この時期スーパーでもファーマシーでもどこでもたくさんのバレンタイングッズが出回るので比較的手に入れやすいと思います。花びらを散らすのもロマンティック。♬

 チョコレートなど食べ物で表現するとあまりものを増やしたくない方でも楽しめると思います。写真のLOVEの文字はストローです。ほかにもピックやマドラー、バレンタイン用のカードなどたくさんのものがあるのでお気に入りを取り入れてみましょう。

Point2 禁断のRED×PINKがもっともNYらしい♬

 バレンタインのテーブルを作る時にほとんどの人が赤系にしようか、ピンク系にしようか、と悩まれるかと思います。ピンクのセーターに赤いスカートというコーディネートはなかなか難しいですし、あまり取り入れる人はいないかと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 ところが、私がNYで暮らし始めてすぐ目についたのがバラの花束。赤と濃いピンクと薄いピンク。当たり前のようにどこでもこの配色で売っているということ。カーネーションも同じ。

初めはとても違和感があったのですが、気が付くと自分もこの配色で色々なものを好んで作るようになっていました。まさに今回のテーブルコーディネートのポイントは禁断のRED×PINK。色の分量を間違えるととっても野暮ったいことになりますが、うまく使えばまさにNYそのもののおしゃれなテーブルになります。

 NYではラッピングペーパーやティッシュ、ハートのオブジェやシール、様々なものがREDとPINK両方入って売っているのも納得ですね。

 ぜひ今年は禁断のRED×PINKにトライしてみてくださいね。

 Point3 おうちアフタヌーンティーを愉しもう♪

 3段トレイは何となく買ってみたけれど、フードを作るのが面倒、とか、どうやって使っていいのかよくわからないという相談を生徒様方からも受けます。買ってきたもので全然かまわないのでそれを素敵に飾ってみるところからまず楽しんでほしいと思うのです。

お友達をお呼びした時にも3段トレイでふるまうだけできっと歓声があがってセンスがいい人と認定されるのではないかと思います。

まずは「飾る」を楽しんでみてくださいね。写真の3段トレイは、スコーン以外は全部購入したもので飾ってみました。

 これであと紅茶を淹れれば立派なおうちアフタヌーンティーですね。

 お友達がケーキを持ってきてくれたりすれば焼き菓子もバッチリ!もちろんご自身で用意しても。ご主人や彼にもぜひ3段トレイでふるまって!驚かせてあげましょう。

 3つのポイントが少しでも皆様の素敵なバレンタインの参考になったらうれしいです。

Happy Valentine’s Day❤

 東京ドームのテーブルウエアフェスティバルに参加

 1月27日(金)から2月5日(日)まで、テーブルウェアフェスティバル(来場者30万人近くの日本国内最大のテーブルウェアの祭典)が、今年は3年ぶりに東京ドームで開催されています。私もテーブルコーディネートのコンテストに2部門入選し、作品を2テーブル出展しています。

 日本在住の方、一時帰国中の方など良かったら見に来てくださいね。世界中のテーブルウェアや日本全国のうつわ、アンティークなど様々なものが一度に見ることができてとても楽しいイベントです。

大石育子(Ikuko Oishi)

インテリアコーディネーター、食空間プランナー、日本クラブカルチャー講座講師、東京ドームテーブルウエアフェスティバル2019、2020年入選&奨励賞受賞。2023年佳作受賞&入選

atelierdeikukonewyork.the media.jp