北陸3県フェア おにぎり作り人気

ジャパンビレッジで2月1日まで開催中

   北陸3県(石川県、福井県、富山県)の連携による、県産品の輸出拡大に向けたフェアが、ブルックリンのジャパンビレッジ(934 3rd Ave.)で、2月1日まで行われている。

 24、25日の2日間、2階の特設会場ではイベントが開催された。おにぎり作りの体験イベント、越前味噌作り、水引作りのワークショップ、茶や菓子などの試食販売、PRブースでの観光相談会や抽選会があり、多くの人が来場した。おにぎり体験イベントには行列ができ、初めておにぎりを握ったジャックさんは「楽しかった。自分で作ったおにぎりのおいしさは格別」と話した。

 石川県商工労働部産業政策課国際展開グループリーダーの濱家大士さんは「新幹線も繋がっている北陸3県が一体となって進めているPRイベントです。おにぎり体験イベントでは『3県の具材を自分で選んで作ったおにぎりは美味しかった』『鍋で炊いた普段食べているお米と、炊飯器でふっくら炊いた日本のブランド米の味がこれほど違うと思わなかった』などと喜びの感想が寄せられた。地元の人々の意見を取り入れながら、今後もさらなる輸出増に繋がればと思います」と語った。

 このフェアは、ニューヨークにおける北陸三県連携による農林水産物および食品の輸出拡大に向けた共同プロモーションで、期間中はこのような体験イベントをはじめ、日系スーパーマーケット「サンライズマート」、居酒屋、リカーショップなども含んで、3県38社の83商品を出品・販売している。この北陸3県は令和6年度から共同プロモーションに取り組み、翌令和7年度に北陸三県輸出促進協議会を設置し、輸出拡大に向けた取り組みを一層邁進させている。(安部かすみ、写真も)

NJ日本人会新年名刺交換会 「150年続く会に」

実力派マジシャン鈴木氏に喝采
中尾さん「老後人生プラン」講演
近藤会長「若手行事にも力入れる」

 NJ日本人会(近藤三奈会長)は20日夜、バーゲン郡エッジウォーターにある多目的ホール「アメリカン・リージョン」を会場に、今年も新年名刺交換会を開催した。NJ州在住の日本人たちに加え、NYからもNJ州民にサービスを提供している大勢のビジネスパーソンが参加し、ネットワーキングを楽しんだ。

 当日はスペシャル・ショータイムとして、日米で数々の賞を受賞した実力派マジシャン鈴木駿氏が、すぐ目の前で見ていてもトリックが一切分からないハイクオリティなマジックの数々を披露し喝采を浴びたほか、アメリカの金融業界で50年以上の豊富な経験を持つ中尾憲二氏が、老後の生活を豊かにする人生プランについてミニ講演を行った。また、近藤会長は挨拶で「NJ日本人会を150年続く会にしていきたい。そのためには、地元コミュニティやNJ州政府とも深い関係を構築し、連携して地域貢献に努めていく必要がある」と語り、同会の内部組織であるビジネス会やシニア会の活動を充実させることや、将来の執行役員発掘も兼ねた若手メンバー中心のイベントや家族向けイベントにも力を入れていくことを発表した。

 最後には、毎年恒例となっている「1分間ビジネス紹介コーナー」も行われ、希望する参加者がマイクの前に列を作っていた。

 (本紙・久松茂、写真も)

移民法の新規則と永住権発行の制限  加藤弁護士

 トランプ政権下で、U.S. Department of Homeland Security(アメリカ合衆国国土安全保障省) からいくつかの新規則が、ほとんど2〜3週間ごとに発表されています。また、現時点ではまだ規則として公表されておりませんが、近い将来施行される規則もお伝えします。

(1)DV1 抽選永住権申請の停止

 1990年の移民法により現在のDV1抽選永住権プログラムが始まりました。毎年、世界中から抽選で選ばれた5万5000人に永住権が発行されていました。しかし、昨年12月にブラウン大学構内で射殺事件があり、2名の学生が射殺され、他の9人が重傷を負いました。容疑者は2017年に抽選永住権によって永住権を取得し、アメリカに入国したポルトガル出身者でした。その事件を踏まえて、今後このように公共に害を及ぼす可能性のある外国人をアメリカに入国させることを防ぐために、一旦この抽選永住権申請を停止すると、国土安全保障省から発表がありました。

 2024年の10月と11月に抽選永住権を申請して、2025年に選ばれた人の分の永住権審査は続けられており、面接は今年の9月まで行われる予定です。ただし、昨年10月から11月にかけて申請した人たちの分の審査は行われないかもしれません。

(2) 永住権者の180日以上の米国外の滞在

 現行移民法では、1年以上アメリカ国外に居住した場合、永住権を放棄したと見做されます。しかしながら、現在181日以上アメリカ外に滞在した場合も、永住権を保持する意志がないと見做されるようです。何らかの事情でアメリカ外に181日以上滞在しアメリカに入国した場合、空港の入国審査官にアメリカでの住所やドライバーズライセンス、税申告書などを示して、審査官に永住権放棄の意志はないと納得してもらわなければなりません。また、一度そのような状況にあった場合、審査官はすべて記録しますので、次にアメリカを離れてたとえそれが3〜4か月であっても、同じように質問される状況になります。そして、次回アメリカを離れる場合は、必ずReentry Permit (再入国許可)を申請をするようにと、指示される可能性は高いです。 

(3) 永住権許可の数を50%まで減らす方針

 結婚や親族を通しての永住権申請の審査では、申請者が永住権取得を希望している外国人を扶養できるだけの給与や貯蓄があるかが、最も重要な点です。扶養証明書では、給与額または貯蓄を記載する箇所があり、 政府が規定したPoverty Guideline(貧困ガイドライン)の額以上の給与額があることを記載し、それを証明するために税申告書を提出する必要があります。これは、アメリカに入国する外国人が、今後アメリカのさまざまな公的な補助を受ける対象になることを防ぐためです。ちなみに2026年度の貧困ガイドラインでは、2人家族では2万1640ドル、3人家族では2万7320ドル、4人家族では3万3000ドル、5人家族では3万8680ドルの年間所得がある必要があります。その額を今後引き上げることを予定しているようです。

 学生ビザに関しても規則が変わる可能性もあります。また次回の記事でお知らせいたします。

(加藤恵子/ニューヨーク州弁護士)

在外投票始まる 2月1日まで実施

投票入館に予約不要

 ニューヨーク日本総領事館は23日、第51回衆議院議員総選挙及び第27回最高裁判所裁判官国民審査に伴う在外投票の実施要項を発表した。在外選挙人証を持っている有権者は「在外公館等投票」、「郵便等投票」、「日本国内における投票」のうちいずれかを選択して投票することができる。

【選挙の日程】

公示日=1月27日(火)

在外公館等投票開始日=1月28日(水)。日本国内の投票日=2月 8日(日)。

【各投票方法】

 在外公館等投票(在ニューヨーク日本国総領事館で投票する場合)投票期間=  令和8年1月28日(水)から2月1日(日)まで。投票時間=午前9時30分から午後5時まで。

【投票場所】 

 在ニューヨーク日本国総領事館 18階299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171投票のための来館予約は必要ない。

【投票に必要なもの】

(1)在外選挙人証 (2)パスポート等の写真付き身分証明書※婚姻等により在外選挙人証とパスポート等の名前に相違がある場合は、婚姻証明書等の書類も 持参。

衆議院小選挙区改訂
投票前の事前確認を

 令和4年(2022年)12月28日施行の公職選挙法の一部改正により、衆議院小選挙区の区割りが大幅に改定されている。改定対象は、次の25都道府県(140選挙区)に及ぶ。北海道、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県、滋賀県、大阪府、兵庫県、和歌山県、島根県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、福岡県、長崎県。

 令和4年(2022年)12月27日以前に上記の各都道府県で発行された在外選挙人証を所持している人は、投票すべき小選挙区が変更されている可能性がある。

 NY日本総領事館では、在外公館等投票する人は、できるかぎり事前に、自分が投票すべき現行の小選挙区がどこか(第何区か)を確認するよう呼びかけている。

 海外の実施公館の投票期間、時間については、外務省ホームページ(https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/ov/page3_000718.html) で確認できる。詳細はNY日本総領事館ホームページ(https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/files/100966914.pdf)、問い合わせは電話電話212・888・0889、Eメール [email protected] まで。 

海外在留邦人129万人
成人105万人が海外に

 外務省領事局政策課が昨年10月1日にまとめた海外在留邦人数統計によると、海外に在住する日本人総数は129万8170人で、前年の129万3097人とほぼ同数。在外選挙における有権者となる成人数は105万2403人で、海外在留邦人全体の81・1%を占めている。この数字は、日本国内の仙台市の人口109万4456人(2026年住民基本台帳等推計値)にほぼ匹敵し、秋田県(87万人)、富山県の(98万人)よりも多い。

 長期滞在者は70万9684人で全体の54・7%を占め、永住者は58万8486人。地域別では、北米が海外在留邦人全体の37・9%の49万1701人を占め、1985年以降一貫して首位。国別では、米国に海外在留邦人全体の32・1%の41万6380人が在留しもっとも多く、都市別では、ロサンゼルス都市圏に海外在留邦人全体の4・9%にあたる6万3972人、バンコクに4%の5万1297人、ニューヨーク都市圏に2・9%の3万8251人が住む。

各党の選挙公約出揃う

物価対策と経済立て直しが争点に

 衆議院選挙を前に、主要各党は相次いで公約を発表した。最大の争点は、物価高への対応と経済の立て直し、将来世代に向けた社会保障の在り方だ。海外在住の有権者にとっても、日本の進路を見極める重要な選択となる。自民党は、経済成長を重視し、賃上げと投資の好循環を掲げる。安全保障の強化や外交力の向上も柱とし、憲法改正に引き続き意欲を示す。 

 中道改革連合が物価高対策と格差是正を訴え、社会保障の安定と民主主義の立て直しを強調。日本維新の会は、減税や規制改革、政治の効率化を掲げ、国民民主党は「手取りを増やす」ことを軸に現実的な経済政策を打ち出す。共産党やれいわ新選組は、消費税の大幅減税や廃止を主張し、所得再分配の強化を訴える。参政党や日本保守党は、減税や家族支援、国の在り方を巡る独自の政策を掲げている。


各政党のキーワード

◇自由民主党       強い経済・安全保障・積極財政

◇日本維新の会   減税・社会保障改革・規制緩和

◇中道改革連合   生活者ファースト/中道 

◇国民民主党       手取り増・政策本位

◇日本共産党    消費税減税・社会保障拡充

◇ 参政党           大幅減税・子育て給付

◇れいわ新選組   消費税廃止・富裕層課税

◇日本保守党    恒久的な減税・移民政策見直し


在外投票数世界で増加傾向

NYの投票者数845人で全米最大
昨年7月の在外選挙

 海外からの国政選挙に参加する在外選挙にどれくらいの日本人が投票しているのか、総務省によると昨年の第27回参議院議員通常選挙に伴い前倒しで実施された在外投票の投票者数は、選挙区選挙が2万7011人、比例代表選挙が2万7160人だった。7月20日時点の在外選挙人名簿の登録者数は10万431人で、投票率は選挙区選挙が26・9%、比例代表選挙が27%となった。各在外公館調べの投票者数では、ニューヨーク総領事館が845人と全米の在外公館ではトップで、内訳は小選挙区が832人、比例代表が844人。ニューヨークでの在外選挙人登録者数は4760人で投票率は17・75%だった。

 全世界で見るとタイが1406人と最も多く、2位が英国で1224人、フランスが1019人で3番目、シンガポールが884人で4番目、ニューヨークは世界の在外公館で5番目に投票者が多かった。米国内ではロサンゼルスが610人と全世界で7番目、米国内では2番目に多かった。日本国内集計の投票率は郵便投票と一時帰国時における投票者数が含まれている。

 また一昨年の第50回衆院選での在外選挙人名簿登録者総数は9万5472人で投票したのは約1万7403で投票率は18・23%だったことをみると、一昨年10月から、選挙人登録者数が4959人増え、世界的に在外選挙投票率が上昇し、前回の参議院議員選挙が海外からも高い関心を持って在外投票されたことが分かり「在外選挙は投票率が低い」という認識を翻す結果となった。今年は、解散から投票までの日数が5日間(公示日の27日の翌日から投票)で、投票できる日数も2月1日までの5日間とあって海外有権者ネットワークNY共同代表の竹永浩之さんは今回の解散総選挙は2000年に在外投票が始まって以来、これまでで最悪の投票環境になる。解散から投開票日までが戦後最短で在外郵便投票が間に合わない有権者が続出するだろう。また在外選挙にとって初めての真冬の選挙であるため、在外公館へのアクセスが困難になる」と話している。海外からの再三の運動にもかかわらず、インターネット投票への道筋はついておらず、当面、選挙期間の長さや気候に左右される在外投票の不便な実態に変化はなさそうだ。


最近の在外選挙の投票者数(総務省データ)

 第50回衆議院議員総選挙(2024年10月)

•小選挙区選挙の在外投票者数:17,288人

•比例代表選挙の在外投票者数:17,403人

•在外選挙人名簿登録者数:95,472人

•在外投票率:18.11%

(小選挙区)、18.23%(比例代表)

第27回参議院議員通常選挙(2025年7月)

•選挙区選挙の投票者数:27,011人

•比例代表選挙の投票者数:27,160人

•登録者数:100,431人

•在外投票率:26.90%

(選挙区)、27.04%(比例代表)

 前回より投票者数・率ともに増加傾向


日米企業の協創と投資 スタートアップ支援

東京都とNY総領事館共済

ジャパン・ソサエティーでフォーラム

 日米間の協創と投資の促進イベント「ジャパン・イノベーション・フォーラム(The Cities Meet Up for “Tokyo SusHi Night”)」(東京都、NY日本総領事館共催)が26日、ジャパン・ソサエティーで開催された。同イベントは、日米間の協創と投資をテーマに、企業、スタートアップ、投資家、アクセラレーターが一堂に会する場として企画された。ディープテック分野における連携を深化させることで、都市の未来に向けた持続可能なイノベーションを加速させることを目指している。

(写真上)対日投資環境などを語る左から梅原氏、田川氏、西川氏、笠置氏

 開会宣言を東京都スタートアップ戦略推進本部長の吉村恵一氏が行い、基調講演にジェトロニューヨーク事務所の伊津野智久次長が日本におけるスタートアップ事業に対する支援態勢などについて解説し、日本全国に設備されたサービス支援拠点などを紹介し、海外からの投資を呼びかけた。

 続くパネルディスカッション1では、スクエア・アップ・ニューヨーク代表取締役の梅原静香氏が総合司会を務め、田川理映子東京都スタートアップ戦略推進本部プロモーション推進部推進課長、西川勝裕横浜市米州事務所副所長、笠置淳信神戸市シリコンバレーオフィス・イノベーション専門官が、日米イノベーションの加速に向けた戦略について意見を交わした。パネルディスカッション2では、トヨタ・ベンチャーの創立者のジム・アドラー氏らが登壇した。そのあと、対日進出したスタートアップ企業主たちからの未来都市への提案に関する短時間のプレゼンテーションが行われ、最後は日米スタートアップ関係者を寿司でもてなす交流会が行われた。

米国で結婚への出会い応援 松本直子さん

国際結婚相談所TJM主宰

 「恋」はできても「愛」が見つからないニューヨークの現実、などと聞くと思い当たる人は「そうそう」と頷くことが結構多いのではないだろうか。松本直子さんは、国際結婚&海外結婚相談所TJMを2009年にメリーランド州で会社を登記し、お見合いビジネスをスタートした。

 米国人男性で日本人女性との結婚を希望する人、日本に住んでいて海外で家庭を持ち国際結婚を希望する人、米国に住んでいて日本人の生涯の伴侶を探そうとしている男女の大きく分けて3つのカテゴリーがある。見渡せば独身男女だらけのこのニューヨークで出会いがないはずはないが、出会いがないのではなく、「結婚に繋がるようなご縁には出会えていない」というのが現状のようだ。出会い系のアプリが主流の昨今、スマホを片手に指でスワイプすれば高い確率で誰かに出会える。オンライン上には恋人を探している男女が星の数ほど存在する。マンハッタンで今日デートをする相手を見つけるのはそれほど難しいことではない。ニューヨークで「恋」はできる。では、「愛」はどうだろうか? 華やかなこの街で、真剣に生涯を一緒に歩めるパートナーと出会うことの難しさを、多くの人が感じているようだ。

 松本さんは、武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒でデザイン関連会社を経て自身の国際結婚の夢を叶える目的もあって1999年、港区南青山にて国際結婚に特化した結婚相談所をスタートした。米国式コミュニケーションスキルを磨くため2004年、単身渡米。ラスベガス大学に学ぶ。2005年、ロサンゼルスの短大へ転校し、本格的にビジネスの可能性を模索する。2006年、ロサンゼルス留学中に縁がありドイツ系米国人男性で現在のご主人と念願の国際結婚して現在に至る。

 松本さんは「スペック検索では見つけられない結婚の価値というものが大切なんです」と話す。相手の顔の印象、年収や学歴といった条件ありき。フィルターを通して出会うのは一見、効率が良いが、しかし俗に言う「タイパ」「コスパ」といった効率重視の出会いは表面的過ぎて、結婚に繋がるようなご縁の本質を遠ざけてしまうそうだ。

 「結婚とは、単なる条件の一致ではなく、お互いの価値観を深く理解し、喜びを分かち合い、困難を共に乗り越える「人生のチームづくり」。誠実に向き合い、お互いの真摯な愛情があってこそだから、効率良く短期間で見つけるというよりは、じっくりと時間をかけて成熟してゆく。「育む」時間や忍耐強さは絶対必要なんです」と話す。

 特に多様な文化や価値観が交錯するニューヨークという環境では、小手先のテクニックや条件ではなく、人間性に基づいた確かな繋がりこそが、結婚生活を支える基盤となるそうだ。

 では、どうすれば「本気の愛」に出会えるのか。当たり前だが、結婚相談所に登録する独身男女の目的は、「遊び」ではなく「結婚」。アプリとは決定的に違う。最初から結婚を目的とし、身元がはっきりした独身男女と出会える安心感がある。仲人の伴走は専門的な助言があるから、単なる「出会い」のではなく「人生のサポート」という役割を担うというのが日本の結婚相談所。だが、米国における初婚の離婚率はかなり高く、2度目が本番と考える層も多い。松本さんは、まずは出会いの機会を、再婚も含めて気軽に出会える場の提供の必要性も感じているいう。出会いの可能性が無限にあるニューヨークで孤独を感じているのであれば、結婚相談所のように「結婚」という明確な目的を持った独身男女が集まる場所に身を置いてみるのはひとつの方法か。

 (三浦良一記者、写真は本人提供)

米東部に寒波と大雪直撃

空の便や交通に影響、停電も

 米国東部は1月25日から26日にかけて、北極由来の強い寒気と低気圧の連携で大規模な冬の嵐(通称「Winter Storm Fern」)に見舞われた。ニューヨーク都市圏では25日終日、雪が激しく降り、セントラルパークで約25〜28センチ の積雪となり、郊外やハドソンバレーでは40センチ近い大雪を記録した。これは近年でも著しい降雪量で、都市部では10〜15インチ級の積雪が報告された。

(写真上)大通りを閉鎖して除雪車が走るソーホーと市役所周辺(25日昼過ぎ 写真・植山慎太郎)

 この寒波は降雪だけでなく、気温の極端な低下も特徴で、26日朝には広範囲で氷点下10℃以下の厳寒となり、南部や中西部でも危険な低温を記録した。ニューヨーク州内の一部では、氷点下40℃台に迫る地点もあり、平年値を大きく下回る冷え込みが継続している。

交通・社会生活への影響も深刻だ。雪と氷結により道路は走行困難となり、ニューヨークの主要空港ではラガーディアやジョン・F・ケネディ国際空港を中心に数千便の欠航・遅延が発生し、米国全体では1万機以上の航空便がキャンセルされたとの報告もある。公共交通機関の遅延や運休、学校の遠隔授業への切り替えといった混乱が続いている。

 また、寒波は広域での停電や電力需給ひっ迫を招き、数十万〜100万戸規模の停電が発生した地域もある。路面の凍結は再融解・再凍結を繰り返し、歩行や運転の安全にも大きなリスクをもたらしている。

 死者も報告されており、極寒・雪絡みの事故や低体温症による死亡例が複数件確認されている。気象当局は引き続き冬季警報・厳寒注意報を発出し、危険な低温・積雪への警戒を呼びかけている。

時代と国を超えて歌う 東京ダウンタウン

 24日、ブルックリンのショーケース、ザ・レッドパビリオンで、シティポップバンド「TOKYOダウンタウン」によるコンサート「トウキョウ・ダウンタウン・ジャパニーズ・シティポップ」が開催された。

 バンドマスターのクニ三上(キーボード)を中心に、小川トモヤ(ギター)、MJカング(ベース)、三上麟太郎(ドラムス)と、さまざまな音楽シーンで活躍する実力派プレイヤーが集結。さらに、田井中千裕、伊東友子、有川久美子、西野ル子の4人のシンガーが、それぞれの個性を生かした魅力的なパフォーマンスを披露した。

 近年アメリカでもムーブメントの一つとなっているシティポップや歌謡曲など、1980年代を彩ったヒットソングの数々が演奏され、会場では終始華やかなステージが繰り広げられた。観客層も幅広く、世代やバックグラウンドを越えて楽曲を口ずさむ姿が見られ、客席からは自然と合唱が生まれる場面もあった。

 シンガーは4人編成で、今回のステージから新たに参加したメンバーも含まれている。それぞれのソロによる表情豊かな歌唱に加え、4人が織りなす迫力あるハーモニーは、客席を大いに沸かせた。

 今後も2月27日(金)、3月21日(土)に同会場での公演が予定されており、今後の活動からも目が離せないバンドだ。バンドのインスタグラムはhttps://www.instagram.com/tokyodowntownnyc?igsh=MW0yZ281MWhsOW9hZQ%3D%3D今後のイベント詳細はwww.theredpavilion.com/events(あすみ、写真も)

同盟の危機 BOOKS

日本の立ち位置を示唆

ジョシュア・W・ウォーカー・著
日本経済新聞出版・刊

 トランプ再選から1年。アメリカ・ファーストを推し進める大国のもと、第二次世界大戦後から長らく続く日米関係はいま新たなフェーズに入っている。

 日本とアメリカの関係を再構築し、国際社会でのプレゼンスを高めるためにはどうすればいいのか。新時代のリーダーに向けて、知日派の著者が提言する。

 著者でジャパン・ソサエティー理事長・プレジデントのジョシュア・W・ウォーカーさん(44)は、1歳の時に宣教師の親と共に訪日し、18歳まで北海道の札幌市で育った自称「道産子」だ。米国で世界的に知られる政治分析会社ユーラシア・グループにおいてイアン・ブレマー社長直属の戦略イニシアティブ担当として日本での事業を担当し、民間に移る前には米国務省、国防総省といった米連邦政府のさまざまな部署で勤務、2019年に100年以上の歴史を持つジャパン・ソサエティーの理事長に歴代最年少で就任した。  

 「日本が今日の分裂と不確実性に満ちた世界において、より大きな役割を担うためにも、私は日本のソフトパワーや強固な経済力、そして明確な目的意識が、これまで以上に重要になると感じている。本書を通じて、日本の幅広い読者が、これまで自分たちがアメリカや日本に対して抱いていたイメージを考え直し、日米のパートナーシップについて、より大胆な発想で考えるきっかけとなればと願っている」と語る。

 さらに本書を執筆したのは、「日米同盟が重大な岐路に立っていると確信したからだ。当初は英語で世界に向けて日本の強み、教訓、豊かさを説明するために書き始めたが、すぐに自分の中に別の本が生まれたことに気づいた。それは、家族の歴史が直近80年の日米関係と直接結びつく私自身の体験と視点に基づき、歴史の転換点に立つ故郷・日本への想いを綴り、日本の友人たちのために特別に執筆したものだ」と執筆の動機を同書で綴っている。

 「周囲の地政学や政治情勢にもかかわらず、私はこの分岐点を明確な視座と、日本および日米関係に対する真摯な楽観をもって迎えている。本書は愛を込めて執筆した労作であり、翻訳者である石垣友明氏の尽力により、言語的にも確実に伝わるものになったと確信している」と話している。

 序章でトランプ大統領の昨年秋の訪日で、高市首相が最大のおもてなしの心で接遇したソフトパワーこそ、日米関係の黄金時代をこの不確実な世界情勢の中で築くことができ得た源泉であると著者は説く。

 年が明けてわずか1か月、トランプ第二期政権発足から1年でこれほどまでに世界が不確実性の様相を色濃く呈するとは誰もが思っていなかった中でも、日本にとって、確固たる日米同盟の枠組みは日本の現在そして未来にとっての必須項目であることに変わりはないだろう。

 では「転機」とは、その中身について今、日本は自分たちが持っているソフトパワーを自覚し、それに自信を持てと日本育ちの米国人である著者が日本人の目と心で「愛の外圧」をかけているとも読める。(三浦、インタビュー記事本紙1面に)

(写真左)2月2日に日本で発売になる『同盟の転機』
(写真右)出版の動機を語るウォーカー氏(1月22日)

日米同盟の転機語る
米国の変貌と日本の戦略

ジャパン・ソサエティー理事長・プレジデント
ジョシュア・W・ウォーカー氏に聞く

 ジャパン・ソサエティー理事長のジョシュア・W・ウォーカー氏が執筆した『同盟の転機』、「アメリカの変貌と日本の戦略」と題した新著が、日本経済新聞出版から2月2日に出版される。出版の動機と意図を聞いた。  (聞き手・本紙・三浦良一、写真も。書評19面に)

 ウォーカー氏の発言内容は次の通り。

 この本の出版時期がタイミング的に良かったかどうか予断はできないが、本書に書かれたことについてはその予断は確信と自信がある。大統領一期だけで予測することはできないが、私は最初の彼の第一期で過去80年間の戦後の枠組みが大きく変わったことを感じた。そして日本人はそれに大きな関心を払わなかったことにも気がついた。日本は米国を信用し過ぎたのだ。本のタイトル『同盟の転機』は、何かが変わったことを示唆している。2026年を予測したものではないが、ベネズエラ、グリーンランド、日本の解散衆議院選挙をレッスンとして日本は今学ぶべきことがある。私が言いたいのは日本が自ら日米同盟を変えろということではなく、日米同盟そのものがいまターニングポイント、転換点に差し掛かっているという現実を認識しなくてはならないということだ。

 日本はこれまでのように米国に依存しっぱなしではいけない。なぜなら、日米同盟を築いた時のアメリカと今のアメリカとでは明らかに違うからだ。私たちが生きている世界は常に強い力(ハードパワー)によって形成されている。アメリカがベネズエラの大統領を拘束した時、アメリカでは誰も問題視しなかった。トランプ大統領がグリーンランドの割譲を口にした時、ヨーロッパは一斉に反発して欧米は分断された。日本はその中間にいる。転換期を迎えている世界の中で日本には今、役割がある。

 日本は変化を望まない。現状維持が居心地がいいからだ。アメリカが中国を監視する警察官であると日本がまだ見ているならそれは現実的ではない。日本育ちのアメリカ人の私の目から見て、今の日米同盟に欠如しているのは「社会と人間」だ。今年は大きく変貌する1年になるだろう。新年を迎えてまだ21日しか経っていない今日、昨日や明日の変化を誰が昨年末に予想できただろうか。高市首相は3月に来米する前にこの本を読むべきだ。私のような日米マフィアは、日本に心地のよい耳障りのよいうまいことを普段言うが、建前でなく本音をここに書いている。日本語で書いたのには意味がある。私が見たものをそのまま書いているから英語で読めば怒り心頭に発するアメリカ人が多くいるし、おそらくトランプ大統領は賛同はしてくれないだろう。だが、私はこの本で政治論を展開しているのでなく、アメリカに生きる愛すべき人間を書いている。日米関係はもっと大きく拡大すべきで、そうでなければ私や私の子供の世代は、第二次世界大戦で日本と戦った祖父たちの世代が戦後築いた80年の日米関係を理解することが難しくなるからだ。本書執筆の動機はまさにここにある。

 私は1歳から18歳まで日本で育ったが、日本に居たときは、常に自分がアメリカ人であることを意識していた。だが今、ジャパン・ソサエティーの理事長として自分の中に日本人的なるものを感じることがあるだけでなく、このアメリカの地で日本人が尊敬され、日本文化と伝統に対する憧憬と畏敬の念を多くのアメリカ人が抱いていることを痛切に感じている。

 日本人は他の人の気持ちを考えて発言する「おもてなしの心」があるが、アメリカ人は全く相手のことは考えないでストレートに主張して説得して要求する。昔の日米関係は、中曽根とレーガンのロンヤス関係や、安倍晋三首相のシンゾウアベがうまくできたのも相手とのバランスをうまく取れたからだが、もし、安倍首相が生きていても今のドナルド・トランプを止めることはできない。日本がアメリカとうまくやるためには、アメリカ人と一緒に何かやらないとだめだ。トランプの考え方はNYリアルエステートエージェント(不動産業者)だから、どうやってアメリカとうまく与(くみ)するかは、安全保障だけでなく、経済、文化、食などのソフトパワーでアメリカの悪夢と立ち向かわなくてはならない。 

 私は合気道を長い期間習っている。相手の力を利用して反撃することができる技だ。日本がアメリカにパンチを喰らわしてもアメリカを怒らせるだけなので、日本は米国との戦いを極力回避し、静かにそして熟考してアメリカ人が納得する方法でサポートすることを考える方が得策だ。

 そこでアメリカとの関係で日本の立ち振る舞い方が大切だ。今の日米関係をアメリカが兄で日本が弟の兄弟に例えると、兄の言動をハラハラと見守っている弟の状況に近い。それでも自分は兄弟だからたとえ兄が周りから責められても兄のことをちゃんと守ってやらなくてはならない。お兄ちゃんの言動を真正面から攻撃したり非難するのではなく「柔よく剛を制する」合気道のような柔軟なしなやかさが必要だ。

 アメリカ人として私はアメリカファーストが日本人の関心を呼ぶとは思わない。どの国も自国のことを第一と思うのは当たり前のことだからだ。「アメリカ・ファースト」は「アメリカ・アローン」だ。米国の大統領は日本の犠牲に感謝はしないだろう。米国が国際機関から脱退している中で、もし米国が国際秩序を大きく壊したら、その時は日本は真剣に考えなくてはならない。日本は中国のようなスーパーパワーの国ではない。日本は国際的な安定秩序のシステムの上に成り立っている国だからだ。もし米国が力まかせで国際秩序を破壊したら日本は大きな不利益と逆境に陥ることになる。多くのアメリカ人はトランプ大統領を支持していない。残りの3年は、大統領のエゴとファミリーのために使われるかもしれないが、日本はなんとしても生き延びなくてはならない。新しい日本の首相はうまくマネージしてサバイブしなくてはならない。外務省ではなく、官邸ではなく、首相本人だ。石破前首相は安倍晋三のように対峙せずに失敗した。インパーソンのワン・オン・ワンが大切だ。転機を迎えた日米同盟のキーワードは人だ。トランプ大統領にいかに日本が米国に多大なる投資をしているか、していくかを力説すること、日本と米国は親友であることを訴えることだ。日本は国際社会でリーダーシップをとることに消極的すぎる。日本企業のプライベートセクターがアメリカ社会で活躍して成功しているのを見習って、もっと積極的に世界の表舞台で発言し、アピールして顔の見える日本になってプレゼンス、存在感を高めてほしい。それがこの本を書いた最大の動機であり、愛する日本への私からの「お願い」でもある。

編集後記

編集後記

 高市総理大臣は19日記者会見を行い、諸条件が整えば、1月23日(金)に衆議院を解散し、1月27日(火)公示、2月8日(日)国内投票日の日程で第51回衆議院議員総選挙を行うと正式に発表しました。通常、衆議院の選挙日程は、解散後の臨時閣議において決定されますが、これまでの例に倣えば、1月27日に公示の場合、在ニューヨーク日本国総領事館(パーク街299番地)における在外選挙投票期間は、1月28日(水)から2月1日(日)の5日間となる予定(投票時間は午前9時半から午後5時。週末も実施)です。投票には、①パスポート、米国の自動車運転免許証などの写真付き身分証明書、②在外選挙人証が必要です。

 海外に在住する日本人総数は129万8170人で、在外選挙における有権者となる成人数は105万2403人で、海外在留邦人全体の約80%を占めています。この数字は、日本国内の富山県の人口106万人(2025年推定値)にほぼ匹敵し、秋田、宮城、山形県の人口よりも多いのです。

郵便投票もできますが、今から日本国内の自分の最後に住んでいた土地の選挙管理委員会に、在外選挙人証を添えて郵送して、投票用紙が在外投票最終日の2月1日の前日までに手元に届くかははなはだ疑問なので公館投票が唯一現実的な投票方法になりそうです。

 海外有権者ネットワークが昨年12月にまとめた資料によると、令和6年衆院選在外郵便投票(比例代表)数は246票でこれまで最も少ない票数で過去最低だった平成26年衆院選時の524票の半分以下でした。締め切り後に選挙管理委員会に届いた票数は49票あり、全体の16・65%が締め切り後に到着。交付された在外郵便投票用紙は532票で、日本に未返送は237票。全体の44・5%が返送できなかったとのことです。

 在外インターネット投票は、有識者会議が日本政府に対し2018年に在外ネット投票の導入を提言したにもかかわらず、未だに放置したままです。ネット投票に正面から反対する政治家の声は聞こえてきませんが、必要性が7年も8年も放置されているのにはおそらくそれなりの理由があるのでしょう。AIが進み、人間の管理の範囲を超えた不具合や不作動などが起こった場合のリスク管理態勢ができていないというのも懸念の一つなのは疑う余地はないでしょうが、では技術的な問題が解決されれば、ネット投票に一気呵成に進むのでしょうか。与党の支持基盤である高齢者が全員スマホで投票できる時代がくれば話は別です。いろいろ思うところはあれど、ニューヨーク近郊在住で投票できる人は、とにかく今回も総領事館に足を運んで政治に参加することが大切ですね。1票を投じることが、モノを語る上での「行動」の第一歩です。



【今週の紙面の主なニュース】(2026年1月24日号)

(1)在外選挙28日から投票 衆議院23日解散受け

(2)厳冬の一丁目一番地

(3)土曜日の朝のカフェ ニューヨークの魔法

(4)文化と自然の思いがけない同居描く中川直人

(5)やさしいにほんご

(6)賀詞名刺交換会を開催

(7)移民政策に抗議デモ行進

(8)あめりか時評

(9)トランプ大統領記念名称相次ぐ

(10)DEEPなQUEENS

厳冬の一丁目一番地歩くニューヨーカー

 ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの3州にまたがるトライステートエリアで17日、午前中から小雪が降り出し、一時は視界が遮られるほどのまとまった雪が観測された。ニューヨークでは1月中旬に入り、気温が氷点下前後で推移するなど、雪やみぞれをともなう典型的な冬の気候が続いている。この日は朝から湿った雲が流れ込んだ影響で、数時間にわたり雪が降り続き、道路や歩道は白く覆われた。

 新春とはいえまだ1月。厳冬の季節の一丁目一番地をニューヨーカーが足早に歩く。

(トライベッカで午後、植山慎太郎撮影)