ヘアメイクアーティスト
国際イベント総合クリエーター
ニューヨーク・ファッション・ウイークやパリ・ファッション・ウイークをはじめ、国内外のファッションシーンでヘアメイクとして豊富な経験を持つ谷脇有香さん。ミス・ティーンインターナショナルのジャパンのナショナルディレクターを務め、日本代表のヘアメイク・スタイリングを担当している。
さらに、ショーやイベントの企画・演出まで手がけるトータルクリエイターとして幅広く活躍中だ。今回のNYファッション・ウイークでも歌手のKAZUMAなど日本から世界へ挑戦する人材のプロデュースにも力を注ぎ、次世代の才能を国際舞台へと導いている。
日本最北の地・北海道で育った。壮大な自然に囲まれて培われた繊細な感性を強みに、人の印象がヘアメイクやスタイリングによって大きく変わる瞬間に心を打たれ、この道を志したそうだ。
ヘアメイクを学び、フリーランスとして活動する中で現場経験を重ね、国内外のファッションショーや撮影に携わるようになり、これまでにニューヨークやパリのコレクションに参加。海外の現場には自ら立ち上げたヘアメイクのジャパン・チームを率いて参加し、日本の技術と美意識を世界に届けている。
「世界の第一線で活躍するデザイナーやモデル、クリエイターと共に仕事をする中で、日本人ならではの繊細さや美意識の強みを実感している」と言う。
現在はヘアメイクとして活動するだけでなく、日本代表の育成や海外挑戦を目指す若者のプロデュースにも力を注ぐ。ニューヨークではイベントの主催や運営にも携わってきた。現地スタッフやクリエイターと連携しながら現場全体を支える役割も担い、「日本から世界へ」をテーマに、実務と育成の両面から活動しているベテランだ。
海外とのつながりは、挑戦の積み重ねの中で築いてきたようだ。言葉や文化の違いに向き合いながらも、日本の美をどう世界に伝えるかを常に考え続けているその真摯でひたむきな取り組みの延長に今がある。「これまで、ニューヨーク・ファッション・ウイークに4回参加できたことは、私自身にとって大きな財産であり、日本のクリエイターの可能性を世界に示す機会ともなりました。私の使命は、日本から世界へ羽ばたきたい人を支え、その才能を国境の外へ届けることです。挑戦する勇気を持つ人の伴走者として、日本と海外をつなぐ架け橋になりたいと考えています」と控えめに話すがすでにニューヨークでのエンタメ系イベントでは安定した実施と業界関係者からの信頼を得ている。
「今回のニューヨーク・ファッションショーでは、改めて世界基準の厳しさと刺激を体感しました。同時に、日本人としてのアイデンティティを持ち続けることの大切さも実感しました。回を重ねるごとに責任も大きくなりますが、その分やりがいと誇りも増しています。ここまで歩んでこられたのは、日本で支えてくださっている関係者の皆様、そしてニューヨークの仲間たちの存在があってこそです」と話す。
将来の夢は、日本人クリエイターが世界へ挑戦するためのプラットフォームを確立すること。そして、日本の美意識を世界基準へと押し上げる存在になることだ。
(三浦良一記者、写真は本人提供)

