富山県をNYでPR   新田知事が来米

自然や食の魅力を紹介

 ニューヨーク総領事の片平大使公邸で13日、富山県のPRレセプション「The Blessings of 13,000ft」が開催された(富山県、在NY日本国総領事館の共催)。このイベントは、富山県の豊かな自然、食、歴史と伝統、文化など富山県の多彩な魅力を発信し、訪日外国人の誘客を強化することを目的とするもの。

(写真上)南砺市の伝統工芸である井波彫刻職人の木彫刻作品制作のデモンストレーション

 当日は、新田八朗富山県知事によるプレゼンテーションのほか、伝統工芸の井波彫刻の実演、富山の県産食材を使ったオリジナルメニューの提供等が行われた。富山県議会議長の武田慎一さんの挨拶で乾杯し、来場者たちは「富富富(ふふふ)」県産米を使ったおにぎりや寿司、山元醸造のはとむぎ味噌を使ったハマチはとむぎ味噌幽庵焼き、ホタルイカの沖漬け、大門そうめんや日本酒を楽しんだ。

左から片平大使、新田富山県知事、武田県議会議長

  同県の富山市は今年、ニューヨーク・タイムズ紙「2025年に行くべき52か所」に選定されたことを受けて5月にNYで開催されたジャパンパレードに招待され、藤井裕久市長らが市のPRを行った。今回はそれに続いて富山県知事が来米して富山県全体の自然や食の魅力を旅行関連業者や報道関係者を招いて観光地としての魅力をトップセールスした。

 会場では、富山県南西部(南砺市)にあり、世界遺産に登録されている五箇山の合掌造り集落や黒部ルート峡谷、立山山麓スキー場など富山の名所をスライドを使って紹介した。

 会場では、南砺市の伝統工芸である井波彫刻の職人、花嶋一作さんが木彫刻作品制作のデモンストレーションを行った。招待客として来場していたメトロポリタン美術館の日本アート部門工芸作品専門の学芸員、モニカ・ビンチクさん=写真上=は、日本間の天井などに施された「欄間」の彫刻展示を見て「初めて実物の彫刻彫り制作の実演を見ました。とても興味深いですね」と見入っていた。

生き生きEATS  総集編

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (60)


 今年もあと残すところ1か月。今回は、今年紹介したプロが指導する家庭料理の中から4品を選んだ総集編となりました。料理研究家の杉本佳子さん、和参の櫻井覚三郎シェフ、高級ホテルの和食シェフ鈴木達也さんのご紹介する料理を今一度、お楽しみください。


◾︎キャベツとキクラゲと厚揚げの煮びたし

【作り方】 

 キクラゲ約10個は、水をはったボウルに入れて柔らかく戻します。厚揚げ(小さいものなら6個)はざるに入れ、熱湯をかけて油切りします。これをしないと油っぽくなるので、重要なひと手間!キャベツの葉3枚くらいは、食べやすい大きさにちぎっておきます。鍋に水カップ2を入れ、和風だしの素をパックなら半量入れます(通常、水4カップで1パックとなっているので。だしの素によって違うかもしれないのでご確認ください)。煮立ってきたら厚揚げ、キクラゲ、キャベツを入れて、キャベツがしんなりし、厚揚げが十分汁をすったら、おろし生姜汁を大さじ1くらい加えてできあがりです。

杉本佳子さんはファッションジャーナリスト兼美容食研究家で、1988年よりニューヨーク在住。ファッションジャーナリストとして働く傍ら、YOSHIKOlicious Beautyの名前でブログ及びインスタグラム、そして集英社OurAgeの連載、NY発!美しくなる「トリプル美食」で美容食を紹介している。


◾︎冷やし焼きナスと海老のゴマソースがけ

材料

〇ゴマソース (A)

練りごま(タヒニでも可) 60g

砂糖 70g

酢 70g

オリーブオイル 30g

醤油 20g

塩 8g

水 90g

スリラチャ 15g

以上を混ぜ合わせる。

〇漬ける出汁 (B)

カツオ昆布だし(顆粒でOK)

300g

薄口しょうゆ 20g

みりん 20g

火にかけてひと煮たちさせた後、よく冷やしておく。

【作り方】 

 なすび1本はへたを落として、周りに切り目を入れて、塩をこすりつけて、網を載せた直火で柔らかくなるまで焼けたら、粗熱をとって皮をむき、(B)のだしにつける

 海老4匹は殻つきのまま塩少々を入れ、沸騰しているお湯に入れて30秒ほど加熱してとりだし、粗熱が取れたら、しっぽだけ殻が残った状態に剥いて、(B)のだしにつける。

茄子と海老は同じ出汁に入れて、30分ほど冷蔵庫でさらに冷やしてから、取り出し、ペーパータオルで水気をとってから切って、器に盛り付け、(A)のゴマソースをかけて、上に刻みネギとおろししょうがを盛り付ける。赤かぶのスライスを添えると美しい。

櫻井覚三郎さんは、ブルックリンの日本食レストラン和参とa-unのオーナーシェフでNY日本食レストラン協会理事を務める。


◾︎シメサバ棒寿司

材料

しめさば(日系スーパーで購入)

1枚

白米 100グラム

大葉(日系スーパーで購入) 4枚

寿司がり(日系スーパーで購入) 

刻み 30グラム(甘酢30グラム)

いりごま 少々

ライム 一個

【作り方】 

(酢飯の準備)

 酢飯を作ります。ボウルに150グラムほどの白いご飯、刻んだ寿司ガリ、千切りにした大葉、炒りごまを少々いれて混ぜ合わせます。少し混ざったところで、寿司ガリの甘酢と米を馴染ませます。

(しめ鯖の準備)

 しめ鯖は市販品を用意します。薄い皮があるのでまずはこれを剥がします。水気が多いのでペーパータオルなどで余分な水気をしっかりと吸収しておきます。少し経ったら鯖に切れ目を入れます。横に5〜6本切れ込みを入れます。酢で〆た鯖は身がしまっていて巻きづらいので、切れ込みをいれてシャリと巻きやすいようにします。

(棒寿司に巻いていく)

 ラップを一番はじめに下に敷きます。その上に皮を下に、身を上むきに置きます。身の上に仕込んだ酢飯を置いていきます。この時少しおにぎりをにぎる要領でお米を「ぎゅぎゅ」と固めてこねていきます。ラップの手前の端と奥の端をあわせるようにしてしめ鯖が酢飯を包み込むように巻いて形を整えます。

(切り出し)

 最後は棒寿司を切っていきます。ラップをしたまま切ります。包丁を鋸のように前後に大きくスライドさせながら切りましょう。一回切るごとにタオルで包丁を拭いて湿らせておくと切りやすいです。

◾︎タコとわかめ、きゅうりの和物

材料

たこ 足1本

乾燥わかめ 適量

きゅうり 1本

〈土佐酢レシピ〉

顆粒だしのもと 5g

お湯 200g

酢 50g

醤油 5g

みりん 15g

【作り方】 

(下準備)

▽たこ=たこは指の幅1本から2本の一口大の大きさにカットします。

▽わかめ=乾燥わかめを戻します。大きめのボウルのたっぷりのお水で戻します。▽きゅうり=こちらのきゅうりは皮が厚くて食べにくいものもあります。そんな時は蛇腹切りという和食の技法をつかいます。きゅうりを千切りするように何度も切れ目を入れます。下まで切りすぎて完全にきゅうりを切り離すことのないように注意します。反対側(下側)の面も同じように千切りのように細かく切れ込みをいれます。こうすることで厚い皮でも食べやすく、また味も染み込みやすくなります。

(味付け)

 土佐酢で味付けします。土佐酢は出汁の素をお湯で溶かしそこにお醤油、みりん、お酢を加えて冷やして使います。わかめ、きゅうり、タコを土佐酢とともに混ぜ合わせます。すぐに食べる場合は味が染み込んでいないので、土佐酢を少し多めにかけます。少し混ぜてから時間を置いて食べる場合は土佐酢を少なめにして和えます。時間が経つと食材から水分が出て味が薄くなるので再度召し上がる直前に土佐酢をかけると美味しく召し上がっていただけます。

鈴木達也さんは、元AZABU NYのスーシェフとして勤め、現在はマンハッタンのホテル内の寿司和食レストランに勤務している。

日本ふるさと名産食品展

 一般財団法人自治体国際化協会(クレア)は21日(金)から23日(日)の3日間、ブルックリンのジャパンビレッジ(934 3rd Avenue,)にて、自治体の海外販路開拓支援を行うため、日本各地の地域特産品の実食・販売を行う物産展「日本ふるさと名産食品展」を開催する。会場では各地の自慢の逸品を紹介し、試食や購入を通じて、日本の豊かな食文化を体験できる。当日は7自治体/10事業者による、43品目が紹介される。

 開催時間は、21日(金)が正午から午後7時、22日(土)が午前11時から午後8時、23日(日)が午前11時から午後6時まで。入場無料。予約不要。

 出展事業者は次の通り。●株式会社 ミナミ食品(岩手県:南部ゆばとわかめのうま塩スープ、南部ゆばの醤油スープ)

●株式会社 常陸風月堂(茨城県:栗蒸し羊羹)

●株式会社 染野屋(茨城県:ソミートしょうが焼き、ソミート炙り焼き、ソミートプルコギ)

●コエドブルワリー(埼玉県:ビール)

●有限会社 粋(福井県:冷凍穴子の棒寿司、冷凍浜焼鯖の押し寿司)

●小山製茶(熊本:緑茶、ほうじ茶、抹茶、GABA茶、GABA紅茶)

●株式会社 日本海水(熊本市:ふりかけ)

●株式会社SAZANKA FARM(宮崎県:焼き芋)

●株式会社 タケマン(鹿児島県:たけのこ水煮、たけのこご飯の素)

●株式会社 海連(鹿児島県:さつまいも、焼き芋)

詳細はウェブサイト

https://sites.google.com/jfcausa.org/official2025japanesefoodexpo/home

植山慎太郎 2026年版NYカレンダー クラウドファンディング

 本紙の表紙写真でもお馴染みのニューヨーク在住フォトグラファー、植山慎太郎さんによる「月とニューヨーク」シリーズを収録した2026年版フォトカレンダーがクラウドファンディングで登場している。コロナ禍から始まった小さな挑戦が、今年で6年目を迎えた。「旅をするように日常を過ごす」ようなニューヨークの季節と詩的な瞬間を届けている。

 2020年、ニューヨークがロックダウンに包まれた日。仕事も撮影もすべてが止まった中で、「写真を通して人を元気づけたい」との思いから始まったこのプロジェクト。それから6年、毎年好評を博しているフォトカレンダーが今年も新作を迎えた。

 テーマは、「永遠のニューヨーク」。

 ブルックリンブリッジのスーパームーン、セントラルパークの紅葉、雪に沈むSOHO、春色の光。街が魅せる一瞬の表情を切り取り、「時間の流れとともに変わるニューヨークの詩情」を感じられる構成にした。

 一般的なカレンダーのようにニューヨークのランドマークを並べるのではなく、「暮らしに飾っても、心が静かに満たされる」ような写真をセレクト。ページをめくるたびに、まるでニューヨークを旅しているような気分に。インテリアとしても楽しめるデザインに仕上げた。忙しい日々の中でふと視線を上げたとき、心が少し軽くなるようなカレンダーを目指している。

 クラウドファンディング

 受け付け締め切り迫る

 植山さんは「ご自宅をニューヨークに、オフィスの安らぎに、大切な方へのプレゼントとして、飾っていただければ嬉しく思います」と話している。このカレンダーをリターンとしたクラウドファンディングが現在進行中だ。

■ クラウドファンディング概要

プロジェクト名:

あなたの1年を重ねてニューヨークの記憶を綴るカレンダーを届けたい!

実施場所:CAMPFIRE

ページURL:https://camp-fire.jp/projects/872113/view

 支援受付期間:2025年10月28日〜11月22日

主なリターン:2026年版フォトカレンダー、フォトキャンバス、デジタルフォトデータセット など。

 フォトグラファー:植山 慎太郎 (うえやま しんたろう)=在住地:ニューヨーク、出身地:奈良県。  普段はニューヨークをベースにポートレート・ウェディングフォト・ファミリーフォト・イベント・講演会・料理撮影など幅広く活動。また、さまざまな国際写真コンテストで5年連続入賞、Gold賞・Bronze賞獲得。

静かな朝のクオモ、赤い夜のスリワ 40+女の人生

ー政治が街に溶けるニューヨーク

 巨大都市ニューヨークでは、政治が思いがけない場所に姿を現す。新しい市長が決まった今だが、実は2人の候補と投票の前に別々の場所で会話を交わす機会があった。

 朝の静けさの中で語られる政策も、夜のレストランで交わされる街の声も、すべてが都市のエネルギーとして混ざり合っている。

 ニューヨークの魅力のひとつは、政治が「特別な舞台の上だけ」で語られるのではなく、街の日常に自然と溶け込んでいることだ。早朝の会場でも、レストランの雑踏でも、政治はいつも生活の近くにある。

 ある朝、マンハッタンで開かれた小さな朝食会に招かれた。まだ街が完全に目を覚ます前、柔らかな光が差し込む会場に登壇したのは、アンドリュー・クオモ元ニューヨーク州知事。経済、移民政策、治安——語られる話題は幅広く、どの言葉も驚くほど冷静で実務的だった。

 会場の誰かが、「知事から市長になるのは『降格』では?」と冗談交じりに投げかけると、クオモ氏はふっと笑みを浮かべ、こう返した。

 「ニューヨークは、経験者でないと務まらない街だよ」。

 その表情には、「今の候補者の多くはまだ未熟で、この街には自分のような経験が必要なのだ」という静かな自負がにじんでいた。

 朝の光の中で語られるユーモアの裏には、巨大都市を率いてきた者だけが知る独特の重みがあった。

 また別の晩。ローカルのイタリアンレストランに足を運ぶと、賑やかなテーブルの向こうに、ひときわ目立つ赤いベレー帽が見えた。カーティス・スリワ氏(ガーディアン・エンジェルス創設者)だ。

 特別な警備があるわけでもなく、地元の住民と肩を並べながら、治安や地域の未来を語り合う姿は、まさに「街の声」そのものだった。静かな朝の政策論と、夜の赤いベレー帽が放つ熱量。

 二つの対照的な風景のあいだに、ニューヨークという都市の輪郭が浮かび上がってくる。制度や経済を語る合理的な側面と、街角の温度を守ろうとする情熱的な側面。その両方が、この都市の生命力を支えている。

 日本では政治家と一般市民の距離を遠く感じることもあるが、ニューヨークでは違う。カフェでも、地下鉄でも、特別な舞台を用意しなくても、この街では政治が人々の生活に交わり続けている。その近さこそが、世界中の人を惹きつける「ニューヨークらしさ」の一つなのだろう。

 朝のクオモ氏のユーモアも、夜のスリワ氏の赤いベレー帽も——

 そのどちらもが、この都市を形づくる重要なピースであり、ニューヨークに生きる人々の物語の一部なのである。

(写真)スリワ氏(写真左)とクオモ氏と(同右)


藤田カンナ

美容クリニック「Re:forma」と「Kirei House」代表として日本の美の哲学と、米国および世界中から取り入れた先進的な技術を融合させ、心身の調和を重視した総合的な美容と健康ケアを提供。女性の健康をサポートするために開発、Femtechアワードを受賞した幹細胞製品の米国代表。KAATSUスペシャリスト認定資格およびインテグレーティブ・ニュートリション認定ヘルスコーチの資格を持ち、コロンビア大学で学んだビジネスと経営の知識を活かし、事業運営や顧客サービスにおいて、常に最先端のアプローチを追求している。

ニューヨークの魔法 おしゃれな大学のおしゃれでない話

 マリーパットは最近、ファッション工科大学(FIT=Fashion Institute of Technology)で、ある講座を受講することになった。客室乗務員として長い間、働いてきたが、数年前に退職し、自分のアート作品を作り続けている。

 FITはカルバン·クラインなど多くの有名デザイナーを輩出しているファッション専門大学で、全米はもとより世界中から学生が集まる。二十三丁目を中心にマンハッタン西部に広がるおしゃれなチェルシー地区にある。

 若い学生たちとともに、あこがれのFITで学び始める。マリーパットは気分も高揚していた。

 初日、教室に入っていくと、彼女以外の学生はほとんどが二十代だった。隣にすわっていた女子学生は、とてもフレンドリーだ。マリーパットと同じウィスコンシン州出身ということで、話はさらに盛り上がった。

 米中西部の最北にあるウィスコンシン州は、酪農が盛んだ。私も高校時代に留学していたことがあり、その町は人より牛の数のほうが多いといわれていた。

 若い学生と楽しい会話を交わしたあと、まだ授業前だったので、マリーパットは机に顔を伏せて少し眠った。

 と、突然、ものすごい音がして目が覚めた。教室中に鳴り響いたらしい。これから一緒に学び始めるクラスメートたちが全員、振り返り、マリーパットの顔を見つめている。

 そして、気がついた。それは、自分のおならだったことに。

 さっきまで親しく話しかけてくれた隣の女子学生の、投げかける視線が痛い。

 あなたはやっぱり、ウィスコンシン州の農家の田舎娘だったのねーー。

 この話を友だちにしたら、私のために作詞作曲してくれたのよ。それも、シャワー浴びながら、できちゃったっていうから、すごいじゃない?

 タイトルは「She Was Friendly ‘Til I Farted」(あの娘はフレンドリーだったの、私がおならをするまでは)。

 そのとき、マリーパットは何歳だったの?

 I was sixty-six when I farted at FIT.

 六十六歳だったわ、FITで私がおならをしたとき。

 これも歌の題名になりそうだよって、モンティ(夫)が言うのよ。ビートルズの曲「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」(When I’’m Sixty-Four)みたいでしょ。

 マリーパットはくったくなく笑う。

 ちょっと恥ずかしいこんな失敗も、おおらかなマリーパットのことだから、周りの冷たい視線も何のその、きっと大声で笑い飛ばしていたに違いない。

 マリーパットへ、私から一曲、贈ろう。

 I’ll Still Be Friendly If You Fart

 「私はフレンドリーなままよ、あなたがおならをしたって」

このエッセイは、文春文庫「ニューヨークの魔法」シリーズ第5弾『ニューヨークの魔法のじかん』に収録されています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4167717220

ウルトラマンライブ 大人も子供も大喜び

 世代を超えて愛されるヒーロー「ウルトラマン」シリーズを制作する円谷プロダクション(本社東京都)は、シリーズの放送開始60周年を記念し、全米で様々なプロモーション企画を展開中。その一環で、15日(土)と16(日)、NJ州イーストラザフォードにある巨大複合型商業施設「アメリカンドリーム」のショッピングモール・コートAでは、「ウルトラマン・ライブ/プレゼント・バイ・バンダイナムコ」と題したイベントを開催。初日の15日は、11時の開場に対して1時間以上前から多くのウルトラマンファンや家族連れが詰めかけ、入場するために列を作っていた。

 会場にはミート&グリートとして、初代ウルトラマン、ウルトラマンティガ、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンオメガら歴代のウルトラマンと、バルタン星人、メトロン星人、レッドキング、ゴモラ、ダダなど人気怪獣&宇宙人が30分ごとに現れ、参加者は記念撮影を楽しんだ。また、ステージでは1日3回、ウルトラヒーローが活躍するライブショーが行われた。ショーは、昨年アメリカで制作され全世界に配信されたネットフリックスのオリジナルアニメ映画「ウルトラマン・ライジング」で主人公ケン・サトウの声を担当した俳優クリストファー・シーンがMCを務め進行。ライブアクションとCGが見事に絡み合って展開する20分ほどのショーは、ウルトラヒーローや敵の怪獣や宇宙人の「中の人」(=スーツアクター)が過酷なトレーニングと綿密なリハーサルを繰り返して作り上げたことがよく分かる、ハイクオリティな内容で、会場を埋め尽くした子供たちだけでなく、それを勝る数の大人たちも皆、大きな歓声を上げていた。

 会場では、バンダイナムコ社がウルトラマン関連のフィギュアやグッズの販売をしたほか、ウルトラシリーズの歴史や怪獣関連の展示や、ウルトラマンカードゲームを体験できるコーナーも設置された。また、11月28日から英語版がアメリカの9つのプラットフォームで同時配信を開始する、シリーズ最新作「ウルトラマンオメガ」のプロモーションも展開していた。

 なお、入場費無料・事前予約なしで参加できる同イベントは、22日(土)と23日(日)にも11時から同じ場所で開催される。迫力満点のライブショーとウルトラヒーローや怪獣たちとの触れ合いを楽しもう。

編集後記 11月15日号

編集後記

 みなさん、こんにちは。今年もあと、残すところ1か月半余りとなりました。毎年この時期になると、新聞各社は新年号の制作に追われています。毎年、スロースターターな、出遅れ感のある本紙、週刊NY生活ですが、新年号の企画の骨子がまとまりました。2026年は、ニューヨークでは市長も新しい顔になり、日本を離れて暮らす在米日本人の生活にもさまざまな変化が現れる年になりそうです。連邦政府の外国人に対するビザの発給制限、米国内の物価の上昇、相互関税の導入による日本からの輸入商品、日本食料品への影響も懸念され、「生活の防衛」が、日本人に限らず、アメリカで暮らす人々の大きな課題になりそうです。円安傾向の為替動向もあって個人での留学や滞在条件が厳しくなるそんな環境の中でも、新しくニューヨークで、アメリカで新生活を始める日本人や日本人の家庭も少なくありません。企業の転勤で来た人たちの中には、ソーシャル・セキュリティーカード取得のアポイントが1か月先になってしまった、住宅費が高くて教育環境の良いエリアに住むのが難しくなったという声も聞こえてきます。

 高齢者介護の相談、帰国の相談、出産と育児、乳がん予防支援、教育相談、医療相談、メンタルヘルス、銀行口座の開設、DV相談、困窮者の帰国支援や米国の教育制度、帰国受験の準備など普通の生活を営んでいくためには、さまざまな小さなトラブルや問題が存在します。でも、それを解決するために手を差し伸べている日系社会のセーフティーネットもまた存在します。ニューヨークに長く住んでいる人も、最近この地に来た人も、いま改めて「ニューヨークの日系社会のために支援している人、団体」に焦点を当て、新年号第1部では「NY日系社会を助ける」というテーマで特集します。

 もちろん本紙編集部だけで把握している諸団体以外にもさまざまな団体があることが予測されますので、読者の皆様の身近なところで活動しているグループや団体で紹介して欲しいところがあれば紹介いただければ幸いです。紙面でも呼びかけていきたいと思いますので、ご協力いただけましたら助かります。今週中には、新年号の企画書を各方面の社会福祉を活動の中心とする日系諸団体、ボランティア団体、日々活動されている個人の皆さまに発送させていただきます。

 そして新年号第2部では、例年通り、本紙主催の児童作文コンクール「ことばの泉」、書道の「書の散歩道」「硬筆展」「新俳句グランプリ」の年間入賞者の発表を行います。2026年新年号のご協賛、原稿執筆など、どうぞよろしくお願いいたします。今週号も独自ニュース、他では読めない話題や記事を取り揃えていますのでお楽しみください。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)


     

【今週の紙面の主なニュース】(2025年11月15日号)

(1)空港で欠航続く 日航と全日空は通常運航

(2)ロケッツ100周年 NY冬の風物詩

(3)現代美術家 松山智一のスタジオから芽吹く 7人のグループ展

(4)三島由紀夫論 平野啓一郎氏が討論

(5)週刊やさしいにほんご生活

(6)「日本の防衛力を抜本的に強化」 米空母で高市首相が決意表明

(7)JAMSNETが第12回世界大会NYで開催

(8)DEEPなQUEENS  ディトマース・スタインウェイ

(9)チームで作り出す「かっこよさ」 佐藤栞さん

(10)品川哲山作品展 ギャラリー・マックスNYで

空港で欠航続く 日航と全日空は通常運航

 11月10日で40日目を迎え史上最長となった連邦政府の閉鎖が続く中、ニューヨーク市の主要空港で混乱が拡大している。連邦航空局(FAA)の職員約6割が無給休職となり、航空管制や安全点検業務が縮小された結果、運航便数の削減や検査遅延が相次いでいる。10日だけでラガーディア、JFK、ニューアークの3空港で合わせて250便以上が欠航し、搭乗カウンター前に長蛇の列ができ、旅行者からは「検査が遅く振替便も取れない」と不満の声が上がった。全米ではこの日だけで約2700便が欠航した。日本と米国主要都市を結ぶ路線で運航している日本航空、全日空は共に11日現在通常運航を維持しており、利用客に混乱は出ていない。

 日本航空米州広報室によると、同社の10日現在の国際線は通常運航を予定しているが、利用客には出発前に最新の運航状況を確認するよう案内を出している。特にコードシェア便を含む他社運航便の予約を持っている利用者には、事前に最新の運航状況について、各運航会社のホームページを確認するよう呼びかけている。

 全日空は、ANA米州広報室によると米国と日本を結ぶフライトスケジュールに影響はなく、減便や欠航も出ていないが、乗り継ぎ便利用者は、ウェブサイトで最新の運航状況を運航航空会社に確認するよう呼びかけている。

 航空各社は振替・返金対応に追われる一方、パイロットや整備士にも欠員が生じ、混乱が長期化している。FAAは「安全確保を最優先とする」と説明するが、運航制限により出張や物流への影響も拡大。特に感謝祭を控えたこの時期の混乱は経済活動に深刻な打撃を与えている。ニューヨーク市経済開発公社は「空港関連産業の停止が1週間続けば、市経済への損失は少なくとも40億ドルに達する」と試算した。

連邦政府の閉鎖解除早ければ今週中にも

空の便の乱れは回復に時間

 一方、ワシントンでは閉鎖終結に向けた動きが進んだ。上院は10日夜、政府を暫定的に再開させるためのつなぎ予算案を60対40で可決。法案は共和党議員のほか、民主党議員8人が賛成した。政府機関の活動を2026年1月末まで延長し、未払いとなっている連邦職員給与を補償する内容。法案は下院審議に送られ、成立すれば40日を超えた政府閉鎖はようやく終止符を打つ見通しだ。ただし、医療保険補助(オバマケア関連税控除)の扱いなどをめぐって民主・共和両党の対立は残ったままだ。政治的膠着が続く中、ニューヨークの空の玄関口は依然として混乱が続いている。

空港へ大混乱

JFK、ラガーディア、ニューアーク空港

1日で欠航250便

 米国政府機関閉鎖による離発着への影響について日本航空と全日空の米国の広報室は本紙の取材に10日現在次のように答えている。

 日本航空は「米国における政府機関の閉鎖に伴い、現地時間11月7日(金)から米国内空港を離発着する便の一部で遅延等が発生する可能性がございます。現時点では、弊社国際線は通常運航を予定しておりますが、ご出発前に最新の運航状況をご確認くださいますようお願い申し上げます。発着案内は、ご搭乗前々日(国際線)からご利用いただけます。運航状況のご案内(国際線)については弊社とのコードシェア便を含む他社運航便のご予約をお持ちのお客さまは、事前に最新の運航状況について、各運航会社のホームページをご確認いただきますようお願い申し上げます。皆さまのご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」。(原文まま)。

 全日空は「ANAの米国と日本を結ぶフライトスケジュールに影響はなく、減便や欠航もありません。また、弊社ウェブサイトにはお客様へ向けて、下記の文言が掲載されています:『米国連邦政府機関封鎖の影響により米国内離発着の一部の航空会社の便に、遅延や欠航など運航への影響が発生する可能性がございます。現在のところ、ANA運航便は平常どおり運航していますが、お乗り継ぎ便をご利用のお客様は、最新の運航状況を運航航空会社にご確認ください』」。(原文まま)。

早めに空港へ

出発前に予定便の当日確認も

 連邦政府の閉鎖が続く中、全米の空の便に大きな影響が出ている(1面に記事)。今週末にかけて、主要空港では欠航や遅延が相次ぎ、航空会社各社は「感謝祭前のさらなる混乱」に備えている。

 航空データ会社シリウムによると、連邦航空局(FAA)が主要40空港に対し4%の減便を指示した金曜日から日曜日の3日間で、国内線約5000便がキャンセルされた。日曜日には全体の1割が欠航し、今年4番目に多い規模となった。10日だけでラガーディア、JFK、ニューアークの3空港で合わせて250便以上が欠航し、搭乗カウンター前に長蛇の列ができ、旅行者からは「検査が遅く振替便も取れない」と不満の声が上がった。全米ではこの日だけで約2700便が欠航した。FAAは1か月以上無給で勤務を続けている航空管制官の負担軽減を理由に挙げており、週末までに削減率を10%まで引き上げる見通しだという。

 一方、政府閉鎖の打開に向け、民主党の上院議員8人が党方針に反して合意案を支持。合意が成立すれば、長期化する閉鎖がようやく終結に向かう可能性も出てきた。航空業界はこの動きを歓迎している。

 週末の欠航はアメリカン、デルタ、ユナイテッドの3大航空会社に集中。各社とも全体の8〜11%の便を取りやめた。ニューアーク空港では18%、ラガーディア空港とアトランタ空港でも15%前後が欠航となった。

 遅延も広範囲に及び、日曜日は運航便の3分の1に30分以上の遅れが出たが、月曜正午には全体の85%が定刻運航に戻り、混乱はやや落ち着きを見せている。

 トランプ大統領はSNS上で「出勤しない管制官は減給だ」と発言し、波紋を広げている。一方で、閉鎖中も勤務を続けた職員には1万ドルのボーナスを推奨すると投稿した。感謝祭の旅行シーズンを目前に、空の混乱がどこまで収まるかが注目される。

ロケッツ100周年 NY冬の風物詩

ラジオシティーミュージックホールで開幕


 ニューヨークの冬の風物詩として知られる、ホリデーシーズン限定のダンスショー「クリスマス・スペクタキュラー」が6日から、ラジオシティーミュージックホール(6番街50丁目)でスタートした=写真・三浦良一=。世界的に有名なダンスカンパニー「ザ・ロケッツ」が息のあったラインダンスのほか、トナカイ、サンタクロース、おもちゃの兵隊などの衣装で90分のパフォーマンスを披露する伝統的なエンターテインメント。煌びやかな衣装と舞台セットで子供から大人まで楽しめる。今年はロケッツにとって100周年目の記念すべき年となる。日によって1日2〜5回上演、感謝祭の日も含め、来年1月5日まで公演される。チケット・詳細は公式サイトhttps://www.rockettes.com/christmas/

現代美術家 松山智一のスタジオから芽吹く 7人のグループ展

Sprouting in GreenPoint

 インテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスをグローバルに展開する株式会社GARDE(本社:東京都港区、代表取締役社長:室賢治)は、20日(木)から12月20日(土)まで、同社が手掛けるアートギャラリーGOCA by Garde(西23丁目515番地)にて、グループ展「Sprouting in GreenPoint」を開催する。

 同展では、ニューヨークを拠点に世界的に活躍する現代美術家 松山智一氏が主宰する「松山スタジオ」にて研鑽を積んだ7人のアーティストによる作品を展示する。彼らの作品を通じ、松山スタジオが育んだ創造的エネルギーと、瑞々しい新たな感性が産み出す多様な表現を紹介する。参加アーティストは、藤本まり子、金和司、小野原和紀、川植隆一郎、雨宮ホザナ栄輝、グノテール、福田桂子。オープニングレセプションは20日(木)午後6時から9時まで。入場無料。開廊時間は火〜日曜の午前10時から午後6時まで。月曜休廊。問い合わせは電話646・260・1548まで。詳細は公式サイトhttps://www.goca.gallery/を参照する。