編集後記

編集後記

 みなさん、こんにちは。 今年も残すところ半月余りとなりました。ニューヨーク地域に住む日本人にとって、今年はどんな年だったのでしょうか。遡れば今年1月のトランプ大統領の就任以来、米国は過去に類例を見ない大変革の1年となりました。バイデン政権時の弱者救済の博愛主義は影を潜め、富めるものがさらに富を増幅させ、一般国民だけでなく本来最も安定した職業と見られていた公務員の連邦政府職員たちまでもが路頭に迷う光景が繰り広げられました。そしてニューヨークの物価は高止まりのまま。街でラーメン一杯と餃子を外食すれば、日本円に換算して約6000円というご時世。外国人として米国に暮らす日本人の日常を取り巻いた今年1年のさまざまな出来事を本紙の見出しで振り返ってみました。1面から4、5面で特集しました。

 今年も一年ご愛読ありがとうございました。来週号は1回お休みをいただいて、2026年新年号は、12月29日の発行、配達(一部地域・郊外は30日)となります。来たる年もまたどうぞよろしくお願いいたします。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2025年12月13日号)

(1)本紙見出しに見る  NY重大ニュース

(2)NYで能公演 宝生流が来米 ジャパン・ソサエテティー

(3)花・香る・飲む香水  本格芋焼酎MORRIS米国で販売中

(4)サンタに会えるイベント会場

(5)NY日系人会 華やかに晩餐会

(6)特撮の神様 殿堂入り 円谷英二氏

(7)やさしいにほんご 

(8)年越しそば予約開始  イーストビレッジの蕎麦屋

(9)DEEPなQUEENS  アストリア リトル・エジプト

(10)運動を通してNY地域女性の健康サポート  吉岡真理子さん

本紙見出しに見る  NY重大ニュース

 今年も残すところ半月余りとなった。ニューヨーク地域に住む日本人にとって、今年はどんな年だったのだろうか。遡れば今年1月のトランプ大統領の就任以来、米国は過去に類例を見ない大変革の1年となった。バイデン政権時の弱者救済の博愛主義は影を潜め、富めるものがさらに富を増幅させ、一般国民だけでなく本来最も安定した職業と見られていた公務員の連邦政府職員たちまでもが路頭に迷う光景が繰り広げられた。そしてニューヨークの物価は高止まりのままだ。街でラーメン一杯と餃子を外食すれば、日本円に換算して約6000円だ。外国人として米国に暮らす日本人の日常を取り巻いた今年1年のさまざまな出来事を本紙の見出しで振り返ってみた。

【1月】

■NYで渋滞税施行(1月11日号)

 交通渋滞課金制度が1月5日に開始され、5つの行政区およびそれ以外の地域に住む通勤者に影響を与えている。この制度は、マンハッタン60丁目以南の道路や大通りに入ったドライバーに課金する政策で、乗用車の場合、EZパス利用で平日の午前5時から午後9時まで、週末の午前9時から午後9時までの「ピーク時間帯」の料金は9ドルを支払う必要がある。EZパス利用の乗用車の場合、夜間は料金が2ドル25セントに引き下げられる。

■第2次トランプ政権始動  (1月25日号)

 米大統領に返り咲いたドナルド・トランプ氏(共和党)が20日、ワシントンDCでの大統領就任式に臨み、第47代大統領に就任した。寒波のため、通常の合衆国議会議事堂の外ではなく議事堂内のロタンダ(円形大広間)で行われた。寒波のため議事堂内で行われるのは1985年のレーガン大統領就任式以来となった。就任演説は前回4年前の約16分の倍近く長い32分ほどだった。 

【2月】

■メキシコ湾→アメリカ湾に 米大統領令で改称(2月22日号)

 ホワイトハウスのテイラー・ブドウィッチ大統領次席補佐官は14日、AP通信がアメリカ湾への改称に従わないことは「誤情報」であり「無責任で不誠実な報道」だとX(旧ツイッター)で批判、「無責任で不誠実な報道をする彼らの権利は憲法で守られているが、大統領執務室や大統領専用機のような限られた空間に自由に出入りできる特権はない」と述べた。

ビザが取れない
連邦職員は大量解雇の悪夢未だに

■「不法移民狩り」 移民社会に影(2月1日号)

 1月28日、米移民取り締まり当局は、ブロンクスで誘拐、暴行、窃盗容疑の不法移民者を逮捕した。国土安全保障省のクリスティー・ノーム新長官が発表した。摘発したのは、同省傘下の米移民税関捜査局(ICE)とニューヨーク市警察(NYPD)。前週からニュージャージー州ニューアーク、イリノイ州シカゴでも大量の摘発が始まっている。さながら冷戦期のアメリカの1950年代初めのマッカーシズム「赤狩り」の再来を思い起こさせる「不法移民狩り」が始まった。

【3月】

■津田和夫さん死去 国連国際学校で教鞭(3月1日号)

 国連国際学校(UNIS)で長年、日本語を教え、アメリカ北東部での中等日本語教育のパイオニアとして親しまれた津田和男さんが2月18日未明、ニューヨークの自宅で亡くなった。76歳だった。

■米公務員の大量解雇 続々通知で大混乱 (3月1日号)

 トランプ大統領は1月の就任初日に大統領令でマスク氏をトップとするDOGE(ドージ)こと政府効率化省(Department of Government Efficiency)を設立。政府の効率性と生産性を最大化すること」としておよそ300万人を擁する連邦政府職員の削減計画が急ピッチで進んでいる。手始めとして1月29日、2月6日までに退職に応じれば9月30日までの給与を支払うとフルタイムの連邦政府職員200万人に通知。ワシントン・ポスト紙によると7万5000人以上が応じた。

【4月】

■外国人登録を厳格化 グリーンカードに携帯義務(4月16日号)

 ニューヨーク日本総領事館は9日、米国における外国人登録義務等の厳格化について在留邦人に「重要事項」として注意喚起した。内容には4月11日以降、米国永住権(グリーンカード)を持っている者はグリーンカードを常時携帯する義務が生じるなどと記載されている。18歳以上の外国人は、国土安全保障省(DHS)が発行する登録証明書(Iー94、就労許可証・EAD、グリーンカード等)を常時携帯する義務が生じる。

【5月】

■沿道に6万人 ジャパンパレード(5月17日号)

 ニューヨークへの感謝と日本文化の紹介、日系社会の連帯を目的に10日、マンハッタンのセントラルパークウエストでジャパンパレードが盛大に開催された。今年で4回目となるこのパレードは参加団体110と昨年より11団体増え2800人以上が行進する大規模なものとなった。今年のグランド・マーシャルに選ばれたアイアンシェフで知られる森本正治さんがパレード先頭グループでオープンカーに乗り沿道に詰めかけた約6万人の観衆に手を振って応えた。(写真上)

■帰国土産は日本米 「日本より安い!(5月24日号)

 日本国内で、全国的な米不足で、価格高騰が深刻化している一方で、米国では日本のお米が安く買えるということで一時帰国の際に、日本から輸入された日本米をお土産に持って帰る人が出始めている。日本で5月5日から11日までの銘柄米は5キロあたり4434円で前週比36円値上げ、ブレンド米は同3895円で同54円の値上がり。インフレが続くニューヨークでは、日系食料品スーパーで、日本から輸入された米が24ドル(1ドル150円換算で3600円)などで販売されている【6月】

■留学ビザ面接停止で邦人留学生路頭に(6月7日号)

 ルビオ米国務長官は5月27日、世界各地の米国大使館に対し、大学留学などに必要な学生ビザ取得申請者の面接予約を一時停止するよう命じた。「反ユダヤ主義」とみなされる外国人留学生がいるとの主張を受け、ビザ申請者による交流サイト(SNS)への投稿履歴の審査を厳格化することを目的としている。新規面接予約の停止が対象となるのは一般学生向けのFビザはじめ、職業研修・訓練を受けるMビザと交流訪問者向けのJビザも含まれる。小中高生や大学院生を含むあらゆる学生が対象で日本の留学希望者にも影響すると見られる。

【7月】

■マンザナー強制収容所史跡 反米展示警告標識設置 (7月5日号)

 全米日系人博物館(ロサンゼルス、JANM)は6月18日、第二次世界対戦中にアメリカの日系人が強制収容されたマンザナー国定史跡やミニドカ国定史跡を含む国定史跡や国立公園において「訪問者にアメリカ史を批判する内容とみなされる情報」を報告するよう促す標識を設置したことを非難した。(Photo :Toyo Miyatake Studio/Three Boys Behind Barbed Wire, Manzanar Internment Camp)=写真左=。

■参院選在外選挙 NY845人が投票 (7月23日号) 

 総務省によると第27回参議院議員通常選挙に伴い前倒しで実施された在外投票の投票者数は、選挙区選挙が2万7011人、比例代表選挙が2万7160人だった。7月20日時点の在外選挙人名簿の登録者数は10万431人で、投票率は選挙区選挙が26・9%、比例代表選挙が27%となった。各在外公館調べの投票者数では、ニューヨーク総領事館が845人と全米の在外公館ではトップで、内訳は小選挙区が832人、比例代表が844人。ニューヨークでの在外選挙人登録者数は4760人で投票率は17・75%だった。

【8月】

■ミッドタウンで銃乱射 警官ら4人が死亡(8月2日号)

 マンハッタンで7月28日午後6時半ごろ、パーク街52丁目345番地にある44階建て高層ビルに男がAR15ライフル銃を持って侵入して銃を乱射し、5人が撃たれ、警察官を含む4人が死亡した。容疑者はビル内のオフィス33階で自殺した。アダムス市長が同日夜記者会見し、容疑者はネバダ州から来た27歳の男で、名前はSHANE TAMURA で犯行動機は捜査中とした。

■イチロー殿堂入り 英語スピーチ話題に (8月2日号)

 マリナーズなどで通算3089安打を放ち日本人で初めて米国野球殿堂入りしたイチロー氏(51=本名・鈴木一朗。元マリナーズなど)が7月27日、ニューヨーク州クーパーズタウンでの式典に出席し、英語で19分間のスピーチを行った。米メディアはそのスピーチの素晴らしさを相次いで報じた。

【9月】

■H1ビザ取得に10万ドル新規雇用企業に手数料(9月27日号)

 トランプ米大統領は19日、専門技術を持つ外国人向けのH1Bビザ申請について、雇用主の企業に年10万ドルの手数料を課す大統領令に署名、21日から発効した。H1Bビザ申請にはこれまで抽選登録料の215ドルと、雇用主が提出する請願書の申請料780ドルだったが、これらに加えて10万ドルが必要となる。適用されるのは新規のビザだけで、ビザの更新やすでにビザを持っている人に10万ドルの手数料は必要ない。

■報道関係者滞在ビザは240日 (9月14日号)

 米国土安全保障省(DHS)は8月27日、留学生向けのFビザ、交流訪問者向けのJビザ、外国メディア関係者向けのIビザについて、「滞在期間を固定制に変更する」新たな規制案を公表した。これまで学籍・雇用期間などに応じて柔軟に滞在可能としていた「ステータス有効期間」方式を廃止し、上限付きの滞在に改める。具体的には、FビザおよびJビザは最長4年間、Iビザは国籍別に制限され、一般の外国人報道関係者は240日で、中国国籍者は90日までとする。

【10月】

■米政府機関一時閉鎖 連邦職員の給与停止(10月4日号)

 米連邦政府は10月1日から始まる新会計年度を前に、議会で予算が成立せず、政府の一部期間が閉鎖された。現行の予算は9月30日深夜に失効した。それまでに与野党が妥協できなかったため政府閉鎖となった。閉鎖が現実となり約30万人が給与停止に直面し、不可欠業務に従事する法執行官らは無給で勤務を強いられる。航空管制官や交通保安局(TSA)の訓練が停止し、人員不足に拍車がかかる懸念がある。

■眞子さん表紙にタウン&カントリー誌(10月25日号)

 米誌『タウン&カントリー』が、秋篠宮家の長女、小室眞子・元内親王を特集記事で取り上げている。同誌は1846年創刊の老舗ライフスタイル誌で、読者には上流階級や富裕層が多い。そんな同誌が表紙に眞子さんを載せた10月号が米書店の店頭に並んだ=写真=。日本からニューヨークに居を移した経緯と夫の圭さんとの米国での暮らしぶりを記事で紹介している。

11月】

■NY市長にマムダニ氏 若者層が支持、連邦政府敵に(11月8日号)

 ニューヨークの市長選挙は4日、投開票され、急進左派のニューヨーク州下院議員の民主党候補ゾーラン・マムダニ氏(34)が初当選した。インド系移民でアフリカ東部のウガンダ生まれのマムダニ氏は、家賃値上げの凍結や市営スーパーの導入といった生活コスト低減政策を掲げ、物価上昇に苦しむ若年層を中心に支持を集めた。民主党の今後の方向性について議論が予想される。マムダニ氏は、全米最都市の市長としては最も若い人物となる。南アジア系の人物として、そしてイスラム教徒としても初めてこの役職に就くことにもなり、ニューヨーク市政で歴史的な選挙結果となった。

■能と歌舞伎の共演 日本の伝統芸能に大喝采(11月22日号)

 カーネギーホールで14日夜、日本の伝統芸能「歌舞伎」と「能」を融合した特別公演「An Evening of Traditional Japanese Arts」が行われた。圧巻は、「三響会版・獅子」で観世喜正が能の、歌舞伎俳優の中村隼人が歌舞伎の獅子となって海外同一演目で並び立つという前代未聞の舞台を披露し、同大ホール2000席完売の客席からスタンディングオベーションの大喝采を浴びた。

【12月】

■サムライ・ソード・ソウルが20周年記念公演(12月6日号) 

 ニューヨークを拠点とするサムライ演劇カンパニー、サムライ・ソード・ソウルは、12月3日から7日(日)まで創立20周年を記念した最新舞台『DON’T CRY MY FRIEND (泣かないで、友よ)』を好評上演中だ。総合演出はヨシ天尾。本作は、日本の二大民話「浦島太郎」と「泣いた赤鬼」を原案にしたオリジナルのサムライ演劇。

NYで能公演 宝生流が来米 ジャパン・ソサエテティー

 ジャパン・ソサエティーでは、三島由紀夫生誕100年記念シリーズとして、4日から6日までにわたり『三島の愛した能』と題して、宝生流による能公演『葵上』『綾鼓』を上演した。米国デビューとなる第20代宗家・宝生和英氏が『葵上』のシテを、『綾鼓』では後見を務めた。また伝統に則り、能の前には舞と大蔵流山本東次郎家による狂言『附子(ぶす)』が演じられた。『綾鼓』ではツレの女御役で能楽師・関直美氏が舞台を踏み、主題にさらなる慎みと奥行を広げ、三島が魅入られただろう一瞬を披いた。

 公演の前には、三島と能についての講演が催され、普段は親しみのない能へと誘われた観客は、その後舞台の上に現れた幽玄の世界にすっかり魅了されていた。

 上演の後、宝生和英氏と山本則重氏による対談が行われ、能楽師としての気概や、これからの希望展望などを忌憚なく語り、覇気に満ちた若い世代による伝統芸能の継承に期待が寄せられた。 (フェイダーちえ)

(写真)『綾鼓』ではツレの女御役で能楽師・関直美氏が舞台を踏む(Photo by Ayumi Sakamoto)

サンタに会えるイベント会場

●メイシーズ・ヘラルドスクエア店(西34丁目151番地8階)

 今年もクリスマスプレゼントが特設会場いっぱいに飾られたサンタランドが登場。時間は毎日午前10時から午後9時(日によって若干異なる)、12月24日まで。予約・詳細はhttps://www.macys.com/s/holiday-celebrations/nyc-santaland/

●タイムワーナーセンター(コロンバスサークル10番地4階)

 「Passport to Santa」を持って北極への魔法の旅に出発。サンタへの手紙を書いたり、サンタ工房でおもちゃを作ったり、各スポットでスタンプを集めて完成したパスポートを見せるとサンタから景品がもらえる。参加費49ドル。31日まで。予約・詳細はhttps://www.vossevents.com/

(写真)ロックフェラーセンターのクリスマスツリー

花・香る・飲む香水 本格芋焼酎MORRIS米国で販売中

 15年前に凛とした香りの焼酎を打ち出したラグジュアリーブランド・リードデザイナー今井千恵さん。

(写真左)モーリスを手にする今井さん

 2010年、当時芋焼酎を香りで打ち出す酒蔵会社はどこにもなかった時代、女性が胸をはって飲めるかっこいい焼酎を生み出した。

 飲みやすさと香り、凛とした口ざわり、CHIE IMAIのモーリスが15年を経て今花開き始めた。ファッションデザイナーはよく、次なるアイテムとして香水をプロデュースするが、今井さんの発想は違った。これまでにないものを生み続けてきたその感性は、ただの香水ではなく「飲む香水」だった。それが、本格芋焼酎MORRIS(モーリス)。今井さんのふるさと鹿児島の豊かな環境が生み出した、まったく新しいスタイルの本格芋焼酎が、ニューヨークの大手食品商社を通じて好評販売中だ。

 今井さんは「アメリカは政権が変わり、貿易関係がタイトになりつつありますが、こんな時代こそ、モーリスなのです。逆境を跳ねのけて伸びてきたモーリス。糖度0。若者に今大人気です。日本では、素晴らしいホテルのバーや、三ツ星レストランなどで飲めても買えない焼酎として人気が出ています」という。

【飲み方例】

▽モーリス・ウォーター

 冷たく冷えたモーリスとトニックウォーターを3:7の割合でグラスに注ぎ、スライスしたライムで飾り付けして出来上がり。マティーニグラス、フルートグラスがおすすめ。

▽モーリス・オン・ザ・ロック

 ロックアイスをお好みのロックグラスに入れ、モーリスを注ぐ。お好みでライムスライスを添えて。

NY日系人会 華やかに晩餐会

創設118周年記念しハーバードクラブで

地域指導者賞に鈴木、伊藤両氏

 ニューヨーク日系人会(JAA、佐藤貢司会長)は5日、ハーバードクラブで創設118周年記念晩餐会を開催した。当日は、ニューヨーク総領事の片平聡大使夫妻を始め、河手哲雄北米三菱商事社長夫妻、米州MUFGホールディングスコーポレーション川野浩史取締会会長夫妻、受賞者の鈴木喜輝オリックス・コーポレーションUSA社長夫妻、リキ・伊藤JAA副会長、JAAの役員理事など190人のゲストが参加し盛大な晩餐会となった。

 大きなクリスマスツリーが会場を華やかに飾るなか、宴はニューヨーク混声コーラスのクリスマスソングで開幕した。ジョージ広瀬実行委員長が開会の辞を述べ、佐藤貢司JAA会長が、この1年を振り返るとともに、支援の企業・個人へ感謝の意を述べた。

 続いてJAA創設118周年を祝して片平聡大使が祝辞、乾杯の音頭を取り、ディナーがスタート。日系ジャズグループのオグラ・バンドの演奏を楽しんた。

 今年は、 オリックス・コーポレーションUSA社に、長年に渡るJAAの活動への支援に対して「コーポレート・コミュニティ・リーダーシップ賞」が鈴木社長に、NY日系ライオンズクラブの創設や、JAAでのボランティア活動に対してリキ・伊藤JAA副会長に個人貢献の「コミュニティ・リーダーシップ賞」がプレゼンターのスーザン大沼名誉会長と佐藤貢司会長からそれぞれ贈呈された。最後は、晩餐会の実行委員 スーザン・ミヤギ・マコーマック副会長が俳句の五七五を使って、野田美知代事務局長が戦後日本にララ物資を送ったJAAの歴史を紹介しながら、賛同企業への感謝の意を述べ、年次晩餐会は閉幕した。

特撮の神様 殿堂入り 円谷英二氏

セットでウルトラマンに演技指導するありし日の円谷監督。後方はバルタン星人

VES功労賞に

 株式会社円谷プロダクションの創業者、円谷英二氏(1901〜1970)年がVES(Visual Effects Society)の生涯功労賞である“Hall of Fame”(殿堂入り)に選出され、11月7日にロサンゼルスのソニー・ピクチャーズ・イメージワークスで表彰式が行われた。

 過去殿堂入りした映画監督には、ウォルト・ディズニー、スタンリー・キューブリック、ジョルジュ・メリエスなどが名を連ねており、日本人としては史上初の殿堂入りとなった。株式会社円谷プロダクション 代表取締役社長 永竹正幸氏が円谷英二氏の遺族の代理として登壇した。表彰式にはウルトラマンとバルタン星人も駆けつけ、会場を盛り上げた。

 「特撮の神様」として知られる円谷英二は、1919年に撮影技師の助手として映画キャリアをスタート。23年にカメラマンに昇進すると、当時最先端の撮影技術を探求し、日本映画界初の鉄製の撮影用クレーンを制作。この頃、映画『キング・コング』(33年)に感化された英二は、特殊撮影技術を最大限に生かした作品作りを志向し始める。 英二は戦後もキャリアを積み重ね、54年に本多猪四郎監督、東宝製作の『ゴジラ』の特撮により、世界的にその名を知られることになる。『ゴジラ』は劇場映画として史上最長となるゴジラシリーズの礎を築き、史上最高の怪獣映画の一つとして認知されている。

 彼は精力的に後進の育成や技術継承に取り組み、63年に自身の会社である円谷特技プロダクション(現:円谷プロダクション)を設立。そこでテレビ番組『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』などのウルトラマンシリーズを立ち上げた。創業者・円谷英二の「空想の力」は、現在も円谷プロダクションの企業活動の源泉、基盤として受け継がれている。

未来への希望伝える

円谷英二氏殿堂入り
永竹正幸社長が来米し登壇

 株式会社円谷プロダクションの創業者、円谷英二氏がVES(Visual Effects Society)の生涯功労賞である“Hall of Fame”(殿堂入り)に選出され、11月7日にロサンゼルスのソニー・ピクチャーズ・イメージワークスで表彰式が行われた。株式会社円谷プロダクション 代表取締役社長 永竹正幸氏が円谷英二氏の遺族の代理として登壇した。 

(写真最上)ウルトラマンと共に登壇し挨拶する永竹円谷プロ社長

 円谷プロダクション代表取締役社長、永竹正幸氏のスピーチは次の通り。

 本日、円谷英二のVES殿堂入りという歴史的な瞬間に立ち会わせていただき、大変光栄に思います。円谷英二が60年以上前に創業した円谷プロダクションを代表し、ご家族の皆様、VESの関係者、そしてこの殿堂入りに関わった全ての方々に、心よりお祝いと感謝を申し上げます。

 「観ている人たちに喜びや驚きを与えたい。その喜びや驚きを糧に、想像する喜び、未来に向かう希望、平和や愛を願う優しさなどを育んでもらいたい」円谷英二は、常に作品を通じてこの想いを伝えようとしていました。

 この想いを形にするために、彼は「空想の力」を駆使し、1954年の『ゴジラ』や、66年に始まり今なお続く『ウルトラマン』シリーズなど、革新的な作品を数多く生み出しました。彼の作品は、世界中の映画制作者に多大な影響を与え続けています。

 今回の殿堂入りは、円谷英二の功績を、単に技術的な面にとどまらず、国境や時代を超えて未来のクリエイターたちに影響を与え続ける普遍的なインスピレーションの源泉として位置づけ、称えるものです。

 改めまして、VES関係者の皆様に感謝申し上げますとともに、この素晴らしい栄誉に心よりお祝い申し上げます。ありがとうございました。  (原文まま)

週刊やさしいにほんご生活 日本のクリスマス、光陰矢の如し

この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やマナー、タイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。また、漢字をまだ習っていないお子様にとっても社会を知り、漢字に接するよい機会になります。



日本のクリスマス


 日本のクリスマスは、海外の人が「ちょっとふしぎ」と感じる行事のひとつです。12月になると、街はツリーやイルミネーションで華やぐのは同じですが、家族で静かにすごすよりも友だちやパートナーと出かける人も多くいます。そのため街はとても賑やか。また、クリスマスにはチキンやケーキが定番で、特にケンタッキーフライドチキンは毎年行列が出来るほどの人気です。お店や街中にケーキが沢山並ぶのも日本らしい光景です。日本のクリスマスは、楽しいイベントとして独自の文化となりました。ミサや礼拝に行く方もいますが、宗教にとらわれず、だれもが楽しめる季節の風習として定着しています。(長久保美奈、マナー講師)

わくわくことわざ(16)
文とイラスト 平田恵子


光陰矢の如し


 月日が過ぎていくのは弓矢のように早く、しかも二度と戻らないという真理を語っています。同時に「時間は大切にすべきである」との教えになっています。中国13世紀の禅書集にある言葉が伝わり、光陰の光は「日」、陰は「月」で、月日や歳月のこと。勘違いしそうですが光の速度は速いという物理の話ではありません。如しは、「〜のようだ」を表す古語です。「今年もあと2週間で終わりだ。光陰矢の如しだな…。来年はもっと漢字を覚えるぞ!」などと使えます。


《言葉の意味(ことばのいみ)》

・華やぐ to become bright and festive

・独自 unique / original

・ミサ Mass (Christian worship service)

・季節の風習 seasonal custom

・真理 truth

・早い early(early in time)

・速い fast,quick (fast in speed)

・速度 speed

・如し like

・禅書 Zen book  

・「光陰矢の如し」と同じ意味の英語  Time flies like an arrow

年越しそば予約開始 イーストビレッジの蕎麦屋

本格手打ちそばセット 2人前35ドルで


 イーストビレッジにある蕎麦屋(東9丁目229番地)は、年越しそばの予約受付を開始した。 「本格手打ちそばセット」は生麺2人分、オリジナル蕎麦つゆ、薬味(海苔、ネギ、わさび)入り35ドル。追加で海老天、天かす、なめこ、とろろ、ワカメなどもつけられる。最初の注文者30人には無料で新潟・青木酒造の純米酒「雪男」(180ミリリットル)が進呈される。注文の締め切りは 29日(月)まで。手打ちそばセットは大晦日の 31日(水)正午から午後7時までの間に蕎麦屋にてピックアップする。オーダーは電話212・533・6966、Eメール [email protected]、またはウェブサイト https://sobaya-nyc.com から。

運動を通してNY地域女性の健康サポート  吉岡真理子さん

フィットネスインストラクター

 吉岡真理子さん(53)は、ニューヨーク地域で産後ケア、更年期障害予防、骨粗相症予防、肩こり、腰痛予防、ストレス解消を目的としたエクササイズ教室を開催している。東京で短大を卒業後、株式会社丸井に就職、2001年に転職して東京の住友不動産系のジムに5年勤務しており、その時は健康運動指導士として一般ジム、シニアケアの運動指導をしていたが、2007年に韓国系アメリカ人と結婚し、ニューヨークに移住、出産、落ち着いた頃に運動指導を米国で再開し、現在11年目を迎える。2018年、日本親子体操協会指導者資格修得。

 女性を中心とし子供からシニアまでの健康に自分の生涯を賭けようと思ったのは、27歳の時に札幌の祖母が倒れたが、病院での運動や音楽治療で元気になる祖母の姿を見て、健康運動指導士になり、人々をこのように健康にしたいと思ったのがきっかけだ。  

 永住者はもとより、駐在員の奥さんたちや、日本人以外の人々にパーソナル、セミパーソナル、グループエクササイズ、ズームレッスンをウエストチェスターを中心に週15回ほど実施している。日本人のお母さんたちのサポートグループ「ニューヨークすくすくお茶会」(米国日本人医師会会長の加納麻紀医師が創設)のボランティア活動を通じ、イベント企画、開催に携わっている。 

 運動内容は基本的に「その方の目的に基本合わせます」としている。その人のライフステージにより、必要な運動、頻度、そして子供、家庭のスケジュールによっても異なるので、そこを考慮に入れることが大事だという。

 コミュニティーを広げる、など参加する人の目的に応じてその求めている身体的なサポートを提供している。場所はスタジオ、クライアントの自宅(庭やアパートのジム、プール)、各公園など屋外。遠方の人や日本、他州の生徒のためにはズームレッスンも実施している。レッスンの時間は基本的に1時間。運動の内容はストレッチ、有酸素運動(エアロビクスなど)、ウェイトトレーニング(自重、ダンベル、ウェイトバー、ストレッチバンド、スイスボールピラテスボールなど使用)マシンエクササイズ指導など多岐にわたる。

 将来的な夢は、現実的な計画としては、アメリカのシニアエクササイズのライセンスを取得し、コミニュティーでグループ、パーソナルエクササイズ指導(認知症、転倒防止予防エクササイズ)をして、自分のスタジオを持ちいつでも、誰でも指導が出来るような環境を作ることが目標だ。日々の指導で心掛けているのは、クライアントさんの生活、声を聞き、ライフステージにあったエクササイズを提供すること、運動はフィジカルだけでなくメンタル、ホルモンのバランスとの繋がりも大きく影響するため、ストレスにならないようなスケジュールにし、友達との繋がりやコミュニティー活動に参加することも大切だと思っている。自分的には「家族にしっかりとした栄養バランスのとれた食事を作り、清掃の行き届いた無駄の無い、生活を維持することだ」という。北海道札幌市出身。

 (三浦良一記者、写真も)