メモリアルデー墓参会 日本人墓地で祈る

 メモリアルデーの5月25日、クイーンズのマスペスにあるマウント・オリヴェット日本人墓地で恒例の墓参会がニューヨーク日系人会(JAA)の呼びかけで開催された。墓参会にはニューヨーク総領事館から片平聡大使、松永直樹領事部長、佐藤貢司JAA会長、森本恵作ニューヨーク日本人学校校長、武田秀俊ニューヨーク育英学園学園長、三木伸夫NY日系ライオンズクラブ会長、スタンリー・ウェイン日米合同教会牧師、ニューヨーク日本人学校の生徒ら30人余りが参列した。竹田勝男JAA副会長の進行で、NY仏教会のカート・ライ住職が読経した。当日は、昨年に続き、この墓地を日本人のために購入し、JAAの前身である日本人共済会を1907年に設立した日本人医師、高見豊彦博士のひ孫にあたるロビン・タカミさん(28)が家族らと参列した。式典ではソプラノ歌手の田村麻子さんが国歌「君が代」と「いのちの歌」を美しい歌声で斉唱した。

(写真上)左から竹田氏、武田学園長、ウェイン牧師、森本校長、ライ住職、片平大使、佐藤会長、ロビンさん、田村さん、ロビンさん家族と三木会長。

 当日は、ニューヨーク日本人学校の生徒たちが参列し、日本人のお墓に献花した。前日NY日系ライオンズクラブがボランティアで清掃し、墓石にはNY育英学園児童手作りの日米の小旗が飾られた。

 JAAは1907年に医師・高見豊彦博士が日本人墓地の購入と日本人の相互扶助を呼びかけ設立した日本人共済会をルーツとする。1914年に高峰譲吉博士を会長とし、高見博士を副会長に紐育日本人会が設立された。高見博士は、新島襄に憧れ、1890年熊本藩を出藩して1891年に大阪から米国に向け出航。コーネル大学医学部を2番の成績で卒業した。在学中の日本人男子の解剖に立ち会った際、番号だけで処理されてしまう現実を目の当たりにし、コロンビア大学学生会で在留邦人に相互扶助と親睦、日本人墓地の購入を説く演説をして協力を訴え、1912年に同墓地内に日本人のための土地を2500ドルで購入した。現在同墓地には、100人近い日本人、日系人と無縁仏の霊が眠る。大正4年に建立された日本人墓地から歩いて1分ほどの所に高見博士と家族の墓があり、参列者が式典のあと墓参した=写真左上=。