日本を代表する舞踊家・振付家の柏木みどりが3日、ニューヨークのフローレンス・グールド劇場で特別公演を開催し、日本舞踊、ジャズダンス、モダンダンスを融合した柏木みどり独自の舞踊世界を見せた。
第一部の日舞「時は過ぎても」で妖艶な日本人形のような姿で会場を魅了した後、第二部の「魔性の女カルメン」では、男女の恋の駆け引きをデフォルメした強烈な演技で情熱的な恋愛の悲劇を表現。
「カルメンは、荒くれで男を狂わせる魅力があり、そして男を破滅させる魔性の女なんです。自分にはないそんなところに強く惹かれて踊ってみたいという気持ちになりました」と話していた柏木だが、舞台ではカルメンが踵を返してツンと鼻を立てて男を振る仕草は、柏木の持って生まれた鼻高女そのものの気高さで魔性の女を見事に演じた。
今回無料公演にしたのは、広く一般の日米の観客も見てもらいたいとの柏木本人の強い思いからで、9回目となったカルメンの舞台は、舞踊家の頂点を飾るのにふさわしい集大成となった。
柏木は、6歳より日本舞踊を始め、15歳で柏木流名取を取得。その後、女優活動を経てニューヨークへ渡り、フレッド・ベンジャミン氏やジョジョ・スミス氏らにジャズダンスを師事。
帰国後は独自の舞踊スタイルを確立し、日本舞踊の繊細な表現と現代ダンスの躍動感を融合させた作品を国内外で発表。これまでニューヨークやベルリンなど海外でも公演を成功させ、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめとする各国メディアから高い評価を受けている。 (三浦良一、写真も)

