編集後記

編集後記



 みなさん、こんにちは。ニューヨーク日系人会(JAA)、日本クラブ、NY日本商工会議所(JCCファンド)、NY日系ライオンズクラブ、日米ソーシャル・サービス(JASSI)など主要日系団体が相次いで、熊本地震被災地支援のための募金受け付けを開始ししました。また、ニューヨーク日本総領事館では、各団体、個人からの問い合わせには熊本県の義援金受け付け口座を紹介しています。熊本での義援金の受け付けは10月30日までです。義援金受入口座=(1) 肥後銀行 県庁支店 普通預金 1700669 (金融機関コード:0182 店舗コード:159) 【口座名義】令和8年熊本地震義援金(熊本県) 熊本県知事 木村 敬。



<海外から送金する場合>
・NAME OF BANK:The Higo Bank,Ltd
・NAME OF BRANCH:KENCHO BRANCH
・KENCHOU BRANCH ADDRESS:6-18-1 Suizenji,Chuo-ku,
 Kumamoto-shi,Kumamoto 862-0950,Japan
・SWIFT CODE:HIGOJPJT ・ACCOUNT NO.:159-1700669
・BENE’S NAME:REIWA HACHINEN KUMAMOTOJISHIN GIENKIN
・BENE’S ADDRESS:6-18-1 Suizenji,Chuo-ku,Kumamoto-shi,
 Kumamoto 862-8570,Japan
お問い合わせ先健康福祉政策課地域支え合い支援室
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/27/274572.html



日本クラブのウェブサイトhttps://www.nipponclub.org/news/2026-kumamoto-earthquake-relief-fund/?lang=jaを参照する。
JASSI は 寄付はウェブサイト(https://jassi.org/寄付の方法/)から
NY日系人会(JAA)はオンラインで寄付 =https://jaany.org/donate-new/DONATE   
NY日系ライオンズクラブはは Zeffy を通じて受け付けている。https://www.zeffy.com/en-US/donation-form/support-kumamoto-earthquake-disaster-relief-fund


 海外にいても日本の災害は、いつも家族や肉親、友人、知人の安否が気になりLINEをしたりして安全を確認してしまいますよね。FBのメッセンジャーで「大丈夫でしたか?」。受ける方は、その一言で結構救われるものです。来週は休刊週で新聞はありません。2週間後にまたここで。それではみなさん良い週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2026年8月22日号)

(1)熊本地震被災地に支援 NY日系団体

(2)誠道空手 創立50周年

(3)アイヌの伝統舞踊と刺繍 ニューヨーカーも体験

(4)屋外の食事席 年内使用可能に

(5)手近な食材で作る美味しい家庭料理 生き生きEATS

(6)5ive Spice  Brooklynの山元さん

(7)JAA軟式野球決勝 ニコニコ8度目の優勝

(8)80年代サウンドを!セントラルパーク無料公演

(9)及部恭子トリオ 9月3日 FIVE SPOT JAZZ

(10)NYでアイヌ伝統文化紹介の夢果たす   溝口 尚美さん

熊本地震被災地に支援 NY日系団体

 7月28日、熊本県中部を襲ったマグニチュード7・1の大地震により、住宅や店舗、歴史的建造物など、地域全体が甚大な被害を受けた。8月第1週には最高気温が摂氏40度を超える酷暑が続き、依然として頻繁に余震が発生している。

 ニューヨーク日系人会(JAA)、日本クラブ、NY日本商工会議所(JCCファンド)、NY日系ライオンズクラブ、日米ソーシャル・サービス(JASSI)など主要日系団体が相次いで、被災地支援のための募金受け付けを開始した。 

 JCCファンドは「2026年熊本地震」支援窓口を設置した。義援金は、慈善団体の義援金窓口を通じて、被災者への支援物資の配布や、生活再建に役立てられる。受付期限は9月末まで。

 NY日系ライオンズクラブでは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)を通じ被災地支援を行う。LCIFでは、寄付金の100%を交付金および支援プログラムのために活用する方針。寄付金は、被災地域で必要とされる支援につなげるために使われる。

 JASSIに寄せられた義援金は、NY日系ライオンズクラブ(JALCC)の協力により、ライオンズクラブ国際財団を通じて、被災された人たちの生活支援や復旧・復興のために活用される。

 ニューヨーク日系人会は8月17日、熊本地震被災地への支援を呼びかけるアナウンスメントを発表した。寄付は、2011年の東日本大震災救援基金、2016年の熊本・大分地震救援基金同様、全額被災地へ届けられる。またニューヨーク日本総領事館は、各団体、個人からの問い合わせには熊本県の義援金受け付け口座を紹介している。熊本での義援金の受け付けは10月30日まで。

企業も個人も熊本を支援

被災者の生活再建へ
NY日系各団体の対応

JCCI日本クラブ 


 7月28日、熊本県中部を襲ったマグニチュード7・1の大地震により、住宅や店舗、歴史的建造物など、地域全体が甚大な被害を受けた。8月第1週には最高気温が摂氏40度を超える酷暑が続き、依然として頻繁に余震が発生している。また、一部の地域では停電、道路の通行止め、水や食料の不足にも直面している。こうした状況を踏まえ、ニューヨーク日本商工会議所と日本クラブは共同で、この災害の被災者を支援することを目的に、JCCファンド内に「2026年熊本地震」支援窓口を設置した。義援金は、慈善団体の義援金窓口を通じて、被災者への支援物資の配布や、生活再建に役立てられる。受付期限は9月末まで。寄付方法は日本クラブのウェブサイトhttps://www.nipponclub.org/news/2026-kumamoto-earthquake-relief-fund/?lang=jaを参照する。

ニューヨーク日系ライオンズクラブ 

 ニューヨーク日系ライオンズクラブは、熊本地震の被災者を支援するため、義援金を募集している。被害は甚大で、住宅被害は2万2664棟にのぼり、8月10日時点で6092人が97か所の避難所で避難生活を送っている。日本赤十字社によると、8月13日現在も6000人を超える人々が避難生活を余儀なくされている。被災者が1日も早く安心した生活を取り戻すことができるよう、NY日系ライオンズクラブでは、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)を通じ被災地支援を行う。

LCIFでは、寄付金の100%を交付金および支援プログラムのために活用する方針を掲げている。寄付金は、被災地域で必要とされる支援につなげるために使われる。募金は Zeffy を通じて受け付けている。https://www.zeffy.com/en-US/donation-form/support-kumamoto-earthquake-disaster-relief-fund

日米ソーシャルサービス(JASSI)

 日米ソーシャルサービス(JASSI)は、7月28日に発生した令和8年熊本地震により被災された人たちを支援するための義援金を募集している。現地では家屋の倒壊などにより、多くの被災者が今なお避難生活を余儀なくされており、支援物資や生活再建のための継続的な支援が必要とされている。JASSIに寄せられた義援金は、NY Japanese-American Lions Club Charities, Inc.(JALCC)の協力により、ライオンズクラブ国際財団を通じて、被災された人たちの生活支援や復旧・復興のために活用される。

 寄付方法はオンライン(クレジットカード)または小切手にて。寄付はウェブサイト(https://jassi.org/寄付の方法/)から、メモ欄に「JASSI Kumamoto Earthquake Relief Fund」と明記する。義援金募集期間は9月30日まで。

NY日系人会(JAA)

 ニューヨーク日系人会は8月17日、熊本地震被災地への支援を呼びかけるアナウンスメントを発表した。内容は次の通り。(原文まま)

◇    

 2026年7月28日発生しました熊本地震で被災された方々への支援を目的に、2016年に熊本・大分地震救援基金の中に、JAA熊本地震救援基金を設立しました。ご支援お願い申し上げます。

 被災された皆様の速い復興とお亡くなりになりました方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 皆様からのご寄付は、2011年の東日本大震災救援基金、2016年の熊本・大分地震救援基金同様、全額被災地へ届けられます。 ニューヨーク日系人会会長    佐藤貢司

次の方法でご寄付いただけます。

▽オンラインで寄付 =https://jaany.org/donate-new/DONATE   ボタンをクリックして、Paypalを通して「寄付」をクリック。その場合はmessage/purpose section に”Kumamoto Earthquake Relief “ とご記入下さい。

▽小切手郵送で寄付=チェックでご寄付される場合は次の(1)〜(3)を記載すること。

(1)名前 Name:

(2)住所 Address:

(3)金額 Amount: 

小切手の宛先は

The Japanese American Association of New York, Inc. 

メモ欄に

 Kumamoto Earthquake Relief と記載。

郵送先=The Japanese American Association of New York, Inc., 49 West 45th Street, 5th Floor, New York, NY 10036. 

海外からの義援金送金熊本県知事あて口座に

10月30日まで受け付け中

 ニューヨーク日本総領事館では、口座は開設していないが、個人・団体から照会がある場合には、熊本県が発表している義援金受付のための口座を案内している。義援金受付期間は、7月29日 から10月30日まで。

義援金受入口座=(1) 肥後銀行 県庁支店 普通預金 1700669 (金融機関コード:0182 店舗コード:159) 【口座名義】令和8年熊本地震義援金(熊本県) 熊本県知事 木村 敬。

<海外から送金する場合>

・NAME OF BANK:The Higo Bank,Ltd

・NAME OF BRANCH:KENCHO BRANCH

・KENCHOU BRANCH ADDRESS:6-18-1 Suizenji,Chuo-ku,

 Kumamoto-shi,Kumamoto 862-0950,Japan

・SWIFT CODE:HIGOJPJT ・ACCOUNT NO.:159-1700669

・BENE’S NAME:REIWA HACHINEN KUMAMOTOJISHIN GIENKIN

・BENE’S ADDRESS:6-18-1 Suizenji,Chuo-ku,Kumamoto-shi,

 Kumamoto 862-8570,Japan

お問い合わせ先健康福祉政策課地域支え合い支援室

https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/27/274572.html

誠道空手 創立50周年

ヤンキースタジアムが祝福

 力よりも技、技よりも心を大切にする「人間空手」をモットーに米国で40支部、日本国内30支部を含め世界120支部を持つ空手道場「誠道塾」が創立50周年を迎え、12日ニューヨークのヤンキースタジアムで祝賀披露アナウンスが行われた。ニューヨーク総領事の片平聡大使が参列して50周年を祝った。

 道場の創設者、中村忠氏(84)は、極真空手の大山道場の代表として1966年にニューヨーク市ブルックリンで指導を始めた。中村氏の活躍は劇画『空手バカ一代』(梶原一騎・原作、つのだ・じろう、影丸譲也・作画)でも紹介している。

 中村氏はアメリカ各地の他にも、南米・ヨーロッパ・ニュージーランドへも行き、現地門下生の指導や演武を行った。71年に極真空手北米本部を設置し、初代北米委員長に任命される。76年に極真会館を離れ、世界誠道空手道連盟誠道塾を設立した。

 中村氏は、1942年2月22日生まれ。段位は十段。樺太真岡郡真岡町(現在のロシア極東連邦管区サハリン州ホルムスク)出身。駒場東邦高校一期生。1965年に日本大学理工学部建築学科を卒業後、初代首席師範に任命される。

 現在はマジソンスクエアに近い本部マンハッタン校の道場と、ウエストチェスターの浄心本山道場を持ち、二代目の彰氏と長女の繋師・めぐみさんと共に人間空手の普及に今も努めている。 

(写真上)祝福される左から中村会長、めぐみさん、彰さん、片平大使 (12日、ヤンキースタジアムで、撮影・三浦良一)

「人間空手」次世代へ
誠道塾創立50周年

 今年創立50周年を迎えた誠道塾の創設者、中村忠さんは、極真空手の代表として1964年にタイ王国へ遠征した。ルンピニー・スタジアムでムエタイ選手とムエタイルールで対戦し、2ラウンドKO勝利した。生きる伝説とも言われる「世界誠道空手道連盟誠道塾」の創設者、中村会長のこの活躍を機に、日本ではキックボクシングが一大ブームとなった。当時活躍したキックボクサーの沢村忠(ミドル級王座、故人)は、中村会長の強さにあやかりリングネームをもらったというエピソードがある。

 極真空手の大山倍達氏は中村さんを「将来の後継者に」と考えていたようで、中村さんが極真会館を去った時には日本と世界の極真関係者への激震は多大なものであったという。中村さんが1988年に出版した自著『人間空手』(主婦の友社)では「今思うと大山館長の生徒を育てる愛情と情熱、親しみやすく素朴な面、頭が良くて努力家、夢をたくさん語る事、など僕が影響を受けたり、見習わなくてはならない事が随分あります」と回顧している。

 創立50周年について中村会長に聞いた。(関連記事1面に)

 本紙=50年を振り返って、アメリカにおける自分の空手人生について思うことがあれば、聞かせてください

 中村「強さを一番重要であるとした流派から離れ、誰もが学べ、人生を豊かにして強い精神を養う空手を教え始めて50年が経ちました。数多くの素晴らしい生徒が生まれ、各所で奉仕をして空手を教えています。私が目指した真の空手道が浸透したという感慨深いものがあります」

 本紙=現在のお弟子さんは世界にどれだけいるのですか? 

 中村「世界にどれだけ弟子がいるのは、はっきりとは判りませんが、黒帯を取った生徒数は全世界で優に1万人は超えていると思います。それに加えて、70歳、80歳を超えても続けている生徒が大勢いることも私の自慢です」

 本紙=今後の道場を次世代に繋ぐにあたり、一番心がけていってもらいたいことは何でしょうか?

 中村「二代目、彰は、子供の頃から私の空手の弟子達の稽古風景を見て十分理解をしております。彼も道場で指導を始めて30年以上経ちました。時折、私より日本人の精神を持って物事を貫いている時があり、実に頼もしく誇りに思っております。常に誠の心を持って人間空手を指導してくれると信じています」

 本紙=「人間空手」の精神は、これまでどのようにアメリカで、ニューヨークで貢献してきましたか?

 中村「先にも述べたように、生徒が各々の意思を持って恵まれない人達のために貢献しています。ニューヨークだけでなく、日本、ヨーロッパ、イスラエル、ニュージーランド、オーストラリア、アフリカ南半球の国々の支部でも空手を通して社会に貢献しております。こうすることでも、彼らの人生を豊かにし、生きがいとなっているので嬉しく思っています。50年余り私を信じ稽古に励んでくれた生徒達に深く感謝の意を表したいと思います」。

アイヌの伝統舞踊と刺繍 ニューヨーカーも体験

ジャパン・ソサエティーで第2弾が来米

 ジャパン・ソサエティーで7月に続き、8月12日と13日の両日、「アイヌ・サマー・フェスティバルーアイヌの物語、文化、そして伝統」の第二弾が開催された。13日午後4時からは、古式舞踊のワークショップが村瀬ルームで開催され、18人の予約会員が指導を受けた。平取アイヌ文化保存会の木村弘美事務局長の解説で動物の動きや雨燕やシギが大空に元気に羽ばたく動きを真似た踊りなどを披露した。参加者も踊って体験した。アイヌには文字がないため、昔の映像をもとにして動きを再現していることなどが紹介された。

(写真上)鳥の羽ばたきを表現した舞踊ワークショップ

 その後、映像作家で今回のアイヌ公演を企画した溝口尚美さんが2018年に作成した映画「Ainuー ひと」が、メインホールを埋める満席で上映された。

 その後、平取町教育委員会のアイヌ語教師の関根健司さんによるアイヌ語教室が行われた。参加者たちはクイズを通してちょっと難解な単語の数々も教わったが、「ピリカ(正解!)」という単語だけは確実に耳に残ったようだ。

 平取町二風谷地区のアットゥシ織は伝統工芸品に指定されており、刺繍やアップリケによって生み出される精巧な模様や、世代を超えて家族に受け継がれてきた独自のデザインが披露された。伝統工芸士の藤谷るみ子さんと進藤千賀子さんが舞台で、アイヌ文化刺繍活動を紹介した。アイヌの伝統的な衣装の背中、襟、裾によく見られるこれらの模様は、単に美的な目的だけでなく、悪霊を追い払うお守りとしての精神的な意味も持っていると説明。また刺繍は沙流川流域に伝わる「二風谷らしさ」を意識し、アイヌ文様を豊かに表現したもので、会場からはその独特のシルエットにため息が聞かれた。

 参加者からは「舞踊ワークショップはエアロビクスみたいで楽しかった」(クラレスさん・男性)や「伝統言語でも響きが能とはまったく異なるところがとても興味深かった」(リンさん・女性)といった声が聞かれた。

 今回の8月の来米団の団長を務めた平取アイヌ協会の宇南山嘉宣会長は「今回はアメリカの先住民族との接触はなかったが、若手が多く参加しているので、今回の体験がいつかまたアメリカの先住民との交流に繋がれば良いと思っている」と将来に期待を寄せた。また、平取町役場木下正人課長は「2年前に溝口さんがこの週刊NY生活の記事を持って役場に来られたのが始まりだった。これからもNYとのご縁を大切にしたい」と話していた。イベント前日には北海道ゆかりの会(竹田勝男代表幹事)主催の歓迎会も市内レストランで開かれた。

屋外の食事席 年内使用可能に

 NY市議会は13日、カフェなどの飲食店の屋外ダイニングスペースの年間営業の認める法案を可決した。

同市ではこれまでは、歩道沿いの店舗は屋外スペースを年間を通して営業できていたが、道路上の店舗の屋外スペースは4〜11月限定となっていた。

 コロナ禍で店内の代わりに屋外席の運営を許可したことで、同市は10万人以上の雇用や多くの店舗経営を保持した。しかし規制緩和後に路上に放置された屋外席用の小屋は、ネズミや害虫の住処と化し衛生問題となり、2023年に市営の道路上の店舗を対象に、屋外の運営を春から秋の8か月間に制限した。

 近年は、屋外部分の解体、撤去費用の負担が重荷となり屋外スペース営業許可の申請さえをも断念する経営者が増えていた。同法の5年ぶりの復活法案を提出したブルックリン選出のリンカーン・レスラー同市議会議員は「多くのレストランが屋外スペースを断念する理由はシンプルに、設置、解体、撤去費用が異常に高いことで、小規模店舗にとっては運営不可能である」と話している。

 マムダニ市長が同法案を承認し改訂後は、屋外スペースのゴミ処理を適切に行うことが条件で、違反した場合は最高500ドルの罰金が課せられる。

 また営業は午後11時までで、2年間で3回違反した場合は屋外営業許可が失効となる。

手近な食材で作る美味しい家庭料理  生き生きEATS

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (69)

 まだまだ暑い日が続く8月下旬、もうすぐ始まる新学期と、休暇明けの仕事始めに備えて、体と心のバランスを整えるのが大切。今回はハーツデールのセントラルパーク・アベニュー(ルート100)沿いにあるラーメンヌードルバー「紀州屋」と、ホワイトプレーンズの食料品店ダイドー隣のテイクアウト専門店「すし辰」オーナーのエディ黒川さんに、手近な食材を使って家庭で作る美味しい2品を紹介していただきます。

紀州屋は醤油・塩とんこつやスパイシーガーリック味噌など各種ラーメンと、チャーハン、餃子、カツカレーを主力に、炙りツナやチャーシューコロッケ、バッファロー唐揚げなど豊富なアペタイザーメニューを揃え、居酒屋としても楽しめる店。また、全て店内で手作りしている旬のフルーツを使った特製デザートは週末には早々に売り切れてしまう人気商品。


紀州屋

163 S Central Ave.  Hartsdale

Tel: (914) 949-0600

すし辰

522 Mamaroneck Ave.  White Plains

Tel: (914) 428-2460


◾︎温玉とシラスのサラダ


 アクセントに油揚げを加えて、和風ドレッシングで頂くごちそうサラダ。

【材料】(一人分)

ミックスグリーン  適量

温泉卵 1個

シラス 適量

油揚げ 4分の1

プチトマト 2〜3個

〜ドレッシング〜

麺つゆ(ストレート) 大さじ2

ポン酢 大さじ1

オリーブオイル 大さじ2

【作り方】

①ドレッシングの材料を合わせておく。

②温泉卵とシラスを用意して、プチトマトは半分に、油揚げは短冊に切る。油揚げはそのままでも良いが、オーブントースターで軽く炙ると香ばしさが出てさらに美味しくなる。

③お好みのミックスグリーンの上に温玉を乗せ、シラスと油揚げ、プチトマトを散らす。

④食べる直前にドレッシングをかけて、いただく。

温泉卵のコツ(Lサイズ卵4個分の目安):鍋に1250ccのお水を沸騰させて火を止め、冷水200ccと生卵4個を入れ、蓋をして14分待ち、取り出して冷水で冷やす。


◾︎チキンカツ特製うまみソース添え


 ふんわり揚げたササミを、各種うまみを隠し味に使った特製ソースでいただく。このうまみソースは黒川さんのオリジナルで9月中旬から紀州屋でテスト販売を開始するが、今回は自宅にある材料で作れる家庭版レシピをご紹介。

【材料】(一人分)

鶏ささみ 1.5本

パン粉 適量

白胡麻 お好みの量

オリーブオイルまたはサラダ油

季節の野菜(今回はナス、シシトウ、しめじを使用)

〜うまみソース =写真=

(出来上がり150g・約2人前)

トマトピューレ  100g

醤油 30g

黒砂糖 15g

米酢 15g

酒 10g

和風出汁の素 1g

山椒パウダー 少量

あれば柚子のしぼり汁 少々

【作り方】

①うまみソースの材料を合わせて、沸騰させて火を止める。

②パン粉に白胡麻を加えて混ぜておく。

③片側に切り込みを入れて開いて2枚にしたササミに塩コショウしてから小麦粉、卵、ゴマ入りパン粉の順で衣をつける。

④フライパンに油を多めに入れて、ササミを揚げ焼きにする。片面が狐色になったらひっくり返し、お好みの野菜も加える。ササミと野菜に火が通ったら取り出す。

⑤お皿にうまみソースをたっぷりと敷き、揚げたてのササミと野菜を乗せて出来上がり。お好みでササミに青紫蘇の千切りを乗せる。

コツ:パン粉に胡麻を加えることで香ばしさを出す。これまでにない風味を持つうまみソースはチキンカツだけではなく、ステーキや魚のグリルなど、洋風・和風を問わず料理の味を引き立ててくれる万能ソース。

5ive Spice Brooklynの山元さん


 今回ご紹介するのは、Brooklynとマンハッタンにお店を構えるチェーン店の5ive Spiceです。突然ですが、ベトナム料理が大好きです。胃が疲れた時や体調が悪い時、また二日酔いの時、ラーメンを食べる気にはなれず、素うどんのような優しい食べ物はアメリカにないかと模索した結果、似て非なるPhoに辿り着きました。Phoはベトナムを代表する麺料理ですが、ラーメンやうどんと違うのは麺が米粉でできていること。透明な出汁に入って、大量のハーブ皿と共に出てきます。一番スタンダードなPhoは牛骨スープに半生の牛肉が入ったものですが、サラッとした味わいで、なんとも体に優しい感じがして美味しい。野菜が摂れるのも嬉しいです。何気に当たり外れも大きい食べ物だと思いますが、今回の記事のお店のPhoはNY内でもトップクラスのおいしさ。レベルの高いPhoがPark Slopeで味わえるとは全く予想外です。チキンもポークも美味しくて全力でおすすめ。お腹が減っている時は、具沢山の5ive Spice specialを試してみて。米粉の麺を使ったサラダや、ベトナムのエッセンスを感じるタコス、ベトナムのサンドイッチのバインミーなど、どれを食べてもとても美味しいですが、結局Phoに戻ってきてしまう。いつも混んでいますが、回転が速いので待ち時間はそこまで無いはずです。是非行ってみてね! ヤマモトレミ 89年生まれ、福岡県出身の漫画家。2017年に仕事の異動で東京からNYへ移住。日本食スーパーで社員として働きながら趣味で漫画を描いていたら楽しくなってしまい2021年に退職、漫画家として本格的に活動を開始。2023年現在ブルックリン区在住。単行本発売中!(Instagram:@Yamamotoinnyc)

JAA軟式野球決勝  ニコニコ8度目の優勝

 第40回JAA外務大臣杯軟式野球大会が4月26日から11チームで熱戦が繰り広げられた。16日、好天の下、その決勝戦がセントラルパークで開催され、強豪ニコニコがダンボーズを2対1で下して優勝した。7年ぶり8度目の優勝。準優勝はダンボーズ、3位はピギーズ、4位じゃんくすだった。

(写真上)勝利投手の丸田選手を胴上げする、ニコニコ(写真提供・NY日系人会)

 決勝戦終了後には佐藤貢司NY日系人会会長と松永直樹在NY日本国総領事館領事部長の来席の元、大会の閉会式および表彰式が開催され、優勝・準優勝・3位チームの表彰に加え、今シーズン活躍した選手たちへの個人賞の表彰が行われた。個人賞は次の通り。JAAスピリット賞:石塚智哉 (ピギーズ)、最多勝利投手賞:丸田尚輝 (ニコニコ)、最多本塁打賞:藤下晧平 (ルーキーズ)、最多打点王賞:ナギ・アボウシャカ(ジョーカーズ)、最優秀選手賞 (MVP):丸田尚輝 (ニコニコ)。

80年代サウンドを!セントラルパーク無料公演


 全米で人気の実力派トリビュートバンド「M80s New York」による、スペシャルライブイベントが8月25日(火)午後7時から9時まで、セントラルパーク内のウォルマンリンクで開催される。同バンドは懐メロのカバーバンドの枠を超え、聴衆を「1980年代へ連れて行くタイムマシン」として全米各地のライブハウスを熱狂させている音楽集団。ボン・ジョヴィやジャーニー、ザ・ゴーゴーズなど、シンセポップからヘアメタルの名曲まで、80年代のMTV黄金期を彩ったヒット曲をアリーナロックスタイルの迫力サウンドと、鮮やかなネオンの演出で再現する。入場無料、予約不要。詳細はhttps://m80sny.netを参照する。

及部恭子トリオ 9月3日 FIVE SPOT JAZZ


 ニューヨークを拠点に活動するジャズピアニストの及部恭子が9月3日(木)午後8時から10時まで、イーストビレッジにある新しいジャズクラブ「ファイヴ・スポット・ジャズ」(東9丁目231番地)でコンサートを行う。出演は及部のほか、ベーシストのオレッグ・オセンコブ、ドラマーのジャン・ジョンとのトリオ。「彼女の音楽は、日常の中にある特別な美しさを見つけ、それをジャズを通して分かち合う旅そのものだ」と好評の及部のオリジナル曲を中心に、アレンジされたスタンダード曲も交えて演奏する。ミュージックカバー20ドル。予約・詳細はウェブサイトhttps://www.fivespotjazz.com/を参照する。

NYでアイヌ伝統文化紹介の夢果たす 溝口 尚美さん

映像作家
ドキュメンタリー「Ainu-ひと」監督

 ジャパン・ソサエティー(JS)で7月と8月の両月、「アイヌ・サマー・フェスティバルーアイヌの物語、文化、そして伝統」と題するイベントが開催された。北海道の平取町二風谷地区は住民約300人の約7割がアイヌの血を引き、アイヌ文化に関する施設が多くある事で有名だ。そんな平取町から総勢30人の文化継承者を2年がかりで今回NYに呼び寄せた。自身制作の映画を上映したり、伝統舞踊や刺繍、木彫などアイヌ文化を体験する10のプログラムを実施し、4日間でおよそ1000人のニューヨーカーが参加、会場は連日熱気に包まれた。(関連記事3面に)

 同フェスティバルは、平取町出身でアイヌ初の国会議員となり、アイヌの伝統文化の継承に生涯を捧げた故・萱野茂氏の生誕100年を記念して同町とJSが「協働」開催したものだ。

 映像作家の溝口尚美さんは、兵庫県出身でアイヌではない。2008年からニューヨークで世界の先住民族コミュニティーを訪れ、映像制作を教える事を目的とした非営利団体を運営していた時に、同僚から日本の先住民族について聞かれ何も答えられなかった自分が恥ずかしかった。そんな思いが、アイヌに目を向けるきっかけとなった。

 母国の先住民族のことを知るために北海道を訪問。アイヌのコミュニティラジオ局があった平取町へ向かった。アイヌ語教室で出会った川奈野一信さんの厚意でその後、ホームステイをしながら平均年に一度の割合で通い続けた。その中から2018年に生まれたのがドキュメンタリー映画「Ainu ーひと」だ。19年に英語版も制作。これまで、世界中で10の映画祭に入選し、ブラウン大学やブリティッシュコロンビア大学などでの上映会やレクチャーも行った。2年前にロンドンのジャパンハウスで開催されたアイヌ文化紹介イベントを見て、いつかニューヨークでもアイヌ文化を紹介したいと思った。その夢を今回実現に漕ぎ着けた。

  「平取町の若い世代が今回来米して、本当に生き生きと自分たちの文化に誇りを持って舞台に立つ姿がとても誇らしかった。2019年に日本政府が新しい法律を施行した時に手を挙げて会社を作った事も今の文化継承活動にとって良かったと思う。例えば踊りだけしていた人が、アイヌ語や工芸など他の分野でもスキルを磨き始めるなど、活気は行く度に高まっていると感じます。舞台にはアイヌの文化に誇りと自信を持って楽しんで伝えている姿があった。まさに、私はこれをニューヨークで見たかったんです」とジャパン・ソサエティーの前で満足そうな笑顔を見せた。  

 (三浦良一記者、写真も)