坂西監督が来米
写真撮影のこだわり語る
トライベッカ映画祭が3日に始まり、日本からは坂西未郁監督の「メモリィズ」が選ばれ、6日にはビレッジ・イースト・バイ・アンジェリカ映画館での世界初上映に坂西監督が登壇した。
(写真右)レッドカーペットに立つ伊達真人プロデューサー(左)と坂西監督(右)
同作品は、写真館を営む義父(イッセー尾形)が骨折したことで世話をしに田舎に来た雄太(柄本佑)の心の描写。義父の仕事ぶりや東京にいる妻子とのスマホ映像の交流、田舎でのささいな光景を通じて、記録と記憶から家族の人生を静かに描く。
坂西監督にとって初の長編作品。質疑応答では、「スマートフォンで気軽に映像を残せる時代だからこそ、記録をテーマに日常を描きたかった。日常に同じ時間は一つもないから」と説明。会場からの「写真と監督の関係について知りたい」との質問に「高校時代からスマホ。でもスマホだと決定的じゃない瞬間も撮る。よしあしではないが、カメラだと覗いた時に撮るか撮らないか一瞬考える」と答え、小型カメラでパチリと撮影して会場を和ませた。
同映画祭は今年で25周年を迎えた。世界初上映が多く新鋭による映画が観られるとあって目の肥えた映画ファンや映画関係者が集まることでも知られている。上映後には坂西監督と個人的に話す人や「おめでとう、すばらしかった」と声をかけて会場を後にする人の姿が目立った。日本では、ロケ地となった大分県竹田市で一般公開を済ませ、12日からは全国各地の劇場で公開される。 (小味かおる、写真も)

