写真家の植山さん 8月に大阪で日本発個展

 ニューヨーク在住写真家・植山慎太郎による日本での初個展「Moon in New York」が、年8月19日(水)から23日(日)まで大阪のギャラリー・SIO(大阪市中央区南船場1丁目3ー26)で開催される。2011年から15年間、ニューヨークの街並みと月をテーマに、都市の中で生まれる一瞬の光景を追い続けてきた「Supermoon」シリーズ。

 本展では、エンパイアステートビルをはじめとするNYの象徴的な風景と月の記憶を通して、都市で暮らす人々の心に残る時間を表現する。コロナ禍による延期を経て、ニューヨークで生まれた15年間の月の物語を日本で初めて紹介する。 

 植山さんは「開催期間中、一時帰国などで日本にいらっしゃる方、また大阪へお越しいただける方は、ぜひ作品をご覧いただければ嬉しいです。皆さまとお会いできることを楽しみにしています」と話している。入場無料。回廊時間は午前10時から午後7時。19日と23日は午後4時まで。

編集後記

編集後記

 みなさん、こんにちは。海外在住の日本人4人が7月10日、在外投票制度が実質的に選挙権を保障していないのは憲法違反として、国を相手取る訴訟を東京地裁に起こしました。原告はドイツ、フランス、オーストラリア、カナダ在住で、昨年の衆院選では郵便投票を利用したものの、投票用紙が選挙管理委員会に期限まで届かず無効となるなど、一票を投じることができなかったと言うのが訴えた理由です。


 在外投票は在外公館での投票と郵便投票の2方式がありますが、郵便投票では投票用紙の請求から返送まで時間を要し、国際郵便事情によっては期限に間に合わないケースが相次いでいます。また、公館投票も、ニューヨークのような大都会近郊に住んでいる人ばかりではなく、世界には領事館まで数百キロ以上移動しなければならない地域も多く、多額の交通費や宿泊費が必要となる場合があるとのこと。


 訴訟では、国が長年にわたり制度改善の立法措置を講じなかった「立法不作為」に対する損害賠償と、海外在住者が特別な負担なく投票できる制度を整備していない現状が違憲であることの確認を求めています。約30年前の在外投票制度創設にも携わり、現在は海外有権者ネットワークNY共同代表として在外インターネット投票の実現を訴える竹永浩之さんは、「目指すのは『投票したい人が投票できる在外投票制度』です。司法と立法の両面から制度改革を進めることが重要」と話します。今週号1面で「一票が届かない」という記事で報じています。


 日本のパスポートを所持している日本人なら、世界のどこに住んでいたとしても、どこまで行っても日本人です。二重課税にならない範囲で納税義務を在住国で果たしていれば、参政する権利もまた主張できるでしょう。ただ、海外在住の日本人の声を代弁する国会議員がいないのです。海外に住んでいる人の不便さ、苦しみは、海外に住んでいる人でないとなかなか実感として湧かないのは仕方がないことかもしれませんが、国会議員が国民の代表なら、海外にいる日本国民の代表は誰なのか。国会議員には全員、地元があります。地元で選挙で選ばれた地方の代表者です。でも、海外有権者には、超党派で考えてくれている日本国内の国会議員はいても、自分ごととして、その思いを国会で声を大にして訴えてくれる議員はいないように感じます、というか、実際にいません。


 海外にはいろんな事情で、国外で暮らしている人が大勢居ます。日本の法律は海外では通用しないので、選挙違反があっても日本の公職選挙法で取り締まることができません。なので、海外での政治活動にも今の法制度では自ずと限界があります。原告が海外在住のままで民事訴訟を起こせるのか、日本の弁護士が起こすと言っているのだから起こせるんでしょうねきっと。海外有権者の一人として成り行きを見守っていきたいですが、小さいながらもメディアの一角を占める媒体としては、政治運動の旗振り役はせずに、あくまで、傍観者として冷静に見ていくというのが正しい立ち位置のように思います。


 誰かが何かを言ったり、したりしたことは書くが、自分から率先して何か行動を起こすということはしないところがメディアの卑怯なところでありずるいところ。しかし、利害に与しないからこそ「他人事」として自由にモノが言える立場の職業と地位にいることを保証されている国で生活できていることは、実は、参政権と同じくらい大切な生きる権利だとも思います。それではみなさん良い週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2026年7月18日号)

(1)一票が届かない 4か国の邦人が国を提訴

(2)世界の頂点へ FIFA W杯2026

(3)やさしいにほんご

(4)広瀬すずさんに カット・アバウブ賞

(5)依田寿久60年の画業  第2章「都市の自然」

(6)帰国前に知っておきたい 日本の相続・税務事情

(7)アイヌの伝統文化紹介 北海道平取町から7月と8月

(8)山久漆工のウォールパネル  NY日本クラブ5階に常設

(9)沖縄食文化を世界発信 ブルックリンのYUUで

(10)日本での医師経験を米医療AIに生かす  石井京さん

一票が届かない 4か国の邦人が国を提訴

 海外在住の日本人4人が7月10日、在外投票制度が実質的に選挙権を保障していないのは憲法違反として、国を相手取る訴訟を東京地裁に起こした。原告はドイツ、フランス、オーストラリア、カナダ在住で、昨年の衆院選では郵便投票を利用したものの、投票用紙が選挙管理委員会に期限まで届かず無効となるなど、一票を投じることができなかった。

 在外投票は在外公館での投票と郵便投票の2方式があるが、郵便投票では投票用紙の請求から返送まで時間を要し、国際郵便事情によっては期限に間に合わないケースが相次ぐ。また、公館投票も領事館まで数百キロ以上移動しなければならない地域も多く、多額の交通費や宿泊費が必要となる場合がある。

 訴訟では、国が長年にわたり制度改善の立法措置を講じなかった「立法不作為」に対する損害賠償と、海外在住者が特別な負担なく投票できる制度を整備していない現状が違憲であることの確認を求めている。

 約30年前の在外投票制度創設にも携わり、現在は海外有権者ネットワークNY共同代表として在外インターネット投票の実現を訴える竹永浩之さんは、「目指すのは『投票したい人が投票できる在外投票制度』です。今年の衆院選は在外邦人にとって過去最悪の投票環境だった。このまま終わらせず、二度と同じことを繰り返さないためにも、司法と立法の両面から制度改革を進めることが重要だ。また今回の訴訟への有権者側の支援も必要。弁護団では寄付も集めているのでぜひ協力を」と話している。 国会では在外インターネット投票導入に向けた検討も始まっており、今回の訴訟が海外約130万人の有権者の選挙権保障を見直す契機となるか注目される。支援サイトのリンクは以下の通り。https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000179

世界の頂点へ FIFA W杯2026


 世界最大のサッカー大会、FIFAワールドカップ2026(W杯)は19日午後3時、ニュージャージー州イーストラザフォードのニューヨーク・ニュージャージー会場で決勝を迎える。普段はNFLの試合などが行われるメットライフ・スタジアムが、世界一を決める舞台となる。今回はFIFA世界ランキング上位4チームが、そのままベスト4に進んだ。これはランク制度を始めた1992年以降で初めてで、4か国とも優勝経験がある。14日の準決勝ではスペイン(ランキング3位)がフランス(同1位)に2ー0で勝利、15日のイングランド(同4位)対アルゼンチン(同2位)戦の勝者と19日に世界の頂点を争う。今大会は米国、カナダ、メキシコ共催で過去最多の48か国が参加。6月11日に開幕し、39日間の日程で行われてきた。ニューヨーク・ニュージャージー地域では、決勝を含む最多の8試合を開催。決勝は世界中の視線がメットライフ・スタジアムに注がれる。また、同じ都市圏に再び巡ってくる保証はなく、地元住民にとっては一生に一度あるかどうかの歴史的な一日となる。大会組織委員会は、両州への来訪者を120万人以上、経済効果を約33億ドルと予測している。さまざまな国にルーツを持つ人々が暮らすこの地域では、出身国やゆかりのある国を応援しようと、街のレストランや広場では1か月以上にわたり熱気ある試合観戦が行われてきたが、いよいよクライマックスを迎える。

日本の夏と1000年の歴史をもつかき氷 縁の下の力持ち 週刊やさしいにほんご生活

この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やマナー、タイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。また、漢字をまだ習っていないお子様にとっても社会を知り、漢字に接するよい機会になります。


日本の夏と1000年の歴史をもつかき氷

 7月になると、日本ではかき氷を販売するお店の目印として、大きく「氷」と書かれた旗が店先に飾られます。この旗を見ると、日本人は「夏が来た」と感じます。

 かき氷の歴史は1000年以上前の平安時代から。当時は、宮廷で暮らす貴族だけが味わえる特別な食べ物でした。日本のかき氷は、アメリカで見かけるフローズンドリンクとは異なります。雪のように細かく削った氷を、飲まずにスプーンで食べるのがマナー。抹茶やいちご、練乳をかけたかき氷も人気があります。

 暑い日に「氷」の旗を見つけ、ふんわりとした新雪のようなかき氷を味わうことは、日本ならではの夏の楽しみの一つです。

(長久保美奈、マナー講師)

わくわくことわざ(23)
文とイラスト 平田恵子

縁の下の力持ち

 目立たないところで、他人のために苦労や努力をする人のこと。語源は大阪の四天王寺でかつて非公開で舞われた「縁の下の舞」であり、現代の「エッセンシャルワーカー」のように、社会を陰で支える働きをする人々を指しています。

 この言葉には、見返りを求めずに力を尽くす人に対する敬意と感謝が込められています。使用時の注意は、「陰の苦労人」という意味があるため、目上の人に直接使うと失礼です。先輩や先生をほめるときは「陰ながら支えてくださり…」と言い換えるのが一般的です。

《言葉の意味(ことばのいみ)》

・目印(めじるし):sign

・氷(こおり):ice

・雪(ゆき):snow

・旗(はた):banner

・平安時代(へいあんじだい):the Heian period

・宮廷(きゅうてい):imperial court

・練乳 (れんにゅう) :sweetened condensed milk

・縁の下(えんのした):the space under the floor

・非公開(ひこうかい):private 

・四天王寺(してんのうじ):Shitennoji Temple in Osaka is 

   one of Japan’s oldest Buddhist temples 

依田寿久60年の画業  第2章「都市の自然」

 1967年からニューヨークを拠点に活動する画家・依田寿久の約60年にわたる創作活動を振り返る展覧会「Continuum, 1967–Today」の第2章「Selected Works, 2000–Today」が、7月9日から8月7日まで新規移転したナウヒア・ギャラリー(リスペナード通り40番地)で開催されている。

 本展は、依田の芸術の変遷を2部構成で紹介する企画。第1章では1990年頃までの幾何学的抽象絵画を中心に展示したのに対し、第2章では2000年代以降の代表作を取り上げる。平面作品から立体的なレリーフへと表現が広がり、植物や拾い集めた素材を取り入れた独自の造形世界が紹介されている。

 制作の転機となったのは、2000年代初頭に家族で訪れたコニーアイランドでの出来事だった。妻・順子が見つけた野生植物カヤツリグサの茎を切り開いた際、三角形の断面に自身の作品との共通性を見いだしたことが、新たな創作の出発点となったという。この「三角形」は、その後20年以上にわたり制作を貫く重要なモチーフとなり、依田が「都市の自然」と呼ぶ、季節や植物、時間の移ろいへの鋭い観察眼を象徴している。依田の執拗に描き続けるプラッシュストロークの原点は、武蔵野美術大学時代の恩師である山口長男教授からの教えにあると画廊ディレクターの戸塚憲太郎氏は解説する。

 1980年に藤枝晃雄構成による「Atr Today ’80」展が東京の西武美術館で開催され、辰野登恵子、根岸芳郎、依田寿久の3人が選ばれて展示され、そこに山口教授が見に来てくれて依田に「君の絵は動きがあっていい」と言った言葉がその後の依田の作品に大きく影響することになる。カヤツリグサの膨大な三角形は見つめているうちに不連動に振動する錯覚を覚える。1940年静岡県生まれ。   

          (三浦良一記者、写真も)

広瀬すずさんに カット・アバウブ賞

 北米最大の日本映画祭、第19回「ジャパン・カッツ」が開催されているジャパン・ソサエティー(JS)で13日夕、2025年公開の映画『遠い山なみの光(A Pale View of Hills)』の上映会が行われた。同映画は、ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏のデビュー小説の映画化で、1980年代のイギリスと戦後間もない1950年代の長崎を舞台に、母娘の記憶の交錯を描いたヒューマンミステリー。石川慶監督が映画化し、広瀬すずさんが主演を務めたNYプレミア上映。

 上映前に「カット・アバウブ賞」に選ばれた広瀬さんの授賞式が行われ、サーモンピンクのロングドレスを纏った広瀬さんが登壇すると、美しく輝く姿に場内はため息と拍手が湧き起こった。「今回はこんな素敵な賞をいただき嬉しく思います。昨日、上映された『海街ダイアリー』以来、色々な方から映画の世界に導かれ、日本映画が大好きで日本人の感性や生き方を特に大切に演じさせていただいたのが『遠い山なみの光』です。長崎で生き抜いた女性をニューヨークで上映され皆様に届くことを本当に心から嬉しく思います」と語った。上映後はNY州立大学ビンガムトン校で映画研究について教鞭を執るジョエル・ネヴィル・アンダーソン氏による質疑応答が行われた。石川監督からの出演オファーは「今大きな題材に立ち向かっていて、ぜひご一緒に」という手紙だったことや共演の二階堂ふみさんのファンだったこと、同じ人物を演じた吉田羊さんについてのエピソードを語った。

  (菊楽めぐみ、写真も)

帰国前に知っておきたい 日本の相続・税務事情

内藤税理士がJAAで講演

 ニューヨーク日系人会で8日、「変わりゆく日本の相続税・贈与税〜日本へ帰国して困らないために〜」と題した講演会が開かれ、一般社団法人日米帰国支援センター代表理事(税理士法人アーク&パートナーズ代表の内藤克税理士)が、米国在住者が日本へ帰国する際に注意すべき相続・税務の最新制度について解説した。

 内藤氏は、相続対策は単なる節税ではなく、「納税資金の確保」「円満な遺産分割」「適正な節税」の三つを柱として考えることが重要だと説明。高齢化や国際結婚、海外資産の増加などにより相続の形態が多様化し、国際相続やデジタル資産を含めた新たな課題への備えが求められていると指摘した。

 講演では、2024年以降の贈与税改正にも触れ、暦年贈与では相続財産への持ち戻し期間が7年に延長された一方、相続時精算課税制度には年間110万円の基礎控除が新設され、従来より利用しやすくなったことを紹介。制度の特徴を理解し、家族の状況に応じて使い分けることが重要だと述べた。

 また、日本へ帰国するタイミングによって、米国不動産の売却益や為替差益、日本での相続税・所得税の扱いが大きく変わる点についても具体例を挙げて説明。米国市民権やグリーンカードの有無、家族の国籍や居住地、保有資産の所在などによって税務が異なるため、「帰国後では手遅れになるケースもある」とし、帰国前から専門家へ相談する重要性を強調した。

 さらに、米国の401(k)やIRA、トラスト、共同名義口座、TODD(死亡時譲渡制度)など、米国特有の資産管理制度についても、日本の相続制度との違いを理解しておく必要があると説明。日米双方で申告が必要となるケースや外国税額控除の仕組みなども紹介され、参加者は熱心に耳を傾けていた。

 内藤氏は「まずは国籍、居住地、資産の所在を整理することが国際相続対策の第一歩」と述べ、帰国を予定する人だけでなく、将来日本での生活を考える在米邦人にとっても早めの準備が大切だと呼び掛けた。

 内藤氏は、昨年11月に日本で設立された一般社団法人日米帰国支援センター(東京都千代田区有楽町、電話03・6551・2535)に日米税務の専門家として代表理事に名前を連ねている。このほか、遺言・相続には弁護士の長家広明氏、信託・登記には司法書士の西田誠氏、年金相談には社会保険労務士碓井健一氏、帰化申請・国籍取得には行政書士の名坂恵美子氏が理事として参画している。当日は、ズーム聴講者も含め約80人が参加した。

アイヌの伝統文化紹介 北海道平取町から7月と8月

ジャパン・ソサエティー

 ジャパン・ソサエティーは7月22、23日と8月12、13日の4日間、「アイヌ・サマー・フェスティバル—アイヌの物語、文化、そして伝統」を開催する。北海道平取町との共催で、日本北部の先住民族・アイヌの歴史や文化を多角的に紹介する催しとなる。

 会場には北海道・平取町から25人を超える工芸家や文化継承者、教育関係者が来米。アイヌ古式舞踊の公演をはじめ、木彫りや刺繍、アイヌ語のワークショップ、アイヌ料理のデモンストレーションと試食、映画上映、講演などを通して、言語や生活文化、精神文化に触れる機会を提供する。ニューヨークで本格的なアイヌ文化を総合的に紹介する催しは極めて珍しく、一般市民をはじめ日本の文化に関心を持つ幅広い層の来場が期待されている。

 今回のフェスティバルは、アイヌ文化の保存と継承に生涯を捧げた平取町の故・萱野茂さん(1926〜2006)の生誕100周年を記念して企画された。萱野さんは平取町二風谷地区を拠点にアイヌ文化の復興運動に尽力し、日本でアイヌ民族として初めて国会議員となった政治家としても知られる。アイヌ語や民具、口承文芸の記録保存の他、100を越える著書を残すなど、アイヌ民族への理解を広めるうえで大きな役割を果たした。

 アイヌ民族は北海道を中心に古くから暮らしてきた先住民族で、独自の言語や信仰、文化を持つ。しかし明治時代以降の同化政策によって多くの伝統や言語が失われ始めた。その後2019年に、日本の国会がアイヌ民族を先住民族として認める法案を可決した。ユネスコが「極めて消滅危機にある言語」に指定するアイヌ語を含め、文化復興への取り組みが進められている。

 平取町の遠藤圭一町長は「アイヌ文化をニューヨークで紹介できることを光栄に思う。アイヌの人々が誇りを持って暮らせる社会を目指し、次世代へ伝統を継承していきたい」とコメントしている。

 また会期中には、エミー賞受賞歴を持つ映像作家の溝口尚美さんが10年以上かけてアイヌのコミュニティを訪れて信頼関係を築き、製作したドキュメンタリー映画「Ainu ーひと」の上映も予定されており、アイヌの現在と未来について理解を深める貴重な機会となりそうだ。

アイヌ・サマー・フェスティバル スケジュール

■7月22日(水)▽午後5時30分〜6時45分・映画「Ainuーひと」無料上映会・監督の質疑応答▽午後7時〜8時30分「Sinot 沙流川流域の踊り」公演(レセプション有り)

■7月23日(木)▽午後4時〜5時30分「Inuye=an ro!」木彫りワークショップ▽午後5時30分〜6時45分・映画「Ainuーひと」無料上映会・監督の質疑応答▽午後7時〜8時30分「Ipe  アイヌの食文化」(レセプション有り)

       ◇

■8月12日(水)▽午後4時〜5時30分「Ikarkar=an ro!」刺繍ワークショップ午後5時30分〜6時45分「Itak=an ro!」アイヌ語ワークショップ▽午後7時〜8時30分「Sinot 沙流川流域の踊り」公演(レセプション有り)

■8月13日(木)▽午後4時〜5時30分「Sinot=an ro!」アイヌ古式舞踊ワークショップ午後5時30分〜6時45分・映画「Ainuー ひと」無料上映会・監督の質疑応答▽午後7時〜8時30分「Ikarkar & Itak: 」アイヌの刺繍と言語。(レセプション有り)入場料・一般20ドル、学生とシニア17ドル、会員15ドル。詳細とチケットの申し込みはウェブサイトhttps://japansociety.org/ainufestival/

山久漆工のウォールパネル  NY日本クラブ5階に常設

幾何学模様のデザイン

 越前漆器を製造販売する山久漆工の山本泰三社長が14日、6月に開館したニューヨークの日本クラブを訪れ、同社が手がけた「漆ウォールパネル」を寄贈した。作品は、五番街の中心に移転したばかりの日本クラブ5階ギャラリーのエレベーターフロアの壁に設置された。

 幾何学模様の格子を組み合わせたモダンな作品は、造形作家の鈴木尚和氏によるデザインで、山本社長によると「世界の中心であるニューヨークのしかも五番街の最も華やかな場所で、日本の伝統工芸である漆をモダンなライフスタイルの生活様式の一環として提案できて嬉しい。漆工芸をグローバルアートとして展開していくための大きな一歩になった」と話した。

 1930年に創業し、今年で96年の歴史を持つ同社三代目の社長の山本氏は、日本の食卓を彩る同社の箸が日本の通信販売ランキングで常にベストセラーとなっているほか、今年は同社の漆カバーを使ったカシオ計算機が爆発的にヒットするなど勢いを見せている。

(写真上)5階エレベーターホールに設置された作品の前に立つ山本社長(左)と前田正明日本クラブ事務局長

沖縄食文化を世界発信 ブルックリンのYUUで

フレンチとの融合8品

 ブルックリン・グリーンポイントのミシュラン一つ星フレンチレストランRestaurant YUUで12日、沖縄県が主催する食文化の世界発信特別イベント「Okinawa Across The World」が開催された。同店のオーナーシェフYUU氏が、沖縄から直送された最高級食材にフレンチの技法を融合させた計8品の特別メニューを披露。全品が沖縄産陶器に美しく盛り付けられ、薄切り牛肉にコンソメを注ぐ「フレンチしゃぶしゃぶ」や、揚げ時間わずか30秒で外側のパリパリ感と生のままの旨味を融合させた「マグロカツレツ」=写真上=に招待客から絶賛の声が上がった。NYへ駆けつけた沖縄のシェフ髙良盛将氏が伝統の「冬瓜漬」を用いたデザートを沖縄産紅茶と共にサーブ。同じく沖縄からのソムリエの兒玉一樹氏も泡盛ベースのカクテルなどでペアリングを振る舞い、招待客は贅沢な沖縄の食材と時間を堪能した。同イベントは今後、パリやシンガポール、香港、台北、東京、大阪など世界各地の一流シェフ・レストランとコラボを展開し、最終的に沖縄で開催される予定だ。

  (菊楽めぐみ、写真も)