絶望から生まれた新たな自分 The Rhythm Section

犯人を捜す糸口をつかむステファニー(ライブリー)
Photo : Paramount Pictures

 殺された家族の仇をうつために犯人を追うリベンジもの。ストーリー的にはよくある話だが製作は007ボンド・シリーズを手掛けるバーバラ・ブロッコリとマイケル・ウィルソンのヒットコンビ。主演は「The Shallows」(ロスト・バケーション、2016年)でサメとのサバイバル劇を見事に演じたブレイク・ライブリー。監督はHuluの人気ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の監督を担当したリード・モラーノ、という期待の布陣。
 ステファニー(ライブリー)はオックスフォード大学に通うトップクラスの学生。両親と弟妹とともに幸せな家庭に育ち、いつも笑いが絶えない仲良しファミリーだ。
 しかし、航空機墜落事故でステファニーは一遍に家族全員を失った。自分も一緒に乗るはずだっただけに一人生き残った現実が受け入れられず生活は急激に堕ちていく。
 悲しみを追い払うようにドラッグにおぼれ、売春婦としていくばくかの金を稼ぐ生活にどっぷり浸かっていたある日、ジャーナリストから3年前の航空機墜落は事故ではなかったと聞かされる。
 この日からステファニーは家族を死に追いやった見えない敵を探し求める復讐の鬼となる。ジャーナリストの情報から糸口をつかみ、ロンドン、スコットランド、マルセイユ、タンジアとめぐり、元CIAが絡む陰謀の淵に近づいていく。
 目的を果たす過程で元MI6(ジュード・ロウ)に殺人プロの訓練を受けるくだりがあり、作品製作者の構想として007女性版のシリーズのスタートをにおわせる。
 ただシャーリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」のようなセクシーかつ無敵の殺し屋というわけではなく、ライブリー扮するステファニーは殴られ、蹴られでのたうち回り、見ている方ははらはらする。美形でクールなライブリーには似つかわしくないかなり無様なバトルぶりだが、その素人っぽいところが逆に受ける可能性もありで次作に期待したい。1時間49分。PG。(明)

https://www.paramount.com/movies


■上映館■
Regal E-Walk Stadium 13 & RPX
247 W. 42nd St.
AMC Empire 25
234 West 42nd St.
AMC Loews 34th Street 14
312 W. 34th St.

編集後記 2月1日号

みなさん、こんにちは。世界保健機関(WHO)が本日30日、中国で感染が広がっている新型コロナウイルスへの対応に関する3回目の緊急委員会を開催し、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)に該当すると宣言しました。ニューヨーク市5区の中でもアジア系住民が多いクイーンズ区のフラシングに一昨日マスク着用で取材で行ってきましたが、往来する人々にマスク姿が多い。若者だけでなく中高年の男女もマスク顔が多かったです。「外出する時はマスクをしていたら安心?」と聞くと交差点で信号待ちの女子学生が目だけこちらに向けてうなずいてくれました。米国ではマスクは工事現場の作業員か「私は重病人」と自ら宣言しているかのように怪訝な目で見られることが多く「予防」のためという意識がないのですが、今回ばかりは、人目はばからずマスクをしている人が多いです。もっともアジア人ばかりでしたが。ドラッグストアでは売り切れの店もあるようです。それと、あまり報道されてませんが、アメリカでのインフルエンザ感染の1月18日付けの状況を疾病管理予防センター(CDC)が発表しています。それによると、2019-2020年シーズンのインフルエンザ感染者は1500万人以上、入院患者は140,000人、死者は8,200人以上と推定されています。これには子ども27人が含まれています。こっちの方も心配です。いずれにしてもマスクは有効かと。この時期に風邪などひいて熱を出して咳などゴホゴホとだしませんように。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)TV

深海をうごめく魔物 Underwater

脱出を試みるノラ(スチュワート)とルシアン(カッセル)ら
Photo : Alan Markfield/Twentieth Century Fox Film

 地球上でもっとも深い海淵があるマリアナ海溝で起こる不気味な動き。パニックものに謎の怪物を仕込んだ新年初のSFホラーだ。
 主役は「トワイライト」シリーズでトップスターの仲間入りをしたクリステン・スチュワート。アイドル路線から卒業し「Clouds of Sils Maria」(アクトレス〜女たちの舞台〜、2014年)でセザール賞を含む数々の賞を受賞するなど演技力でも評価され、活躍の場が広がっている。共演はヴァンサン・カッセル、ジョン・ギャラガー・ジュニアら。
「エイリアン」の舞台が宇宙なら、こちらは北西太平洋の深海。海底油田掘削のために設置されたオペレーション施設が破壊され、研究員たちが決死の脱出を試みるが謎のモンスターに襲われる。
 ストーリーは単純だが未知の世界にうごめく生き物には恐怖と冒険が混在する。2万3000万年前から150万年前まではホオジロザメの仲間の超巨大サメ、メガロドンが生息していたというから材料としては悪くない。監督は「シグナル」(14年)のウィリアム・ユーバンク。
 機械工学技士のノラ(スチュワート)は水深7マイルの海底に設置された 石油掘削施設で働いていた。海の底というほかは特に変わったことはなく、施設自体は広々とし、仲間ともうまくやっておりまずまずの環境だった。
 ある日、突然、大きな衝撃とともに建物が崩れ始める。地震だ。どうにか施設内の安全な場所にたどり着けたのはノラとキャプテン・ルシアン(カッセル)を含むたった6人。助かるには1マイル離れた別の施設にある脱出用の移動ポッドで海上に出るしかない。
 6人は重装備の潜水スーツを着て海底を歩き始める。水中の移動は想像以上に困難を極める。スーツの不備から酸欠を起こす者も出れば、浮遊する物体に当たる者もいる。しかも、潜水スーツを通して、なにか奇妙な気配を感じ、限られた視界の中で一瞬、何かが動く。
「エイリアン」と比較するレベルではないがスリルは十分。1時間35分。PG-13。(明)

https://www.foxmovies.com/movies/underwater


■上映館■
AMC Loews 34th Street 14
312 W. 34th St.
Regal E-Walk
Stadium 13 & RPX
247 W. 42nd St.
AMC Loews Kips Bay 15
570 Second Ave.

森脇さんに勲章伝達

山野内大使(左)から勲章を伝達される森脇氏(1月24日夕、大使公邸で)

令和元年秋の叙勲で旭日小綬章
NY日系社会と日米交流に貢献

 令和元年秋の叙勲で旭日小綬章を受章したゲーリー・俊一・森脇元ニューヨーク日系人会(JAA)会長、元米日カウンシル副理事長に対する勲章伝達式が1月24日夕、ニューヨーク総領事・大使公邸で行われ、山野内勘二大使から勲章と賞状が授与された。
 大使の祝辞に続き森脇氏が挨拶、来賓のスーザン・大沼JAA会長、ボビー・バレンタイン元監督が祝辞を述べ、子息のアダムさんの発声で乾杯した。
 森脇氏は1988年にニューヨーク日系人会に入会以来、法律家としての専門的知見を活かし、ニューヨーク州に在住する日本人・日系人の社会福祉、教育・文化の向上、日米親善に資する同会の活動に積極的に取り組み、およそ25年の間、同会の理事,副会長,会長として、同会運営の中核を担ってきた。
 同会会長在任中の2011年3月に日本で発災した東日本大震災直後から、救援基金を設立し率先して募金活動を行い、被災地に寄付を行うなど、各種支援策を取りまとめ、被災地支援を精力的に実施したほか、その後も被災地の復興支援活動を行う団体とも協力するなどして、継続的に東日本大震災被災地の復興支援を行っている。
 14年には、同人のイニシアチブにより、ボビー・バレンタイン監督とともに、米国東海岸地区から15歳の少年野球選手を集めた野球チームを日本に送り、宮城、岩手、福島の野球チームと親善試合を行うイベントを実現するなど、ニューヨークの日系人・日本人が東北の復興を見守っていることを体現し、息の長い被災地支援を続けている。
 森脇氏は「JAA、米日カウンシル、米国日本人医師会、ジャパン・ソサエティー、2005年スペシャル・オリンピック関係者、日本クラブ、NY日本商工会議所、NY日本総領事館、ウインデール・マークス法律事務所、家族、友人の皆様、どうもありがとうございます」と御礼を述べ、太平洋戦争中に日系人強制収容所で過した父親ミノルさんと母ハナさんに感謝の言葉を述べた。「戦時中、日系人が受けた差別について母は語ることはなかったが、苦労を背負って生きた人生だった。1月30日がニューヨーク市で日系強制収容所に反対したフレッド・コレマツ氏を称える日が2年前に制定できたのも現代に生きる日系社会の皆さんが一丸となってアメリカンドリームの実現に向けて闘い勝ち取ったからだ。多くの私の大切な友人たちと共にこれからもアメリカの夢に向かって邁進していきたい」と挨拶した。当日は86人が出席して祝福した。

コロナウイルスの感染拡大、新型肺炎に備える

中国系移民が多いクイーンズ区フラッシングの大通りはマスクをした人々が行き交う(1月28日午後1時、写真・本紙 三浦良一)

ニューヨークでも堂々とマスク

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は1月29日までに132人となり、患者数は5974。習近平国家主席は「全力で新型肺炎を抑え込む」と1月20日に宣言し国をあげて感染拡大を封じ込めるとして武漢を事実上封鎖、人民解放軍の医師ら約150人を派遣し隔離治療施設設置などをしているが感染は食い止められていない。
 感染はすでに世界に広がっており、29日現在で、17の国と地域で83人の感染者が確認されている。日本国内でも武漢から日本に入国した男性など8人が確認されている。 米疾病対策センター(CDC)は18日までに、武漢市から直行便や乗り継ぎ便が到着するニューヨークのケネディ国際空港、サンフランシスコ国際空港、ロサンゼルス国際空港の3か所で検疫態勢を強化。武漢からの乗客は他の利用者と分けて別室で発熱の有無などを確認し、症状がある人はさらに詳しく調べるなどしていたが、21日にワシントン州で武漢を訪問していた30代男性の感染を確認。また24日にも武漢からシカゴに帰国した60代の女性の感染が判明した。ニューヨークでは5人が検査対象となり3人が隔離されている。このため28日までに検疫強化空港をニューアークやヒューストンなど20空港まで広げている。ユナイテッド航空が28日に米国と中国路線を飛行する24便の欠航を発表したのに続き、アメリカン航空も29日、2月9日から3月27日までロサンゼルス空港と北京、上海路線を運休すると発表した。英国航空も中国便を運休すると発表。米国の航空会社としてはデルタ航空のみが中国への直行便を運行している。
 日本政府は29日までに第1便として在留邦人206をチャーター便で日本へ退避させた。現地には帰国希望者が650人いる。日本の外務省は、湖北省に対して感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)を、中国のその他の地域に対しては感染症危険情報レベル1「十分注意してください」を発出した。(関連記事5面に)

味も伝わる英語表現!

片山晶子・著
Jリサーチ出版・刊

 食べたい、食べてもらいたい、和食のおいしい魅力を英語できちんとガイドできる本。天丼、ラーメン、寿司といった定番の和食からカレーライス、オムライス、ナポリタンといった洋食、ご当地料理、弁当、コンビニ、居酒屋など多様な日本の90メニューから食文化をカバーしている。知っているようで知らなかった和食の美味しい魅力を英語でしっかりと表現できる。たとえばご飯の炊き方。ふわふわとした輝きのあるというのは「fluffy(ふんわり)」「shiny(つやつや)」、天丼の汁気の多いは「juicy」、親子丼の甘味のあるおいしさは「luscious 」、香りのいい「aromatic」と表現。カレーライスの「辛い」は「spicy」。カレーのルーの箱には「HOT」て書いてあるが、スパイシーというのが舌に刺さってくる感じがでてる。ホットはもっと単純な辛さかもしれない。冷し中華は、茹でた麺を冷すにあたり「chilled 」を使うと「make it cold」などと言うようりもかなり洗練された形で伝わりそうで、味も良くなる感じがする。鰻丼がスナミナが付くといのも「nurtitious」(栄養豊富な)と聞くと上品で豊かな味わいを楽しめそう。刺身の白身などは「さっぱりした味」=lightを使う。大トロや雲丹など「こってり」は「rich」な味で納得。
 一瞬でどんな料理か説明できる「料理のキーワード」や「カロリー情報」「予算」など料理を紹介する糸口が満載だ。米国はもとより海外で和食の関心は高まる一方。いまや、和食イコール鮨のイメージをはるかに超えて、ラーメンから吟醸酒、ひいては日本の発酵技術まで注目される時代。筆者自身、米国在住の食のジャーナリストとして、または和食文化を紹介するラジオ番組の司会、プロデユーサーとして和食に魅了された外国人の話を聞く機会も多く、そんな時は日本人として誇りに思うそうだ。本紙の食の記事「EATOUT」を創刊以来執筆していて読者にはお馴染みの人でもあるはず。
 第1章では和食の礎である価値観を紹介。第2章は代表的な料理、第3章は飲み物、第4章は和菓子、第5章は弁当、行事食、洋食を、第6章では地方料理を説明している。通訳案内の助けとして、気軽に英語を学ぶテキストとして、または和食のうんちくガイドとして自由に活用できるような内容になっている。
 和食とは? と問われ、その哲学をどう英語で語るか。まず、そういうのは、日本語で知らないことには、英語でも言えないことになっている。日本人の和食文化の基本にある3つの特徴を説明するとなるほどと思い当たるフシがある。「シンプルさ」「熟練生」「適応力」。フランス料理は足し算、和食は引き算の料理であると言われています、などと英語で説明してみたいものだ。味を幾層にも重ねる代わりに、日本人の料理人は味の要素を最小限に抑え、旬の素材の風味を際立たせることを目指すと。読めば知識が幾層にも重なる。 (三)

アウトローの画家展

Toshiyuki Hasekawa, Face, 1921, Oil on board, 10.6×8.5in. Private collection.

ホワイトボックス、2月1日から

 「アウトローの画家」展 が2月1日(土)から29日(土)まで、ホワイトボックス・ハーレム・アートセンター(東121丁目213番地)で開催される。
 戦中と戦後に活動した日本人作家の長谷川利行(1891〜1940)、松本竣介(1912〜1948)、麻生三郎(1913〜2000)、宮崎進(1922〜2018)の作品を紹介する。キュレーターはウィルズ・ベイカー、オーガナイザーは佐藤恭子。タイトルの「アウトローの画家」は、吉田和正著作の「アウトローと呼ばれた画家 – 評伝長谷川利行」(小学館2000年発行)をヒントに新進キュレーターのベイカーが名付けた。4人のアーティストはいずれも1930年代に交流を持ち、宮崎は長谷川から贈られた牛がワゴンを引いている絵を生涯大切にしていたという。
 入場無料(任意寄付制)。オープニング・レセプションは2月1日(土)午後6時から9時まで。詳細はウェブサイトwww.whiteboxny.orgを参照

その7:ヴィールフランシュのダラダラ生活

ジャズピアニスト浅井岳史の2019南仏旅日記

さて、エズ最初の朝、すっかり寝坊してしまったが、昨日の移動の疲れも残っていることと、来週始まるエジプトツアーのマーケティングの仕事があったので、午前中はアパートで仕事。ベランダにMacBookProをセットしてオフィスにした。目の前には山沿いに這うように作られた中世の石の街エズ、向こうには山が連なる。下には地中海の海が太陽の光を反射してキラキラ輝く。大小のクルーザーが停泊する。海の向こうにはキャップ・フェラの半島がくっきり見える。そこには美しいビーチとロスチャイルドの別荘、キャッツやオペラ座の怪人の作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーの別荘もある。こんな素晴らしい環境で仕事をする、これは究極の贅沢だ。
 昼に今年初めてのビーチに出る。私たちはビーチが好きだ。日本にもアメリカにもイタリアにも出かけて行ったが、地中海ほど素晴らしい海は無い! と思っている。水の温度が究極に良くて、いつもざぶんと入って長い事浸かっていられるのだ。この辺りのビーチにもほとんど出かけているので、お気に入りのビーチがもう決まっている。Villefranche sur merである。VilleはVillage、FrancheはFree。こんな良いところは、アフリカ大陸からアラブ人、西隣からカルロス5世率いるスペイン人、東隣からはイタリア人が攻めて来る。そんな危険な場所には誰も住みたくない。が、誰も住んでいなければ簡単に奪われてしまう。そこで、フランス国王フランソワ1世が税金を免除して人を住まわせたことから、この名前がある。古いビーチ沿いの壁に、フランソワ1世とカルロス5世の講和条約の締結地の碑を見つけた。
 ビーチで火照った体をカフェに入って落ち着かせる。ビーチに行きかう人を見ながらのドリンクが上手い。海沿いにはおしゃれなレストランが並び、その横には漁船が停めてある。漁村であったのは一昔だとガイドブックには載っていたが、実際には漁に使う網が干してあったりするので、今でも魚を漁っているようだ。となると、ますますこの辺のレストランに入りたくなるが、お洒落な海沿いのテーブルに乗せられたテンコ盛りのムール貝を横目に家に帰る。
 夕方はエズのカジノで買い物。なんと数年前と同じ女性が働いていた。声をかけたら、5年前からずっと働いているそうだ。でステーキを買ってアパートで焼く。安い肉を選んで買ったが、うまく焼けた。ステーキは安い肉の方が美味いと思うのは私だけだろうか。それをバルコニーのテーブルに並べて、9時を過ぎてもサンサンと輝く太陽の下で食べるのは天国である。何だか、仕事のことも全てのこともどうでもよくなってきた(笑)。
 翌日。昨日はビーチを満喫したビーチデーで、今日はChapelle du Rosairに出かけることにしていた。が、昨日から出てきたダラダラ感を克服出来なくなって、今日もビーチデーにすることにした。それでいいのだ!
 ただし、実は昨日行った私たちの「お気に入りのビーチ」のほかに、私たちが「秘密のビーチ」と呼んでいるビーチがある。その名の通り小さな入江の小さなビーチで非常にプライベートであるのだ。が、小さなビーチなのに駐車場が一杯で入ることが出来なかった。仕方ない。「秘密のビーチ」は諦めて昨日の「お気に入りのビーチ」に戻る。確かにここは駐車場もいつでも入れるし、シャワーもトイレもカフェもある。来ている人はイタリア、ドイツ、イギリス、ロシアなどかなり国際的である。コート・ダジュールらしくトップレスの女性もいる。
 水にじゃぼんと飛び込み、泳いで、潜って、魚を見て、ビーチに戻って寝そべって、今日はこのビーチにこれでもかと思うくらい長い時間いた。お腹が空いたので、カフェでスナック。ここにはカフェが2軒並んでいて、片方は綺麗でメニューが豊富でいつも混んでいる。もうひとつは殺風景でいつもガラガラ。そのガラガラなカフェに入る。とても優しいお姉さんがお母さんのような女性と2人でやっていた。ふと、この母娘は冬の間何をしているのかが気になった(笑)。
 少しほとぼりが冷めた頃に、Villefrancheの街を散策。海岸沿いの階段を登ると、中世の石の街にレストラン、ベーカリー、お土産やさんが並ぶだけの小さな街であるが、歴史は14世紀まで遡り、水汲み場から回廊までいたるところにそれを感じさせる。石段の上に教会がある。中に入ると広くはないがあまりも立派でびっくりする。この小さな街にとってやはり教会は人々の生活の中心であったのだろう。14世紀の回廊をくぐって再び海へ。
 今夜の夕飯は昨夜のステーキの残りを温める。このダラダラ生活、本当に良いなぁ。(続く)
(浅井岳史、ピアニスト&作曲家)
www.takeshiasai.com

ハーレムと日本の架け橋に

トミーさんの音楽葬で遺影を持つ松尾さん (1月23日夜、メモリアル・バプティスト教会で)

音楽プロモーター、NYコーディネイター、
Harlem Japanese Gospel Choir代表、
ハーレム・グローバル・ツーリング社代表

松尾 公子さん

 1月23日夜、ハーレムと日本とを結ぶ文化の架け橋として活躍したトミー・富田さん(享年80歳)の音楽葬がハーレムの教会で行われた。マルコムXの法定代理人、マンハッタン区長を3期務めたことでも有名なパーシー・サットンファミリー、ハーレム商工会議所代表、アポロシアターファミリーなど生前富田さんと繋がりのあったハーレムの面々が集まり、ブラックミュージック満載の華やかな音楽葬となった。最前列で遺影を持っていたのが松尾公子さんだ。ハーレムで18年間、富田さんを支えた。
 松尾さんは、3歳からピアノとモダンバレエを習い、高校時代、サーフィン好きの仲間の影響でボディボードを始め、レゲエと出会う。R&B・ソウルなどのブラックミュージックにはまり、ディスコ・クラブ全盛時代へ。大学卒業後は、エンターテイメント系会社の広告宣伝部で雑誌やテレビの仕事に従事したあと渡米。現在、ハーレム・グローバル・ツーリング社代表として日本とハーレムの交流を様々な形でアシストしている。トミーさんが創設したハーレム・ジャパニーズ・ゴスペルの代表としても活躍するが、表千家茶道、草月流華道、着物着付け、書道は七段という日本文化もしっかり身に付けているスーパーウーマンだ。
 すでに数年前からトミーさんが始めた日本人初のハーレムツアーなど仕事のすべてを受け継いでおり、昨年からは世界初の正式ライセンスでアポロアマチュアナイト・ジャパンをスタート、今年はアジアにも拡大するという。
「35年のハーレム生活で、どれだけしっかりと、コミュニティーに根を下し、皆さんにトミーが愛されてきたか。知っていたつもりだった私でさえ、さらに驚くほどの大変な功績と愛されかたでした。心に空いた大きな穴をこれからどのくらいの時間をかけて埋めていくことができるのか、それだけがこれからの自分の課題です。これからもトミーのレガシーを心に、さらに頑張っていきます」と語った。音楽の世界に入る前は札幌冬季五輪のリュージュの日本代表選手だったトミーさん。大柄で繊細な心の持ち主だったトミーさんが今度は天国からしっかり松尾さんを見守る番だ。(三浦良一記者、写真も)

聖バレンタインの由来 愛の守護神

イベント各地で開催

 時は13世紀初頭。故郷に妻を残して出兵すると士気が下がるとの理由から兵士の結婚を禁止したローマ帝国皇帝の命令に背き、隠れて兵士の結婚式を行っていたキリスト教司祭のウァレンティヌス(バレンタイン)。やがてその噂が皇帝の耳に入り、怒った皇帝はウァレンティヌスを呼びつけ、改めて結婚式を行うことを禁じたが、ウァレンティヌスは毅然として皇帝の命令に屈しなかったため処刑されてしまう。それが2月14日で、後世の人々は司祭の勇気ある行動を讃え、その日を「聖バレンタインの日」とし、彼を恋人達の守護神としてまつるようになった、と言われている。
 女性が男性に愛の告白をする日として定着した日本と違い、欧米では恋人や夫婦がお互いに、また親しい友人同士も花やケーキ、カードなどを贈り合う。

バレンタインデー・ファミリー・プレイデート=9日(日)午前10時〜正午 コネチカット州グリニッチ郊外にある野鳥保護を目的とした自然保護区で開催される子供向けイベント。自然をテーマにしたクラフト製作やライブ音楽、動物とのふれあいが楽しめる。対象年齢は1〜6歳。参加費:10ドル(2歳以下の子供無料)。要予約。場所:Greenwich Audubon Center(613 Riversville Rd, Greenwich)詳細:https://greenwich.audubon.org/
ワークショップ=13日(木)午後4時30分〜6時 「GlowForge」という3Dレーザープリンター・カッターを使ってバレンタインをテーマにしたペンダントやピンを作るワークショップ。対象年齢:9〜12歳。参加費:25ドル(材料費込み)。場所:The Rye Arts Center (51 Milton Rd. Rye) 詳細:www.ryeartscenter.org/
狼とバレンタインパーティー=9日(日)午前11時、15日(土)午前11時と午後2時の2回。狼の保護と環境保護教育を目的とする非営利団体WCC(Wolf Conservation Center)で開催されるイベントで、狼の生態をはじめ、自然界での狼の役割や人間との関係などを学ぶ。3頭の「狼大使」を間近に見ることも出来る。参加費:大人15ドル、子供(12歳以下)12ドル。要予約。防寒着着用のこと。場所:Wolf Conservation Center (7 Buck Run, South Salem) 詳細:https://nywolf.org/
バレンタイン・キャバレー「Love is…」=14日(金)午後8時開演。男女の愛、家族愛、友情などさまざまな愛を歌と物語で追及するショー。演じるのはウェストチェスターを拠点とする劇団「Chill Bucket」のメンバー14人。会場はスカースデール駅から徒歩10分の教会。チケット(ワインと軽食付き):ひとり35ドル、2人59ドル、4人で109ドル。場所:Church of St. James the Less (10 Church Lane, Scarsdale) 詳細:www.chillbp.com/