編集後記 3月7日号

ニューヨーク市のデブラシオ市長は5日会見し、最近、中国、韓国、イタリア、イランおよび日本を訪問したニューヨーク市民は、帰国後14日間、自宅待機すること、および、自宅待機中に症状が出た場合は医療機関に必ず連絡することを求める内容の発言をしました。同時に公式文章を発出しました。ニューヨーク日本総領事館によると、これに一般の旅行者が対象となるのかなどの詳細はニューヨーク保健局に問い合わせて欲しいとした上で、これはあくまで「市民に対するアスキング、お願いであり、強制力はなく、入国を制限することができるのは国土安全保障省のみで、現段階ではオーダー、命令ではない」との理解だそうです。一時帰国していた駐在員や日本からの旅行者がこの発言の対象になるのかは、総領事館では「現段階では不明」とのこと。「明日には少し全容が分かるかもしれない」とのことでした。確かに、ニューヨークのジョン・F・ケネデイ国際空港で規制しても、ニューアークはニュージャージー州でNY市長の意向に従わなくてもよく、さらにワシントンなどからの陸路だと関所があるわけでもないので関係ないことになってしまうなど、今回の発言がどこまで効力を発揮するものかは不明です。
ニューヨーク州のクオモ知事は1日、同州で初の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が確認されたと発表。感染者は39歳の女性で、マンハッタンの病院で受診。29日に連邦政府の許可を受けたアルバニーのワズワース・ラボで陽性と確認。女性は2月末に渡航したイランで感染したとみられます。3日には同州ウエストチェスター郡において新型コロナウィルスの感染者1名を確認したと発表。感染者はニューロッシェルに在住の50代の男性弁護士でマンハッタンの42丁目で勤務しており、現在は市内の病院において治療中で重篤な症状。メトロノース鉄道のニューヘブン線を使ってグランドセントラル駅を利用していたそうです。ニューヨーク日本総領事館は3日午後、在留邦人に対して引き続き関連情報に注意して予防に努めるよう注意を喚起しました。疾病管理予防センター(CDC)によれば、米国では3月5日までにニューヨーク州を入れて149人の感染者を確認。米国内での死者は2日までにワシントン州で2人が確認されていたが、キング郡保健当局は5 日までに、新たに9人を追加、計11人が死亡したと発表しています。サンフランシスコでも1人死亡が確認され、米国での死者が12人に。ニューヨーク州は5日夕現在で、22人の感染者が確認されています。ウエストチェスター郡ニューロッシエル近郊の1000人の感染者接触者に自宅待機を要請しました。また、イタリア、韓国、日本、イランに留学中のニューヨーク州立大学の学生を州のチャーター機で帰国させ2週間隔離させると4日、クオモ州知事が発表しています。またニュージャージー州のバーゲン郡でも2人の感染者が確認されています。NYでも感染の拡大が予想されています。日系団体の集会や行事も相次いで中止になるなど影響が出ています。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活 発行人兼CEO 三浦良一)