CHIE IMAI秋冬コレクション

 デザイナーの今井千恵が手掛けるラグジュアリー・ブランド「CHIE IMAI 」が2022年-2023年秋冬コレクション「MOSAIQUE de CHIE “GROWTH”」を発表した。

 「MOSAIQUE de CHIE」はブランドの原点と言える存在で、本コレクション“GROWTH”では個性的な選択とあらゆる価値観を認め合う時代の流れを受け、ジェンダーレス(男女の文化的、社会的な差をなくしていこうとする考え方)を意識し、初めてメンズラインが登場。性別、世代に捕らわれないクラシックでありながら斬新なコンセプトのコレクションとなっている。

 更に今シーズンでは極上のスパニッシュラムを染め上げたユニセックスのレザーコレクションと、世界中の選りすぐりのレース素材を使い、オートクチュールのテクニックを駆使したラグジュアリードレスのコレクションも発表。時代の変化にあわせたファッションの無限の可能性への熱い思いが形となっている。

 また、本コレクションの動画も一般公開してる。 

誠道空手新道場オープン

門下生200人が祝う

 世界誠道空手道連盟の新総本部が14日、マンハッタンのマジソン・スクエア・ガーデンに近い西30丁目252番地にグランドオープンし、国内支部、海外支部から道場門下生ら200人以上が集まり、盛大な開館式典が開催された。

 コロナ禍でオープン式典が1年以上延期されていたが、当日は、午前8時30分から子どもたちのテクニック試合、型の競技、試し割り、一般合同稽古が行われ、中村忠会長と同館二代目の中村彰さんの指導で気持ち良い汗を流した。

鏡開きをする中村会長(左)と二代目彰氏

 午後2時30分から式典が始まり、エリック・アダムス・ニューヨーク市長、ニューヨーク総領事の森美樹夫大使からのメッセージが代読された。長年本部を置いた23丁目の道場から引越すまでの、コロナ禍での工事中断、ズームクラスと屋外指導のみの長期間の移転の経緯を道場の歴史を踏まえて45分間のスライドショーで紹介した。中村会長は「コロナ禍が終息し、平常に戻り、皆様の健勝と誠道空手がさらに発展することを願ってやまない」と挨拶して、二代目会長彰氏と鏡開きを行った。

 創設者の中村会長(80)は、かつて大山倍達率いる極真会で「極真四天王」の一人に数えられ、1966年に同会米国支部設立のため来米。75年同会を脱退して76年に誠道塾を設立した。二代目の彰さんと築いて来た誠道空手の精神は、空手を通して豊かな人間形成をすることを目的とした「人間空手」。米国における空手道の普及に大きく貢献している。毎年開催しているトーナメントでは、NY市警(NYPD)や市消防局(FDNY)、目の不自由な障害を持つ生徒も参加し、毎年それら団体に寄付活動している。60年代日本でブームとなったキックボクシングの王者、沢村忠のリングネームの忠は、中村会長の忠から付けたものだ。著書に『人間空手』がある。真面目で温厚、芯の強い人間性から、極真会館時代から先輩・後輩を問わず今なお多くの門下生から人望を集めている。

中村 忠 プロフィール(なかむら ただし、1942年2月22日生まれ ) 日本の空手家で、世界誠道空手道連盟誠道塾の会長。段位は十段。樺太真岡郡真岡町(現在のロシア極東連邦管区サハリン州ホルムスク)出身。駒場東邦高校一期生。日本大学理工学部建築学科卒業。極真会館の発展に貢献し、大山倍達を支えた高弟で、大山の後継者とも云われた、初代首席師範。

野口英世95回墓参会

ガーナ、メキシコも参加
医学奨学金も授与

野口英世

 日本が生んだ世界的細菌学者、野口英世(1876〜1928)の偉業を讃え、遺徳を後世に伝え、米国で医学の道を志す若き日本人研究者を応援することを目的に墓守り活動を続ける「ニューヨーク野口英世記念会」(HNMS、本間俊一代表)が21日、ブロンクスのウッドローン墓地で95回忌野口英世墓参会と第5回NY野口英世記念奨学金授与式を開催した。

 記念会副代表の加納良雄さんの司会進行で、本間代表が挨拶、野口の荒れた墓を日本人医師会とロックフェラー大学が協力して守って行こうと2013年に同記念会を設立した経緯などを紹介。

 ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は祝辞の中で外務省でかつてアフリカ会議を担当したことに触れ「野口博士の偉業は日本の外交官や議員の間でも大きな功績として受け止められており、亡くなった地のガーナ、永眠しているニューヨークで偉業を顕彰する活動を日本総領事館としてもサポートしていきたい」と述べた。

Courtesy of Googlemap.com

 野口が黄熱病の研究で多くの命を救ったメキシコの在ニューヨーク総領事館、バネッサ・オルテガ領事が、同会の医療奨学金の継続に感謝の言葉を述べた。続いて野口英世が黄熱病ワクチンの開発の最中、これに罹患して命を落とした所縁の国、ガーナのダニエル・キングスレー・ニューヨーク総領事がスピーチした。同総領事は「人類も国家もお金のために働くが、使ってしまえば後には残らない。人類に残せるのは歴史で、歴史に残る名前は良い名前と悪い名前があるが、野口は最大級の良い名前でガーナ国民の誇り」と称えた。

 米国日本人医師会のロバート柳澤会長が、野口博士の生まれ故郷である福島県猪苗代にある野口英世記念会の倉根一郎理事長からのメッセージを代読した。式典には、野口が在籍したロックフェラー大学のティモシー・P・オコーナー副学長、ウッドローン墓地のミカエル・レイノルズ会長、メグ・ヴェントルード事務局長が参列した。コロナ禍のパンデミックで3年ぶりの一般公開での墓参会となり、一般の参加者も墓前に献花する姿がみられた。

(写真)前列左から金井さん、本間会長、キングスレーガーナ総領事、森NY総領事、加納副会長

野口の墓の前で奨学金授与の盾を持つ金井さん

抗マラリア薬研究
金井さんに奨学金

 第5回ニューヨーク野口英世記念奨学金受賞者にコロンビア大学大学院のデービッド・フィドロック博士研究室で抗マラリア薬耐性の研究に打ち込んでいる金井麻里子(かない・まりこ)さん(26)が選ばれた。金井さんは大阪生まれの東京育ち。大学進学時に来米し、2017年コロンビア大学生物学科を卒業。同年9月から同大学院の博士課程に進んだ。奨学金審査委員の間でも高い評価を受け、研究分野でも将来の成果に大きな期待が寄せられているとして審査委員会の加納麻紀医師と樋口聖コロンビア大学上級研究員から盾が贈られた。金井さんは「将来はもっと深くマラリアなどの薬の分子メカニズムなど専門知識を増やしグローバルなスケールで医学分野に携わっていきたい」と受賞の喜びを語った。

中垣顕実法師の使命「まんじ」と「鉤十字」

対極の価値観問う映画

 在米35年の中垣顕実法師が平和の象徴として卍(まんじ)を取り戻す使命を持って世界中を旅する姿を追ったドキュメンタリー映画「Manji」が第12回アニュアル・アート・オブ・ブルックリン・フィルム・フェスティバルで上映される。監督は木滑洋介氏、プロデューサーはアダム・ワイスマン氏。

 日本で「まんじ」と呼ばれるシンボル「卍」はサンスクリット語でスワスティカと呼ばれ、吉祥(良いきざしやめでたいしるし)を表すが、欧米での卍(ハーケンクロイツ=鉤十字)は、第二次世界大戦中のナチスドイツや白人至上主義など邪悪のシンボルと見なされ、仏教やヒンズー教のシンボルとしての理解はない。同作は仏教の僧侶でニューヨーク平和PRFファウンデーション代表を務める中垣顕実法師が良きシンボルとしての「卍」を伝えるために世界を旅する姿を追ったもので、中垣法師は「このフィルムを通して、真理を知ることの大切さ、反対する価値観をどう超えていくのか。ダイアローグが展開することを願う」と語った。上映時間39分。劇場上映は6月5日(日)午後7時からサンセットパーク高校(ブルックリン35丁目153番地)講堂にて。

チケット15ドル。オンライン上映は6月10日(金)午前零時から午後11時59分まで。

チケット購入

www.theartofbrooklyn.org/schedule–tickets.html

揚げ茄子の煮浸し、大根の皮ときゅうりの漬物、カルボナーラ、チキンのフレッシュトマト煮

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (25)

 今月の生き生きEATSは、本紙連載「アートクッキング」でお馴染みの料理研究家、千葉真知子さんに、茄子の煮浸し、大根の皮と胡瓜の漬物、カルボナーラ、チキンのフレッシュトマト煮の美味しい作り方を教えていただきました。


■揚げ茄子の煮浸し

【材料】

茄子 3本

オリーブオイル 大さじ1

出し汁 1カップ

醤油 40cc

みりん 小さじ1

砂糖 小さじ

 茄子を油で揚げるとかなり油を吸収するためにカロリーが気になります。クック膳に茄子、オリーブオイル入れて電子レンジで加熱、茄子は柔らかく、鮮やかな紫色の茄子に仕上がり、カロリーも少なめです。紫色の茄子に調味料を加えた出し汁で煮含めますと簡単で美味しい茄子の煮浸しの出来あがりです。

【作り方】

①茄子は半分に切り、さらに半分に切る。

②クック膳に茄子を入れてオリーブオイルを加えて電子レンジで3分から4分加熱をする。

③鍋に出し汁、醤油、みりん、砂糖を入れて熱し、②の茄子を入れてさっと煮含める。


■大根の皮ときゅうりの漬物

【材料】

大根の皮 6cm

胡瓜 1本

醤油 60cc

オリゴ糖 小さじ2

 大根の皮は捨てていませんか?大根の皮と胡瓜を切り、タッパーに入れてお醤油とオリゴ糖を加えて冷蔵庫に寝かせるだけの簡単な1品です。大根の皮だからこそ、ぱりぱりしたとてもおいしい即席漬けが作れるのです。お好みでみょうがや人参の皮を加えても美味しいものです。

【作り方】

①大根の皮は3cmの長さに切り、さらに7から8ミリの幅に切ります。胡瓜も同じ大きさに切ります。

②タッパーに①の胡瓜、醤油、オリゴ糖を加えてさっと混ぜ、ふたをして冷蔵庫で1時間ほどねかせます。

③ ②の大根の皮と胡瓜を器に盛り付けます。醤油とオリゴ糖の水分は残しておき、もう一度大根、胡瓜を切って加え、2回使うことが出来ます。

③鍋に出し汁、醤油、みりん、砂糖を入れて熱し、②の茄子を入れてさっと煮含める。


■カルボナーラ

【材料】

エンジェルパスタ 100g

水 300cc

オリーブオイル 大1

塩 小2/3

胡椒 少々

生クリーム 大4

バター 小1

ベーコン 1枚

にんにく 2片 スライス

【作り方】

①パスタは3等分に折ってクック膳に入れ、残りの材料を加えふたをして電子レンジで13分加熱をする。加熱後はよくかき混ぜる。

 カルボナーラ

①卵黄入り

 パスタの材料に卵黄1個を加熱後に加えて混ぜる。

②パルメザンチーズ入り

 上記に卵黄を入れて混ぜ、パルメザン大さじ1を加えて混ぜる


■チキンのフレッシュトマト煮

【材料】

鶏むね肉 3枚

トマト 大5個

にんにく 3片

塩  小さじ2/3から1

胡椒 少々

オリーブオイル 大さじ3

砂糖 少々

付け合わせジャガイモ 小4個

 旬の時期のフレッシュなトマトは水分が多く、トマト以外の水を1滴も加えずにチキンと煮込む美味しさは格別です。鶏肉とトマトの旨味が凝縮されたソースはパスタにもよく合います。

【作り方】

①トマトを一口大に切り、ニンニクはスライスにします。

②鶏肉は2つに切り分けます。

③厚手のお鍋に、①のトマトとにんにく、②の鶏肉を入れて塩、胡椒、オリーブオイルを入れてふたをしてゆっくり煮込みます。途中で皮付きのジャガイモを加えてふたをしてさらにトマトの水分が少なくなり、ソースにとろみがでるまで煮込みます。最後に砂糖を少々を加えてよく混ぜて3から4分煮ますが、鶏肉に竹くしをさして柔らかいか確かめてください。出来上がりましたら、やや深めのお皿にジャガイモとともに盛りつけ、トマトソースをかけ、ハーブを添えます。


千葉真知子さん

プロフィール=東京、ニューヨークを拠点に活躍。ニューヨークカリナリー料理学校、タイムワーナーにあるウイリアムソノマ、パリの名門料理学校ル・コルドンブルー本校をはじめ、イギリス、シカゴのコルドンブルー料理学校でも講師を務める。Machiko cooking USAを代表。パーティーのプレゼンテーションや食と音のコンサートの総合プロデュース、食を中心のイベント、企画を手掛ける。10年の歳月をかけて考案をした電子レンジ調理鍋「クック膳」を世界的な商品に育てる。

クック膳は経済産業省大賞受賞。

Developed the world’s first 8K endoscope

MEDICAL INNOVATION CONSORTIUM Chairman of the Board of Directors

TOSHIO CHIBA, MD, PhD

Dr.Toshio Chiba

    The world’s first 8K endoscope was developed by Japanese doctors using technology from the NHK Broadcasting Technology Research Laboratories (NHK Giken). It enables extremely thin nerves and blood vessels to be projected on a large screen, making advanced surgical operations safer than ever before. How will this unprecedented resolution change the medical field? We interviewed the developers.

    The world’s first 8K rigid endoscope was developed by Dr. Toshio Chiba, a surgeon, who is a project  professor at Juntendo University School of Medicine and a chairman of Medical Innovation Consortium (general incorporated association) originally to perform endoscopic surgery on fetuses.

    It all started in 2006, when Chiba, who was working as a doctor at the National Center for Child Health and Development (NCCHD), was glued to a documentary broadcast on NHK about the arrest of hijackers. He was fascinated by the fact that the faces of the people involved were clearly visible, despite the fact that the camera footage was shot late at night in total darkness. “I strongly felt that I wanted to utilize this video technology in endoscopic surgery,” he said. Without making an appointment, he immediately went to NHK Giken, which was located across the street from his office at the NCCHD. As luck would have it, he bumped into Kenkichi Tanioka, then director of the institute. On the spot, he decided to start development of “HARP” night-vision technology and “8K” ultra-high definition technology for use in rigid endoscopes.

    Chiba, who joined the world’s first clinical surgery using an 8K rigid laparoscope to remove a gallbladder, was amazed at the high-definition images projected on the monitor screen. The 8K image has 16 times more pixels than the 2K endoscope currently in use, enough to read a newspaper 10 meters away, and clearly shows even the extra-fine blood vessels, nerve fibers and sutures that are invisible to the naked eye. “It was as if we were operating inside the patient’s abdomen, like watching the movie ‘Microscopic Death Zone’ (a 1966 American science fiction film),” he says.

    However, the prototype 8K endoscope introduced clinically in 2014 weighed 2.5 kg; even a two-or-so-hour operation with the machine in one’s hands was quite a burden. Therefore, making it smaller and lighter for practical use in surgery was a major challenge. After much effort, Dr. Chiba succeeded in reducing the weight to 450 g in just four months. 8K rigid endoscopes were put to practical use in 2017, and the “8K surgical microscope” was subsequently launched.

    Japan has very high technological capabilities in 8K image sensors and endoscopic lenses, which has made it possible to put this technology to practical use,” he recalls. Compared to conventional endoscopes, 8K gives overwhelmingly realistic sensations as if you were there. Once you experience it, you will never go back to the image quality of the past. This technology, which allows detailed precise observation of the internal structures of the body, will not only enable safer and more accurate surgery, but will also be able to perform operations that were extremely difficult previously. “It will also make it possible to use surgical techniques of skilled surgeons for educational purposes, and to more practically provide online medical care and remote surgery by specialists,” Chiba says, adding that the potential in medicine is great. Chiba adds, “It is important to put good things to practical use as quickly as possible. To achieve this, I believe that open innovation that crosses national and industrial boundaries is necessary. Indeed, we would like to cooperate with people and companies overseas to develop and extend 8K technology.” Japanese imaging technology, which has developed mainly in TV broadcasting, has an impact that could change the future of medicine. (Ryoichi Miura, reporter; also photo)


      Dr. Toshio Chiba graduated from Tohoku University School of Medicine and worked there as a pediatric surgeon until 1996. He was appointed as a Visiting Assistant Professor (Michael R. Harrison Professor) at the Fetal Treatment Center, University of California, San Francisco (UCSF) in 1997, and became a Visiting Professor and Senior Research Fellow at UCSF in 1998. In 2001, he returned to Japan to become Director of the Department of Special Medicine at the NCCHD, and also served, from 2013, as a Professor at the Graduate School of Information Science and Technology, the University of Tokyo. In 2006, he began developing an 8K endoscope together with NHK Giken, based on his experience performing fetal endoscopic surgery in the U.S. In 2014, he led the world-first clinical 8K endoscopic surgery to success. In 2012, he started the Medical Innovation Consortium (MIC). In February 2020, he won the Albert Schweitzer Prize for his outstanding achievements, including the world’s first success in the 8K endoscopic surgery and its subsequent business development. He is currently a professor at Juntendo University School of Medicine. Dr. Chiba is the husband of Machiko Chiba, a well-known cookery specialist who contributes regularly to this newspaper.

Mets baseball team’s big blunder Not throwing out the first pitch  by Ambassador Mori of Japan

Mets pitcher practice pitching with the ambassador next to him ( May 13 at Citi Field)

   The pre-game first pitch ceremony by Ambassador Mikio Mori, Consul General of Japan in New York, was scheduled to be held on the evening of May 13 at Citi Field, the New York Mets’ ballpark, but due to an oversight by the team, the ceremony was not held just before the Ambassador threw the ball on the mound. On this day, “Japan Night” was held at the stadium as a pre-publicity event for the Japan Parade to be held in Manhattan the following day. The mood was full of excitement. Many Japanese people came to the stadium to enjoy the Japan Night ceremony and the first pitch. When Ambassador Mori’s name was announced loudly over the field announcements, he responded to the cheers by waving to the audience. The Mets pitcher, however, paid no attention to the Ambassador and continued his pitching practice. The Mets baseball team posted the following apology on its website. “We deeply and sincerely apologize for the disruption during the first pitch ceremony on Friday, May 13 and any offense it caused for Japanese Ambassador Mori this past week. We take full responsibility for the timing and process miscommunication and hope to have the opportunity for the Ambassador and his guests to return for a future game to celebrate and throw the ceremonial first pitch.”  (Photo & article by Ryoichi Miura)

日本の政治に海外視点を

国際人権プラットフォーム代表理事・弁護士

菅野 志桜里さん

 前衆議院議員の菅野志桜里さん(旧姓山尾さん)が、5月20日夕、ニューヨーク日系人会で、「日本政治の過去と未来 わたしがウクライナ支持を明確にする理由」と題し講演した。東大法学部を卒業して司法試験に合格、検察官になって3年目に担当したのが、河原で生活していたホームレスの60代女性が3人の中学生と30代の無職男性によって殺害された事件だった。弱き者の権利を守ることに目覚めた事件だった。その後、2009年に衆議院議員総選挙に初当選。14年に2期目当選。17年10月に3期目当選。20年3月に立憲民主党を離党。同年7月、国民民主党に入党。現在は、国会議員を卒業して弁護士・国際人道プラットフォーム代表として、日本から世界の人権弾圧の問題に向かい合い、日本が正すべきことは何かを政治の世界や世論に訴えかける活動を行っている。今回のニューヨーク講演も海外から見える日本がどう映っているのかを自分の目と耳で直に感じたかったからでもある。

 「日本は、人権外交の局面が転換したなと思っています。ウクライナの戦争前は、中国で人権弾圧を受けいている人々の救済という面では欧米と足並みを揃えて引き受けていくところまで行っていなかった。それが今回のプーチンの侵略戦争をきっかけに、ウクライナのことに関して言えば、かなりG7の一員としてスピード感を持って、量的にも質的にも足並みを揃えた強い制裁をロシアに課しています。見るべきは、普遍的な人権を守り、行動するというウクライナ戦争に対する姿勢が、今後中国の問題についてもレベルを揃えて対応できるか、そこが岸田政権の真価が問われるところでしょうね」と日本政治の現状を語った。

 海外について「日本政治の欠陥は、選挙が地元に縛られているということ。地元を超えて、日本全国のことを考えたり、海外にいる日本人の存在を考えたりするという意識がめちゃめちゃ薄い。日本の民主主義はまだ成長過程の道半ばにあると言っていい。もう少し、日本の国会議員が海外に目を向け外交に関心を持ってもらいたいところだが、そのためには、『選挙区に骨を埋める』というような世襲的な政治風土を見直し、例えば連続任期は4年までという任期制限をつけることもありだと私は思っている。それによって海外にも目をむける政治家が海外の日本人の声を国政に反映したり、女性の国会議員も増えていくのではないか。でないと、志ある女性はみんな民間に行ってしまう。キャリアの選択肢の一つとして政治家として自分の持てるスキルで社会貢献し、永田町のカルチャーを変えていくことが必要」と自らを振り返って話した。

 菅野さんは宮城県仙台市に生まれ、小学生から大学生時代まで武蔵野市で育った。小6、中1にミュージカル「アニー」の初代アニーを演じ、1986年にニューヨークでその宣伝の一環で真っ赤な衣装を着てマンハッタンを歩いた経験もある。タレント性もあるが「日本の国会はなんであんなにヤジが多いの?」と講演会場で質問が出た時には「私も、安倍総理への国会質問で『保育園落ちた、日本死ね』という匿名のブログを出して質問した時に、匿名だから本当かどうか分からないなどとはぐらかされてヤジにかき消されてうなだれた苦い経験がある。でもそれがきっかけで実名の投稿と支援が増え、政治の端っこにあった子育てが、今は政治のど真ん中にあります」と振り返る。「牛歩戦術などはもうなくなり、国会も変化していますよ」と、日本政治の過去と現在、未来への入り口を分かりやすく解説した。(三浦良一記者、写真も)

日本の水際対策規制緩和で帰国

全日空の羽田便、食事も時間帯も快適

体験搭乗レポート

 米国からの旅行者に課されていた日本での隔離措置がワクチン3回接種者に対してなくなると発表された3月、すぐに日本行きのチケットを手配した。待ちに待った2年ぶりの里帰りには全日空の羽田便を選んだ。以前は確か羽田到着が夜9時頃だったと記憶するが、現在の羽田便はJFKを午後3時に出発、羽田に午後6時到着なので、帰国先が関東の人はもちろん、国内線に乗り継ぐ人にとっても便利なスケジュールとなっている。

 強制隔離や自主隔離は撤廃されたが、米国からの渡航者に対しては現在も厳しい水際対策措置が取られている。まずは飛行機搭乗前72時間以内のPCR検査、次に日本政府の書式に沿った陰性証明書が必要だ。マンハッタンの街角にたくさんある簡易検査所では日本が認める証明書を発行しないため、日本の書式に対応している検査機関を使う必要がある。今回は日系旅行社の「あっとニューヨーク」が素早い対応をしていると聞いて、勤務先から歩いて行けることもあり、同社のPCR検査鼻腔ぬぐい方式を利用した。検査結果が出る早さによって3種類の料金設定(翌日午後6〜8時175ドル、翌朝9〜10時195ドル、検査当日の午後6〜8時245ドル)があり、筆者は翌朝コースを選択。出発2日前の夕刻に同社を訪れ、担当者から手渡された検査用綿棒を自分で鼻の穴に入れてぐりぐりと拭う。これは他人にやられるよりもずっと気分が良い。ぐりぐりした綿棒を担当者に渡して検査終了、あとは結果を待つのみ。翌朝、無事陰性証明書をメールで受け取り、次は入国に必要な書類準備とアプリへの登録が待っている。

 現在日本の水際対策は毎日のように更新され、状況を正しく把握するのが難しい。全日空を利用してとても助かったのは、入国に必要な書類やアプリ登録の方法を順序立てて説明してくれたこと。出発3日ほど前に届いた全日空のメールの案内に沿って、厚生労働省が勧める入国用アプリ「ファストトラック」をダウンロードして必要事項を記入。続いて質問票、誓約書、ワクチン接種証明書をアップロードする。筆者は携帯電話で作業せず、パソコンを使って必要書類をダウンロードして入力、既に画像化してあったワクチン証明書と共にアップロードしようとしたが、何度やってもPDFをアップロードできずに苦労した。ふと思い立ってPDFを画像(JPEG)に変換してみたら、するっとアップロードできたので同じ問題に出くわした方は是非お試しを。

 全ての書類のアップロードが完了すると、それまで赤い背景だった「ファストトラック」が黄色に変わり、「ただいま審査中なのでしばしお待ちを」的な通知が出る。筆者の場合はそれから数時間後に「審査完了」の通知と共に画面が緑色に変わって、出発の準備完了となった。

 JFK空港では事前に「ファストトラック」を済ませていても、チェックイン時に全ての書類の確認作業が行われるため、待ち時間が長い。当時はまだ日本の入国者数が1万人に制限されていた時期だったため搭乗者数は限られていたが、6月以降は2万人に引き上げられることもあり、より一層混雑することが予想される。日本帰国のみならず空港を利用する方はできるだけ早めに空港へ。

 そしてJFK第7ターミナル。4月下旬の時点ではフードコートのベンダーは全てクローズ、開店しているのはバーと高くて不味そうなサンドイッチの売店のみ。おにぎりを持って来るべきだったと激しく後悔しながら、搭乗アナウンスを待つ。そんな腹減り乗客の期待を裏切らないのが全日空の機内食。水平飛行に入って間も無くサービスされた夕食ではポークのミートボールを選択。前菜のサラダ、枝豆、冷たいそうめん、ポテトサラダとハムのほか暖かいスープもついて大満足。飛行機はボーイング777-300、エコノミークラスのシートピッチは34インチ、後部座席を気にせずリクライニングができるスタイルでフットレスト装備、モニターは大きな10・6インチタッチパネル方式で存分に映画を楽しんだ。羽田まで14時間の長時間フライトだが、全日空の良質なサービスと機材のおかげでゆったりと、楽しく過ごすことができた。

 ニューヨークでも日本でもオミクロン株が猛威をふるい、油断できない状況が続いている。この夏日本への帰国を予定している人はこまめな水際対策チェックを忘れずに。(東海砂智子)

【今週の紙面の主なニュース】(2022年5月21日号)

(1)日本NYで大行進 ジャパン・パレード 

(2)JAA美術展始まる NY作家30人が58作品

(3)黒人狙い銃乱射 バッファローで10人死亡

(4)古本さん表彰 NJ州バーゲン郡から

(5)メッツ球団が大失態 森大使の始球式やらず

(6)出社完全再開8%  マンハッタンの会社員

(7)NY日本食レストラン協会 従業員の訴えに反対陳情

(8)対米進出企業の SDG’s戦略手帳

(9)BOOKS 『武人の本懐』 英語版が完成

(10)異国の母、マンハッタンをゆく 

日本NYで大行進

オールジャパン力合わせて実現

 ニューヨークでは近年初となる「ジャパンパレード」が14日午後1時から3時30分までセントラルパーク・ウエスト81丁目から68丁目まで繰り広げられ、日系団体、グループを中心に90団体、2400人余りが大行進して沿道のニューヨーク市民2万人を楽しませた。

グランドマーシャルのジョージ・タケイさん

 NYPD騎馬隊を先頭に、グランドマーシャルの日系俳優で人権活動家のジョージ・タケイさん、ニューヨーク総領事の森美樹夫大使、パレード・チェアマンの上田淳さんがオープンカーに乗り沿道の市民に手を振った。コロンビア大学の雅楽や鼓舞、お神輿、花笠踊りやあわ踊りなど日本文化紹介に加え、NY日系人会(JAA)、NY日本商工会議所(JCCI)、日本クラブ、NY日系ライオンズクラブ、NY日本人美術家協会などの団体がそれぞれのテーマや衣装でパレードした。伝統的な日本文化だけではなく日本からセーラームーンの5戦士が参加して、71丁目に設置されたレッドカーペットで現代日本を象徴するパフォーマンスを披露すると市民たちから大きな歓声と拍手が起こった。ウクライナ支援やゴスペル、ヤング・ピープルズ・コーラスなど多様性も交えたパレードは終盤雨に見舞われたが、十分に日本の存在感をアピールできたパレードとなった。

(写真)東日本大震災被災地の東北6県と北海道の県人会(ほくほく会)が巨大な日の丸を持ってパレード先頭を歩いた

存在感も前進、日系90団体2400人が参加
伝統と現代のジャパン・パレード

 ジャパン・パレードは、1872年に、岩倉具視使節団が来米してから150年となるのを記念して開催されたものだが、ニューヨークで日本人がこれだけ大規模なパレードをするのは実に162年ぶり。最初は徳川幕府が1860年にワシントンDCに派遣した万延元年遣米使節団で、この時は80人の侍がNYブロードウエーをパレードした。

 今回は、侍パレードはなかったが、剣道の志道館や殺陣波涛流が侍の武士道精神を紹介した。民舞座やジャパン・パフォーミングアーツが華やかで見事な踊りを披露して沿道のニューヨーカーを魅了、ハローキティやセーラームーンが現代日本をPRした。終点近い69丁目では折り紙やチャリティー、蕎麦や伊藤園の茶をふるまうジャパンストリートフェアも開催された。

NY作家30人が58作品

21日まで展示販売中

 ニューヨーク日系人会(JAA、佐藤貢司会長、西45丁目49番地)が主催する第26回JAAニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展覧会(後援・在ニューヨーク日本国総領事館、週刊NY生活、よみタイム)のオープニング・レセプションが12日午後、JAAホールで開催された。

 篠原有司男さん、佐藤正明さんら第1回目からの出展作家をはじめとする総勢30人が58作品を出品した。佐藤会長の挨拶のあと、来賓としてニューヨーク日本総領事館の村上顕樹広報センター長が祝辞を述べた。

 当日は、マスク着用とワクチン証明提示の感染防止策を取りながら3年ぶりの対面式レセプションとなり、ワインや軽食などが出され、パンデミック前の人出に近い参加者となった。

 日本からはアーティストの佐々木健二郎さんがオンライン参加して元気な顔を見せた。同展での売り上げの半分がJAAの活動資金として寄付される。21日(土)午後3時まで。

古本さん表彰

NJ州バーゲン郡

 5月は「アジア・環太平洋諸島系米国人とハワイ原住民の文化遺産継承月間」として、アジア人に焦点を当てたイベントが各地で開催されている。その一環で、ニュージャージー州バーゲン郡では、さまざまな分野で功績をあげたアジア・環太平洋系米国人を表彰する式典が10日同郡庁舎ビルで行われ、フォートリーで約50年事業を続けている実業家で、日系米国人の地位向上に向け尽力する人権活動家でもある古本武司さん(77)が表彰された。

 古本さんが受賞したのは「最も人権活動に貢献した人物賞」。古本さんは、日系米国人の人権回復や移民への人種差別に対抗する記念日である「フレッド・コレマツ・デー」をNJ州で認定させるため奔走したり、学校や役所で平和教育を行う講演活動など、さまざまな功績が認められた。式典では、健康方面で貢献した人物や、教育方面で貢献した人ら、ほかのカテゴリーで受賞した5人と共に、ジェームス・テデスコ郡長から賞状が手渡された。また当日は、地元で活動する太鼓グループ「美和鼓(びわんこ)」らが演奏で式典に花を添えた。

(写真)米軍の軍服姿で式典に出席した古本さん(右から2人目)