中垣顕実法師の使命「まんじ」と「鉤十字」

対極の価値観問う映画

 在米35年の中垣顕実法師が平和の象徴として卍(まんじ)を取り戻す使命を持って世界中を旅する姿を追ったドキュメンタリー映画「Manji」が第12回アニュアル・アート・オブ・ブルックリン・フィルム・フェスティバルで上映される。監督は木滑洋介氏、プロデューサーはアダム・ワイスマン氏。

 日本で「まんじ」と呼ばれるシンボル「卍」はサンスクリット語でスワスティカと呼ばれ、吉祥(良いきざしやめでたいしるし)を表すが、欧米での卍(ハーケンクロイツ=鉤十字)は、第二次世界大戦中のナチスドイツや白人至上主義など邪悪のシンボルと見なされ、仏教やヒンズー教のシンボルとしての理解はない。同作は仏教の僧侶でニューヨーク平和PRFファウンデーション代表を務める中垣顕実法師が良きシンボルとしての「卍」を伝えるために世界を旅する姿を追ったもので、中垣法師は「このフィルムを通して、真理を知ることの大切さ、反対する価値観をどう超えていくのか。ダイアローグが展開することを願う」と語った。上映時間39分。劇場上映は6月5日(日)午後7時からサンセットパーク高校(ブルックリン35丁目153番地)講堂にて。

チケット15ドル。オンライン上映は6月10日(金)午前零時から午後11時59分まで。

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www.theartofbrooklyn.org/schedule–tickets.html