GOGOカレー、2日間で1000食無料で

反アジアンヘイト支援イベント

 ゴーゴーカレー(大森智子社長兼CEO)は15日(日)と16日(月)の両日、アジアンヘイトを明るい未来に変えるため日本の国民食を奉仕したいという非営利団体「Your Stomach Loves Us」(グレッグ谷口代表)の活動に賛同し、チャリティーイベントを開催する。場所はニューヨーク市内7店舗のうちのハーレム店(西125丁目567番地)で、時間は正午から。1日500食、2日間で1000食のチキンカツカレーを無料提供する予定。詳細はhttps://yourstomachlovesus.com/

ワクチンパス365日有効に

CDCの証明カードも有

 デブラシオNY市長は4日、今月16日(月)からレストランやスポーツクラブ、映画館、劇場など屋内施設を利用する際はワクチン接種証明書の提示を義務付けると発表した(8月7日号にて既報)が、屋内施設利用時に提示する予防接種証明としては、州が運営するアプリ「エクセルシオール・パス」が便利だ。

 しかし、以前のアプリのバージョンでは、ワクチンの最終接種日から6か月間しか有効でなかったため、クオモNY州知事が5月下旬に有効期間を365日に延長している。

 パスに365日の有効期限が表示されない場合は、登録サイトからリロードする必要がある。新規登録者は、最終接種日から15日間は同パスを利用できないので注意する。エクセルシオール・パスの詳細はウェブサイトhttps://epass.ny.gov/homewを参照。

 ワクチン接種証明としてほかに、米疾病予防センター(CDC)の接種証明カードを写真に撮ってアップロードするアプリ「NYC COVID SAFE」やCDC発行の紙の証明カードももちろん有効だ。

感染収束道のり遠く
懸念される新学期

 米国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長は8日、ABCの討論番組の中で米国は新型コロナウイルスの感染抑制に「失敗している」と警告した。8日の新規感染者は11万360人で今年2月以来の高水準を記録。当初のものより感染力が強いとされるデルタ変異株による感染拡大とされるが、コリンズ所長は「ワクチン接種がもっと進んでいれば現在ような状況に陥ってはいなかっただろう」述べた。またコリンズ所長は、現在12歳未満はワクチン接種の対象ではないため、新学期に児童のマスク着用を義務化しなければ、感染はさらに拡大するだろうと警告した。しかし、アリゾナなど少なくとも8つの州は学校でのマスク着用義務付けを禁止している。

 米疾病対策センター(CDC)は4日、デルタ株が推定で93・4%を占めると報告。新規入院患者はフロリダ、ジョージア、アラバマ、ミシシッピなど南東部の8州だけで41%を占めた。いずれもワクチン接種の割合で下位にある州だ。死亡者数は8日で516人と、症例数に比べると増加傾向は低い。これは重症化や死亡例の多い65歳以上のアメリカ人の80%がワクチン接種を完了させているためと見られている。接種完了者は8日時点で全米国民の50%。接種者は6月に伸び悩んだが7月にはデルタ株への懸念でやや増加傾向となった。しかしそれでも足踏み状態に近い状態だ。

 米国の非営利団体「カイザー・ファミリー財団(KFF)」は8日、ワクチン未接種の成人のうち、53%がワクチンはコロナウイルス自体より危険と思っているという最新調査結果を発表した(7月15日から27日に米国人成人の1500人を対象に調査)。未接種者でも23%はワクチンは救命に非常にあるいは極めて有効と判断していると答えた。断固しないとしたのは約14%で、これは昨年12月の同様調査時と変わらなかった。一方、接種者のうち88%が感染による健康障害はワクチンより深刻と答えている。

 デルタ株に続き、南米などで感染拡大が起きているラムダ株の米国流入も懸念され、3回目となるブースター接種を望む声が強くなっており、米食品医薬品局(FDA)は供給量などを見極めながら慎重に検討を進めている。

レゴランドホテル開業

ハドソンバレー

 米北東部では初となるレゴランド・ホテルが6日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年間の延期の末、ハドソンバレーに開業した。 

 同ホテルは、先月9日にオープンしたレゴランド・ニューヨーク・リゾートから徒歩圏内に位置する。カラフルなレゴ・ブロックが積み上げられたような外装の同ホテルの客室数は250室で、各室、パイレーツやキングダム、ニンジャゴなど、レゴ製品に関連するテーマが内装に施されている。キャラクター訪問のサプライズや、レゴ商品が当たる宝探し、ワークショップなど、レゴランドならではの楽しみが充実している。 

 宿泊料金は基本1泊279ドルだが、現在オープニング企画として、ホテル宿泊とレゴランド2日間チケットがセットになった特別価格も提供している。詳細はlegoland.comを参照する。

禁酒法時代後で初、ウイスキー蒸留所に

 禁酒法時代以降でマンハッタンでは初めてのウイスキー蒸留所がノーホー地区に開業した。 

 同グレート・ジョーンズ蒸留酒製造社は、テキーラのホセ・クエルボで知られるプロキシモ・スピリッツ社が運営する。同蒸留所(ブロードウエー686番地)のビルは、実際、禁酒法時代に建てられたという。マンハッタンの地ウイスキーと誇るバーボン・ウィスキー、グレイン・バーボン、ライ・ウイスキーの3製品はすべて、NY州オレンジ郡南部の肥沃な黒土で育てられた穀物を100%原料としている。 

 敷地面積2万8000平方フィートの同蒸留所では、過去6年間にわたり蒸留が続けられており、今後は見学ツアーや試飲、バーやレストランの提供を行う。ウイスキー以外では、マンハッタンでは2018年にチェルシーでウォッカの蒸留所が開業し、ブルックリンには、キングス・カウンティ・ディスティラリーなどすでに世界的にも知られる複数の蒸留酒製造社が拠点としている。 

NJのミニミニ? ナイアガラ、パターソン・グレート・フォールズ

 気候の良い週末、「どこか近場でささっと楽しめる場所はないかな?」と思っている方に、ジョージワシントン橋から30分ほどで行ける滝を紹介しよう。パサイック郡パターソンにある、「パターソン・グレート・フォールズ」がそれだ。

 パターソンはお世辞にも治安が良いとは言えない街なので、在米日本人でも行ったことのある人は決して多くないのだが、街自体は、200年前から東海岸有数の工業都市として栄えた歴史ある街。その街の発展に貢献したのが市内を貫いているパサイック川。そして、その川の途中に「グレートフォールズ」がある。

 この滝は先日、NJのニュースサイトでも、「NJの名滝5選」に選ばれていた。普通、「名滝」というと秘境の山奥に分け入った場所にあると想像しがちだが、この滝は、街中に近い賑やかな場所にあるので驚くかもしれない。また、滝の形状から「NJのナイアガラ」と例えられている案内も多く目にするが、世界的に著名で壮大な「ナイアガラ」を期待していくとガッカリするだろう。だが、先入観なくまっさらな頭で行くと、77フィートもあるその滝は圧巻で、自分が住む場所の近くにこんな滝があったことに驚き、来て良かったと感じられると思う。

 同滝がある「パターソン・グレートフォールズ・ナショナル・ヒストリカル・パーク」はのちに米国初代大統領となったジョージワシントン将軍の一行が独立戦争時に休息に立ち寄ったとされる記録もあり、その歴史は長い。その後、街の名前にもなったウィリアム・パターソン知事が1700年代の終わりにこの地を買い取り、パサイック川の流れを生かした工業都市をここに作ることを決め、滝の辺りから工業用水路の建設もした。近代工業が発展した後は滝の力を利用した水力発電所も隣接した場所に建設され、一大工業都市としての街の更なる繁栄に貢献した。

 ということで、在米日本人は街の治安の不安からパターソンを敬遠しがちなのでほぼ無名に等しいこの滝だが、アメリカ人には有名で、週末には州内各地から多くの観光客が訪れ賑わっている。インターステート80号の高速を降りると、滝への案内標識がたくさん立っているのでそれに従うと到着する。滝つぼエリアに当たる「オーバールック・パーク」には無料の駐車場もあり便利だ。ここからは滝の全貌を見ることができる。また、そこから左の階段(または側道)を昇っていくと、滝の上を渡る橋に繋がり、橋を越えていくと滝の上流部分に出るので、迫力ある滝の姿を間近で楽しむこともできる。因みに同公園は犬連れでも大丈夫なので家族や愛犬と一緒に楽しもう。

詳細は、www.nps.gov/pagr/index.htm

(本紙 久松 茂・写真も)

在NY日本人アーティストの世話人

NY日本人美術家協会会長

松田 常葉さん

 ニューヨークで最も古い日本人アーティスト団体、ニューヨーク日本人美術家協会(JAANY)の会長に今年就任した。

 「この団体は初代会長の飯塚国雄さんを中心に、1972年に設立されました。当時、日本は高度成長期でしたが、米国に来た日本人は、1ドル360円、厳しい外貨持ち出し制限、国際電話も超高価格、パソコンもネットもなく限られた情報だけという環境下で暮らしていた時代です。敗戦国日本からニューヨークに来た若いアーティストたちがどれだけ大変な思いをしたか想像に難くありません。それだけ芸術をめざす日本人同士のきずなは強く、お互いに助け合って生活していたと聞いています。飯塚さんはそれをさらにNPOという形にされました。アーティストというのは、昔も今も同じですが、我が強くその人なりの信念をもって生きています。組織の構成員としてはなかなか難しそうです。そういう人達を集めてまとめ上げ、初めての日本人アーティストのNPOを作り維持するのは並大抵のことではなかったと思います。飯塚さんはそれをやってのけました。苦労話もしばしば聞かせてもらいましたが、偉大な方だったことを改めて感じています」と重責を今ひしひしと感じている。

 生まれは北海道滝川市だが育ったのは群馬県桐生市。小さい時から絵を描くのが好きで、いろんな絵画の賞を取ったが、厳格な家に生まれ、好きなアートの道には進まずに北海道大学文学部を卒業後、東京で大手化粧品消費材メーカーの花王に就職、マーケティング調査の仕事に携わった。時代は80年代、まさにバブルまっさかり。次第に、物質文明全開の日本の浮かれた気分になじめず、自分の人生の行き場を見失った。アートの世界にはいる出会いもあり、好きで描いてきた絵の世界にはまりこむことになる。そこから、ニューヨークにつながる。来米したのは1990年。アートスチューデントリーグで油絵を描いていたが、その後、ニューヨーク市立大学ハンター校を卒業してMFA(美術修士)を取得。現在は米系の全米版画家協会、ボストンプリントメーカーズ、全米女性芸術家協会でも活動しており、2016年には同会主催の展覧会で金賞を受賞している。今は、9月1日から16日まで天理協会ギャラリーで開催されるJAANYの第49回アニュアル展の準備に追われる毎日だ。(三浦良一記者、写真は本人提供)

 

タローズ折り紙動画、IOCツイッターで話題に

 8日に閉会式を終えた東京オリンピックの開催中に、大会の運営機関である国際オリンピック委員会(IOC)の公式ツイッター(フォロワー数628万人)に、ニューヨークを中心に全米で折り紙の普及活動を行っている「タローズ折り紙スタジオ」の折り紙動画の投稿が話題となり、世界中の多くのフォロワーから反響があった。これは、開催都市である東京にちなんで日本文化を世界へ紹介するという目的でIOCから依頼された「タローズ折り紙スタジオ」が、オリンピック開催期間中、毎日1競技ずつピクトグラムの折り紙動画を作成しIOCの公式ツイッターにアップロードしたもの。バスケットボール、馬術、飛込などのさまざまな競技の折り紙が公開された。折り紙の作り方を紹介する動画を見た世界各国のフォロワーからは「折り紙ってオリンピック競技なの」「早折りが競技になったら面白い」などのコメントが寄せられ、日本文化である「ORIGAMI」を世界へ広く発信するよい機会となった。

 同スタジオは、2019年にIOCの依頼により東京で開催されたオリンピックの1年前イベントでパフォーマンスを行ったこともあり、その時から今年のオリンピック本番にも東京でパフォーマンスを披露し全米にテレビ中継される予定だった。しかしコロナ禍の緊急事態宣言発令中のオリンピック開催という異例の事態により、それも叶わぬものになった。同スタジオ代表で、国際折り紙作家の矢口太郎氏は「ツイッターにアップした折り紙動画はニューヨークで撮影したもの。こういう形でアメリカから日本人として東京オリンピックに貢献できて光栄に思っております」と話している。折り紙動画はIOC公式ツイッター @olympics https://twitter.com/olympics から閲覧できる。

編集後記 8月7日号

【編集後記】
 みなさん、こんにちは。マスクなしで対面できるようになったのも束の間、デブラシオNY市長は3日の記者会見で、新型コロナウイルス感染予防のためのワクチン接種を促進するため、レストランの屋内飲食を含む特定の屋内活動について新型コロナウイルスに対するワクチン接種証明を義務化すると発表しました。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は7月27日、米国におけるデルタ株感染拡大を踏まえて、ワクチン接種完了者であっても、感染のレベルが高い地域においては公共の屋内環境でのマスク着用を推奨しました。NYでは地下鉄、バス、電車などでの乗車はマスク着用が義務付けられてます。デルタ株の感染拡大がニューヨークでも深刻な状況になってきており、ワクチンを打ったからもう安心と手放しで喜んでいられない今日この頃です。一方、日本では無理矢理オリンピックをやり切ったツケが、夏以降の国民生活に大きな影を落としていきそうな気配大です。毎日の日本からのニュースが気が気ではありません。締め切り前に何故か大きなニュースが飛び込んでくる恵まれた星の下に生まれた新聞なのか、今週号も印刷直前で一面の全面差し替えやクオモ・ニューヨーク州知事の11人の女性に対するセクハラ疑惑が州司法長官によって認定されるニュースが飛び込んできてハラハラドキドキの締め切りでした。こんな激動の世の中であっても、常に前向きであることを忘れないのが「週刊NY生活」のモットー。今週号の社告でもご案内してますが、この8月から日本の高品質商品に特化した販売サイト「ショップNY生活」(https://shopnyseikatsu.com/)を新事業として立ち上げました。さまざまな日本製高品質商品を米国で輸入販売するリネンツリーインク様の協力を得て、週刊NY生活紙上で今までに記事紹介してきた企業の商品を中心に「アメリカの大量生産品では感じることができない、日本の高い技術力を駆使して作られた、唯一無二の高品質商品」というコンセプトに特化し、厳選された商品をお届けします。今週号も他紙では読めないニュースが満載です。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2021年8月7日号)

(1)店内飲食にワクチン接種義務

(2)隅田川花火 久保修ワールド

(3)社告 ショップNY生活スタート

(4)ジャパン・カッツ再開 JSの日本映画

(5)クオモNY州知事のセクハラ認定

(6)市内25か所で無料ワクチン 今月13日まで

(7)ジャパンフェス復活 今月29日 EVで

(8)ロブスター食べ歩き

(9)一流シェフが自宅で料理 青木さんがシェフおまかせ

(10)宮嶋みぎわ ON リンカーンセンターライブ

店内飲食に接種証明義務

全米で初、8月16日から施行

 デ・ブラシオNY市長は3日の記者会見で、新型コロナウイルス感染予防のためのワクチン接種を促進するため、レストランを含む特定の屋内活動について新型コロナウイルスに対するワクチン接種証明を義務化すると発表した。発表によれば「KEY TO NYC PASS」と呼ばれるこの命令は8月16日(月)に施行される予定。対象となる屋内活動は、屋内飲食、屋内でのフィットネス、屋内娯楽施設および興業で、その場所で働く従業員に加えて、その施設の利用客についてもワクチン接種証明が必要になる。全米では初の施行となる。9月から全面再開を予定しているブロードウエーのミュージカルなども対象となる。

 クオモNY州知事は2日、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PANYNJ)とメトロポリタン交通局(MTA)の職員に対し9月6日から新型コロナウイルスのワクチン接種または毎週1回の検査を義務付けると発表した。7月28日に州の職員に対し同様の措置を取ると発表していたが範囲を広げた。州が運営する病院の医療従事者で患者と直接接触する人には、週1検査の選択肢はなくワクチン接種を義務付ける。デブラシオNY市長も7月26日、8月より市の医療機関の職員を対象にワクチンの接種か週1回の検査を義務付けると発表。ワクチン接種をしていても屋内ではマスク着用を推奨した。 

隅田川花火

久保修ワールド2021 春夏秋冬 FEEL JAPAN NOW

 東京の夜空を彩る隅田川花火大会。

 今年も、残念ながら中止になった。

 毎年、隅田川沿いの河川敷において7月最終土曜日に行われる花火大会。日本の花火大会としては最も長い歴史を持つ。

 毎年8月に開催される江戸川区花火大会とともに東京二大花火大会の一つに数えられる。1999年、ふるさと切手隅田川花火のデザインが採用されたので、隅田川花火には特別な思いがある。(くぼ・しゅう/切り絵画家/東京都在住)

 画業50周年YOUTUBEで海外文化交流

 画業50周年を記念して久保さんがYOUTUBEを始めた。このような時世でニューヨークや海外への文化交流になかなか出ていけないので、英語訳もつけて、インタビューや切り絵のワークショップを今後もアップする予定だという。

ショップNY生活、8月から新事業

社告・日本の高品質商品に特化した販売サイト

 「週刊NY生活」を発行するニューヨーク生活プレス社は、さまざまな日本製高品質商品を米国で輸入販売するリネンツリーインクの協力を得て、8月から新事業のショッピングサイト「ショップNY生活」を立ち上げた。

 週刊NY生活紙上で今までに記事紹介してきた企業の商品を中心に、「アメリカの大量生産品では感じることができない、日本の高い技術力を駆使して作られた、唯一無二の高品質商品」というコンセプトに特化し厳選された商品を扱う。顧客は、同サイト内で直接、または出店企業の米国向け販売サイトに飛んで商品を購入できる。 同サイトのURLは、https://shopnyseikatsu.com/