世界平和を祈り国連近くで集会

広島松井市長、長崎鈴木市長
NYへ平和のメッセージ送る

 広島と長崎への原爆投下79周年記念イベント「世界平和インターフェイスの集い2024」が、8月5日から5日間にわたり開催された。(主催:NY平和ファウンデーション、代表・中垣顕実法師)今年は2部構成で、「広島と長崎への原爆投下を記念する第31 回インターフェイス原爆犠牲者追悼式」では、5日(広島の日)と8日 (長崎の日)に生配信のプログラムを開催。また、「広島と長崎を超えて: 地球規模の調和の世界に向けた平和の集い」は、9日、10日、15日に対面形式で開催された。

(写真上)ウクライナで今年4月に完成したキッズ・ゲルニカの絵(9日、国連近くのダグハマショルド広場で、三浦良一撮影)

 記念式典には、地元の仏教、神道、キリスト教、ユダヤ教、ヒンズー教、イスラム教、ネイティブ アメリカンの指導者のほか、日本、ウクライナ、米国のミュージシャンたちが参加。9日午前10時には、国連近くのダグ・ハマショルド広場で、平和祈念と被爆者追悼式典が行われ、松井一實広島市長のメッセージをNY広島県人会の古本武司会長が、鈴木史朗長崎市長からのメッセージをNY長崎県人会会長の木下信義会長がそれぞれ代読した。最後にキッズ・ゲルニカの作品が同広場で披露され、イベント・コーディネーターの渡邊実さんが挨拶し、世界の平和を求める子供たちの作品を紹介した。

 主催した中垣法師は「暴力によって、力ずくで自分の主張を訴えるのではなく、武器を捨て、非暴力で、互いの幸せを願う対話を推進する必要があると思います。ロシア・ウクライナ戦争の戦火にある子供達が描いた絵には一刻も早く戦争が終わり、平和な世界を、笑顔で過ごせる社会・世界を願っている誠実な思いが描かれていると思います」と話している。

世界の子供が参加

 キッズ・ゲルニカ=キッズ・ゲルニカは、スペインの画家ピカソの反戦壁画「ゲルニカ」と同じサイズの大型キャンバスに、世界中の子どもたちが平和の絵を描く国際プロジェクト。地球全体をキャンバスにして平和の精神を表現するアート。すでに50か国で1000枚以上の平和の絵が制作されている。

NYに到着したキッズ・ゲルニカ、ウクライナで完成

過去29年間に1000枚

キッズ・ゲルニカについて説明する渡邊さん
(左端、9日、国連近くで)

 今回、ニューヨークで展示されたキッズ・ゲルニカの絵は Irpin イルピン で今年の4月26日に完成された作品だ。イルピン=ウクライナ語:  (イルピーニ)は、ウクライナの北部の首都キーウのすぐ隣、キーウ州ブチャ地区のイルピニ川沿いに位置する都市だ。イベント・コーディネーターとしてニューヨークにこの絵を持ってきたキッズ・ゲルニカ国際委員会の渡邊実さんは次のように語る。

 「1995年以来これまで、世界50か国以上の子供たちによって1000枚近い作品が制作されてきたキッズ・ゲルニカ・プロジェクトですが、子供たちの平和に対する真摯な願いにもかかわらず、近年のロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるガザの攻撃など、無差別な一般市民の大量虐殺はエスカレートしてきています。これからも罪の無い子供たちが殺され続け、またその子供たちを殺人のために戦場に送り出す時代に向かうことが、本当に、今の大人の責任ある行動なのでしょうか?戦争の痛みに今も苦しみ、その悲劇を繰り返してはならないという強い想いを持つゲルニカ・広島・長崎やその他の戦争被害を伝えようとする世界の街とそこに住む人たちが連帯し、世界に向かって「戦争反対」「同じ過ちを繰り返してはならない」と強くアピールすることこそが、戦争被害者の鎮魂になるのだと考えます。

 これまでさまざまな場所で展示を続けてきましたが、今年の8月はここニューヨークにて、広島、長崎と佐世保(米軍キャンプの子供)の作品、ウクライナと富士山麓の子供たちの作品を展示をすることで、世界の子供たちの平和を願う気持ちを発信したいと考えています」

全世界に無料で日本映画

国際交流基金が配信

JFFシアターをスタート

 国際交流基金(JF)は1日、新たな映像作品配信ウェブサイト「JFFシアター(JFF Theater)」をオープンした。JFFシアターは全世界を対象に、無料で、多言語字幕付きの日本の映画などを常時配信し、「いつでもどこでも日本の映像作品が見られるプラットフォーム」を実現。これまで日本の映画やドラマを中心に実施したJFのオンライン配信事業では、130か国以上で合計65万回視聴を記録し、日本のコンテンツに対する国際的な関心の高さがうかがえた。そこで、日本の映像作品の魅力をさらに多くの方に知ってもらうべく、このたび配信に特化したプラットフォームのJFFシアターを開設した。

 JFFシアターの5つの特徴は、常時配信(一定期間ごとに配信作品が入れ替わり、常に目新しい作品に触れることができる)、多様なラインナップ(日本のエンタメ映画、インディーズ映画、ドラマ、アート系作品等を幅広く配信)、ワールドワイド(全世界を対象に日本の映像作品を配信)、無料(簡単な会員登録のみで、無料で配信作品を楽しめる)、マルチリンガル(ウェブサイトの表示言語、作品の字幕を、多言語で展開している)。

 オープニング作品ラインナップは次の5作品。

●『サマーフィルムにのって』(2021年)監督・松本壮史。サムライ映画に情熱を注ぐ少女とミステリアスな青年が作る映画が時空を超えていく=写真下=。

●『ハッピーフライト』(08年)監督・矢口史靖。地上スタッフ、CA、パイロットらの活躍を描くエアポート群像エンターテイメント=写真上=。

●『イヴの時間 劇場版』(10年)監督・吉浦康裕。人とアンドロイドの交流を通じ、感情のあり方をみつめる感動的アニメーション。

●『相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜』(20年)監督・坂田栄治。有名力士に密着し、相撲の舞台裏を見せる貴重なドキュメンタリー。

●『五島のトラさん』(16年)監督・大浦勝。長崎県五島列島でうどんの製麺を生業とする大家族を1993年から22年間にわたり記録し続けたドキュメンタリー。

詳細はウェブサイトhttps://www.jff.jpf.go.jp

日本の伝統工芸を世界のテーブルに

大石育子の暮らしのテーブル

 残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 日本各地で花火があがりコロナ禍でしばらく中止になっていたイベントも活気がもどってきました。海外からの観光客が各地で多く見かけられ、様々な言葉が行きかう様子も日常の景色ですね。NYもまた同じく沢山の観光客が訪れていることと思います。

 今年の夏は友人の海のおうちにお邪魔する機会が多かったので、ビーチサイドのテーブルを作ってみました。

 乾杯はスパークリングワイン。少し前菜をフィンガーフードで頂いてから、メインはローストポーク。サイドにはグリル野菜を添えて。竹籠の中にはデザートのプチフールを。蓋を開ける楽しみのサプライズも女子好みですね。つるりと入る杏仁豆腐で口の中をさっぱりと。お茶はよく冷えた凍頂烏龍茶。

 連載を通じ、日本の素晴らしい伝統的工芸品を世界にご紹介することを毎回の柱として考えています。和と洋、古と新など海外生活の中に自然に溶け込めるミックススタイルをご提案しています。毎回楽しんでいただけたら幸いです。

  今回は私のお気に入りの「駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)」という静岡の経済産業大臣指定伝統的工芸品とアメリカンコレクティブルズとして人気の高いキャンドル・ウィックをはじめとしたクロスオーバースタイルのテーブルをご紹介させていただきます。

◆駿河竹千筋細工◆

 駿河竹千筋細工は、徳川家康公ゆかりの駿河の地で育まれた匠の技。古くから続く伝統的工芸品でありながら、21世紀の暮らしにも溶け込むモダンさ。竹には節があることから、結婚、長寿、退職のお祝いなど人生の節目の折の贈り物としても縁起がよいということで人気を集めています。

 その名の通り、細やかな竹ひごを駆使してお盆、盛篭、花籠、行燈、手提げ籠、虫籠など多くの商品があります。その伝統は古く1620年ごろより製造され始めたと伝えられ、参勤交代の諸大名をはじめ旅人たちにも親しまれてきました。1873年にはウィーン国際大博覧会に出品。海外でも高く評価されるとともに日常生活の中でも愛用されて現代に至るまで人気を集めています。テーブルの小物入れは「小町」。一口サイズの和菓子やスコーンをいれたり、蓋を開けて花器として使ったり、LEDのキャンドルライトを入れてみても楽しめますね。予約困難大人気アフタヌーンティーのザ・キャピトルホテル東急「ORIGAMI」のアフタヌーンティーの大きな2段トレイと鳥かごのカバー。

 この美しい商品が海を渡ってNYでもたくさんの人に愛されるものになったらうれしいです。

※文章は駿河竹千筋細工リーフレットを引用

夏のテーブルのポイント

Point1 ガラスの器で透け感を♬=アメリカンコレクティブルズのキャンドル・ウィックで。ガラスを多用して透け感を。

Point2 自然素材を取り入れて♬=竹ひごとラタン(籐)で和洋の素材をミックス。麻ひもやラフィアもGooD。

Point3 何かDIYしよう♬=手作りのネームカードに貝殻やロープをつけて海感をアップ♬ テーブル上には浮き玉やビーチらしい貝殻、ヒトデなどのモチーフも効果的。

大石育子(Ikuko Oishi)

インテリアコーディネーター、食空間プランナー、日本クラブカルチャー講座講師。東京ドームテーブルウェアフェスティバル2019入選、2020年2部門で入選&奨励賞受賞。2023年2部門で入選&佳作受賞。

atelierdeikukonewyork.themedia.jp

NYで最も住宅が高いのは… ハドソンヤード

中間価格750万ドル

 米国内で最も物価が高いニューヨーク市のなかでも、不動産の中間価格が最も高いのはハドソンヤードであることが、不動産情報サイトのプロパティシャークの調査でわかった。

 NY市の都市不動産自動登録情報システム(ACRIS)を基にした同調査結果によると、再開発事業が進行する同地区の住宅の今年第2四半期の中間価格は750万ドルで、2番目に高いソーホーの310万ドルの2倍以上に値する。

 ハドソンヤードは、元々はマンハッタンウエストサイドの巨大な鉄道車両操車場を五輪誘致のため埋め立て開発してできた土地で、現在はコンベンションセンターに隣接する高級高層住宅が乱立している。

 区別では、マンハッタンは昨年の同時期とほぼ変わりはなかったが、ブルックリンの不動産平均価格は約12%上昇した。ランキングの10位までは次の通り。3位トライベッカ、4位ハドソンスクエア、5位リトルイタリー、6位チャイナタウン、7位コブルヒル、8位キャロルガーデン、9位フラットアイアン地区、10位ウエストビレッジ。

(写真)地下鉄7番線の終点34丁目駅前 Photo: Gruson, Federico

ATダンスカンパニー、天の岩戸を表現

第2回公演9月15日に

 ATダンスカンパニーは9月15日(日)午後12時30分と4時の2回、 プレイライト・ダウンタウン・MOSS(Playwright downtown MOSS:ラファイエット通り440番地3号室)にて、 第2回公演を開催する。

 アーティスティックディレクター竹野綾。ダンサーは竹野のほか、吉川彩、パトリシア・ジェーン、二コラ・フェリー、千歳祐李耶、サパンナー・ピヤサンチェロエン、小島風香。シンガーは中村彩、熊本翔士。今年は竹野のダンスキャリア35周年を記念し、日本神話「天の岩戸」を和楽器音楽とダンスで表現するほか、昨年初演したさまざまな音楽にシンガーの生歌をのせて、スタジオ風景から始まるストーリー「アウェイク」を再演する。入場料は40ドル。チケット・詳細はウェブサイトhttps://www.atdancecompany.comを参照する。

こだわりの醤油と柚子塩

 今年5月にマンハッタンのミッドタウン3番街34丁目と35丁目の東側に開店したラーメン店「Shuya」は、クラシックな醤油ラーメン(18ドル)、あっさりした柚子塩ラーメン(19ドル)、スパイシー味噌ラーメン(20ドル)など、「とんこつ以外の味」で勝負する、NYのラーメンブームに新風を巻き起こす店だ。

 同店のラーメンは、和食シェフオーナーの宮脇修哉さん(46)が鶏ガラと蛤の合わせ出汁でこだわり抜いた味が自慢で、自家製なのは麺だけでなく、陶芸の腕を発揮してどんぶりまで自分で作った、すべてオリジナルの作品ともいえるラーメンだ。よそから買ってきてそのままどんぶりに盛っているものはない。

 元々大手ラーメンチェーン店の総料理長として米国で活躍した宮脇さん、フランチャイズの画一的な味を維持する一辺倒なやり方に疑問を持ち、独自の料理人としての腕を活かすラーメンを追求してクイーンズ区アストリアでShuya Cafe De Ramenを持ったのがこの味を生み出すきっかけとなった。

 醤油ラーメンは同店の看板(シグネチャーラーメン)で、チャーシューはバラ肉と豚ロースの2種類、れんこん、椎茸、チンゲン菜の青味と卵の黄色が食欲をそそる。焼き豚から染み出したニンニクの効いたコクのあるガツンとした味が東京、関東圏の濃い味の美味しさに慣れた舌には「これだよね」と思わず唸るキツイ旨さ。あっさりゆず塩ラーメンは、はまぐりの出汁が出た柚子フレーバーの中太麺で、女性客には圧倒的人気ラーメンだという。取材で試食させていただいたが2食ともスープまですべて完食する旨さ。カウンター8席を含む32席。NYでラーメンを食べるならここは外せない。(三浦)


Shuya

517 3rd Avenue

(Bet 34th and 35th St.)

月曜定休 

営業 12:00-15:00, 17:00-22:00

予約: Website: Shuyas.com

おつまみストリート開催、感謝の3.9(サンキュー)ドルで

ジャパンフェス

 グランドセントラル駅に近い45丁目で「おつまみストリート」が開催された。日本の食・モノ・文化を届けることで、ニューヨークへ地域貢献を図ろうと今年発足したNPO法人・チーム・ジャパン協会初のイベント。今回は、ニューヨークへの「ありがとう」を届ける感謝祭をジャパンフェスとUMAMIギャラリーのコラボレーションのもと、趣旨に賛同した10のベンダーと共に贈る。

 UMAMIギャラリーはグランドセントラル駅から徒歩5分。1日だけのスペシャルフードを提供する実験的ワンデーポップアップや地方工芸品の展示イベントなど、多彩な楽しみ方ができるスペース。当日のおつまみストリートでは3ドル90セント(サンキュー)感謝価格のおつまみサイズフードが登場して気軽に食べられる価格とサイズのフードがニューヨーカーを楽しませていた。

パリ五輪、男子20キロ競歩を父の遺影と共に応援

【寄稿】石黒かおる

 日本中が期待に胸を膨らませていた2020年東京オリンピック。コロナ禍で1年延期になり、多くの人がどんなにがっかりしたことか。私の父、石黒昇は、1964年の東京オリンピックに男子20キロ競歩の選手として出場した。選手引退後は「日本競歩を強くする会」の副会長を務め選手の育成に尽力した。56年後に再び東京で開かれるオリンピックを心待ちにし、地元埼玉県戸田市を走る聖火ランナーにも決まっていた。「生きている間に2度、東京でのオリンピックを体験することができるなんて夢にも思っていなかった」と、競歩選手のメダルへの期待、そして聖火ランナーの大役を楽しみにしていた。しかし、東京オリンピックが1年延期となり、その後、食道癌と診断された父は聖火のトーチを握ることなく、21年2月に永眠した。どんなに無念だったことだろうか、走らせてあげたかった。

 21年8月に札幌で行われた東京オリンピック男子20キロ競歩では、日本は銀メダルと銅メダルを獲得した。私は父の遺影を持って札幌に応援に行きたかったが、コロナ感染対策のため現地での応援も断念せざるを得なかった。

 24年のパリ・オリンピックでは、どうしても父の遺影を掲げて応援したい。父をパリに連れていきたい。その思いを抱きしめてパリに行った。

 今年のパリの夏は立っているだけでも汗が噴き出るほどに日差しが強く猛暑だった。男子20キロ競歩は8月1日午前7時半スタート。エッフェル塔とトロカデロ広場を結ぶイエナ橋からセーヌ川沿いを歩く1キロの距離を往復するループで行われた。当日、私は午前5時に起床、午前6時ごろに雷と激しい雨が降り、レースの開始時間が30分遅れてのスタートとなった。フランス人の友人が調べてくれた応援スポットに何とかたどりつき、応援場所を確保。スタート時間には雨も止んだ。私は「お父さん、パリに来たよ、一緒に応援しようね」と父の遺影に話しかけた。父の遺影を持ち応援する私を時事通信社が取材してくれ、翌日、日本で記事にもなった。残念ながら日本勢はメダルには届かなかったが、パリの地で日本の選手を応援できて父も天国で喜んでくれていると思う。その日の午後、日本の知人から「石黒さん、パリですか?男子20キロ競歩のテレビ中継に石黒さんが映っていましたよ」と連絡があった。優勝したエクアドル選手の応援団の横で父の遺影を持つ私が運よく映っていたようだ。大声を張り上げるエクアドルの応援団の声援に押しつぶされ、応援スポットを間違えたかとも思ったが、偶然とは言え、今となってはいい場所に立ててよかった。これも天国の父の導きだったのかもしれない。(いしぐろ・かおる、ジャーナリスト)

(写真)1964年東京オリンピックで着用したランニング姿の石黒昇の遺影を手に。ランニングのゼッケンの裏には当時2歳だったかおるさんの写真を縫い付けていたことは亡くなる2年前に知った。Photo by  Olivier Dussurget

日本の郷土芸能を紹介 

第4回ジャパンビレッジ夏祭り

8月31日(土)

 ブルックリン区サンセットパークにある日本文化発信のための複合商業施設ジャパンビレッジの中庭(934 3rd Avenue)で、8月31日(土)午後2時から、日本の夏の風物詩である夏祭りの文化をニューヨーカーに紹介するイベント「ジャパンビレッジ夏祭り」が開催される。今年で4回目の開催となる。

 今年は「日本各地の郷土芸能と地方都市文化の紹介」をテーマに、日本舞踊の民舞座、阿波踊りニューヨーク連、よさこいグループ・紅玉、タイコマサラなどが出演し、さまざまな日本の民族舞踊を披露し、最後には参加者と一緒になって「盆踊り」を踊る。

 また、ニューヨーク・タイムズ紙「2024年に行くべき52か所」に選出された山口市が観光プロモーションのために参加し、ニューヨーカーに山口市を深く知ってもらうため、「山口市に関するクイズ大会」を開催。優勝者には、ニューヨーク〜日本往復航空券、日本国内航空券、湯田温泉の宿泊券が賞品として進呈される。さらに、昨年度大好評だった「わんこそば大会」を今年も開催。本場盛岡の老舗蕎麦店「東家」の馬場暁彦社長が来米し、前回に引き続きニューヨーカーに盛岡の伝統文化であるわんこそばの楽しみ方を伝える。1位賞品はニューヨーク〜日本往復航空券が用意されている。

 イベント敷地内には、ヨーヨー釣り、おめん販売、おもちゃくじ、綿あめ、かき氷、ラムネ、日本のおかし、焼きトウモロコシなどの屋台が出店し、子供から大人まで日本のお祭り体験

を堪能できるイベントとなっている。雨天の場合は、ジャパンビレッジ2階のイベントスペース「The Loft」で開催する。イベント詳細と2つの大会への参加方法は、ジャパンビレッジのインスタグラムまたはフェイスブックを参照。問い合わせはEメール [email protected]

まで。

【今週の紙面の主なニュース】(2024年8月10日号)

(1)世界同時株安が進行 日本は過去最大の乱高下

(2)視野を広げ故郷と日本に貢献 新潟県南魚沼から中高生16人が来米  

(3)ジュニアとシニア大阪から NY公演8月22日と24日

(4)日米の安全保障論議、歪みの是正は可能か? 冷泉彰彦

(5)両手両足きかずとも描き続ける アーティスト 佐藤涼

(6)商談設立に向け日本から続々と NY NOW

(7)悪魔が誘う堕落への道 シネマ映写室

(8)石川須妹子・田中いづみダンスアカデミー発表会

(9)日本のいいもの海外に紹介  徳重真梨子さん

(10)言葉を変えると収入が上がる 人生が変わる  書評 大森智子

世界同時株安が進行

日本は過去最大の乱高下

 週明け8月5日のニューヨーク株式市場でダウ工業株平均が2・4%下落した。一時は前週末比1200ドル超下落し、3万9000ドル台を割り込んだ。S&P500は4・25%下落、ナスダック総合指数は6%以上急落した。

 これに先立つ5日の東京株式市場の日経平均株価の終値は1987年のブラックマンデーの翌日につけた3836円を超える過去最大の4400円以上の急落を記録、4451円(12・4%)下落の3万1458円42銭で取引を終えた。しかし翌6日の日経平均株価は大幅に反発し、前日終値より3217円04銭(10・23%)高い3万4675円46銭で取引を終えた。買い戻しの動きが広がった。上げ幅は1990年10月2日の2676円55銭を上回り過去最大となった。

 また韓国の指標株価指数KOSPIは8%下落、ストックス欧州600指数も約3%下落するなど、アジアや欧州の主要な株価指数も下落した。日本、アジア、欧州、米国と「世界同時株安」が進行した。

 2日に発表された米国の雇用統計の結果が市場の予想より悪く、アメリカの景気減速への懸念が世界市場の暴落の主因となった。労働参加率の上昇などに伴って失業率が引き続き上昇、賃金上昇率も引き続き低下した。非農業部門の雇用者数の伸びも大きく減速するなど、雇用情勢の悪化を示した。これに加え円高と中東情勢の緊迫化が影響したと見られる。ただニューヨーク株式市場も6日、東京同様に買い戻しの動きがあり、反発した。

 景気減速を食い止めるため米連邦準備制度理事会(FRB)に早期の利下げを促す声が強まっている。

(写真)米証券取引所前に立つ「恐れを知らぬ少女象」前で撮影する観光客(5日、ウォール街近くで、写真・三浦良一)

視野を広げ故郷と日本に貢献、新潟県南魚沼市から中高生16人が来米

ワシントンDCとNYを訪問

 新潟県南魚沼市の中学生と高校生合わせて16人がワシントンDCとニューヨークを訪問し、ホームステイなども含め7月30日から8月6日まで来米した。一行には岡村秀康南魚沼市教育長はじめ、市役所職員が同行し、ワシントンDCでホワイトハウスやリンカーン記念堂、アーリントン墓地、スミソニアン国立自然博物館などを見学した。

 ニューヨークではグラウンドゼロとメモリアル博物館を見学し、森美樹夫ニューヨーク総領事大使を公邸に訪ねたほか、国連日本政府代表部では山﨑和之国連大使から国連での仕事や世界情勢のなかでの日本の役割などの話を聞いた。

(写真上)グラウンドゼロを訪問した生徒たち(8月2日、撮影・三浦良一)

 ツアー後半の週末は、自由の女神島上陸、最終日は分散してニューヨーク新潟県人会が迎えるホストファミリー宅に宿泊するなど盛りだくさんの1週間の滞在となった。主催は南魚沼市で、応募作文で選抜された中学生は12人と高校生4人が参加した。

 この新潟県の生徒たちをアメリカに招くきっかけとなったのは、ニューヨーク新潟県人会の会長で南魚沼市出身の大坪賢次さん(不動産会社社長)の発案から。一昨年亡くなった大坪会長の妻、理恵さんがパンデミック前から「故郷が発展するには人材の育成が大切で、それにはまだ進路を決めていない中学生の時が良いと思う」との夢を叶えたいとニューヨークから故郷新潟に何度も足を運んで実現に漕ぎ着けたものだ。

 一行は2日午前11時からNY総領事の森美樹夫大使主催の歓迎意見交換会に出席するため、総領事公邸を訪れた。森大使は、前日まで一行が訪問したワシントンDCが政治の中心なら、ニューヨークは、経済、メディア、文化の中心であると述べ、日米関係をより緊密にし、在留邦人が安全に生活できる支援をするという総領事館の仕事を説明した。「当地で生活する日系人、日本人が自分の故郷とのつながりを大切にしていることを感じる。海外への興味をこれからも持ち続け、故郷や母国のことを語ることができるのは大きな資産になります」と激励した。生徒を代表して若井茉那珂さん(長岡高校、17)が「今まであまり知ることができなかった総領事館の仕事をクイズ方式で学び、ニューヨークの中で日本の存在感がこんなにあることを知り、日本人として誇りに感じました」とお礼の挨拶をした。

 同日午後4時、日本政府国連代表部に山﨑和之大使を表敬訪問した。山﨑大使は、日本政府代表部の仕事について「ターゲットはアメリカではなく国連」と述べ、何かを決める時に会議場で発言するまでの「裏番組」の根回しが重要な仕事だとして「世界は東京やニューヨークみたいなところではなく、国際社会は善意や道理だけで動いていないという残念な現実のなかで、発展途上国と先進国との格差の広がりを是正していけるかが人類に与えられた課題」と国際情勢と日本の役割を語った。生徒から「一国民としてできることがあったら教えて欲しい」という質問に山﨑大使は「自分がやってみて、他の人と比べてうまくできることを見つけたらその分野で努力するといい。自分が得意なことで社会に必要なことで頑張ってもらいたい。大勢の前で自分の言いたいことは積極的に言えるようにしておいた方がいい。失敗を恐れず、失敗から成功が生まれる確率を上げていくことができる」などとアドバイスした。

森美樹夫NY総領事を大使公邸に表敬訪問(2日午前)

 3日は、NY新潟県人会の会員がホストファミリーとなって来米した生徒たちをホームステイに一晩招いた。同日昼にはNY市内のエンパイアステーキハウスで県人会による歓迎会が開かれ、大滝哲生県人会役員の司会で、大坪賢次会長が歓迎の挨拶、岡村秀康南魚沼市教育長がお礼の挨拶を述べた。来賓として三浦聡ジェトロNY事務所長、遠藤彰NY総領事館首席領事が祝辞を述べた。ホストファミリーを代表して渡邊智世子さんが歓迎の挨拶、高橋啓NY新潟県人会副会長が閉会の辞を述べ、生徒たちはそれぞれホストファミリーの家庭に向かった。

山﨑和之国連大使を日本政府代表部に表敬訪問(2日午後)

南魚沼市長 林茂男
国際感覚あふれる人に成長を

 昨年に引き続き、南魚沼市中学生高校生海外派遣研修事業を実施できましたことをとても嬉しく感じております。実施にあたり、ニューヨーク新潟県人会大坪賢次会長の多大なるご尽力を賜りましたことに深く敬意を表する次第であります。

生徒たちは多様な文化や歴史に触れ、また国連日本政府代表部、在ニューヨーク日本国総領事館公邸への訪問という貴重な経験により大きな学びを得ました。その目に映し出された広い世界と新しい視点を生かし、国際感覚あふれる人として成長してくれるものと期待しております。

 今回お世話になった皆様の温かいご支援とご協力に心から感謝申し上げます。

南魚沼市教育長 岡村秀康
生涯忘れることのない貴重な経験

 今年も南魚沼市の中高生がニューヨークを訪問し、生涯忘れられない経験をすることができました。派遣生にとって、ニューヨークは想像を遥かに超えた魅力的でエネルギーに満ちた街でした。そこで活躍する方々との出会い・交流は極めて有意義で、国際的な視野をもつための素晴らしい発見と感動を得ることができました。

 これもひとえに、ニューヨーク新潟県人会長大坪賢次様の多大なご尽力とホストファミリーの皆様をはじめ多くの方々のご協力の賜物です。心から感謝申し上げます。今後もニューヨーク在住の皆様方と南魚沼市との交流が大きく広がることを楽しみにしております。

NY新潟県人会が歓迎会を開催(3日午後)

NY新潟県人会会長 大坪賢次
派遣生徒は新潟県の財産

 南魚沼市によるアメリカへの生徒派遣が昨年夏に始まった。事前に行った打ち合わせ会では、生徒は全員未知の世界に対する不安と共に期待に目を光らせていた。帰国後の報告会では将来留学したい、外交官になりたい、国際社会に貢献出来る人間になりたいという生徒が続出した。派遣生徒の中から1人でも故郷新潟で活躍してくれたら、この派遣事業の意義が有る。新潟県でもこれからは必然的に国際感覚を持った人間が必要になる。この生徒派遣は南魚沼市のみならず新潟県全体の活性化に必ずや大きな貢献をもたらす。林茂男南魚沼市長がこのプロジェクト実現してくれた事に対して深く感謝したい。