NYの「ベンジャミンステーキハウス」が大阪店開店

 ニューヨークの有名ステーキハウス「ベンジャミン ステーキハウス」が日本4号店となる「ベンジャミン ステーキハウス KITTE大阪」を今年7月、大阪梅田の新たなランドマークとなる大阪駅直結の新商業施設「KITTE大阪」5階にオープンした。

 同店はニューヨーク・マンハッタン41丁目の本店の雰囲気を漂わせる高級感と40丁目のベンジャミンプライムの明るいビジネスの商談や接待にもマッチしたぬくもりを感じられる落ち着いた空間の両方のいいところを合体したようなラグジュアリーな雰囲気のなかで食事を楽しめるところが特徴だ。

 株式会社オーイズミフーズ(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:大泉賢治)との提携で開店。店内は120席。接待や大切なパートナーとの記念日に最適な個室や半個室を完備しており、さまざなな用途に合わせて利用できる。

オーナーのベンジャミン・プロブカイ氏(左)とベンジャミン・シナナージ氏(NY41丁目本店で)

 ベンジャミン ステーキハウス大阪ではUSDA(米国農務省)認定の最高級ランクビーフ「プライム」を自社の熟成庫にて最低28日間以上熟成。マンハッタンで20年にわたり腕を振るったエグゼクティブ・シェフのアチューロ・マクレッド氏から指導を受けたシェフたちが、ステーキハウススタイルの調理法で旨味を逃さず焼き上げた上質なビーフを提供している。

 長年、ニューヨーカーに愛され続けているシグネチャーの「ポーターハウスステーキ」(2万5455円(税、サービス料金別で2名から)、芳醇な旨味が絶品の「リブアイステーキ」(2万3999円、税サービス料別)などの人気メニューをはじめ、大阪店独自のコース料理も用意。ロブスターやフレッシュオイスター(3600円、税サービス料別)などの新鮮なシーフードも楽しめる。ホリデーシーズン、接待シーンで活用できるコースメニューのほかにアラカルトメニューも多数提供していて嬉しい。オーナーのベンジャミン・シナナージ氏は「ぜひ来店して米国のベストミートであるプライムビーフの味を堪能してみてください。NYのスピリットと素晴らしいサービスでお待ちしてます」と語り、同じくオーナーのベンジャミン・プロブカイ氏は「ニューヨークでベストなステーキハウスの味をお店に来てぜひトライしてください。驚くようなステーキとサービス、そして大阪の美しい景色も楽しめます」と話している。

 ベンジャミンステーキハウス本店は、2006年にNYに開店。2017年6月、初の海外店舗として六本木に上陸し、18年12月、京都に日本第2号店をオープン。さらに、22年4月、東京ガーデンテラス紀尾井町に日本第3号店をオープンしている。

ベンジャミン ステーキハウスKITTE大阪

大阪府大阪市北区梅田3丁目2番2号KITTE大阪5F

営業時間:ランチ 11:00〜15:00

ディナー17:00〜23:00

土日祝日:11:00〜23:00

定休日:不定休(KITTE大阪に準ずる)

Tel 06-6440-7733

https://benjaminsteakhouse.jp

木村顕悟NY展

東洋のペン画好評

 木村顕悟の初のニューヨーク個展がマンハッタンミッドタウンのNEPENTES NEW YORK(西38丁目307番地)で開催されている。新潟県南魚沼で生まれ育ち、冬には平地で3メートル、山間部では25メートルもの積雪が積もるその地で、自然の圧倒的な力を感じながら成長した。32歳の時に事故に遭い、3か月間入院することになるが、小さな病室のテーブルをキャンバスとして、万年筆を用いた精巧な描写へと移行し、彼の芸術表現が生まれた。独特な日本の美学と現代的なテーマを万年筆による精密な描写で描く作品は、今後はミューラル(壁画)などの大規模な作品にも範囲を拡大していくという。オリジナリティと個性と表現力が常に批評の対象となるNY。7日に開催されたレセプションで「今後の大きな刺激になった」と会場で木村。また審美眼を持つニューヨーカーたちも木村の作品を楽しんでいた。会期は3か月。(三浦)

米北東部で干ばつ続く

NJ州各地で森林火災
米国立気象局火災警報を発令

1800年代後半以降最も乾燥

 ニューヨーク市およびその周辺では9月下旬からほとんど雨が降らないという記録的な干ばつが続いている。10月は国立気象局が統計を取り始めた1800年代後半以来、最も乾燥した月となり、セントラルパークの降雨量は0・01インチだった。米国立気象局は「赤旗警報」(火災警報)を各地に発令、森林火災に注意を呼びかけている。11月10日に降雨があったものの、依然として乾燥状態が続いており、森林火災による空気質の悪化も懸念されている。

 ニュージャージー州は10月下旬より各地で森林火災が発生、エセックス郡では10月27日までに170エーカーが燃えた。11月7日にはイングルウッド・クリフスで4件目となる森林火災が発生。ポンプトン・レイクスなど鎮火したところもあるが、同州では10日時点でイーストハノーバー南東のインダストリアル・パークウェーなど8つの森林火災が起きている。

 7日のジョージワシントン橋の北にあるバーゲン郡イングルウッドクリフスでは、パリセイドパークウェー脇の林から出火、パークウェーが長時間封鎖された。現場には近隣各地から消防隊が応援に駆けつけ、ヘリも出動して消火活動にあたった。夜空に燃え上がる炎はハドソン川対岸のNY市からも目撃された。9日は終日、隣町のフォートリーやエッジウォーターでも空にはもやがかかり、街中に焦げた臭いが充満、その臭いはNY市にも広がった。また、パサイック、モリス、サセックス、オレンジの各郡でも大規模の林野火災が発生。オレンジ郡の現場では、消火作業中の消防隊員ダリエル・バスケスさん(18)が倒木の下敷きになり死亡した。日曜の夜、約2か月ぶりに雨が降ったが、降水量は不十分で、12日時点では州内で合計5000エーカーの森林が燃え尽きた。火曜日は州全域で強風が吹き荒れ、住宅地にも飛び火する恐れがあるため、「赤旗警報」が発令され、州民は不安を募らせた。

 ニューヨーク市では、ブルックリンのプロスペクトパークで8日午後6時40分頃、ボートハウス近くの林で火災が発生しているのを通行人が見つけ通報、消防隊が出動、午後10時までに鎮火した。エリック・アダムス市長は9日、森林火災を防ぐため公園でのバーベキューを禁止にすると発表した。

 同市は11月2日に、北部にある貯水池の水量が大幅に減少していることから干ばつ警報を発令、節水を呼びかけている。森林火災マップはwww.fireweatheravalanche.org/fire、森林火災と空気質マップはfire.airnow.govで見ることができる。 

「あいさつ」・急がば回れ(いそがばまわれ)

 この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やタイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。


「あいさつ」

 挨拶(あいさつ)は日本(にほん)では相手(あいて)への礼儀(れいぎ)や敬意(けいい)を表(あらわ)して、お辞儀(じぎ)とともに行(おこな)うのが一般的(いっぱんてき)です。誰(だれ)にでも挨拶(あいさつ)をする習慣(しゅうかん)はなく、知(し)っている人(ひと)へ、またはお客様(きゃくさま)や同(おな)じ組織(そしき)に属(ぞく)する人(ひと)へ声(こえ)をかけます。朝(あさ)の「おはようございます」、昼(ひる)の「こんにちは」、夜(よる)の「こんばんは」、寝(ね)る時(とき)の「おやすみなさい」は、挨拶(あいさつ)の基本(きほん)です。また、初(はじ)めての人(ひと)には、笑顔(えがお)で「はじめまして」と挨拶(あいさつ)をします。(長久保美奈、マナー講師)


(3)  急がば回れ(いそがばまわれ)

 人(ひと)は急(いそ)いでいるときほど、つい近道(ちかみち)をしたくなるものです。しかし、知(し)らない道(みち)では思(おも)いがけない災難(さいなん)が待(ま)ち受(う)けているかもしれません。また、焦(あせ)っているので、大切(たいせつ)なものを落(お)としてしまったり、事故(じこ)にあわないともかぎりません。急(いそ)ぐときほど、少(すこ)し遠回(とおまわり)りのように思(おも)えても安全(あんぜん)で確実(かくじつ)な道(みち)を選(えら)ぶことが、結局(けっきょく)はもっとも早(はや)く目的地(もくてきち)に着(つ)くことができるという意味(いみ)です。「人生(じんせい)もそれと同(おな)じだ」という生(い)き方(かた)の教(おし)えにもなっています。2024年(ねん)もあと少(すこい)し。やり残(のこ)したことを始(じゃきお)めるとき「あわてず、慎重(しんちょう)にいこう」と言(い)いたいときにも使(つか)えます。(絵と文・平田恵子)

■おことわり=紙面では漢字にルビ表記しています。


《言葉の意味(ことばのいみ)》

■敬意 respect

■習慣 habit; custom

■笑顔 smile

■近道 shortcut

■災難 disaster

■目的地 destination

■人生 life


ニューヨークホテル物語  BOOKS

ケニー・オクタニ・著

アメージング出版・刊

 著者のケニー・オクタニさんこと奥谷啓介さんは、慶應義塾大学卒業後、ウエスティン・ホテルズに入社、1989年に日本を離れ、シンガポールとサイパンの系列ホテル勤務を経て1994年から2005年までニューヨークのプラザホテルのアジア地区担当部長を務めた。NY着任1年目にはプラザ合意10周年の式典があり、日本から日本側代表だった竹下登元総理らを迎えるなどホテルマンとして世界の要人に仕えた豊富な経験を持つ。2005年に独立してからは、日本を拠点としたホスピタリティービジネスのコンサルタントとして活躍している。

 そんな奥谷さんが、アメリカのホテルの歴史を背景にした大河小説をこのほど上梓し、日本のアメージング出版から『ニューヨークホテル物語』として世に送り出した。

 アメリカのホテルの歴史はニューヨークを舞台にして発展してきた歴史といってもいい。奥谷さんによると、1929年の大恐慌の時、アメリカの当時のホテルの約8割が倒産したという。1909年創業のヒルトンも危機に見舞われたが、倒産したホテルを買い集め乗り切るが、その中にはルーズベルトホテル、プラザホテル、ペンシルベニアホテル、50年代に入ってからウォルドルフアストリアホテルの4ホテルを傘下に納めた。1883年にできたプラザホテルは、1907年にエレベーター付きの17階建ての現在の建物に改築されたが、当時は旅行専用のホテルではなく、大富豪のアパートレジデントとして使用されていたために大恐慌を乗り切りることができた。ヒルトンが業績を伸ばす一方で、中小の倒産したホテルを統合してマネジメントを集約するという全く異なる手法で業績を伸ばしたのがウエスティンホテルグループだった。後年ヒルトンもウエスティンホテルシステムに切り替えるが、小説では、プエルトリコからの移民で市民権を得てプラザホテルのベルキャプテンを務めた男が主人公。その娘が、コーネル大学のホテルマネジメント学部を卒業後入社し、インターネットとウエブサイトを駆使したレべニュー・マネジメントを導入してホテルを救う話だ。ホームページに誘導するサテライトウェブを1件あたり300個近く作ってネット上に流し、そこから全てホームに予約メールとして導くシステム。ビジネスのヒントも満載だ。  (三浦)  

幸せの法則「ポジティブ心理学」を説く

NYライフバランス研究所代表

松村 亜里さん

 NY在住のポジティブ心理学者・松村亜里さんは、海外で生活する多くの日本女性たちの悩みを見つめ、心のサポートをしている。先ごろ5冊目の著書『うまくいかない人間関係逆転の法則』(すばる社・刊)出版記念トーク&サイン会を紀伊國屋書店NY本店で開催して大盛況だった。

 松村さんは医学博士・臨床心理士・認定ポジティブ心理学プラクティショナーで、ニューヨークライフバランス研究所(https://lifebalanceny.org/)と、オンラインサロンAri’s Academiaを主宰している。自身が心理学を勉強したきっかけは、自分の自己肯定感の低さからの脱却だった。母子家庭で育ち、中卒で大検を取り、2年間朝晩働いて貯金200万円を貯めて単身来米。ラガーディアコミュニティカレッジを経て、ハンターカレッジを首席で卒業後、コロンビア大学大学院で臨床心理学で修士課程を修了、帰国して秋田大学医学研究科で公衆衛生学で博士課程修了。ラガーディアコミュニティカレッジと秋田県の国際教養大学でカウンセリングと心理学講義を約10年担当。2013年からニューヨークのウエストチェスター郡ハリソンで始めた心理学講座が駐在員の妻ら多くの在住日本人女性たちの話題となり講演依頼が州内各地から殺到。現在は、幸せになることを科学的に研究するポジティブ心理学をさまざまな分野で応用するメソッドをオンラインや世界各国のセミナーで教えている。

 「やり直せないです、頑張りすぎて」と現在にたどりつくまでの涙ぐましい努力を明るい笑顔で語る。日本で準看護学校在籍時代は、実習で血を見るたびに卒倒しそうになる自分は医療従事者は向いてないと早々と諦め、なんともしがたい自分自身の自己肯定感の低さを変えたいと自費留学した。

 鬱病など心の病にある人のマイナス3の状態からゼロにまで戻す、いわば「治療する学問」である臨床心理学と、ゼロからマイナス3にならないようにする「予防の学問」である公衆衛生学の両方を学んでいた松村さんは、「幸せな人がなぜ幸せなのか」を科学的に研究する新しい学問「ポジティブ心理学」に日本での大学でのキャリアを捨てて戻ってきたNYで出会って「これだ!」と思った。幸せな人は病気になりにくいし、落ち込んでいる人も幸せを自分で作り出せるようになると回復する。

 紀伊國屋書店で行われた講演では、5冊目の本の内容である、人生で犠牲者としてでなくクリエイターとして生きていくための方法を説明しながら、会場に集まった参加者同士が3人単位のグループを隣の席同士で作って、最近よかったことを伝え合う「感謝のピンポン」、相手の良さ、強さは何か、いま欲しいものは何かなどを口に出して相手に伝えるワークショップを行なった。幸せになるには、よい人間関係が必須の条件であることを身近に感じてもらうための実験だという。幸せだと同じ景色でも違って見えるから不思議だ。問題の原因を探るのではなく、理想の状態を思い描き、弱点ではなく強みに目覚めることが幸せへの近道だと説く。ママロネックで米国人の夫と2人の子供との4人暮らし。

 (三浦良一記者、写真も)

感謝祭はなぜ11月の第4週?

大恐慌で予定1週間早める

 元々感謝祭は1620年にマサチューセッツ州プリマスにたどり着いた英国からの入植者の一団が、過酷な冬を乗り越えたことに感謝する祝い事として始まった。7月から10月にかけて州ごとに行われていた感謝祭を、南北戦争終了後、リンカーン大統領が国家としての団結を取り戻すために連邦の休日と定め、11月最終木曜日と制定した。

 その感謝祭を、11月第4週の木曜日に変更したのはフランクリン・D・ルーズベルト大統領だった。時は1939 年の夏、アメリカが大恐慌の痛手から立ち直る中、感謝祭を 1週間前倒しにすることで小売業界の活性化と、失業者の臨時雇用促進を狙ってのことだった。

 しかし、この日程変更は非常に不評で、感謝祭発祥の地と言えるプリマスの市議会は、ルーズベルト大統領に「感謝祭は宗教的な祝日であり、大統領には商業上の利益のために日程を変更する権利はない」と怒りの抗議文を送り、プリマスは新日程を認めないと発表した。

 感謝祭の日程をめぐり国は分裂。ニューイングランドの全6州を含む23州は第4週の感謝祭に反対し、残りの22州は大統領提案の新日程に従った。ちなみにコロラド、ミシシッピ、テキサスの3州は両方の日程を祝うちゃっかり者ぶりを露呈した。そんなすったもんだを経て1941年12月、連邦議会は11月の第4木曜日を感謝祭の日として恒久的に定める決議を可決し、現在に至る。

(絵:ジェニー・オーガスタ・ブランズクーム作「プリマスでの最初の感謝祭」)

ハリヤマ・バレエ、新スタジオ開校5周年祝う

来年はスクール開校20周年に

 ニューヨークダンスアーティストリー・ハリヤマバレエが、ミッドタウンのペンステーション前に移転し開校した新スタジオの5年目を迎え、新スタジオ開校5周年イベントを行った。スクール代表の針山真実とゲスト、スクールの生徒らのパフォーマンスもあり、針山が集まった多くの人々に感謝の言葉を述べた。

 さらに来年はスクール開校20周年を迎える節目ともなり、来年にかけてさまざまなイベントや公演が企画されており、その集大成として6月8日には20周年公演が盛大に行われる。

【今週の紙面の主なニュース】(2024年11月9日号)

(1)トランプ氏当選 米大統領選挙

(2)NY新潟県人会35周年祝う 総勢105人参加で式典

(3)厳島神社 久保修ワールド 秋

(4)アメリカ大統領選、トランプ早期当確の理由

(5)ハンター大学で教材に 週刊やさしいにほんご生活

(6)吉田まさかの判定負け 女子プロボクシング

(7)世界構造が変わる 視座点描

(8)人間関係改善は自分に自信を! 松村亜里さんNY紀伊國屋書店で講演会

(9)ショービジネスに新たな地平見る ミュージカル女優 増田早希さん

(10)トシカプチーノ ザ・昭和歌謡で夜もヒッパレ!

米大統領選挙・トランプ氏当選

地滑り的勝利でハリス氏引き離す

 5日に行われた米大統領選挙は、共和党候補のトランプ前大統領(78)が民主党候補のハリス副大統領(60)を振り切り、6日午前2時半すぎに地滑り的勝利を収め、最終集計を待たずに当選が決まった。

 大統領選挙は、開票が始まると民主党のハリス氏が西部コロラド州や東部ニューヨーク州などで勝利を確実にして6日午前1時過ぎには194人の選挙人を獲得した一方、共和党のトランプ氏が南部テキサス州などを制して266人の選挙人を獲得した。両者とも事前に優勢が伝えられていた州で着実に選挙人を積み上げ、選挙結果を左右する「スイングステート」と呼ばれる激戦州のうち、ジョージア州とノースカロライナ州を制するなど、選挙戦を有利に進めていた。午前2時過ぎにFOXニュースがトランプ氏当選確実を発表した。獲得した選挙人は277人で過半数を超えたと報じた。選挙当日まで大接戦となり、世界が注視するなかでの選挙となった。

 ニューヨーク市マンハッタンのロックフェラーセンター前には、大型スクリーンが特設された速報会場が設けられ、大勢の市民が速報画面に見入っていた。

 トランプ氏はフロリダで勝利宣言を行い、「政治的な勝利だ。45代目の大統領が47代目の大統領になった。これからがアメリカの黄金時代だ、これからアメリカを偉大な国にしていこう」と語った。ニューヨーク州、ワシントンDCでは民主党のハリス氏が勝利したもののジョージア州、ノースカロライナ州など共和党のトランプが勝利。南部もほとんどの州でトランプ勝利という結果となった。

 ニューヨーク・タイムズ紙電子版は午後11時直前、「ブルーウォール」を突き崩し、2016年の成功を再現することで、トランプ氏が2期目の当選を「ほぼ確実」にしたと予測。全国的な得票数でも勝利を収めるのはジョージ・W・ブッシュ氏が民主党のジョン・ケリー氏との再選争いに勝利した2004年以来、共和党員が達成していないことであると報じた。

(写真上)共和党の赤と民主党の青にライトアップされたロックフェラーセンター(5日午後11時30分、写真・三浦良一)

NY新潟県人会35周年祝う

日本から43人が来米、総勢105人参加で盛大に式典

故郷と米国結ぶ絆

 ニューヨーク新潟県人会(大坪賢次会長)は10月27日午後1時からマンハッタンのエンパイア・ステーキでNY新潟県人会創立35周年記念式典を開催した。新潟県から花角英世新潟県知事をはじめとする一行43人が来米して、同会35周年を祝う盛大なものとなった。

35周年記念バナーを花角知事(右)から受ける大坪NY新潟県人会会長

 来米したのは、花角知事はじめ林茂男・南魚沼市長、二階堂馨・新発田市長、宮田亮平・東京新潟県人会会長(元東京芸術大学学長・前文化庁長官)、馬場幸夫・新潟日報社常務取締役、酒井昌彦・NST新潟総合テレビ代表取締役社長ら県有力者がズラリ顔を並べた。NY側も山﨑和之国連大使、森美樹夫NY総領事・大使、三浦聡ジェトロNY事務所長らゲストと在米県人の総勢105人が参加した。当日は、花角知事から大坪会長に35周年を祝うバナーが手渡された。 

 式典は県人会役員の大滝哲生さんの司会で進行し、新潟市在住のオペラ歌手、今井あいさんによる国歌斉唱(ピアノ伴奏・松下愛美)で始まった。同役員の野口レイ子さんによる乾杯のあと、大坪会長の挨拶、花角英世新潟県知事、森NY総領事・大使、宮田亮平・東京新潟県人会会長がそれぞれ祝辞を述べた。

 このあと、同県人会の35年間の歩みが、県出身アーティストの遠藤信さん制作によるビデオで上映された。同県人会は、1989年10月ブッシュシニア米大統領、竹下登総理の頃、マンハッタン・ミッドタウンの日本食レストラン「浪花」に第四銀行NY駐在員事務所の岩尾さん、全農NY支店駐在員の坂田さん、新潟市のお茶屋「浅川園」の子息でKPMG会計事務所勤務の浅川さん、それに現会長の大坪氏の4人が集まり、ニューヨーク新潟県人会が設立された。

 その後、ニューヨーク新潟県人会の運営は第四銀行が行った。95年に皇后雅子さまの父、小和田恒氏が国連大使としてニューヨークに赴任し、NY新潟県人会に入会。第四銀行NY支店がニューヨークから撤退すると、県人会の活動はやや下火になったが、地酒の対米輸出振興を柱に、新潟の蔵元を紹介するショールーム開設に尽力した大坪氏が会長に就任して現在にいたっている。

 毎年、新年会•春の花見、夏のBBQ大会、秋のワイナリーツアーを実施しているほか、新潟県から来たゲストを囲み随時歓迎会を行っている。現在会員数は350人とニューヨークに存在する県人会の規模としては最大。県人会長の出身地でもある同県内南魚沼の中高生を昨年から毎年ワシントンDC、NYに招き、県人会の家にホームステイさせるなど、県人会の日米交流も盛んだ。これらの功績から大坪会長は、式典に先立つ9月29日、新潟県南魚沼市市民会館で開催された新潟県南魚沼市市制施行20周年記念式典で、林茂男南魚沼市市長から表彰されている。

 エンパイア・ステーキのフルコースが出席者に振る舞われるなか、三浦聡ジェトロNY所長、馬場幸夫・新潟日報社常務取締役、高澤大介菊水酒造社長が来賓挨拶と祝辞を述べた。このあと新発田市の二階堂馨市長による日本舞踊(着付けは大西鏡子)、新潟市在住津軽三味線師で来年4月に3度目のカーネギーホールリサイタルを控える小林史佳氏による演奏が披露されれ終始和やかな雰囲気で歓談が進み、大滝役員から協賛企業への感謝の言葉、高橋啓NY日系人会副会長の閉会の挨拶で幕を閉じた。

「挑戦する県民支える」

花角県知事が来米し挨拶


 「ニューヨークで前回30周年の時にもお招きいただき、今回こうして5年ぶりに皆さまと再会できてとても嬉しく思います。これほどの規模でニューヨークで芸術、北米でのビジネス展開に挑戦する県民を受け止めてご支援いただいていること、また大坪会長のリーダーシップのもと南魚沼市の子供たちが訪米した際もご配慮いただいたことに心から感謝します。新潟を思う皆様ニューヨーク新潟県人の熱い気持ちが伝わり、今回の来米のもう一つの目的である新潟の農水産品や金属など県産品の対米PRにも力強い手応えを感じ、新潟の持つ魅力を広く発信していけますよう、これからもお力をお貸しいただけますよう合わせてお願い申し上げたい」

「日頃の活動に敬意」

森NY総領事・大使


 「今日は有名なジャズ・ベーシストのロン・カーターご夫妻がお見えになっておられるが、県人会の活動でロンさんのような方が来られるようなところは他にはないのではないか。新潟県人会の日頃の活動の素晴らしさに敬意を表したい。南魚沼市からは中学生、高校生を送ってこられて見聞を広める支援を続けておられる。総領事館の仕事は日本の文化、日本の底力をニューヨークの人たちに伝えていき正しい評価を得ることだが、新潟県は日本酒も米国で高い評価を得ています。私も役得ですが、国の方針でニューヨークでは日本酒の良さを伝えるのも仕事です。皆さんもこれからも日本人の心意気をこれからもどんどん広めていただきたい」

日本からの式典参加者(敬称略)

《新潟県》

 花角英世・新潟県知事、野上文敏・新潟県産業労働部長、土田良克・新潟県農林水産部副部長兼政策監、平澤淳・新潟県知事政策局秘書課課長補佐、山田一之・新潟県知事政策局国際課課長補佐、佐々木育子・新潟県知事政策局国際課政策企画員、樫本直子・新潟県知事政策局国際課英語コーディネーター、小林遼・新潟県産業労働部産業政策課主査、髙間健・新潟県農林水産部食品・流通課主査、武内沙樹・新潟県農林水産部食品・流通課技師

《市町村》

二階堂馨・新発田市長、林茂男・南魚沼市長、渡邉誠一・新発田市農林水産課長、阿部一樹・新発田市商工振興課主任、清田稲盛樹・新発田市観光協会理事長、佐藤和紀・新発田市観光協会、上村直樹・南魚沼市秘書広報課長

《経済団体》

吉田至夫・新潟経済同友会代表幹事、宮田亮平・東京新潟県人会会長、宮田節子・東京新潟県人会会長夫人

《報道機関》

馬場幸夫・新潟日報社常務取締役、酒井昌彦・NST新潟総合テレビ代表取締役COO、棚橋祐太・NST新潟総合テレビ記者

《県内企業》

宇尾野隆・ウオショク代表取締役社長、宇尾野佑・ウオショク営業2課課長、高澤大介・菊水酒造代表取締役社長、坂本明・グラムスリー代表取締役社長、小林知行・諏訪田製作所代表取締役社長、小林岳洋・新潟農商代表取締役社長、南雲真仁・八海醸造代表取締役副社長、海津博之・八海醸造専務取締役、塚野裕之・八海醸造執行役員、亀田直樹・千年(八海醸造)経営企画室長、堀江拓尓・ホリエ代表取締役社長、田辺暁美・ホリエ常務

《その他》

今井あい・オペラ歌手、村木加奈子・ラッティークイーン、井上アリス・損保会社秘書、小林史佳・津軽三味線師、服部真吾・弁護士、木村顕悟・アーティスト、木村顕悟夫人、秋山武士・レストランBITオーナーシェフ、島田珠実・レストランBIT社員

     ◇

《ゲスト》

山﨑和之国連大使、森美樹夫NY総領事・大使、三浦聡ジェトロNY事務所長、齋藤淳米国時事通信社長、ロン・カーター・ジャズプレーヤー、クエンテル・カーター・ロン・カーター夫人、村田起代子・ロン・カーター・マネージャー、ティム・ライアンCIA総長、マイケル・ベッカーCIA学長、オーガスト・チェラディニCIA理事長、マーク・エリクソンCIA事務総長、三浦良一・本紙週刊NY生活発行人ほか。

「厳島神社」

 長かった残暑さも少しずつ和らぎ、秋の気配を感じるようになったので、広島県にある日本三景の一つ「宮島」を訪れた。3年半にわたる大鳥居の大改修後に訪れるのは初めてで、とても鮮やかな色合いに一段と存在感を増したように感じた。

 海上に浮かぶ大鳥居は干潮時には、門の近くまで歩いて行くことが出来、その壮大さを体感出来る。 海も含む敷地内には本社を中心に大小の各神社、舞台などが設置され、それぞれは廻廊で結ばれている。幾度もの台風に遭っても、いまだ海に沈んだことはないという。海と共存するための工夫が随所に見られる、まれなる世界遺産である。

久保修・切り絵画家/東京都在住