日系人会館水浸し

天井から大量の水漏れ

百年の歴史的資料は無事

 ニューヨーク日系人会(JAA)が入居する12階建てビル(西45丁目49番地)で1日未明、屋上に設置した火災用水タンクが破損し、大量の水がビルに流れ込む事故があった。この事故により、ビルの12階から7階までが水浸しとなり、11階全フロアを使っているJAAのホールや図書室、廊下などの天井板が剥がれ落ちるなどの被害を受けた。事故当時は夜中で人がいなかったため、ケガ人はいない。事務室の天井からも激しい水漏れがあり、職員の机の上のキーボードが水浸しになったほかコピーマシンも使えなくなった。ホールでは、天井の化粧板が水を吸った重さで剥がれ落ち、無惨にコンクリートが剥き出しになっている。天井から蛍光灯設備がぶら下がり、床一面は水面に。幸いピアノと日系人会の100年の歴史を保管してある資料室のダンポール箱が濡れずに無事だった。また、電話、インターネットも使える状態だった。前日夜にビル管理会社から電話を受けたという野田美知代事務局長は「来てみたら図書館の棚も全部落ちていて、被害の大きさに驚いている。日系人会の大切な歴史を保存してあった資料室が無事でよかった」と話す。日系人会では来年1月に同じビル内で現在の12階から5階へ引っ越す予定だが、ホールだけはすぐに使える状態に修復してもらうよう要求しているという。11日の敬老会などが中止になるなどの影響が出た。

(写真)水漏れで天井が剥がれ落ちた日系人会ホール(1日午後1時、本紙撮影)

Z世代のトップ10ブランド

 昨年から開始したNY・LA・シアトル街角ファッションチェック。合計100人に達したインタビュー回答者が身に着けるトップ10ブランドを纏めた。同率10位はAmazonとTarget、9位はユニクロ。ベーシックラインが好まれていたが、ユニクロは品質への評価も高かった。8位はSHEIN。高いデザイン性と圧倒的低価格で中国から消費者直送のオンライン販売モデルがZ世代女性にうけている。7位はアメリカンイーグルでスタイリッシュなデニムと、ボディポジティブな女性向けブランドAerieが人気。4位にH&M、Forever21、Levi’sが同率ランクイン。ベーシックラインの強いH&M、メンズが強いLevi’sの女性ファン層拡大や、事業再建中のForever21への若者からの根強い人気が健在だ。3位はVANSで、NYやシアトルの街角からLAのスケートパークまで100人中10名が同ブランドの靴を履いていた。2位はZARAで若い女性から圧倒的な人気だ。ワクワクする店舗はいつ行ってもカワイイものが見つかる。トップはNikeで100人中16名。学生時代のスポーツはナイキ指定ユニフォームが多く、まさに「ナイキと共に育った」感覚すらある。最近ではNFT技術を用いてメタバース市場にも参入。まさにリアルとバーチャル双方で攻め続けるNikeは最強のスポーツアパレルブランドだ。詳細は動画でご確認頂くとして、Z世代は時代を反映した視点からブランド選択を行う姿勢が顕著だ。各ブランドのマーケティング部門がしのぎを削る世界最先端NYの街角から、引き続きトレンドを追い続けたい。

(Wear 2Nextチーム/アパレル業界関係者によるファッション研究チーム)

トランペット 大野俊三、生きる力響く

 ニューヨーク在住のトランペッター、大野俊三が7月30日、イーストビレッジのザ・パブリック・シアター、ジョーズ・パブでライブ公演「メタモーフォシス(変身)」を行った。パンデミックの2020年に出したアルバム「RUNNER」からの選曲で、冒頭に吹いたのは、ドボルザークの「家路」だった。日本人の心にも染み込むこの曲は、大野が小学生時代に見て魅了された映画「トランペット少年」のシーンにもどこか郷愁の思いが重なる。

 1974年3月13日に、アートブレーキーの招きでニューヨークにやってきた大野は、ギル・エヴァンス、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックら多くのミュージシャンと共演してグラミー賞をはじめとする多くの賞を受賞するが、渡米直後の母親の自殺、その後も交通事故、第4期咽頭癌を経験し、その回復の過程で逆境を超えた可能性を見出してきている。今でも、右側の唇、頬、喉、肩から125の筋肉とリンパを切除したため神経がない。73歳。

 「慈悲とは悲しみを慈しむこと。今回の演奏会は自分に優しく、親切にすることで希望を持ち、その生きる力を感じていただける清涼剤になってもらえたら」。大野のトランペットが心に染み込んだ夏の夜となった。(三浦、写真も)

週刊NY生活ギャラリー 2023年度出展作家を募集

作品を受け付け中

展示してオンラインで販売

 本紙が主催するオンライン「週刊NY生活ギャラリー」(https://nyseikatsu.com/gallery/)では、これまで週刊NY生活紙上で紹介した作家、掲載した作品を本紙ウェブサイト(www.nyseikatsu.com)で常設展示しているが、現在、2023年度(今年9月から〜来年8月)の新規作家の展示作品を受け付けている。

(上)飯塚国男 Purple Lady with Cat, circa 2000s, Oil and acrylic on canvas, 28 x 22 in.

 対象は、過去に本紙で作品が紹介された人、ニューヨークで個展、グループ展に参加されたことのある人、または将来何らかのNYにおける企画展に参加する予定のある人。作家のポートフォリオ、顔写真、絵画、写真、彫刻などの作品を期限1年間で掲載。参加料金は、作品を最大10点まで展示できて1年間200ドル。翌年からの更新料は50ドル(作品入れ替えは1点につき手数料20ドル)。

 本紙読者は、「週刊NY生活ギャラリー」の展示コーナーで作品を見て楽しめるだけでなく、手軽にオリジナル作品を購入することができる。作家にとっては、作品を展示して多くの読者に見てもらえるだけでなく、自分の作品を広く一般に販売する新たなチャンネルとして利用することができる。また、今回から年に1度、紙面で同ギャラリー展示作品による紙上ギャラリーも開催する(本紙新年号を予定)。ギャラリーへの参加申し込みの締め切りは8月31日。申し込み、詳細の問い合わせは電話914・815・0439、Eメール

[email protected]  担当・三浦まで。

(写真上)岩沢あさ子 The good day 100cmx73cm   acrylic  price $3000


「週刊NY生活ギャラリー」

https://nyseikatsu.com/gallery/

申し込み・問い合わせ

電話914-815-0439

Eメール [email protected]

映画「EKIDEN」

第45回アジアン・アメリカン国際映画祭

松坂と安住が作る

 第45回アジアン・アメリカン国際映画祭が8月3日から13日までオンラインとアジアソサエティー(パーク街725番地/70丁目)でハイブリッド開催される。日本の作品として、ニューヨーク在住の俳優・松坂龍馬と監督・安住春菜氏のドキュメンタリー短編作品「EKIDEN(駅伝)」が8月6日(土)午後12時30分から同協会のローズ・ルームで上映される。

 内容は、昨年5月9日、約半年かけて集めた人種、性別、年齢、職業など全く異なる6人のランナーが、それぞれの想いを綴った「たすき」を受け渡しながらニューヨーク市内26・2マイルを走った記録。プロジェクトリーダーの松坂龍馬もそのランナーのうちの一人として出演。それぞれのランナー達の日常の1ページを記録した。どんなものを食べ、どんなものに囲まれ日々を送っているのか、そしてその違う人間たちが結束しひとつのゴールを共に目指す、そんなドキュメンタリーだ。

 監督の安住は「駅伝は日本で生まれた競技。ゴールという共通の目標に向かって走る、ランナーの1人でも欠けてしまってはチームの目標は達成できない。日本人アーティストである私たちのアイデンティティを通し、私たちが今世界に伝えたい「UNITE(団結)」というメッセージがより多くの人に届くことを強く願っている。構成はあるが、台本はなく、演技指導やカットの撮り直しもあえてしなかった」と話す。

 松坂は「2020年コロナが世界中を襲い、その後ブラック・ライブズマター(BLM)運動、アジアンヘイト問題がこのNYでも顕著に見られるようになり、私たちは世界がどんどん分断されていっているように感じていた。どうしたら人は違いを越え繋がり合い、共に生きることができるのだろう、今こそUNITEする時なんじゃないか。そう思い、このEKIDENプロジェクトを立ち上げた」と話す。

 上映時間23分。短編5作品(91分)の1作として上映。チケットは16ドル。ウエブサイト https://www.aaiff.org/ticketing から入手可能。

(写真)監督の安住(左)と俳優の松坂(7月27日マンハッタンで、写真・三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2022年7月23日号)

(1)ご飯美味しい! NYで日本米をPR  

(2)日米首脳会談  

(3)サクラコレクション フィラデルフィアで開催

(4)NY核シェルター時代 ロシアの核使用に備え

(5)ダイソーがマンハッタン店

(6)生き生きEATS

(7)純米大吟醸 楽風舞   泉橋酒造がNYで試飲会

(8)日本素材のファッション 世界に発信する 

(9)平和を考える4色 増田セバスチャン展

(10 ) 愛は未来に繋ぐ シネマ映写室

ごはん美味しい! お米、おにぎり大好き

ニューヨークで日本米の魅力PR

 日本米の魅力を紹介する「ごはんフェス」が16日、マンハッタンのチェルシーで開催された。Jフォワード・インク(本社・ニューヨーク、山本ドラゴン代表)が主催する全米最大の日本食フェスティバル「ジャパン・フェス」の一環で、今回は通常のジャパン・フェスに加え、在NY日本国総領事館と日本貿易振興機構(JETRO)NY事務所との共催で「ごはんフェス」エリアを特設。2ブロックに35の日本関連ブースが並び、日本食17店のうち6店がお米に特化したテントとなり、おにぎりやカレー、お弁当など日本米を使った料理を提供した。NY総領事の森美樹夫大使とジェトロNY事務所の河本健一所長が登壇して、ストリートを埋め尽くした約1万5000人(主催者発表)あまりのニューヨーカーに、日本米の旨さと栄養価の高さ、日本の食文化の根幹をなす「ジャパン・ライス」の魅力を売り込んだ。

(写真上)日本の法被を着て、餅つきを初体験するニューヨーカーたち(16日午後3時40分、写真・三浦良一)

日本米の良さ食べて実感

ごはんフェス

 日本米の魅力を紹介する「ごはんフェス」が16日、マンハッタンのチェルシーで開催された(1面に記事)。当日は、2ブロックを日本の出店で占め、日本関連35店中、日本食ブース出店は17店舗。その中で、ご飯関連は、おむすび権米衛(おむすび)、MakiRevo/TabiKase 旅する・おまかせ(野菜寿司・手巻き寿司)、BentOn(「祭」弁当)、ゴーゴーカレー(チャーシュー丼、カレートッピング)、J-Spec Wagyu Dining(A5和牛丼)、大戸屋(茶の間おにぎりと抹茶カフェ)の6店舗が出店した。

 会場では、餅つき体験やおにぎり作りの体験イベントが市民参加で行われた。参加者は真剣な面持ちで体験、出来上がったおにぎりを口に笑顔がこぼれた。おむすび権米衛のおむすびは、一時完売してテーブルが空になるほどの人気。BentOnの「祭」弁当は、美しく入った料理に来場者が「ビューティフル!」と感嘆の声を上げた。

 ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は、「試してもらうことによって、どれだけ日本のご飯が美味しいか、それから日本のご飯の背景にある日本文化に対する関心というのも一層高まると思うし、日本米がこんなにいいんだということをできるだけたくさんの人に知っていただきたいと思う。これからも日本文化の認知度を高めて、多くの人に日本を好きになってもらう努力を続けていきたい」と話していた。

 共催したジェトロNY事務所の河本健一所長も「私は、マラソン命で走っているが、ご飯を食べれば元気百倍、皆さんもぜひ食べて」と日本米をステージから売り込んだ。

日米首脳会談

 令和4年5月23日、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のジョセフ・バイデン・アメリカ合衆国大統領と、日米首脳会談を行いました。また、6月27日、G7エルマウ・サミットに出席するためドイツを訪問中の岸田総理大臣は、同大統領と短時間、日米首脳会談を行いました。それらの概要を週刊NY生活の読者の皆様へお伝えいたします。アメリカ合衆国在住の皆様におかれましては、両国の友好関係が一層強化されていくよう、引き続きお力添えをお願い申し上げます。

写真上:日米首脳会談(5月23日)


日米首脳会談

〈5月23日の首脳会談〉

 冒頭、岸田総理大臣から、今回のバイデン大統領の訪日は、米国がいかなる状況にあってもインド太平洋地域にコミットし続けることを示すものであり、心から歓迎する旨述べました。これに対し、バイデン大統領から、大統領として初めて訪日でき嬉しく思う、日本側のおもてなしに心から感謝する、今回の訪日を通じて、米国のインド太平洋地域への揺るぎないコミットメントを示していきたい旨述べました。

 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略が国際秩序の根幹を揺るがす中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を断固として守り抜く必要性を改めて確認しました。その上で、両首脳は、欧州で進行中の危機のいかんにかかわらず、インド太平洋地域こそがグローバルな平和、安全及び繁栄にとって極めて重要であるとの認識の下、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、基本的価値を共有する同盟国である日米が国際社会を主導し、引き続き豪州、インド、ASEAN、欧州、カナダ等の同志国と緊密に連携していくことで一致しました。この関連で、両首脳は、24日の日米豪印首脳会合において、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、様々な実践的協力の進捗を確認し、更に推進していくことで一致しました。

(地域情勢について)

 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略について、引き続きG7を始めとする国際社会と緊密に連携しながら、対露制裁措置を講じつつウクライナ支援を進めていくことを改めて確認しました。また、両首脳は、今回の侵略のような力による一方的な現状変更の試みをいかなる地域においても許してはならず、その試みには重大なコストが伴うことを明確に示していくことが重要との認識で一致しました。さらに、両首脳は、今回の侵略によりいかなる国にも誤った教訓を与えず、また機会が訪れたと誤信させぬよう、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。そして、岸田総理大臣から、インド太平洋地域を含む国際社会の連帯に向け、日本が各国に積極的に働きかけていることを説明し、バイデン大統領から、日本の取組を高く評価するとともに、米国も引き続き国際社会に対して結束を訴えていく旨述べました。

 両首脳は、ウクライナ情勢がインド太平洋地域に及ぼし得る影響について議論し、最近の中露両国による共同軍事演習等の動向を注視していくことで一致しました。また、両首脳は、東シナ海や南シナ海における力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧に強く反対し、香港情勢や新疆ウイグル自治区の人権状況を深刻に懸念するとともに、中国をめぐる諸課題への対応に当たり、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。さらに、両首脳は、台湾に関する両国の基本的な立場に変更はないことを確認し、国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促しました。そして、両首脳は、中国と対話を継続し、共通の諸課題については協力していくことで一致しました。

 両首脳は、ICBM級弾道ミサイルの発射を始めとする北朝鮮による核・ミサイル開発活動を非難した上で、安保理決議に沿った朝鮮半島の完全な非核化へのコミットメントを再確認し、北朝鮮に対してこれらの決議の下での義務に従うことを求めました。また、岸田総理大臣から、バイデン大統領が拉致被害者の御家族と面会することに謝意を伝えつつ、拉致問題の即時解決に向けた全面的な理解と協力を改めて求め、バイデン大統領から、一層の支持を得ました。

 両首脳は、韓国新政権の発足を歓迎するとともに、安全保障協力を含む日米韓の三か国協力を一層強化していくことで一致しました。

 両首脳は、イラン核合意をめぐる情勢についても議論し、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。

(日米同盟の強化について)

 両首脳は、地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中、日米同盟の抑止力・対処力を早急に強化していくことで一致しました。バイデン大統領から、日本の防衛へのコミットメントが改めて表明され、両首脳は、今後も拡大抑止が揺るぎないものであり続けることを確保するため、閣僚レベルも含め、日米間で一層緊密な意思疎通を行っていくことで一致しました。また、両首脳は、尖閣諸島に対する日本の長きにわたる施政を損なおうとするいかなる一方的な行動にも反対することを改めて表明しました。さらに、岸田総理大臣から、日本の防衛力を抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を表明し、バイデン大統領から、これに対する強い支持を得た上で、両首脳は、日米の能力の相乗効果を最大化し、日米同盟の優位性を将来にわたって堅持するため、宇宙・サイバーの領域や先進技術の分野を含め、日米間の安全保障・防衛協力を拡大・深化させていくことで一致しました。そして、両首脳は、沖縄を始めとする地元の負担軽減の観点から、普天間飛行場の固定化を避けるための唯一の解決策である辺野古への移設を含め、在日米軍再編を着実に推進することで一致しました。

(経済政策における日米間の協力について)

 両首脳は、地域の経済秩序への米国の関与がますます重要となっているとの認識を共有した上で、バイデン大統領から、インド太平洋経済枠組み(IPEF)の立上げを表明し、岸田総理大臣から、IPEFとその立上げに係るバイデン大統領のリーダーシップを評価し、日本として参加・協力する旨述べつつ、戦略的な観点から、米国のTPP復帰を促しました。また、両首脳は、日米両国の競争力・強靱性の強化のため、「日米競争力・強靱性(コア)パートナーシップ」の下、がん研究や宇宙等の分野において引き続き協力していくとともに、最先端半導体の開発を含む、経済安全保障の確保に向けた協力を強化していくことで一致しました。さらに、両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略により、エネルギー・食料をめぐる状況が大きく悪化している中、G7や国際機関と緊密に連携して対応していくことで一致しました。こうした議論を更に掘り下げるため、両首脳は、1月のテレビ会談の際に立上げに合意した、閣僚レベルの日米経済政策協議委員会(経済版「2+2」)を本年7月に開催することで一致しました。そして、岸田総理大臣の進める「新しい資本主義」に関し、バイデン大統領から、改めて力強い支持が示され、岸田総理大臣から、中間層重視の政策を掲げるバイデン大統領と協力して、主要国に共通する経済政策の大きな潮流を作っていきたい旨述べました。

(地球規模課題について)

 岸田総理大臣から、国際社会の平和と安全に主要な責任を負う安保理を含む、国連の改革と強化の必要性について述べ、バイデン大統領から、同意するとともに、改革された安保理において日本が常任理事国になることを支持する旨述べました。

 両首脳は、安全保障上の課題に適切に対処しつつ、核軍縮・不拡散に関する現実的・実効的な取組を進め、「核兵器のない世界」に向け日米で共に取り組んでいくことで一致しました。

 両首脳は、国際保健や気候変動、人権・民主主義の保護・促進等への対応についても議論し、引き続き日米で国際社会の取組を主導していくことで一致しました。

(人的交流の促進、2023年の広島でのG7サミット等について)

 両首脳は、ポスト・コロナに向けて各種交流事業を再開させ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた人材育成や交流や更なる日系人の参画を含め、日米間の揺るぎない絆を支える重層的な人的交流を促進していくことで一致しました。

 両首脳は、今回の会談の成果として、日米首脳共同声明「自由で開かれた国際秩序の強化」を発出しました。この声明は、現下の国際情勢やインド太平洋地域の戦略的重要性を踏まえた、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・発展を目指す日米の共同戦略を示すものです。

 日本が2023年にG7議長国を務めることに議論が及び、岸田総理大臣から、G7として平和へのコミットメントを示す上で、広島ほどふさわしい場所はないという考えの下、G7サミットの開催地を決定したことを紹介し、両首脳は、2023年の広島でのG7サミットの成功に向け、共に取り組んでいくことを確認しました。

 両首脳は、様々な機会を通じて意思疎通を継続し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

写真撮影(5月23日)

〈6月27日の首脳会談〉

 岸田総理大臣から、5月のバイデン大統領の訪日の意義に言及した上で、両首脳は、日米同盟の更なる強化及び「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

 両首脳は、7月に開催予定の閣僚級の日米経済政策協議委員会(経済版「2+2」)の成功に向け協力していくことで一致しました。

 両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略に対し、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。この関連で、両首脳は、プライスキャップ等石油価格高騰への対応についても議論しました。

 日本国政府(写真提供:内閣広報室)

ジョセフ・バイデン米国大統領と会談する岸田総理(6月27日)

より詳しい情報は、首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/)、外務省ホームページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/)をご覧ください。

また、日本政府の政策や日本の魅力について、英文の日本政府公式ホームページ「JapanGov」(http://www.japan.go.jp)や、英文オンライン・マガジン「HIGHLIGHTING Japan」(和文も掲載。
https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/index.html)も
ご参照ください。

この記事に関するご意見・ご感想は下記までお寄せください。

  内閣府大臣官房政府広報室

  Public Relations Office, Cabinet Office, Government of Japan

  E-mail: [email protected]


遠州綿紬をテーマにファッションショー、フィラデルフィアで開催

日本素材を活かす「サクラコレクション」

 一般社団法人サクラコレクションは7月6日、次世代の若者を育成するための「日本の素材」をテーマにしたファッションショーをペンシルベニア大学内アイロンゲート劇場でフィラデルフィア近郊のファッション学部専攻の学生デザイナーとともに開催した。同法人が10年間海外で実施してきたショーの一環で、北米では初開催となる。

 今年のテーマは、江戸時代から続く静岡の伝統織物「遠州綿紬」。伝統を重んじ、日本の四季をイメージした色で糸を染め、昔ながらの織機で1日40メートル以上、丁寧に織られた生地は、驚くほど柔らかな手触り。明治以降、織機メーカーとして創業した現トヨタ自動車や浜松に本社を構えるスズキ株式会社により、動力で織機を動かす力織機(りきしょっき)が登場、昭和30年代に全盛期を迎えた。浜松市は現在も日本3大繊維産地のひとつである。

 同イベントでは、共催の在NY総領事館の森美樹夫大使やフィラデルフィア市長ジム・ケニー氏が挨拶、尺八生演奏と殺陣ライブショー のパフォーマンス、デザイナー表彰式、懇親会も行われた。このショーは今年10月にブルックリンのジャパンビレッジでも大規模な日本イベントとして開催される予定だ。

 同イベントを企画・主催したサクラコレクション代表理事の田畑則子さんは「コロナの2年間、予定していたイベントが中止になり、なんとか継続しようとオンラインでコンテストを実施してきたが今回、北米大会を初めて開催できたこと、それも、リアルのイベント会場で実施したことをとても感慨深く思う。森大使をはじめ、フィラデルフィア市のケニー市長などもご出席くださり、今回のイベントは大きな歴史の意味をもつ出来事です」と話していた。同大会は全日空、マウントフジ、ぬくもり工房、ZESDAが後援した。

(写真)華やかなフィナーレで幕を閉じたサクラコレクション北米大会(ペン大講堂で)

(関連インタビュー)

NY核シェルター時代

ロシアの使用に備えて
NY市が説明の動画を公開

 ニューヨーク市緊急管理局は11日、核兵器による攻撃を受けたとき、住民が取るべき行動を説明した動画を公開した。

 緊急管理局は「ニューヨーク市や近郊で核攻撃が発生する可能性は非常に低いが、安全を確保するための手順を知っておくことは重要だ」と指摘している。アダムス市長は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて作成したものであることを明らかにしており、プーチン大統領が核兵器使用も辞さない姿勢を示していることを念頭に置いた対応と見られる。

 動画は90秒ほどで、黒い服の女性が「ビッグアップル」(NY市の愛称)に核兵器による攻撃があったらどうすればいいのかを説明をしていく。「どうして、どのようにして、このようなことが起きるかは尋ねないでください」と断りを入れたのち「3つの重要なステップがある」と説明が開始される。ステップ1は「すぐに屋内に避難すること」で、窓から遠く離れた場所に移動すること。車内に留まるのは薦められないとしている。

 ステップ2は「室内に留まること」で、建物の窓と扉をすべて閉め、可能な限り建物の奥にいるようにし、地下室があればそこに隠れることとしている。爆発時に屋外にいた場合は、放射性物質が付着したすべての服をポリ袋などに入れ、すぐに石鹸やシャンプーを使いシャワーで体を洗い流すことしている。

 最後のステップ3は「メディアからの最新情報を得ること」で、安全であると公式発表があるまでは外にでないこととしている。ニューヨーク市の無料の公式緊急通信プログラムであるNotify NYCへの登録も求めている。 

 旧ソ連陣営と西側が対立した冷戦時代は、こうした核攻撃に関する公共広告はもちろん避難訓練も行われていた。ニューヨーク市内に1万7千か所以上の核シェルターが設置されていた時期もある。

対応すべき3つのポイント
(1)すぐに屋内に避難を
(2)室内に留まること
(3)最新情報の入手を



「百円ショップ」のダイソー、マンハッタンに開店

 大手100円ショップチェーンのダイソーが15日、マンハッタンで初、ニューヨーク市内では4店舗目となる店を東57丁目、3番街近くにオープンした。

 商品は1ドル99セントから最高で15ドルまでの低価格帯のものが店内にぎっしり並んでいる。店舗面積は4500平方フィートで市内では最大規模。

 米国の6月の消費者物価指数が前年同期比で9・1%上昇し、40年ぶりの物価高の中、ニューヨーカーの注目度も抜群。初日には開店前に150人以上が行列を作った。開店2日間は、30ドル以上の買い物客に景品バッグ、100ドル以上の客にぬいぐるみがプレゼントされた。

 オペレーションマネージャーの下司修平さんは「ニューヨークでは3年前の開店以来一度も商品の値上げをしていない。これからもこの方針でやっていきたい」と話している。現在同店はカリフォルニア、ワシントン州シアトル、ニューヨーク、ニュージャージーなどで84店舗を展開しており、来月はラスベガス店を開店する。