プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)
元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (53)
私は美容食をブログ、インスタグラム、集英社OurAgeの連載で紹介しています。私の美容食のコンセプトは、①美肌効果が高い栄養素が入っている食材を使っていて②美味しくて③見た目がお洒落。多忙でも美容食生活を続けられるように、手早く簡単にできることもモットーです。
春キャベツの季節になりましたね!葉が柔らかくて甘みがあっておいしい春キャベツですが、一玉買うとなると、使いきれるかなと気になりませんか?そこで、キャベツを使ってとっても簡単につくれる3品をご紹介します。いずれもキャベツの芯の厚いところはそぎ切りにして、芯も無駄なく使いましょう。
ソーセージとポテトをあわせたスープは、朝ごはんまたはランチ向きです。ポテトは、黄色っぽいユーカンゴールドがお勧め。ソーセージはお好みのものでいいですが、私はウクライナ人が昔から経営している「イーストビレッジミートマーケット」の自家製ソーセージが好きです。ソーセージから出るだしがポテトとキャベツにしみて、優しい味のスープになります。
キクラゲと厚揚げをあわせた煮びたしは、汁をたっぷりすった厚揚げが特においしい一品。キクラゲは、キノコの中で最もビタミンDと不溶性食物繊維を多く含んでいます。カリウムと鉄分も豊富!日本食料品店の他、チャイナタウンでも買えますが、チャイナタウンで買うなら小さいキクラゲが柔らかくてお勧め!厚揚げは、カルシウムを特に多く含んでいます。栄養価が高い食材と合わせて、季節の変わり目を乗り切りたいですね!
キャベツとキュウリの胡麻酢あえも、優しい味わいです。白胡麻は可能であれば、「いりごま」として売っているものでも軽く煎ってからすり鉢ですって使うと香りが違います。白胡麻を胡麻煎り器に入れて火にかけ、こまめに動かしパチパチっと音がしたら火を止めて、すり鉢で摺ります。道具がなければすりごまを使いましょう。お弁当のおかずにもいいかもしれません。レシピは、2人分くらいを目安にしている量です。
◾︎キャベツとソーセージとポテトのスープ

【作り方】
鍋に水3カップを入れ、皮をむいて食べやすい大きさに切ったジャガイモとソーセージ、ブイヨンを入れます。私は「BETTER THAN BOUILLON」のベジタブルベースを小さじ2/3くらい入れます。10分煮たら、食べやすい大きさにちぎったキャベツの葉3枚分くらい加え、さらに5分煮ます。最後に黒胡椒を適量加えてできあがり。ソーセージの塩気があるので私は塩を入れませんが、足りなければ少し塩を入れてください。
◾︎キャベツとキクラゲと厚揚げの煮びたし

【作り方】

キクラゲ約10個は、水をはったボウルに入れて柔らかく戻します。厚揚げ(小さいものなら6個)はざるに入れ、熱湯をかけて油切りします。これをしないと油っぽくなるので、重要なひと手間!キャベツの葉3枚くらいは、食べやすい大きさにちぎっておきます。鍋に水カップ2を入れ、和風だしの素をパックなら半量入れます(通常、水4カップで1パックとなっているので。だしの素によって違うかもしれないのでご確認ください)。煮立ってきたら厚揚げ、キクラゲ、キャベツを入れて、キャベツがしんなりし、厚揚げが十分汁をすったら、おろし生姜汁を大さじ1くらい加えてできあがりです。
◾︎キャベツとキュウリの胡麻酢あえ

【作り方】
キャベツの葉2〜3枚食べやすい大きさにちぎり、蒸すか茹でるかして柔らかく加熱します。キュウリは12センチくらい、食べやすい大きさに斜め切りし、塩少々をかけてしばらくおいてから、ペーパータオルで水気をとっておきます。すり鉢またはボウルに白ごま大さじ1を入れ、そこに米酢大さじ2,塩小さじ1/4、醤油大さじ1を加えてよく混ぜます。そこに水気を切ったキャベツとキュウリを加えて全体に胡麻酢をからめてお皿に盛ります。



杉本佳子(ファッションジャーナリスト兼美容食研究家) 1988年よりニューヨーク在住。ファッションジャーナリストとして働く傍ら、YOSHIKOlicious Beautyの名前でブログ及びインスタグラム、そして集英社OurAgeの連載、NY発!美しくなる「トリプル美食」で美容食を紹介している。