心象風景を照らす髙波壮太郎NY展

日曜ギャラリー NEW YORK SEIKATSU PRESS

 日本での40年以上にわたる個展やフランスで3度の個展を経て、さまざまな人々との出会いと交流を通し、その場の風に吹かれ、そこで感じたことを作品にしてきた髙波。ゴッホを彷彿させるその厚塗りの画風は、その時々の作家の心象風景でもある。(写真上:Field flowers ‡ 33x46cm (2017))

all in Love 46~27cm(2018)

 一つひとつが独立した輝きを発光させ、色彩と力強いタッチで語りかけてくる。見る者にとって、予期せぬ絵との出会いは、生きていくエネルギーとの偶然なる遭遇と言える。それは画家、髙波本人にとっても送り手として生きていくための証のようなものだろう。髙波は1973年多摩美術大学油彩科卒業。フランスのほか米国ではこれまでロサンゼルスで個展を開いているが、今回初のニューヨーク展をARTIFACT(オーチャド通り84番地)で開催している。モナコ、マイアミにも出展。同展は今月31日(日)まで。(三浦)


ARTIFACT

84 Orchard ST

New York, NBY 10002

www.artifactnyc.net

逆境乗り切る知恵満載

冨永照子・著
TAC出版・刊

 ニッポンおかみさん会会長で、協同組合浅草おかみさん会理事長の冨永照子さん(84)が書き下ろした、生きづらいこの世の中を駆けるヒントが詰まった本書『おかみの凄知恵』。浅草仲見世老舗「十和田」四代目の冨永さんは、1960年代から浅草復興のために尽力し、名物となった二階建てロンドンバスの導入、浅草サンバカーニバル、浅草ニューオリンズ・ジャズフェスティバルをコロナ禍前まで毎年開催、浅草のライトアップや、つくばエクスプレスの誘致なども実現させた浅草の活性化と街起こしに大貢献した人物だ。

 ニューヨークにも毎年やってきて、今はなきミッドタウンのサクラ商事で日本へのお土産に中国人顔負けの爆買いをして帰国するのが常だった。とにかく思いたったらすぐ行動の人。持ち前の前向きな姿勢で疾風怒濤の人生を無我夢中で走りきってきたおかみの、もはやこれは「アドバイス」なんていう生ぬるい言葉では到底表現しきれない「凄知恵」が凝縮されている。

 ではここで、この本を読まない人のためにおかみさんの凄知恵金言集の一部を抜粋して紹介する。

 「小さいお金は使う。大きなお金はもらう。人間にも損益分岐点がある。いい子いい子は、どうでもいい子。「勇気」「やる気」「元気」に少しのリスク、馬鹿の一つ覚えは、馬鹿にできない。酒も呑みます、生きるため。嘘もつきます、生きるため。自分の方に能力があると思ったら戦え。ないと思ったらしょうがないから従え。正論吐いて、嫌われて上等。人生、月謝を払ってんのよ。失敗も月謝、何事も月謝。走り出せ、やっちゃえ。やっちゃえば、後はどうにかなる」などなど。

 「この本は女性のためだけでなく、男性にもぜひ読んでもらいたい」と冨永さん。「だって、この本には、男の人が社会で出世していくためのコツが満載だもん」と豪語する。この本は、最初から読んでも、途中から読んでも、飛ばし読みしても一向に構わない。一話完結の時代劇ドラマみたいに作ってあるからだ。

 ニューヨークには、いろんな日本人がいる。会社勤めで何年かしたら日本に帰る駐在員、「現地除隊」して自分で会社を作って起業する人、自分の夢を実現するためにやってきて、その日に向かってただひたすらに努力しながら日々の生活に追われる若者、日本で一流企業でバリバリ働いていた女性が、本当にやりたかった音楽の道に進みたい、とか、日本で手に職をつけた美容師やシェフがこのアメリカで日本以上に活躍の場を見つけたりとか。いい時も悪い時も、天誅殺の大嵐に揉まれながらも、どっこいみんな生きているのがニューヨークだ。

 「歳をとっても錦の御旗を立てたら下ろすな。旗作ったら進め」と言う。「常に新しい旗印を作らなきゃいけない、人生は」「一回旗印を作ったら、ずっとやれるよ、人間は。突っ走れ、死ぬまで走れ。老いたら老いたなりの走り方でいい」。

 「おかみさん、ありがとう、なんだかまだ少し頑張れるような気がしてきたよ」と日本だけでなく、NYの読者からもそんな声が聞こえてきそうだ。(三浦)

スープをすするドラキュラ

ニューヨークの魔法
岡田光世

 頭から足の先まで、体中を包帯でぐるぐる巻きにされた女の子が、両親に手を引かれて歩いてくる。アッパー・ウエストサイドの閑静な住宅地だ。

 That’s spooky!

 人々は思わず、振り返る。

 ひと足先に、今年もハロウィーンがやってきた。

 気味悪い! と思わず叫びたくなるお化けが、街をさまよっている。

 ゲイルはハロウィーン直前の金曜日に、服はもちろん、マニキュアまで、パンプキン・カラーのオレンジに統一し、仕事に出かけていった。

 ハロウィーン当日は、ダウンタウンで名物の仮装行列が行われ、マンハッタン全体がお化け屋敷と化す。

 仮装行列をしっかり見たことがなかったので、今年こそは雰囲気を味わおうと、パープルずくめで出か

けていった。それでも、パープルのカツラをかぶって街を歩き、地下鉄に乗る勇気はなく、目的地に着いたらかぶろうと、バッグに入れた。

 人出は予想以上だった。ほとんど動けない状態で、何も見えず、群衆の叫び声から興奮が伝わってくるだけだ。

 楽しいのは、仮装行列より、そのあとだ。彼らはそのままの姿で日常に戻る。顔を真っ白に塗ったピエロが地下鉄に乗り、大きなパンプキンのお化けがスーパーマーケットでトイレットペーパーを買っている。

 レストランでは、ドラキュラ(人間)が黒ずくめの魔女(人形)をひざに抱いて、スープをすすっている。街角で、血のしたたる斧を手にした死神が、ホットドッグにかぶりついている。

 だいたい、仮装行列では、仮装とわかり切っているのだから、意外性がないではないか。両親に手を引かれた、あのミイラの女の子のように、ごく日常の世界にふっと現れるからspookyなのだ。

 そう自分に納得させながらも、出番のなかったカツラがなんだか哀れだ。仮装行列ならまだしも、パープルのカツラをかぶってひとり日常に戻る勇気はない。せめてもと、バッグから取り出したカツラを手に、とぼとぼ家路についた。

このエッセイは、文春文庫「ニューヨークの魔法」シリーズ第1弾『ニューヨークのとけない魔法』に収録されています。

https://books.bunshun.jp/list/search-g?q=岡田光世

芸術による心の復興を祈念する

第29回国際平和美術展・イン・ニューヨーク

10月19日から22日カーネギーホールで

 日本の美術を紹介する第29回「国際平和美術展・イン・ニューヨーク」が、10月19日(火)から22日(金)まで、カーネギーホール(7番街881番地9階、57丁目)で開催される。同展は「芸術からの平和希求」をテーマに1993年に創設、日本国政府をはじめ自治体や公的機関などの協力により、国内外の展覧会を通じて多くの人々と平和への思いを交歓してきた。

 アメリカ同時多発テロ事件20年目を迎えた今年、9・11の鎮魂と恒久平和を、また世界中に蔓延する新型コロナウイルスが起こした悲劇を悼み、芸術による心の復興を祈念して、東京芸術劇場とカーネギーホールの2つの会場で巡回開催する。日本画、洋画、クラフト、彫塑・陶工芸、写真、書道、建築など285人のアーティストの作品を展示する。

 入場者特典として、毎日先着100人に日本の伝統的デザインのマスク(子供用はアニメ柄マスク)、または黒澤監督映画「乱」の文字入り手ぬぐいがプレゼントされる。さらに、20日(水)と21日(木)の午後2時から5時までは、9階レズニック・エデュケーション・ウイングにて緑茶テイスティングが無料で行われる。提供されるオーガニック緑茶は静岡や愛知、京都、鹿児島の4つの産地のもの。

 入場無料(要予約)、ワクチンカードとID要持参。予約は2ページの広告にあるQRコードから。詳細はウェブサイトhttps://www.qualiart.co.jpを参照する。

JAPAN fes 秋祭り

10月23日(土)チェルシーで

 今年最後のジャパニーズ・ストリート祭となるジャパンフェス2021最終イベント「秋祭り」が23日(土)午前10時から午後6時までチェルシー地区6番街の24丁目と25丁目の間の1ブロックを貸切り開催される。

 当日は、お好み焼き、今川焼き、たこ焼き、唐揚げといった日本の屋台フードはもちろん、秋祭り限定のコスチュームコンテスト、ダンスパフォーマンスなど、日本の祭りを象徴する食べ物や催し物をたくさん用意している。最終イベントは、前回のイベントより1・5倍のお店が集まり、1・5倍のスペースを確保している。家族や、友人を誘って遊びに行ってみよう。

知って得する!日本での相続の話 2

「転ばぬ先の遺言書」

 財産を相続する人(被相続人)が日本居住者なら、相続を受ける人(相続人)は居住地を問わず日本の相続税の納税義務者となります。相続発生後は相続人間での遺産分割協議後、誰がどの財産を相続するか全員同意後、協議書に全員が署名して申告・納税をします。納税までの期限は相続開始から10か月以内です。

 これは簡単な事ではなく経験上9割方「争い」(相続ならぬ争族)が生じます。協議が国境を超えるとなおさらです。「海外在住の自分は協議に加われない」、「突然不利な協議書が届いた」、「親族の使い込みで預金が殆どゼロ」など、数多くの相談を受けます。

 たとえ協議が未解決でも、10か月以内の税務署への申告・納税が必要です。その場合、分割協議がまとまっていない状況(未分割)で申告せざるを得ませんが、その場合税制優遇はなく、相続税額が非常に高額です。 

 このような悲劇を防ぐためには「遺言書」が有効です。日本に居る親御さんがお元気なうちに、必ず遺言書を作成してもらいましょう。争族対策、相続税対策についても、早めに日本の税理士に相談することをお勧めします。

 11月4日(木)午後9時よりオンラインセミナー「知って得する! 日本の相続&贈与の話」開催予定。詳しくは10/9号紙面8ページの広告を参照。

大谷 亜紀/TOMA税理士法人 資産税部部長資産税専門税理士。国際相続も含め数多くの相続対策を支援。相談は [email protected] まで

編集後記 10月9日号

【編集後記】10月9日号

 みなさん、こんにちは。秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんが10月26日に結婚すると1日に宮内庁から正式発表があり、米メディアも相次いでこれを取り上げました(本紙今週号1面から4、5面で詳報)。1日付ニューヨークタイムズ紙電子版は、「おとぎ話ではないお姫様の結婚」と題した東京電の記事を大きく掲載しました。「眞子さまを責めることはできないが、馬車に乗って国民からの祝福を受ける機会もなく、お二人のご成婚に国民の多くの賛同が得られていない」と報じています。同紙は1965年に朝日新聞が報じた島津貴子さん(昭和天皇の5皇女で天皇徳仁・秋篠宮文仁親王《眞子さまの父親》の叔母)のワシントンDCでの海外生活についてのインタビューを紹介。滞米生活を振り返って、日米での生活を比較して最大の変化はと聞かれ「大勢の人前に出ることもなく、静かに平和に暮らすことができたこと」と応えた記事を紹介、NYタイムズ紙は、眞子さまのNYでの新生活が、日本での誹謗中傷から脱出(エスケープ)し、静かで平穏な生活になるだろう」と結んでいます。NY在住30年の邦人男性(60代)は、本紙の取材に「皇室を離れて一般人になるのだから、こちらで静かに生活してもらえたらなという気持ちが一番。上皇の孫娘とはいえ、一般人と結婚するのだから静かに見守るということに尽きるのが基本的な考え方。天皇家のことが芸能ネタのように取り上げられるのは行き過ぎ。本当にそっとしていくのが一番だ。安全に平和に暮らすことを静かに見守っていたい」と話しています。婚約発表に沸く祝福ムードに水をかけた3年前の小室さんの母親と元婚約者との金銭トラブルの問題。日本の週刊誌の執拗な報道などの情報が入ってくるにつけ、闇の深さに気が重くなるばかりですが、好きで結婚を望む2人を止めることは親はもちろん何人(なんぴと)たりともできません。であるならば、結婚ということに関しては、2人の幸せを見守るというのが一番良いのではないか。法律に違反していなければ罰せられることはないし、結婚することによって皇室から離れ、眞子さまから眞子さんになった後はもう、個人の自由です。今までの生活では、公邸料理人がいたので、眞子さまがご自身で料理をしたりすることがあったのかどうかは存じあげませんが、愛する人に作った手料理を美味しいねと言って夫が笑顔で食べた時の喜びを眞子さまにはしみじみと味わっていただきたい。楽しい会話とちいさな日常の幸せがあればきっとニューヨーク生活は傷ついた二人の心を癒してくれるに違いありません。♪きっといつかは君のパパも許してくれる。♪だから、グッドナイトベイビー、じゃなかった、それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2021年10月9日号)

(1)おとぎ話ではない眞子さまのご結婚
(2)秋到来のハロウィン
(3)石岡瑛子に魅せられて 柿沼光悦
(4)三味線の史佳再びカーネギー
(5)あめりか時評 岸田政権の所得倍増論
(6)NY在留邦人の声と反応 海外で平穏な日々を
(7)眞子さま来米就労に課題 NY弁護士の見解
(8)カーク・オグリさん優勝 第27回JAAチャリティゴルフ
(9)ビンテージな着物を個性的な服に
(10)シニアの永住帰国 注意点を解説

おとぎ話ではない眞子様の結婚

米国の論調、NYタイムズ

 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんが10月26日に結婚すると1日に宮内庁から正式発表があり、米メディアも相次いでこれを取り上げた。1日付ニューヨークタイムズ紙電子版は、「おとぎ話ではないお姫様の結婚」と題した東京電の記事を大きく掲載した。小室さんの皇族との結婚が相応しいものかどうかの世論に晒された眞子さまが、誹謗中傷と感じられ、それを長期にわたり反復的に体験された結果、「複雑性PTSD」(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断されたとする国内報道を最初の第一文で報じた。

 「眞子さまを責めることはできないが、馬車に乗って国民からの祝福を受ける機会もなく、お二人のご成婚に国民の多くの賛同が得られていない」とも報じた。

 また、英国王室を離脱したハリー王子とメーガン妃と比較しながらも、彼らがオプラ・ウインフリーのテレビインタビュー番組やネットフリックスの番組制作の話には大金を積まれても応じないだろうとし、小室さんが帰国前にマンハッタンや空港で姿を捉えられた映像からヘアスタイルが髪の毛を後ろで束ねたポニーテールだったことも、皇族との結婚相手として相応しいものかどうか物議を醸すスキャンダルとゴシップをネタとするマスコミの格好の標的となったと報じた。

 結婚式も行わず、女性皇族が結婚によって皇室から離れる際に一般人になっても品位を保って生活していけるように支給される一時金も辞退するということも極めて異例であると紹介した。

 また、ご結婚後の生活として、夫となる小室さんが将来弁護士として務めることになる法律事務所、ロウエン・スタイン・サンドラーの本拠地であるニューヨークで新婚生活をスタートすることにも触れた。眞子さまが英国のライセスター大学で博物館とギャラリー学で修士号を取得され、国際基督教大学で博物館学で博士号を取得して東京大学博物館で過去5年間勤務していたことを紹介しているが、ニューヨークの美術業界で仕事を見つけられるかどうかは疑問だとしている。

海外生活で平穏な日々を

女性皇族から戦後9人目の一般市民に

 1日付ニューヨーク・タイムズ紙(1面に記事)によると眞子さまは、戦後にご結婚され一般市民となった女性皇族の9人目となるが、海外生活を結婚後されるのは眞子さまが初めてではない。同紙は1965年に朝日新聞が報じた島津貴子さん(昭和天皇の5皇女で天皇徳仁・秋篠宮文仁親王《眞子さまの父親》の叔母)のワシントンDCでの海外生活についてのインタビューを紹介している。

 日本輸出入銀行員であった夫の島津久永氏の米国駐在に伴い来米した貴子さまは後日、滞米生活を振り返って、日米での生活を比較して最大の変化は「大勢の人前に出ることもなく、静かに平和に暮らすことができたこと」であったと紹介、NYタイムズ紙は、眞子さまのNYでの新生活が、日本での誹謗中傷から脱出し、静かで平穏な生活になることを示唆した。

眞子さま来米就労に課題
NY移民弁護士が見解

 眞子さまが来米後、働くことは簡単にできることなのか、ニューヨークで移民専門の弁護士として活躍する加藤恵子弁護士はこう語る。「日本のメディアでは、小室さんが就労ビザを取得したと報道されていますが、F1のプラクティカル・トレーニングだと思います。H1Bビザはご存知の通り毎年3月に(以前は4月でしたが)申し込みをします。その時点で学位を受けていることが重要です。今年の申請はすでに3月時点で終了していますから、残るのはF1のOPTです。現在、OPTも卒業の3か月前から申請しても(ニューヨークを始めとする東海岸では5月が卒業なので、仮に2月に申請しても)6か月以上審査にかかっています。ですから、小室さんが2月か3月に申請しても早くて8月にOPTで取れたということになります。その頃に日本のメディアでは就労ビザが取れたと発表されたはずです。また、奥様になられる眞子さまですが、F1のご家族は働けません。またH1ビザを来年小室さんが取得されたとしても眞子さまは配偶者としてH4ビザを取得された場合、やはり就労できません。もし眞子さまがニューヨークで就労をご希望されるのでしたら、日本の政府関係者として日本国総領事館とかまたは国連勤務で外交官枠AビザとかGビザを申請されるのではないかと思います」。一般市民となった場合のビザのハードルは意外に高いようだ。

米国の論調

ニューヨークポスト紙=結婚は「ハリー王子とメーガン妃のアジア版」であり、日本での一連の騒動は「メディア・ソープオペラ」だと報じた。問題視された小室さんの家庭の問題のほか、小室さんがミッドタウンにある大手法律事務所に勤務していること、新居はニューヨークに構える予定など、ニューヨークとは馴染みが深いこともあり詳しい記事となっている。  

ワシントンポスト紙=この結婚について「日本大衆からの憤りの声」があり、結婚に伴う儀式などは行われず10月26日に婚姻届けを出すだけになったとした。また、眞子さまに心的外傷後ストレス障害の症状が出ていることが宮内庁から発表されるなど、結婚をめぐって二人は厳しい世間の目にさらされてきたことに着目。二人の結婚は国際的な注目を集め、皇室を離れ個人の望みを追求する眞子さまの姿勢を支持する声も内外から聞かれるとした。

CBSニュース=「ハリー王子とメーガン妃以上に、日本の眞子さまは皇室から離れる」と報じた。英国王室との関係を大幅に打ち切ったハリー王子とメーガン妃のカルフォルニア移住とよく比較されているとしている。眞子さまの心的外傷後ストレス障害については、2011年にストレスによるうつ病を特徴とする適応障害に苦しんでいることが明らかになった叔母の雅子皇后と似ているとした。

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静かにお幸せに暮らして

NY在留邦人の声と反応

 「結婚は自由だと思ってるが、ただ皇族はまた別だとも思う。どうやって生活を支えるのだろうかって心配。とにかくニューヨークでの生活はお金がかかりますからね。共働きといっても結局はボランティア、生活の資金にはならないけど名誉職のように動くのでは。ロイヤルファミリーとしては存在だけで大きな影響力はありますから。小室さんの勤務先は、新興弁護士事務所で急成長したところ。住む場所も安全性の確保もあり、ニューヨークはヘイトクライムもあるから隣に誰が住んでいるのか分からないような場所には到底住めないでしょうね。日本からの警護はつけないそうですが、ニューヨーク市警の警護は付くのでは。お二人がどれだけの期間米国にお住まいになるのか分からないが、経済的なことは別として新生活を精神面でサポートする誰か民間人の後見人がいないと日本側としても心配だろう」(50代、主婦、滞米年数20年)

 「皇室を離れて一般人になるのだから、こちらで静かに生活してもらえたらなという気持ちが一番。上皇の孫娘とはいえ、一般人と結婚するのだから静かに見守るということに尽きるのが基本的な考え方。天皇家のことが芸能ネタのように取り上げられるのは行き過ぎだ。眞子さまが PTSDになってしまったのもメディアの責任ではないか。一時金だってもらって当然のお金だと思う。ニューヨークでは皇室、ロイヤルファミリーでなくても要人警備、身辺警護などはしている。本当にそっとしていくのが一番だ。JFK空港でも小室さんに警察官が警護でついていたのは当然だ。二人のこちらでの生活中に誘拐などの不測の事態でも起こったら国際問題にも波及するかもしれないので安全に平和に暮らすことを静かに見守っていたい」(60代、男性、滞米年数30年)

 「お二人がNYで幸せな毎日を過ごせることが一番です。ご結婚が決まってから3年間も離れ離れで逢えなかったわけですから。眞子さまが自分で料理をしたりすることがこれまであったのかどうかは存じあげないが、愛する人に作る手料理を美味しいねと言って笑顔で食べてもらった時の喜びを眞子さまにはしみじみと味わってもらいたい。大きな幸せなんかいらないです。楽しい会話とちいさな日常の幸せがあればきっとニューヨーク生活は傷ついた二人の心を癒してくれるに違いありません」(60代、男性、滞米年数40年)

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秋到来のハロウィン

 10月31日はハロウイン。昨年はコロナ禍でパレードも中止されたが、今年はマンハッタンでもフルスケールで開催される予定だ。米国の秋到来を告げる風物詩ともなったこの行事、大きなかぼちゃをくり抜いて、お化けの顔を作るのが伝統だ。郊外の家の玄関脇には、目と口が光るかぼちゃ「ジャック・オーランタン」が並ぶ。今年は自作のランタンに挑戦してみては。かぼちゃ狩りのできる農場を紹介する。(かぼちゃ畑の写真・高田由起子、ランタンの写真・植山慎太郎)

かぼちゃ狩りでランタン作り

■クイーンズ

クイーンズカウンティーファーム博物館(30日までの平日正午〜16:30、週末11:00〜16:30)入場無料。Queens County Farm Museum73-50 Little  Neck Pkwy, Floral Park, NY

Tel: 718-347-3276 

www.queensfarm.org

■ロングアイランド

ホワイトポスト動物農園(毎日10:00〜18:00、入場は午後5時まで)入場料:22ドル95セント(税別)。かぼちゃ狩りはサイズで課金。White Pos Animal Farm 250 Old Country Rd. Melville, NY

Tel:631-351-9373  

www.whitepostfarms.com

■ウエストチェスター

シルバーマンズ農園(毎日9:00〜18:00)入場無料、かぼちゃ狩りはサイズで課金。Silverman’s Farm4451 Sport Hill Rd. Easton, CT Tel:203-261-3306

 www.silvermansfarm.com

■ハドソンバレー

ローレンス農園(10月31日までの毎日9:00〜16:00)入場料:5ドル、かぼちゃ狩りはサイズで課金。

Laurence Farms Orchards

306 Frozen Ridge Rd. Newburg, NY

Tel:845-562-4268

http://lawrencefarmsorchards.org/

■ニュージャージー

アルステディ農園(毎日9:00 ~20:00)入場料は参加イベントによって異なる。Alstede Farms

1 Alstede Farms Lane 84 County Rt.513 S(Old Route 24)Chester, NJ

Tel:908-2589-6245

www.alstedefarms.com

石岡瑛子に魅せられて

アーティスト 柿沼 光悦

 LGBTQ+を支援するアートショー、「スーパーファイン・アートフェア」がマンハッタン・ミッドタウンの五番街にあるセンター415で3日まで開催された(本紙10月2日号既報)。出品した日本人アーティストの柿沼光悦に話を聞いた。

 自身のセクシャリティの立場をカミングアウトしたばかりという。「更なるアート活動へ繋がる人脈づくりは勿論のこと、公表しなければ結婚できないと思った、またそれはNYだからこそ思えたこと」と語る。作品のメインテーマは水彩やシャープペンシルで描く「フェアリーテイルを通じた他の世界」。作風は細密で美しいライン・シェイプを使ったアートを展開。

 1988年栃木県生まれ。2010年武蔵野美術大学映像学科卒業。同大学卒業後、コスチュームに関心を寄せていたときにアートデザイナーの石岡瑛子(故人)の代表作のひとつであるドラキュラ花嫁に出合い、高尚なデザインと反復させることによる美に感銘を受けた。

 石岡氏を象徴する言葉である「Never seen before(かつてない)」感動を自身の作品を通じて感じてもらいたいという。

 現在は水彩、ドローイングをメインに国内外で作品を発表している柿沼。ニューヨーク市内、学校やレストラン、バーなどでの展示を経て、今回スーパーファインアートフェアでNYの五番街に躍り出た。(佐久間千明、写真も)