マンハッタンで自動車専用コンドミニアム分譲

車1台のスペースのお値段35万ドル

 マンハッタンで駐車場を運営する会社「センターパーク」は、アッパーイーストサイドに所有する駐車場(東69丁目301番地)を「自動車専用のコンドミニアム」に改造し、販売を始めた。コロナ禍で都市部の住民が地下鉄など公共交通機関の利用を避け、自家用車を購入・利用する機会が増えることで、駐車場確保に高額な料金を払うことを見込んでいる。

 通常、コンドミニアムと言えば人が住むための部屋(集合住宅など)だが、同社は不動産ブローカーを雇い、自動車1台分の駐車スペース23区画を販売。1区画の値段は最高35万ドルだという。ニューヨーク州陸運局によると、マンハッタンの新車登録は昨年から27%増加している。

 センターパークのCEOグレッグ・ルーベン氏は、「新車登録増加で駐車場需要が高まり、月額使用料も値上がりしている。マンハッタンで車を所有することは一層困難になるだろう」と述べ、マンハッタンに所有するガレージ17か所のうち、少なくとも3か所を今後分譲するとした。