ニューヨーク日系人会(JAA)が主催する第17回春のヘルスフェアで、NY日系ライオンズクラブが企画する大人の教養シリーズ第9弾がYouTubeで無料公開されている。講師はファーストブランド(本社大阪市、河本扶美子社長)が運営するマイベストプロの登録メンバーが担当し、今回は、一般社団法人 全日本らくらくピアノ協会創設者・代表理事、光畑浩美さんが日本古謡の「さくらさくら」のピアノでの演奏方法を紹介した。
光畑さんは、大人ピアノ教本「らくらくピアノ」著者で、シリーズ 15 万部突破。誰でも気楽にできる独自メソッド(特許庁:実用新案特許)を開発し、シニア世代に向けた講座講師養成など教育機関との連携を通じ、多くの人に音楽の喜びを届けることを使命としている。
今回のセミナーでは、日本人の心に深く根付いた日本古謡「さくらさくら」(作者不明)の(1)起源と発展を説明しながら歌詞の意味(2)世界や日本の「音階」について(3)すぐに弾ける「らくらくピアノ」演奏法について解説した。動画を見るだけで、誰でもさくらさくらを弾けるようになる方法を指導した。
(1)さくらさくらは、江戸時代末期に子供が琴を習うために作られた曲。明治以降、その優美な旋律に歌詞が付けられた。学校教育に正式に取り入れられたのは1941年、昭和16年の「うたのほん」が最初だった。春の訪れと共に地上に桜が圧倒的に咲いていることを表し、満開の春の情景を象徴するのが1番の歌詞。2番は、満開の桜の香りがあたり一面に漂っていることを謳っている。1番が桜の情景を表現しているのに対し、2番は花見に行こうと行動を促している内容となっている。日本人の美意識、自然を愛する心、仲間と楽しむ喜びを表しているーなどと説明した。(2)音階は、音の素材。メジャースケール(長音階)マイナースケール(和声短音階)、アラブの音階、中国の音階、インドネシアの音階、日本の伝統音楽(陰旋法)の音階、沖縄の音階、日本の音階を紹介しながら、音階の特徴を意識することで、より日本的な美し
さを表現できると述べた。
(3)ピアノ演奏法「らくらくピアノ」(特許庁:実用新案特許第3203824号)独自のメソッドを使って動画と共にさくらさくらを演奏する方法を解説した。ピアノは何年も練習してやっとさくらさくらを弾けるようになるが、世界共通の指番号を覚えることで誰でも簡単に弾くことができるようになる。太い指から1、2、3、4、5、と番号をふり、番号のところに指を置いて弾いていくだけで美しいさくらさくらが誰でも簡単に弾
けるという独自の方法を動画で紹介した(動画参照)。