ハリヤマバレエは8日、20周年記念パフォーマンスをシンフォニー・スペースで華やかに開催した。当日の演目はバレエの金字塔「白鳥の湖」や「ドン・キホーテ」、タップダンス、Kポップ、COBUの太鼓とダンスのコラボと豪華絢爛なプログラムの構成となった。観客は息を吞むような素晴らしい熱演に感動し拍手喝采した。
最大の見どころはバレエの最高峰「白鳥の湖」で、針山真実が主役のオデット(白鳥)と悪魔ロッドバルトの娘オディール(黒鳥)の至上の難易度となる2役をジークフリート王子役の飯田慧(ザ・ワシントンバレエ)と見事に共演し、チャイコフスキーの音楽やスクリーン効果が舞台を一層盛り上げ、白鳥たちの群舞の美しさも観客を魅了した。
針山は20年を振り返り「ハリヤマバレエを始めた2005年から20年も経った実感がないが、多くの大変なことや難しい時もあった一方、多くの喜びや素晴らしい思い出もあった。そして多くのパフォーマンスと生徒達との出会いがあった20年だった。公演には1年目の生徒やたくさんの教え子たちが見に来てくれて、「客席が同窓会のようだった」「とても素晴らしいパフォーマンスだった」「涙が出た」と言うような嬉しい言葉も聞けとても嬉しい。パフォーマンスを盛り上げてくれたダンサーやパフォーマーの皆さん、そして、お手伝いをしてくれたアシスタントの皆さんたちの力がなければ20周年記念のパフォーマンスは不可能だった。本当にありがとうございました」と話す。
参加した飯田慧は大阪出身。7歳からバレエを習い始め2019年に米留学を経て現在、「ザ・ワシントンバレエ」にプロのダンサーとして在籍する。飯田は「異なる2作品を踊れて、大変勉強になった。将来またハリヤマバレエのパフォーマンスに参加したい」と語った。
牧野亜希子は富山県出身。2015年から現在もキッズにバレエを教えているハリヤマバレエのベテラン教師。自身は7歳からバレエを始めた。「『白鳥の湖』の白鳥たちが団結し、オデット姫と一緒に悪魔と戦う場面は臨場感にあふれ特に良かった」。
フルワレア美悠は3歳からハリヤマバレエクラスに通う15年のバレエ歴。ハリヤマバレエから出場し、数々のコンペティションの入賞に輝いた実績があり、当日も素晴らしい演技を披露した。今秋から大学進学のためハリヤマバレエは「卒業」となる。「ハリヤマバレエの卒業と共に最後に皆と一緒に踊れて本当に良かった。とても楽しかった」と話した。 (山本みゆき)

