NY市の経済再開は8日から 市以外は第2段階で再開許可

クオモNY州知事は29日会見し「本日で,新型コロナウイルスとの戦いから90日となった。5月28日の総入院者数は3781人と4000人を下回り(46日連続減少),一日の入院者数(直近3日間平均)も152人と3日連続200人を下回った。また,同日の死者数は67人と5日連続100人を下回った」と述べた。
州内10地域に分けて再開を進めており,引き続き賢明に進めていかなければならないとし、そのために,NY州での一日当たりの検査数を増やし,感染の傾向を監視して再開を進めてきたという。5月15日に再開の第1段階に移行していた5地域(フィンガーレイクス,サザンティア,セントラルニューヨーク,モホークバレー,ノースカントリー)については,州民が賢明に行動しており感染も低下してきたので,本5月29日,再開の第2段階に移行することを許可する(第2段階で再開する業種,ガイダンスは別掲)。NY市の再開については他の地域より複雑であるとし、現在は,病院のベッド数に関する基準を満たせておらず,検査・追跡の体制も拡大する必要があり,市内のホットスポットとなっているエリアに対する措置は必要であるものの,このままの改善が進むと仮定すれば, NY市は「6月8日(月)」に再開の第1段階に移行する見込みと発表した。

◎(NY州)経済社会活動の再開の第2段階
経済社会活動の第2段階に関する情報は以下のとおりです。
・再開が可能となる業種
(1)  オフィスで実施される業務
*専門サービス
*事務職
*情報技術サービス
(2)小売業
*店内営業の許可
*レンタル,修理,清掃業
*理髪店・ヘアサロン
*自動車のレンタル・販売
(3)不動産業
*ビルや不動産の管理
*リース,賃貸,販売

・各業種が遵守すべきガイダンス
(1)オフィスで実施される業務
*ビルの最大収容人数の50%以下での利用の義務化
*従業員の健康状態の確認などのスクリーニング作業の毎日の実施の義務化
*6フィートの距離をとられない場合,マスク等の着用や間仕切りの設置の義務化
*トイレや休憩所において一定の距離をとるためのマーカーの設置の義務化
*閉鎖空間における集会の禁止
*他者と一定の距離をとられない場合の会議の禁止
*食事や飲み物の共用の禁止
(2)店内営業をする小売店
*店舗の最大収容人数の50%以下での利用の義務化
*従業員のマスク等の着用の義務化
*客のマスク等の着用の義務化
*他者との距離をとられるよう,店舗内におけるマーカーなどの設置の義務化
*店頭受け取りやオンラインショッピングの継続
*サンプルなど,他者と共用できる商品の禁止
*店舗によるマスク等を着用しない客の入店拒否の許可
*モールは閉鎖を継続(外からの直接出入りできる店舗は営業可能)
(3)理髪店・ヘアサロン
*店舗の最大収容人数の50%以下での利用の義務化
*理髪業務のみ許可(マッサージ,爪や顔へのサービスは禁止)
*客のマスク等の着用の義務化
*予約制による営業のみ許可
*再開までの従業員の検査実施の強い推奨
*従業員に対する事前検査の有無に関する客側からの質問の推奨
*客と接する機会のある従業員に対する2週間に一度の検査の義務化
*客が要請であったときに追跡が出来るように客の履歴保存の義務化
・各業種の第2段階のガイダンスについては以下のサイトでご確認になれます。
https://forward.ny.gov/phase-two-industries