NY日系社会を助ける

NY日系社会の駆け込み寺

JASSI(日米ソーシャルサービス)

 1981年に設立されたJapanese American Social Services, Inc.(JASSI)は、在米日本人および日系コミュニティの皆さまが安心・安全に生活できるよう、日本語と英語での社会福祉支援を無料で提供している非営利団体です。

 言葉や制度、文化の違いの中で不安を抱える方々が、安心して相談できる“駆け込み寺”として、44年にわたり日系コミュニティに寄り添ってきました。すべてのご相談は守秘義務を厳守し、安心してお気持ちや置かれている状況をお話しいただける環境づくりを大切にしています。

 JASSIのコアなプログラムである「ホットライン・プログラム」では、ヘルスケア、公的支援制度、家族問題、消費者トラブルなど、生活全般に関する幅広いご相談に対応しています。生活環境の変化によるストレス、夫婦・家族間の問題、DVに関する悩みな

ど、周囲に打ち明けることが難しい問題を抱え、勇気を出してご連絡くださる方も少なくありません。FY25(2024年7月〜25年6月)には、1317名の方がホットラインを利用され、シニア支援を含む総コンタクト件数は8585件の対応を行いました。

 また「NY州医療保険サポートプログラム」では、勤務先で保険が提供されていない方、自己負担額が高額な方、自営業者や留学生などを対象に、NY州の公的健康保険の加入や更新手続きを日本語で無料サポートしています。

 「シニア・プログラム」では、60歳以上の方を対象に、福祉サービスの案内に加え、ニュースレターの郵送や、対面・オンラインでの茶話会を通じ、孤立防止と見守りを目的とした交流の場を提供しています。さらに「ケアギバー・サポート・プログラム」では、高齢のご家族を介護されている方々に対し、公的支援や在宅介護サービスに関する情報提供、精神的サポート、必要に応じた物品支援や休息支援を行っています。「コミュニティ・アウトリーチ・プログラム」では、各種媒体を通じて日英両語で福祉

情報を発信し、公衆教育にも力を入れています。

 公的支援や給付制度について、「制度が複雑で理解できない」「申請方法が分からず諦めていた」といった声も多く寄せられています。JASSIはこれからも、「困ったときに、ひとりで抱え込まず、気軽に頼れる場所」として、クライエント一人ひとり状況やお気持ちに耳を傾けながら寄り添い続けてまいります。

 皆さまにとって2026年が、あたたかさと希望に満ちた1年となりますよう、JASSI一同、心より願っております。

 (岡崎奈津子、ディレクター)ウェブサイトhttps://jassi.org/