安野モヨコの漫画を英語ミュージカル化
安野モヨコのマンガが原作となった英語ミュージカル『鼻下長紳士回顧録』の長期オフブロードウエー公演が今秋開幕することが決まった。同作品のミュージカル化プロジェクトは、2023年春に台本読み合わせを実施し、25年初頭のワークショップを経ての劇場公開となる。
場所は、「スリープ・ノー・モア」が14年間ロングラン上演を行ってきたニューヨーク・チェルシー地区の劇場が改装され、「鼻下長紳士回顧録」の専用劇場として生まれ変わる。
演出・振付はトニー賞受賞演出家・振付家のロブ・アシュフォード、作詞・作曲は「春のめざめ」でトニー賞を受賞したダンカン・シーク、脚本は新進気鋭の劇作家リア・ナナコ・ウィンクラーが担当。
同作品は、20世紀初頭のパリの、変態紳士たちが集う娼館「メゾン・クローズ」を舞台とした作品。2013年から2018年にかけてフィール・ヤング(祥伝社)で連載された。単行本は上下巻が発売されている。第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した。
安野モヨココメント
「鼻下長紳士回顧録」は、人間の欲望や孤独、そして、自分らしく生きることの美しさを描きたいと思って描いた作品です。人の欲望には、その人だけの痛みや願いが宿っている。私はずっと、そういう「簡単には言葉にできないもの」に惹かれ、描いてきました。そんな、とても個人的な衝動から始まった、この作品。描いていた当時は、まさか海を渡り、ニューヨークでミュージカルになるなんて、想像もしていませんでした。自分の中から生まれたとても個人的なものが、たくさんの方々の力によって、国や言葉、表現の形を越えて広がっていくことを、とても不思議で幸せに感じていますし、国も文化も違っても、「自分らしく生きたい」と願う気持ちは変わらないのかもしれません。素晴らしいクリエイターのみなさんによって、『鼻下長紳士回顧録』の世界がどのように立ち上がり、新しい観客のみなさんに届いていくのか、私自身とても楽しみにしています。チケット情報などは後日発表となる予定だ。

