コロナ検査自販機登場

全米初でNYミッドタウンに

 全米で初となる新型コロナウイルス検査キットの自動販売機がこのほど、ミッドタウンに設置された。 

 同自動販売機を開発したのは、科学と医療に特化した社会起業家たちが発足した団体「ウェルネス4ヒューマニティ」で、第1台目は、西34丁目225番地の同団体が運営する実店舗前に設置された。販売する検査キット「アットホーム・サライヴァRT-PCR検査(自宅用唾液検査)」は1セット当たり119ドルと低額ではない。しかし現在の相場129〜149ドルよりも安く、検査場で長時間待つ必要がなく、携帯電話で無接触で支払いができるなどの利点がある。精度も99%と高いという。使用方法は、採取した唾液をプリペイドのフェデックスの発送ラベルを使って検査ラボに送り、結果は48時間後にわかる。 

 同団体の共同創立者のひとりであるリアン・グエン・ファム氏は、香港や英国では、感染拡大防止対策の一環として、人口の多く混雑した地域に同様の自動販売機を設置していることからヒントを得て、自宅で安全、便利に受けられるオートメーション化された検査の実現を考案したという。今後はNY市内では、地下鉄駅構内、ホテル、飛行場、劇場、大学構内、ショッピングモールなどに設置場所を拡大していく。

 また、15分で結果が分かり臨床検査の正確さを示す「特異度」が100%というトラストパス社の「ラピッド・アットホーム抗原検査キット」の導入も検討しているという。