ブルックリンの荒削り

アーティスト 奈良 彰士さん

 奈良彰士(ナラ・アキト)は、2013年に24歳でニューヨークにやってきた。翌年から独学で絵を描き始めたという作品では、偶発的に目の前の画面から湧き出てくるイメージ、人生の体験や内観からインスパイアされたものを色濃く乗せることで生物の肖像や人物画を抽象的に描き出していく。真実を貫くような視点と、自由かつ多彩な色使いが特徴的で「霊的自己の内にある様々な面に対する自身への解釈として、自画像もいくつか存在する」=写真(self portrait, NYC)=。バスキアのような荒削りなテイストの表現は、ブルックリン生まれのアート特有の未開の可能性を感じさせる。横浜で生まれ、日本で学生時代は空間デザインを専攻したが二十歳の旅行で気に入ったニューヨークに。専門分野の仕事も考えたが、アートで生きていく覚悟を決めたという。
 これまでニューヨーク市内のグループ展などにも勢力的に参加し、一昨年のブルックリンJコラボの年次展覧会でウーリー賞を受賞、副賞として昨年11月には福岡博多での初個展「SHINE A LIGHT、The Life hostel & lounge」を成功させた。また昨年のJコラボ展で東京新木場BBFLグループ展賞を獲得、3月に作品が出品される。それに先立ち今月14日から25日まで、ブルックリンのBBFLギャラリー(7番通り300番地/Jコラボ内)で初の個展を開催する。「荒削りの中に心の繊細な部分やロマンチックな世界観を感じられるような展示にしたい」という。レセプションは17日(日)午後3時から7時。入場無料。 (三)