光る真珠NYで披露 上村栄司さん

光を照射すると光を吸収して暗闇で光るホタル真珠

 パールアート作家、上村栄司(うえむら・えいじ)さんのニューヨークで9回目となる展示会が6月24日から28日までソーホーのギャラリー・マックス・ニューヨークで開催された。

 光の下では普通の真珠なのだが暗がりの中で自ら赤や青に発光する真珠。この「ホタル真珠」をパールアート作家で自ら真珠養殖も手がける、上村さんとそのチームが5年をかけて世界初の開発に成功した。

 上村さんは昨年開催されたニューヨークでの展示会にこの試作品を持参、初めて公開した。普通の真珠に光を当てると、光を吸収して暗がりで 蛍のように 内側から美しい赤や青の光を発光させる。今回も展示会場で披露すると、参加者たちから驚きの声が上がった。日本では昨年12月NHKのニュースで取り上げられ話題になった。今回の展示会期間中となる6月26日には NHKの「あさイチ」

でも紹介された。「バーに行って、店で自分のつけている真珠が余り光っていなかったので、もしこれが光っていたならなあ」という思いが開発の発端だったという。上村さんは、 三重県南伊勢で祖父の代から真珠養殖を営む3代目。真珠に限りない愛情を注ぎ制作に取り組んでいるユニークなパールアート作家だ。