池坊の生花展 プリンス・キタノNYで開催

 池坊(いけのぼう)による生花展「Ikebana Flower  Exhibition」が4月3日から6日まで、プリンス・キタノ・ニューヨークで開催された。春の息吹と自然のはかない美しさを表現した生け花が26点展示された。池坊NYC支部長の野田典孝さん=写真=によると、今回はパンデミックが明けて初の6年ぶりの開催。生花には、池坊、草月、小原の3大流派があるが、池坊は立花が特徴。数多くの役枝をもち、草木の出生に習って構成される。草月はアバンギャルドな自由さがあり、小原流はその中間とされる。池坊にはこのほか生花、投花がある。

 野田さんの今回の作品は松。生花は松に始まって松に終わると言われるほどの日本美を象徴した作品。自宅の庭から取ってきた松の木で山水画の世界を表現したそうだ。期間中、イケバナ・インターナショナルの会長など大勢が来場した。