本社装い振り込め詐欺

日系企業狙われる
NY総領事館が注意呼びかけ

 在ニューヨーク日本国総領事館は、日系企業に対する詐欺と思われる電話に関する注意喚起を配信した。詳細は次の通り。

 当地日系企業に対し、同社(本社)の社長を名乗る人物から財務担当者の名前を尋ねる電話があり、対応した幹部職員が社長の声と違う旨指摘したところ、電話が突然切れたとの情報提供があった。被害はなかったが、流暢な日本語を話し電話番号は非通知だったという。過去にも、当地及び欧州所在の日系企業に対する類似の振り込め詐欺が疑われる電話やメールが多数報告されており、組織的な犯行の可能性がある。今後、同様の手口で振り込め詐欺の電話を試みる可能性があるため、企業関係者はこのような不審な電話等に対して、電話口の相手の指示に従って直ぐに情報を伝えたりすることなく、一旦電話を切って幹部に報告し指示を仰ぐなど、慎重な対応に徹し被害に遭わないよう注意を促した。

詳細はウェブサイト「日系企業に対する振り込め詐欺電話についての注意喚起」

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2019-12-24.html

チキン南蛮と和風タルタルソース

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (23)

 マンハッタンのチェルシーにある居酒屋&寿司レストランNorikoH。300席ある店内は日本でもお馴染みの居酒屋メニューのほか、バーカウンターでは焼酎を使用したカクテルなどを提供。別室では日本直送の鮮魚を使ったお任せコースを堪能することができる。コミュニティをサポートしてきた、チキン南蛮やハンバーグなど懐かしのお弁当は、手頃な価格で満足する味を楽しむことができると評判だ。今回は、NorikoHでシェフとして腕をふるう礒田直人さんに、人気の2品をご自宅で簡単に作れるレシピでご紹介いただきます。

■チキン南蛮

 日本では宮崎県の郷土料理として欠かすことができない「チキン南蛮」。宮崎県に留まらず、日本全国へ普及、今ではニューヨークでも欠かすことができない人気料理。サクッと揚げた鶏肉に甘酢タレとタルタルソースをかけたチキン南蛮は、ご飯もお酒も進む人気の1品。

【作り方】

①鶏もも肉をフォークで両面穴をあける

②ジップロックに鶏肉、ニンニク、生姜、酒を入れ冷蔵庫で15分ほど寝かし下味をつける

※鶏肉を冷蔵庫で下味をつけている間に、甘酢タレ作り

③ケチャップ、調理酒、醤油、みりん、酢、砂糖、本だしをフライパンで温めたところに、水溶き片栗粉少々入れ、とろみをつけて完成。

④冷蔵庫から取り出した鶏肉の両面に軽く塩胡椒、片栗粉をつける

⑤家庭用のフライパンに鶏肉の3分の1位が浸かる量の油を入れ、油を温める。

⑥下味をつけた鶏肉を入れ、両面を中火で約10分揚げ焼きにする

⑦取り出した鶏肉を食べやすい大きさに切り、お皿に盛り付け、甘酢タレとタルタルソースをお好みの量をかけて完成。

材料

鶏もも 肉1枚

片栗粉 少々

すりおろしニンニク

大さじ1/2

すりおろし生姜

大さじ1/2

お酒 適量

ジップロック

甘酢だれ材料

ケチャップ 大さじ1

調理酒 大さじ2

醤油 大さじ2

みりん 大さじ2

酢 大さじ2

砂糖 大さじ1

本だし 小さじ1

水溶き片栗粉 少々


■たくあんを使った和風タルタルソース

 日本でタルタルソースが発売された昭和40年代。日本人には馴染みのなかったピクルスの代わりに、日本  人の味覚に合わせて、たくあん等の漬物で作られていたタルタルソース。

 チキン南蛮だけでなく、魚のフライ、サラダやサンドイッチなど、様々な料理でお召し上がりいただけます。

【作り方】

①たくあん、万能ネギ、玉ねぎをみじん切りにする

②ボールにゆで卵2個を入れ、フォークでつぶす

③たくあん、万能ネギ、玉ねぎ、マヨネーズを入れ、黒胡椒で味を整えて完成。

材料 4人分

ゆで卵 2個

万能ネギ 少々

たくあん 4切れ

玉ねぎ 1/4個

マヨネーズ 大さじ3

黒胡椒 適量


シェフ紹介:礒田直人

 寿司職人の父を持ち、Jewel Bakoにて修行を積んだ後、Tori bei、Naruto Ramenでのマネージャー経験を経て、NorikoH にて日本人唯一のシェフを務める。

レストラン情報:NorikoH

43 W 24th St

New York, NY 10010

(646) 230-8191

www.norikoh.com/

自由に自然に自分の俳句を

俳人

太田 風子さん

 本名は太田房子さん。俳句仲間の間では「風子さん」と親しみをこめて俳号で呼びあう、ニューヨークの俳壇を開拓し支えてこられた大先輩でもある。

 風子さんは先に来米していたご主人に続き1967年に来米、注文家具、インテリア改装などを請負う「たんすや」を始めた。その後1990年から、倉庫街の雑多な空気が残るソーホーでアートギャラリー(Cast Iron Gallery)を経営していた。2人の娘さんたちも結婚し、孫たちも生まれ、家族が確実にアメリカに根付いていくのを見届けたのち2012年に帰国。今は日本とアメリカ、家族それぞれ忙しく過ごされている。風子さんは俳句三昧の毎日だそうだ。

 風子さんが俳句を始めたきっかけは、「たんすや」で一緒に働いていた美術家の木村玲二さんに「こんなのがあるけど、やらない?」と俳句会「方舟」に誘われたことだった。「中学生以来だなぁ」と何気なく始めて、気が付けば40年の経歴。ニューヨークでは気のおけない仲間たちと、句会ならぬ「食う会」とワイワイ冗談を言い合いながら楽しんだ。

 帰国してからもますます俳句の活躍の場をひろげ、今では俳句結社「三河」の同人であり、「両町句会」「鹿垣句会」「ペンキ句会」「名古屋句会」、ニューヨークでは「星の島句会」「ハコ句会」「NY方舟」など10もの句会に参加し、「未来吟行句会」「十六夜句会」の2つの句会の世話人として仕切る傍ら、「ホトトギス」を代表する稲畑汀子さんが審査員を務められた俳句賞に入賞するなど、多くの賞を受賞した。

 今新年は「渓谷の風に錆ゆく冬紅葉 太田風子」の句が、第五回山里俳句コンテストの優秀賞(岡崎市教育委員会賞)に選ばれた。17文字の中に、冬のひなびた風景に紅葉が揺れる様が目に浮かぶ。

 風子さんは、自由に自分の言葉で俳句を作りたいと言う。それは厳しいまでに基本をしっかりと身につけたからこそできる、しなやかさであり、おおらかさであろう。風子さんの人となりに触れたことのある人なら、直ちに納得できる。

 「ニューヨークにいたころは、仕事や家庭のことや趣味のタップダンスなどで忙しくしていたけれど、今は俳句に専念しています。日本各地やニューヨークとも繋がるネット句会だけではなく、皆で集まって句会も開催し、『太田サロン』などと呼ばれています」とにこやかにおっしゃる。そのエネルギッシュなバイタリティーが、人を惹きつけ、頼りにされる源だろう。(フェイダーちえ)

ブルックリンのおいしいドーナツいかが?

 バレンタインにはピンク色、セントパトリックスデーにはグリーンなど、季節の行事に合わせた商品を発表し、大人も子供も美味しく楽しく食べられるアメリカのドーナツ。今回はブルックリンにある話題のドーナツショップ4店を紹介。


Peter Pan Donut & Pastry Shop

(727 Manhattan Ave ) 

 グリーンポイントにある60年以上も続く家族経営のドーナツショップ。店内は飾り気がないが、昔ながらの気さくな雰囲気があり、カウンターでコーヒーと大きなドーナツがリーズナブルに楽しめる。ドーナツはどれでも1ドル50セント。平日は早朝(午前4時30分)からオープンし、焼きたてのベーグルサンドで近隣住人の朝食を担っている。

http://peterpandonuts.com


Brandon’s Donuts

(449 Court St )

 「ブランドンズ・ドーナツ」はブランドンの父マットが24年前にスタートしたキャロルガーデンで人気の店。バニラ・チョコレート・レッドベルベットなどの4種の生地と、ブルーベリー・レモンなど8種類のアイシング、ココナツフレーク・チョコレートスプリンクルなど10種のトッピングを選んで注文するカスタムドーナツが特徴の店。 

https://www.brandonsdonuts.com


Dun-Well Doughnuts

(222 Montrose Ave)

 地元の食材を使って地元企業を支援し、動物由来成分を含まずに作ったドーナツが食べられるイースト・ウィリアムズバーグにある店。パンデミック中にはブルックリン区内の病院に2000個以上のドーナツを届けてコミュニティに貢献した。提携するブルックリン・ロースティングカンパニーのオーガニックコーヒーを提供している。

https://www.dunwelldoughnuts.com/


The Dough Club

(294 Bedford Ave)

 2019年にウィリアムズバーグ・サウスにオープンした、軽くてふわふわの日本のもちドーナツがメインの店。可愛い耳がついたネコ型や目のついたカエル型も登場して写真映えもするドーナツ。常に新しいフレーバーが登場するので毎回行くたびに違う味と出会える。抹茶のパンケーキやワッフルも人気商品。

https://www.thedoughclub.com/

JS棟方志功の版画展、盛況裏に終了

 ジャパン・ソサエティー(JS)ギャラリーで昨年12月からスタートしていた木板画の世界的巨匠、棟方志功(1903〜1975)の100点に及ぶ作品を紹介する展覧会「棟方志功 板極道(ばんごくどう)」が20日、盛況裏に終了した。

 米国最大の棟方コレクションであるJSの貴重な所蔵品をもとに構成された同展は、木板画だけでなく書道や墨絵、水彩画、リトグラフや陶芸など幅広く展示。東海道各所の風景を描いたカラーとモノクロの61点の板画作品「東海道棟方板画」(64年)の全作品や、59年「プリント・アーティスト・プログラム」フェローとして初めて来米した棟方がNY滞在中に制作した作品も展示し、20世紀を代表する想像力豊かな芸術家である棟方の魅力を紹介した。期間中、女性や菩薩の姿を数多く描いた素朴で力強い作品は多くの来場者の足を止め、魅了した。(高田)

ランの万華鏡

NY植物園で開催

 ニューヨーク植物園(NYBG)では現在、世界のランを集めた第19回「オーキッドショー:ジェフ・リーサムの万華鏡」が開催されている。

 パリのフォーシーズンズホテル・ジョルジュサンクの芸術監督でフラワーデザイナーのジェフ・リーサムによるラン展は、2020年3月からスタートしていたがパンデミックのため途中で終了していた。2年の期間を経て満を持して再開する今回の展示は、ガラスハウス内の巨大な花のインスタレーションのほか、色とりどりの万華鏡のような光のトンネルも見どころ。5月1日まで。

 また、今月26日(土)から5週にわたり毎週土曜午後7時から10時まで、21歳以上限定のイベント「オーキッドイブニング」が開催される。ピアノやバイオリンのコンサートやカクテル、食事が楽しめるカップルにおすすめのパーティーイベント。入場料は39ドル(要予約)。詳細はウェブサイトwww.nybg.org/

(高田由起子、写真も)

おにぎりの魅力を紹介

学校と企業に配布、1か月間に 3000個
販路拡大目指す

 日本産米で作られたおにぎりの魅力をニューヨークの人々に訴求しようという官民連携のキャンペーンが2月から3月にかけて行われた。日本の食文化・ソウルフードである「おにぎり」は、日本産米の取扱いの拡大や裾野を広げるキーアイテムになるとして、在ニューヨーク日本総領事館とジェトロ(JETRO、日本貿易振興機構)ニューヨークが中心となり、「おむすび権米衛」「大戸屋」「マウントフジレストラン」「ジャパンビレッジ」「BentOn」「ライスファクトリー」、大手日系食品商社などが協力。キャンペーンの内容は「おにぎり弁当の配布」と「おにぎり体験イベントの実施」の二段構えだ。今回の取り組みから見えてきた、おにぎり普及の可能性に迫る。(写真:米企業 Capcoの皆さんも笑顔でおにぎりを頬張る)

日本産米の認知度向上

 ターゲットを、学校や都心部の企業などに定め、配布したおにぎり弁当の数は計約1500食分(おにぎり約3000個分)、配布先は計約25か所に上った。子どもから大人まで、初めておにぎりを食べるという人にも大好評。

 イーストハーレムの小学校での配布の際には、「美味しすぎて魂が天国へ飛んでいってしまいそう!毎日でも食べられそうだよ。日本に行っておにぎりの作り方を教えてもらいたいぐらい」と楽しそうに語った男の子もいた。

 欧米人は海苔が苦手といったイメージがある中で、「このおにぎりは海苔とごはんの相性がいいね」とコメントする女の子も。

 学校と企業に狙いを定めた理由について、総領事館及びジェトロの担当者は次のように語る。「学校への配布は、未来への種まき。企業への配布は、新たなランチオプションの提案。今回の取り組みを単発で終わらせないためにも、その先の、学校・企業のカフェテリア関係者への訴求を見据えている。将来的には、おにぎりがサンドイッチなどと同じようにどこでも手に入るようにしたい」

体験を通じて、記憶に残る味に

 おにぎり作り体験イベントは、ブルックリンの「ジャパンビレッジ」とニューヨーク州ヒルバーンの「マウントフジレストラン」の2か所で行われた。参加者の合計は100人以上に上り、おにぎりマスターのレクチャーを受けつつ、会場に集まった参加者たちは見よう見まねで工夫しながらおにぎりを握っていた。子供たちはもちろん、大人も一緒に必死になって三角形にしようと奮闘する姿が見られた。イベント後は「このお米はどこで買えるのか、家でもおにぎりを作ってみたい」と問い合わせる声も。ただ食べるだけではなく、体験とセットにすることで、日本産米の特徴や魅力などを知ってもらう工夫が見られた。

【おにぎり〜日本産米の相性】

 アメリカには、カリフォルニア産でも十分に美味しいお米がある中で、なぜ「日本産米」で作ったおにぎりなのか。今回の取組みに参加した事業者は「日本産米は冷めても甘味が持続するという特徴がある。おにぎりやお弁当など冷めた時に食べるものとの相性はいいと思う。寿司やラーメンに続いておにぎりブームは確実に来る」と力強く語った。

 また、別の事業者からは「カリフォルニア産米の価格は年々上昇しており、日本産米との価格差はかつてほどなくなってきている」との声も。普段はカリフォルニア産米を使っている人も、たまには日本を応援する気持ちを込めて、日本産米を使ったおにぎりを作ってみてはどうだろうか。

編集後記 3月19日号

【編集後記】 みなさん、こんにちは。本紙今週号10面の書籍欄「即買える新刊を紹介」コーナーで掲載してい6冊の一番にあった本のタイトルに校閲中に目が止まりました。『捨てない生き方』(五木寛之、マガジンハウス新書)「何年も着ていない服、古い靴や鞄、本、小物など愛着ある「ガラクタ」は人生の宝物であるから「捨てなくていい」と提唱する五木寛之氏。孤独を癒す一つのよすがとして物に囲まれて暮らすのだ。後半生の生活を豊かにするヒントが満載の五木流「捨てない生きかた」の極意」とある。世の中、断捨離とかシンブルライフとか、片付けることが美徳とかいつの間にか、スッキリさっぱりするのがいいことだとここ5、6年のトレンドで思わされていたが、このタイトルをみて、なんだかとても救われた気がして、マンハッタンの中心部、ブライアントパークの真前にある紀伊國屋書店NY本店の地下新刊売り場に早速昨日、昼休みに行ってこの本を買ってきました。5冊くらい平積みになっていました。日本での定価909円でしたが、NYでは15ドル99セントでした。人生100年時代に「捨てない生活」のすすめ。私の部屋にも人から見たらガラクタに見えるものがわんさとあります。Uコン模型飛行機のプロペラとかもう古くてかからないであろうエンジンとか。ボーイスカウト時代に米を炊くのに使った飯盒とか。使わないけど時々ケースから出して眺めるコールマンのアルコールランタンとか。目で愛でるモノに囲まれて生活するのは気持ちがいい。きっと、ものを集めるのに凝っているコレクターなんかもそういう部類なんだろう。まだ、読みはじめ。会社の通勤の行き帰りの電車の中で読むのが楽しみ。モノは捨てなくてもいいのですね。レコードなんかも取ってあったから今、楽しめるしね。今週号で、ほんと、取材や記事で、アジアンヘイトや犯罪、ウクライナ戦争や日本の地震など大変な記事が締め切りにドーンと集中して、いい加減に心が疲れているのだと思う。心が美味しいと思うものに浸るのも生きる術かもしれない。1日休んでまたペンの戦いへ。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2022年3月19日号)

(1)路上と地下鉄の治安悪化 アジア系狙う犯罪多発

(2)ウクライナ支援で寄付 NYのTICグループ

(3)お米や食品を寄付 ハーレムのフードバンクに

(4)新NY総領事に 森美樹夫大使が着任

(5)東北地方で震度6強の地震発生

(6)MoMAの職員2人刺す 逃走先で犯人を逮捕

(7)コンクリート建築  建築から沖縄の 半世紀紹介

(8)ジョージ・タケイ講演会 ドナルド・キーンセンター

(9)都市パノラマを見に行こう クイーンズミュージアム

(10 )忘れがたき故郷 ニューヨークの魔法

クイーンズ・ミュージアムのパノラマを見に行こう

 ニューヨーク市のパノラマは、クイーンズ美術館のコレクションの中でも最も有名な展示コーナーだ。1964年に開催された万国博覧会のために、都市計画の立案者であり万国博覧会会長のロバート・モーゼスが市のインフラを祝うために構想したパノラマは、建築模型製作の大手レイモンド・レスター&アソシエーツが100人以上のチームで3年がかりで製作した。

 レスターは、1939年から40年に開催されたニューヨーク万博で、ノーマン・ベル・ゲッデスとアーティスト、デザイナー、製作者として仕事をし、その後モーゼスのために市民プロジェクトの大規模な模型を製作するなど、実物よりも大きな模型環境の構築に精通していた。

 レスターは模型を計画するにあたり、航空写真やサンボーン火災保険地図、そのほかさまざまな市の資料を参考にした。パノラマは正確でなければならず、最初の契約では、現実と「世界最大のスケールモデル」の誤差は1%以下と要求された。面積は9335平方フィート、縮尺は1200分の1で、パノラマはメトロポリスのミニチュア。

 1992年以前に建設された89万5千の建物、すべての道路、公園、約100の橋が、ニューヨーク市の320平方マイルを構成する273のセクションに配置されている。マンハッタン区は70×15フィートの大きさで、エンパイア・ステート・ビルディングは高さ40センチ、自由の女神は約5センチと、正確な縮尺で再現されている。東西にはロングアイランドとニュージャージーが黒い影の塊となって顔を覗かせている。

 「パノラマ」の特徴は、夜明け、夕暮れ、夜間と連続的に点灯すること。また、警察署、消防署、学校、病院、裁判所、図書館、公営住宅、水道、ガス、電気などの公共施設は、3172個の色電球で自動的に照らされる。また、模型の表面から数フィート上に設置されたブラックライトは、市内の公園の木々や敷地、マンハッタンの高層ビルの窓を照らし、夜間には蓄光塗料で緑色に光る。このほかにも、ラガーディア空港を数分おきに離着陸する飛行機が動くなどの特殊効果も。

パノラマを構成するオリジナル素材は、木材に発泡ウレタンを貼り付けたホルミカパネルで、パノラマが作られた時代を物語っている。建物は木、プラスチック、手塗りの紙で、橋はエッチングされた真鍮で構成されている。現在も、建築模型メーカーがコンピューターで設計したアクリルをレーザーでカット・エッチングして、建物を増築しているという。

Queens Museum

NYC Building 

Flushing Meadows Corona Park

Corona, NY 11368

営業時間

月曜と火曜 休館

水曜〜金曜 12:00~17:00

土・日曜11:00~17:00

入場料  $6.00

要予約

https://www.eventbrite.com/e/timed-entry-tickets-tickets-276902602137?aff=erelpanelorg

路上と地下鉄危険度増す

NYでアジア系狙う憎悪犯罪が横行

ホームレス5人銃撃し2人死亡

 マンハッタンのソーホーで12日夜、立て続けにホームレスが銃撃された。最初の事件は午前5時ごろ、アメリカ街のバーリックとキング通りの間で起きた。その約1時間後に今度はラフィエット通り148番地で寝袋の中で頭と首を銃で撃たれた男性が発見されたが、すでに死亡していた。連邦火器取締捜査局は14日ワシントンDC郊外でジェラルド・ブルバード容疑者を逮捕した。同容疑者はワシントンDCでも今月3日から9日までにホームレス2人を銃撃し、1人が死亡している。警察の発表によると同容疑者はこれまでに何度も襲撃事件で逮捕歴があり精神疾患から医療施設で治療を受けていた。

14丁目の地下鉄駅でハンマーで頭部殴る

 またマンハッタンの14丁目地下鉄駅構内で8日午後9時頃、29歳のアジア人男性がハンマーで頭部を殴られ負傷した。被害者の男性は病院で手当を受け、命に別状はないという。男性の友人が撮影した動画には男が「ここを歩いているのが見えないのか?目を開けろ」などと怒鳴りながら暴行を加える様子が映っている。被害者は容疑者と争いは無かったと述べているという。警察はヘイトクライムと見て捜査している。犯人は捕まっていない。

地下鉄車内剃刀男逮捕
アジア男性顔切りつけ

 ニューヨーク市警は6日マンハッタンの地下鉄J線でアジア系男性の乗客の顔をカミソリで切りつけたとしてブロンクス出身のブレンダン・ダウリング容疑者(40歳)を第2級傷害容疑で逮捕した。

 同容疑者は2021年10月から5回の逮捕歴がある。

アジア女性125回殴打

 11日午後6時過ぎにはヨンカーズの自宅アパートビルで「アジア系の女は嫌いだ」と因縁をつけた男性を無視したアジア系女性(67)がビルのエレベーター前のホールで125回ほど殴打される事件があった。ウエストチェスター郡警は14日、タメル・エスコ容疑者(42)を殺人未遂と暴行容疑で逮捕した。同容疑者はこれまでに14回の逮捕歴がある。今月に入りNY市では2時間の間にアジア系女性7人が襲われる事件や、昨年11月以降4人のアジア系女性がヘイトクライムの犠牲になって死亡している。今年の犯罪は対前年比で47%増加、公共交通機関での犯罪は72%増加。精神障害と逮捕歴のある者の再犯例が極めて目立つ。

ウクライナ支援で寄付

NYのTICグループ

 ニューヨークのマンハッタン・イーストビレッジには、リトル・ウクライナと呼ばれる地域があり、約6万人のウクライナ系市民がレストランを営業したりして東海岸最大のコミュニティーを作っている。

 ウクライナにロシアが侵攻して3週間。戦局は悪化の一途をたどっており、祖国の悲劇をなんとか手助けしたいとの思いで活動を続ける人たちがニューヨークにも大勢いる。ウクライナ支援団体のRAZOMもその一つ。戦争が始まってから医療物資などを現地のネットワークを使って送り続けているという。

 15日、その同じイーストビレッジで50年近くビジネスをしている日本人、TICグループ代表の八木ボン秀峰さん(73)が、1954年創業の老舗ウクライナレストラン、ベセルカの前で、ウクライナへの支援の寄付として1万1000ドルの小切手をRAZOMに手渡した。八木さんがニューヨーク市内で経営するTICレストラン、波崎、酒蔵、엣席肱、来々軒、蕎麦屋、ハイカラ、でしべる、茶菴、しゃぶ辰から各店舗の売り上げの一部を贈った。ロシアがウクライナに侵攻した日に寄付を思い立ったという八木さんは「東日本大震災の時には地元から応援していただいた。今度は私たちの番」と話した。RAZOMのドーラ・ホミアク代表は「同じイーストビレッジに生きる日本人の友人からの支援を心から感謝します。現地で血を流している人たちの流血を止めるために使います」と述べた。ベセルカの二代目オーナー、ジェイソン・バーチャードさんは「愛と平和をウクライナに送ることが今の私たちにできる最大のことだ」と挨拶した。