グレート・ジョーンズ通り バスキア通りに

NY市議会が併設決定

 NY市議会と著名アーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの遺産を管理するジャン=ミシェル・バスキア・エステートは10月21日、故人の功績を称えダウンタウンのグレート・ジョーンズ通り(バワリーとラファイエット通り間)を 「ジャン=ミシェル・バスキア・通り」としたと発表した。

 1960年にブルックリンでハイチ系米国人の家族に生まれたバスキアは、83年からヘロイン過剰摂取で27歳で死去する88年まで、アンディ・ウォーホルに借りた同ストリート57番地の2階に居住し作品を制作していた。バスキアのアート作品は、一見子供の落書きのように見えるが、実は政治的なメッセージが多く込められている。「大胆で表現力に富み、社会意識が高い作品を通してモダン・アートを再定義した黒人ビジョナリー・アーティストの永続的なレガシーを示す」と伝えた命名式典には妹のリサーン・バスキアさんとジャニーン・エリボーさんをはじめ、同市議会議員、著名文化人などが参列した。通り名は、バワリー交差点に従来のグレート・ジョーンズ通りの道路標識と併設されており、ラファイエット通りは従来通りの標識のままになっているので改称ではなく併設となる。