メイクアップ博物館 

名女優のスキンケアも伝授

 化粧が社会でどのような役割を果たしてきたのかを学べる、世界初のメイクアップ博物館(ガンズボルト通り94番地)がこのほどミートパッキング地区にオープンした。 

 同館初の特別展は「ピンク・ジャングル:アメリカの1950年代のメイクアップ」と題し、名女優マリリン・モンローやグレタ・ガルボが愛用したアーノ・ラズロ社の1959年の一連のフェイシャル製品ほか、当時のアイライナーやヘアドライヤー、パウダー、口紅など、化粧ブランドのアイコンとなった革命的なパッケージ・デザインの数々を展示している。また、黒人女性たちをターゲットにした40、50年代創刊の雑誌「エボニー」と「ジェット」のヴィンテージ・コピーや、現代では問題視される美白を美徳とした化粧品の広告なども常設している。同博物館長で共同創立者のドリーン・ブロック氏は「メイクアップには1万年の歴史があり、健康、経済、社会的な危機的状況のなかでも、美、芸術、文化は常に人々の暮らしの重要な一部であり続けてきた。NYの文化的施設として同館を開館できることをうれしく思う」と話している。 

 コロナ禍で現在同館は、時間制限を設け、入館人数を16%に抑えて運営している。チケットはオンラインで事前に購入し、入館時には検温と常時マスク着用が求められる。同館の詳細、チケット購入、またエジプトのファラオ時代から現代のドラッグクイーンまで、メイクアップの歴史をインタラクティブにたどることができるアプリのダウンロードはmakeupmuseum.comを参照する。