ワシントンDCとNYを訪問
視野広げ日米の架け橋に
新潟県南魚沼市の中学生と高校生を合わせた16人がワシントンDCとニューヨークを訪問し、ホームステイなども含め7月29日から8月4日まで来米した。市が主催する「南魚沼市中学生海外派遣事業」の一環で来米したもので今年で3回目。一行には岡村秀康南魚沼市教育長はじめ、市教育委員会職員が同行した。
(写真上)日の丸もたなびく国連本部ビルも間近で見学

ニューヨークでは、日本政府国連代表部とニューヨーク日本総領事公邸を表敬訪問した。国連代表部では、山﨑和之国連大使と面会し、代表部の仕事の説明を受けた後、生徒たちからの質問に答えた。山﨑大使は「戦後1945年に加盟55か国でスタートした国連は、現在加盟国が193か国あり、そのほとんどが戦後、植民地から独立した国で、エネルギーの99%を海外から輸入している日本は世界とコミットしていかないと生きていけない国である」などと語った。一行は国連本部の建物を見た後、ニューヨーク日本総領事公邸を訪れ、総領事館の役割など聞いたあと意見交換した。当日は、体調不良で急遽欠席となった森大使に代わって総領事館職員が「ワシントンDCが政治の中心ならニューヨークは、経済、メディア、文化の中心である」と述べ、「在留邦人が安全に生活できるよう支援する」という総領事館の仕事を説明した。
今回で3回目となる派遣事業を主催する南魚沼市では、選抜は成績評価だけで決めるのではなく、一生懸命努力をしている子や、芸術やスポーツに熱心な子などさまざまな観点から市教育委員会が選んだという。
この事業の発起人は、ニューヨークで不動産業を営む現ニューヨーク新潟県人会名誉会長の大坪賢次さん。日大卒業後にワシントン州に米国留学し、そこでビル・ゲイツや現コストコの会長などその後米国の政財界で活躍する多くの人材と出会い、NYで不動産業で成功した人物だ。
生徒たちは、国連代表部、総領事館公邸表敬訪問という公式行事を終えたあと、 ニューヨーク滞在中は、同時多発テロの現場に作られた9・11メモリアル博物館も見学したほか、最終日はニューヨーク新潟県人会(大滝哲生会長)が迎えるホストファミリー宅に宿泊し、海外で生活する同郷の先輩たち家族とも交流した。
体験したホームステイ中にはシティーフィールドでの大リーグ野球観戦やメトロポリタン美術館見学、遊覧船乗船などに連れて行ってもらうなど楽しい時間を過ごした。



日本見つめ直す絶好の機会
南魚沼市長 林 茂男
南魚沼市中学生高校生海外派遣研修事業を3年継続して実施することができましたことを大変嬉しく思っております。
生徒たちは、温かく迎えてくださったホストファミリーの皆様のおかげで現地の暮らしぶりや国際的な価値観に触れるとともに、国連日本政府代表部や在ニューヨーク総領事館公邸への訪問を通じて、日本という国を世界という大きな枠組みの中で見つめ直す、極めて貴重な経験を積むことができました。これらはすべて郷里の子ども達を、国際感覚を持った人材に育てたいというニューヨーク新潟県人会の大坪賢次名誉会長のご尽力と大滝会長をはじめとする会員の皆様の献身的なご協力により実現したものであり、改めて深い感謝を表します。

これからの人生に大きな影響
南魚沼市教育長 岡村秀康
派遣生16名は、憧れのニューヨークで「今、世界の中心に立っている」と感動の時を過ごしました。街並みも人々の熱気も想像を遥かに超え、そこで活躍する日本人の魅力に引き込まれました。
山﨑和之国連大使、森美樹夫総領事大使との面会、そしてホストファミリーの皆さんと過ごした二日間。ニューヨークは魅力に満ちています。「大人になってからもう一度訪ねてみたい」「私も世界で活躍したい」と夢は広がり、ここでの感動と発見はこれからの人生に大きな影響を与えることでしょう。
大坪賢次様をはじめ、ホストファミリーの皆様、関係者の皆様のご尽力とご協力に心から感謝申し上げます。

国際感覚を持つ人材の育成
NY新潟県人会名誉会長 大坪賢次
経済停滞に直面している新潟県の活性化には、国際感覚を持った人材の育成が重要だと思い、林茂男南魚沼市長に生徒のアメリカへの派遣を提案しました。生憎とパンデミックに見舞われ実施が遅れましたが、今年で三年目を迎える事が出来ました。生徒達は単なる市内観光だけではなく、ニューヨーク新潟県人会会員との懇親会・ホーム・ステイ、山崎和之国連大使による日本の国際社会に於ける活動と立場の説明、森美樹夫ニューヨーク総領事・大使主催の総領事公邸での歓迎・セミナーに参加します。これらを経験することで、国際感覚を持つ人間が育ち、将来故郷の発展に貢献してくれる事を期待しています。



新潟県南魚沼市の中学・高校生16人
山﨑国連大使と意見交換

新潟県南魚沼市の中学生と高校生合わせて16人がワシントンDCとニューヨークを訪問し、8月1日、日本政府国連代表部とニューヨーク日本総領事公邸を表敬訪問した。
国連代表部では、山﨑和之国連大使と面会し、代表部の仕事の説明を受けた後、生後たちからの質問に答えた。一行は国連本部の建物を見た後、ニューヨーク日本総領事公邸も訪れ、総領事館の役割など聞いたあと意見交換した。

国連代表部では岡村秀康教育長が山﨑大使に謝辞を述べたあと、生徒を代表して上村愛莉さんが日本の将来を見据えた夢を語りながら面会のお礼の挨拶を述べた。
山﨑大使は、歓迎の言葉の中で、入居しているビルの3フロアを使っていること、日本からの職員が60人、現地採用スタッフが50人の100人あまりの陣容で国連での職務にあたっていることを説明した。
戦後1945年に加盟55か国でスタートした国連は、現在加盟国が193か国あり、そのほとんどが戦後、植民地から独立した国で、国連総会中は多くの会議が開催されているが、国によって会議の準備、本国への報告など全ての会議に参加できていない国もあると現状を紹介した。
その中で安全保障理事会のメンバーになることを希望する国が増えていること、日本はこれまで12回非常人理事国に選ばれていること、選挙で選ばれるためには、多くの国と外交関係を保つことが重要だとした。エネルギーの99%を海外から輸入している日本は世界とコミットしていかないと生きていけない国であるなどと語った。
また国際紛争が世界各地で起こっているが、イスラエル人がハマスによって1200人殺害されたとして、ガザの人々6万人を殺害したのはやりすぎだという声があるが悲惨な映像を見ると「紛争当時国は、外部の批判を全く受け入れられないのもわかる」などと語り、人間の憎悪の連鎖を止めることが大切だと述べた。アメリカが国連への拠出を減らすことへの批判が高まっているが、米国が国連予算の4分の1を負担しており、国連が米国頼りの現状であることもまた現実だと述べた。
日米の文化交流事情を学ぶ
南魚沼の生徒たちNY総領事公邸で

ニューヨーク日本総領事館では体調不良で急遽欠席となった森大使に代わって総領事館職員が総領事館の仕事について説明した。

その中で「ワシントンDCが政治の中心ならニューヨークは、経済、メディア、文化の中心である」と述べ、「在留邦人が安全に生活できるよう支援することが総領事館の仕事」であると説明した。
またニューヨークで開催されているジャパンパレードが、日本文化の紹介や、地元に感謝する気持ちを伝え、日系社会の連帯を強めることに役立っていることも紹介した。生徒からは「有効な広報活動をするにはどうしたら良いか」という質問に「SNSはもちろんコミュニティーに根差した広報が大切だ」と述べた。また「当地で生活する日系人は各界で活躍し、自分の故郷を大切にしています。みなさんも日本と世界のために貢献できるよう頑張ってください」などと激励した。最後に生徒を代表して関詩音さんが「将来は日米の文化の架け橋になれるよう頑張ります」とお礼を述べた。

