シェアスクーター貸出禁止

NYで死亡事故続出

免許無しの手軽さ裏目

 電動スクーターのシェアサービスを提供するレベル社は7月28日、7月で2回目の死亡事故の報告を受け、ニューヨーク市内での営業を無期限で中止することを発表した。 

 同社は2018年7月から、同市内で試験的にスクーターのシェアを開始した。昨年5月には電動スクーター1000台を導入し本格的に始動した。しかし先月18日、CBS放送レポーターのニーナ・カプールさんが同スクーターの利用中に交通事故に遭い、同サービス開始以来初めての死亡事故となった。そして10日後の28日には、ブルックリン在住の男性がクイーンズで同スクーターを運転中に交通事故で命を落とした。同社が提供するスクーターの走行時速は最高30マイルで、ヘルメット着用は必須だが、運転免許証がなくても利用できる。 

 同発表を受けたビル・デブラシオ同市長は「賢明な判断だ。免許がなくてもレベル社のスクーターで楽しめるという気持ちはわかるが、それによって市民を危険にさらすことになるというのも理にかなっている」と話している。